おはようございます。
今朝、ドヤ顔気味に万能調理器を語る萬平を見ていて感じたのは【英国面】でした。
産業革命を始めたイギリスは、言うまでもなく素晴らしい発想と発明の国です。
しかし、その発想が時に暴走して、とんでもないものを世に送り出してしまう……そんな側面をネットスラングで【英国面】と呼ぶわけですね。
代表例が「パンジャンドラム」という兵器でしょう。
ミシンのボビン(※ご指摘ありがとうございます。修正しました!)みたいな兵器が敵陣めがけて突っ走る――そんな仕様ですが、詳細は本サイトの記事をご覧いただければ幸いです。
今回の万能調理器から漂う悪臭は、「銃剣付き拳銃(ハンドガンバヨネット)」と同じです。
上記「トンデモ兵器」の記事から「銃剣付き拳銃」の概要について引用いたしますね。
そこで考え出されたのがリボルバーに銃剣をつけた武器です。
なかなかよいアイデアのように思えますが、銃剣をつけたせいでリボルバーのバランスが崩れました。しかも銃剣は使いにくい。良いところどりのつもりが、両方とも使えなくなった失敗作となったのでした。まぁ、結局予備のナイフや弾を持ち歩く方がいいんですよね。
気持ちはわかります。私もラジオ付き懐中電灯を買ったことありますし。ああいうのって結局使わなくなるんですよね。
万能調理器って、まさにコレでしょ?
便利なものをてんこもりにした結果、どれも使えなくなるパターン。万能というのが罠で、機材としては単品を揃えたほうが結局効率エエという。
結婚式の引き出物カタログでも、この手の商品を見かけますよね。
便利そうだな! と思って選んだはいいけれど、台所の隅っこで使われないまま忘れられ、大掃除の時にフリマアプリで売られるか、あるいは捨てられるか、そんなやつ。
最大の問題点は、手入れの難しさでしょう。
洗いにくいし、カスがひっかるし、カビは生えるし、臭くなる――結局、要らんわ!ってなる。
こういうことにナゼ本作の脚本家は気づかないのか?
・家事にノータッチだから
家事を任せている人の苦労なんて知らんこっちゃ♪ 飯炊き女の愚痴なんて聞くわけないじゃ〜ん、って?
・取材しないから
それなのに、締め切りギリギリで原稿があがり、手直しもできない
そんな空気を感じてしまいます。
せめて萬平が町工場で試行錯誤を重ねて、これならば便利だと思えたらしめたものなんですよ。
しかし、そんなシーンは皆無で、くだらんことにスポットが当てられる。
セレブ気取りのニヤニヤ顔。
パンチラにまつわるしょうもない会話。
くだらない浮気疑惑。
福子のホラーめいた町工場覗き。
何もかも詰め込んでいるけれども、どれひとつとして役に立つものがない――まるでこのドラマそのものというオチになりそうで……。
はい、今日の酷いポイントをまとめたいと思います。
【82話の視聴率は20.8%でした】
注文の寒い喫茶店
なんですかね喫茶「白薔薇」って。
福子の勤務先ホテルの時点で、こんなところに行きたくないとは思いましたけれども、この喫茶店も絶対に入りたくないと思えました。
福ちゃんが勤めるパーラー白薔薇のオーナー夫妻・川上アキラさんとしのぶさん。
アキラさんは元俳優志望、しのぶさんは元タカラジェンヌの卵、という美男美女の夫婦ですがお二人ともコッテコテの関西人。慰労会があったらお二人の夫婦漫才が見たい(笑)!#まんぷく #朝ドラ #加藤雅也 #牧瀬里穂 pic.twitter.com/dSgtR2TER8
— 【公式】連続テレビ小説「まんぷく」 (@asadora_bk_nhk) January 6, 2019
福子が前髪ポリポリして、でかい声で私語を喚き散らしている。
その時点で論外ですが、オーナーも酷い。
なんでしょう、あの注文の確認は……面白いの?
私は逆です。
あんな寒々しい対応をされたら、コーヒー飲まずに金置いて、そのまま立ち去りたくなる。
喫茶店って、もっとシックで落ち着いていて、クラシック音楽が静かに流れているようなモンでしょ?
少なくとも、私が通って仕事や読書をしていた店はそうでした。
秘書にすら予定を言わないダメ理事長
萬平はナゼ、秘書にすら告げずに町工場を手伝っているのでしょうか?
理事長ならば、どこにいるかくらい把握してもらわないとダメでしょ。
やっぱり何か後ろ暗いところがある融資と援助なのか?と、疑わざるを得ません。
あと萬平、スーツなんか滅多に着ていないと言っておりましたけれど、ずーっと着ている姿ばかりなのは、一体何でしょう?
