まんぷく 89話 感想あらすじ視聴率(1/17)何やってるんですか? ヤバ……。

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そこに愛はない

本作の擁護スタンスとして、
「これが昭和の価値観だ」
というものがあります。

残念ながら違います。
福子たちと同年代の女性は、戦争未亡人となり、それでも必死で働いて生きていった人がたくさんおりました。

戦争による男女比の歪みすら出てこない本作では、当然そんな描写はない。

本作は、萬平のような男だけが戦後復興を支えていて、その影には福子のような専業主婦がいたと主張するわけです。
もちろん大嘘であり、ここまで来ると歴史修正です。

そして今朝、痛感しました。
萬平と福子夫妻の間には“愛”なんて存在しない。

福子はいつでもヘラヘラしているだけ。明るく振る舞うだけ。
コレが理想の妻?
そこには痛みも苦しみもない。

福子は、感情を吐き出せない。心配すらできない。いつでも笑っているだけ。

だから敏子にヨヨヨ〜と泣きつく。
こんなの美談でも、健気な話でもないでしょうに。

前作『半分、青い。』では、鈴愛が律の退職に戸惑い、そのあとも退職金を使い果たしたことにうろたえておりました。

「律はぁ〜大器晩成なのぉ〜」
みたいなことを鈴愛が言って、ヘラヘラしていましたか?

深刻な顔で悩んでいましたよね。
こういうのが運命をともにする二人じゃないですか。そんな先のことがわかっている神様みたいにノンビリと悟ったりなんかできない。

自分勝手だなんだと叩かれていた鈴愛ですが、それは違う。夢を追う“苦労”を律に味わって欲しくないと、止めていたわけです。
一方で、律はより子とマイナス感情を分かち合うことがなかった。そのため離婚につながったところがあるわけです。

感情の交流あってこその二人。
あの作品はそのことを示しました。

女が人形になって、キンキンの裏声で

それにひきかえ、本音も不安も分かち合えない萬平と福子。これはなんなんでしょう。
一種のホラーですよ。我慢できずに爆発するかもしれない。

何度も繰り返しますが、前作が嫌いな人が本作を絶賛していた理由がわかります。

女が人形になって、キンキンの裏声で、
「わぁ〜すごぉ〜〜〜い! そうなんだぁ〜〜!」」
と褒めながらついて来るのがいいカップル。そういうのが理想なんですね。

そんなイリュージョンが念頭にある人にとっては、感情を分かち合いたいと願う鈴愛はわがままであり、自分勝手でもあり、トンデモナイ女に思えたのでしょう。

女は人形じゃない。
人間です。
反撃できます。

指原莉乃、松本人志を“公開処刑”状態…松本の笑えないセクハラ発言に“笑い”で返す

その指原は16日、自身のTwitter上で「ワイドナショー、緊張しすぎて本当に記憶がほとんどなく…改めて録画をチェック………松本さんが干されますように!!!」とコメント。この発言に対し、インターネット上では「ナイスフォロー」「絶妙の返し」「シャレにならない事をシャレに変えた」などの感想が上がっている。テレビ局関係者は語る。

なんと、お上手な切り返し!
と、手放しで喜ぶ前に、ひと昔前や別の女性だった場合を想像してみましょう。

おそらくや、そこにいる女性は、笑いながらこんな反応をしたかもしれません。

「ちょっとぉ〜、やだぁ〜もう〜!」

それが指原さんになって

さすがに指原は「何言ってるんですか? ヤバ……」と驚いた表情を見せたのだった。

こうなった。
彼女の立ち位置だから、というのもありましょうが、同時に時代も大きく変わっているんですよ。

『まんぷく』チームさん。
あなたたちが見せている世界はもう、つまらない、古い、時代遅れなんです。

何やってるんですか? ヤバ……。

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文:武者震之助
絵:小久ヒロ

立花福子のモデル・安藤仁子の生涯

※レビューの過去記事は『まんぷく感想』からお選びください

まんぷくモデルである安藤百福の記事、ならびにラーメンの歴史もリンク先からどうぞ!