町工場の作業を手伝いに行くなら、着替えたほうが良さそうです。
こういうしょうもない嘘ばっかりつくから、外回りをしていたと言われても疑われて当然です。
ここまで嘘まみれ臭さ漂ってくる朝ドラ主人公って、珍しいですね。
もちろん、今回限りにするようお願いします。
ムカデに自信満々って、頭、大丈夫?
昨日のムカデ事件。
評判最悪だと思うのですが、作り手側は気づいていないようです。
公式ツイッターがコレですからね。
本日登場した、源ちゃんが黒豆と糸とようじで作ったムカデ。たしかに足元にこれが落ちてたら驚きます!
実はこちらの黒豆ムカデ。脚本家の #福田靖 さんが考え、ご自分で手作りして上手くいくか検証された上で、物語に生かしたものだそうですよ。発想が豊か!#まんぷく #朝ドラ pic.twitter.com/LcPwYN8XKu
— 【公式】連続テレビ小説「まんぷく」 (@asadora_bk_nhk) January 7, 2019
おいwww
さすがに噴きましたよ。SNSで燃料を追加するってクソ度胸にもほどがある。
どうやら、我が子の発想力に喜ぶパパという、ほのぼの路線にするようで……もうダメだ。本作チームと世間の倫理観が絶望的にズレている。
シャドウワーク軽視で炎上していた時は、【ナレパッチシステム】(※視聴者の反応を見ながら、バグにナレーションでパッチを当てるシステム)でごまかしました。
今回の黒豆はどう尻拭いされるのでしょう。こうなると楽しみにすらなってきます。
一応、福子が炎上予備軍の我が子をたしなめていましたが、やっぱり軽いんですよね。
鈴の寿命が縮むことをネタに笑わせようとするあたり、寒い。
今どきバラエティ番組で誰も【アツアツおでん】をやらないことになぜ気づかない?
本作って、昭和にあったよいところは悉く踏みつけ、悪いところは凝縮してドヤ顔で出すんだから、センスの無さに脱帽するしかありません。
缶詰、パンチラ、浮気疑惑!のリピート要らん
はい、今日は世良がやって来ました。
この世良、何がビックリって安藤夫妻の実在した恩人がモデルということですね。
そんなキャラに「中抜きさせる」ってどういうことよ!
しかも、未だに中抜き男を頼りにするあたりが痛々しい。
世良の出張話も、ドンペリ臭が半端なく、結局、この人はチャラい自慢野郎ですよね。
アメリカでどう苦労したのか、何を学んで来たのか、そういう知的興味をそそることは一切ない。
アメリカで取引できる俺ってイケてるよね〜と、軽薄に勝ち誇るだけです。
あとお土産ね。
クッキーはいいとして、野呂がパクっていた缶詰とほぼ同じって、どんなボケよ。
コンビーフもツナ缶も同じやーん!
オイルサーディンだけは進歩したね♪って、褒めてる場合ちゃうわ、アホか。
ジョニ黒じゃ、ダメなの?
※20世紀初頭辺りから
リーバイス製品あたりは?
※1850年頃から発売
ちょっと時代は厳しいけどビーフジャーキーは?
※1960年頃にアメリカで商品化(著名な天狗は1970年代から)
んなもんカンタンに調べられるでしょうよ……ハァ。
このころ憧れの海外土産と言えば、なんといってもジョニー・ウォーカー黒ラベル、略してジョニ黒でしょう。
この時代のものを鑑賞していると、よく出てくるもんです。
酒を持ち込むとなると面倒くさいのかもしれませんが、そういう試行錯誤の後もない。
ただの缶詰使い回しやん。こういうところが、いちいち手抜きすぎる。
『いだてん』に期待しましょうか(続きは次ページへ)。
→立花福子のモデル・安藤仁子の生涯
「龍一」ではなく「健太郎」でした。「龍一」は良子ちゃんの子でしたね。失礼いたしました。
それにしても、さくら役の女優さんと、すみれの芳根京子さんは雰囲気がとても近い感じです。そっくりと言うほどではありませんが、この二人で親子の設定はぴったりきます。
並行する『べっぴんさん』、今回(1/9)の「さくらへの恋心が芽生える龍一」微笑ましかったです。
こういう描写は、「栄輔、すみれにズキューン」以来。『べっぴんさん』の特長で、面白いです。
スピンオフでは、「小山、悦子にズキューン!」もありました。当の小山(←「ウチは『大急』ですから!」の人)は恋とわからず、慌てて医学書で「動悸」「ほてり」を調べ始めるのも面白く、大笑いしました。
恋に限らず、本音を隠して飲み込むところ、決して悪意などないのに思いがすれ違ってしまうところなど、『べっぴんさん』では人の微妙な心理を描くのが巧みでした。
『まんぷく』では一切味わうことができません。
このドラマを面白がってる人たちって、中身の無さを自分の想像力で素晴らしいものに変換できるんだろうな。
スカスカのあらすじでも、書かれてないところは想像で面白おかしく自分で加工して盛り上がってるんだろう。
コミケの二次創作で盛り上がれる文化の人たち向けのドラマな気がする。
そういう人たちにとっては、重箱の隅の設定がネタとして重要で、真面目な突っ込みは野暮に感じるんだろう。
なにも考えずに場当たり的に見ても楽しめる人と、自分の想像力で素晴らしいものに作り変えることができる人向けのドラマということ。
荒ければ荒いだけ、自分の想像力で素晴らしいものに作り替えてくれるから、制作側からしたら、こんなにいい視聴者はいないんだろうな。
てるてる家族の百福さんの苦労の描写と違いすぎて、別の人物に思えます。もしかしたら、今の描写が史実にあってるのかもしれませんが、てるてる家族の時の次女との試行錯誤の方が面白かったし、楽しかったですね。
今は痛々しいストーリーで、まるで感情移入できません。というかどうでもいいことばかり。
ひよっこも、半分青いも、涙を流したことが何度あったことか。
私がおかしいんでしょうか。
「例の博多名作」
第79話のコメントを参照ですね(下の方なのでよく探しましょう)。第78話にも概略あり。
うう。黒豆を食べるのがキモチワルイ。
『いだてん』が面白かったのに気をよくして8年後にとんだ『まんぷく』池田編をちょこっと見ました。紅白の安藤サクラちゃんもとてもかわいかったのになあ。
発明とかものづくりとか言うなら、萬平パパが源ちゃん幸ちゃんのために手作りカラクリおもちゃみたいなものを作ってやればよかったんだ。で、源ちゃんもそれを分解しちゃうとか。
そして小学校に上がった源ちゃんが、図画工作の時間で枠におさまらないブッ飛んだものを作って、今は三年生くらい?夏休みの宿題でピタゴラ装置(同じNHKだからいいだろう)みたいなものを作ろうと熱中して、福子ママはさすが萬平さんの子ねーとニコニコして、鈴おばあちゃんはそんな変なもの作ってないでお稽古ごと(お習字とかピアノとか鈴さん的にちゃんとしたもの)はどうしたのーってガーガー言って(スルーされて)、で、その工作がうまくいかなくて端で見ていた萬平パパがもうたまらず手を出して、一人で完璧に仕上げてしまうのがマッド萬平キャラっぽいけど、それでは源ちゃんがかわいそうなので、パパとしてここはこうだろう?そこはこうじゃないか?って導きながらものづくりの楽しさ、生みの苦しみを源ちゃんと共有する。か、コミカル路線で行くなら結局パパがかなりの部分手を出しちゃって、それを提出したら賞取っちゃった、バレなかったからいいか、てへぺろ。
とにかくそんなこんなで萬平氏のものづくり魂が再燃して趣味ではおさまりきらなくなって、町工場支援にガーっとのめり込んじゃった、とかなら面白かったのに。
ちょっと暴走気味な萬平パパが器用に面白装置(おもちゃ)を嬉々として作り出す姿を源ちゃん幸ちゃんに見せたら、お子たちにとっても萬平パパにとっても幸せだったろうし、ものづくりDNAもいい方へ向かって、源ちゃんも黒豆でムカデを作ろうなんて思わないよ、同じ鈴おばあちゃんを驚かすにしても。
ムカデはイヤよー。刺されたらえらいことだし、一匹いたらつがいでもう一匹いるし。
低質な素人コントを無理やり見せられてるみたいで。なにひとつ話が進まない。
ずいぶん前からサクラちゃんが正視できなくなってます。つらいです。
モンローも例の博多名作のエピパクリですかね。ほんと情けない。
ミシンの「リボン」は「ボビン」では?
本作は、ごくたまに動画を覗くだけですが、こちらは毎日楽しませて頂いています。
喫茶店「白薔薇」。
白バラの人「オスカル様」
ではなく
「薔薇族の館」
を想像してしまったのは、薔薇、という漢字のせいなのか、ドンペリの香り、という記事の影響なのか?
すみません。
ヘンな感想で。