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という意図でご自由に記述してください。
作品に関するものについては全て掲載しております。
攻撃的な書き込み等については、こちらの判断で削除させていただきますので、あらかじめご承知おきください。

 

5 Comments

ゆきだるま

史実として信用組合の破綻もあったし、金融機関も破綻の真相もなかなか
わからない部分も多いにしても、今回のこれは無茶苦茶なんじゃないの?
史実と照らし合わせてドラマと現実の信用組合の破綻劇をまとめてみてください。
銀行が信用組合の生殺与奪をするものか?基本は預金その限りにおいて銀行と信用組合は同業者で利益が相反。融資は貸し付けて利子を得るのが目的、全部潰したらそれまでよ。いろいろがおかしすぎる。そして現実の安藤百福さんがなぜ信用組合を破綻させてしまったのか知りたい。

盾食う虫のライクライク

「パーラー」という言葉について「まんぷく」劇中で一向に解説してくれないので、ほんの少しばかりの知ったかぶりをしちゃいます。

もともとはフランス語で、本来の意味は「お客さんをもてなすための空間」だそうです。日本語で表せば「応接間」「談話室」あたりでしょうか。
そこから転じて、アイスクリームやコーヒーなどの軽食を提供する店をパーラーと呼ぶようになったそうです。

「いわゆる『喫茶店』とは何がどう違うんだ?」と聞かれるとそれは答えられないのですが。

最後に二点だけ、誤字脱字かもしれないのでご確認お願いします。

1ページ目 差し押さえで機転を利かせたモデルに失礼
鈴の普通が反応です
    ↓
鈴の反応が普通です

1ページ目 モブっぽい友人、なんで怒らないの?
現役出会ったとして(「出会う」+「た」)
    ↓
現役であったとして(「で」+「ある」+「た」)

お手数おかけします。

通りすがりの者

オープニングの件ですが、いつ頃からかはわかりませんが、ロングとショートの2バージョンを作って、月曜はロングでスタッフさんのクレジット入り、火―土はショートで出演者などのみというのが、長らく朝ドラの標準スタイルになっていますね。
作品によっては、途中から歌詞が2番になったり、画像を変えたりとかの変形はあります(“まれ”や“マッサン”など。“半分、青い。”も最後の雲の形を変える小技を使っていました。)が、ロングとショートの組み合わせ自体は変わりないはず。(最終回や年末年始回などの例外はあり。)
ただ、月曜のロング固定はどの作品も一緒ですが、火―土は原則通りほぼショートで固定の作品から、ロングもかなりの回数入れてくる作品まで様々です。火―土にロングが入ってもスタッフ名は入りませんし、ショートに入りきらないほど出演者多数ということもないと思うので、理由は時間調整のためだけと思われます。
まあ、月一回ぐらいなら、調整つかなかったのね、と理解もできますが、毎週とかなると、“ボーッとしていないでもっとちゃんと番組作れよ!”とチコちゃんのように叫びたくなります。元々の脚本が薄いのか、演出が悪いのか、役者の熱意不足か知りませんが、編集で時間が余って安易にオープニングで調整しているのでしょう。
同じようなお手軽手抜きの手口としては、回想シーンの多用や、アバンタイトルでのしつこい前日おさらい、、、、、、どれも、本作に該当するようです。

こけにわ

まんぷくが時代遅れな作品、との意見、もっともです。
昔なら面白かったかはわかりません。
指原さんの例の番組は見ていて、
ずれたこと言ってる、とハラハラしたあとの、酷い発言で、観ながら凍りました。
事件のコメントなのに。
MC がこれでは。
その場にいた女性皆もそうだっただろうなあ。よく放送したなあ。
テレビ業界ってひどい世界なんだなあ。
やっぱりテレビは終わりなのでしょうか。見ていて気分が悪くなるなら、
見ないですよね、当たり前です。
まんぷくも、相手の気持ちがわからないの?がてんこ盛り。
まんぷく早く終わらないかな、げんなりします。

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