おはようございます。
今朝も凄まじい怒りを噛みしめていますが、気持ちを落ち着かせるため広能昌三兄ぃを見ておきましょう。
【101話の視聴率は21.4%でした】
ループする『白薔薇』
今になってみれば、占い師囚人のイッセー尾形さん、東太一の菅田将暉さんはマシでしたね。
レギュラー入りした白薔薇夫妻は日に日に見ていられなくなり、今日の歌舞伎の物真似なんて耐えきれなくて、本当に目を伏せてしまいました。だって、辛いのよ……。
「役者殺すにゃ刃物は要らぬ、ダメ大河とダメ朝ドラに出せばいい」ってか。
ともかくこんな喫茶店あってたまるか&センスが古すぎるという地獄のコンボです。
・店員(福子)の個人情報&機密情報を無断で客にバラ撒く
プライバシー、個人情報の概念を踏んづけることがエエ話という絶望的なセンス。
・ババアにだけはかっこつけるよね
中抜き世良を見逃す程度しかない倫理観。
その一方で、喫茶店常連を噂話していただけで怒鳴りつけて出入り禁止にする。
目上の人には尻尾振りまくるのに、こういう安全圏にいる相手をぶっ飛ばすことを、カッコイイ美談だと思っているようです。
絶望的にダサいです。
・第二の「ちょうどいいブス」狙ってる?
女性客を追い出すときに、マスターが彼女たちの容姿を思いっきり罵っておりました。
それがカッコイイ?
相手の容姿でもってジャッジやランキングすることが時代遅れどころか、炎上する可能性があることをドラマ『ちょうどいいブス』あるいは『SPA!』あたりから学びませんでしたか?
福ちゃんが勤めるパーラー白薔薇のオーナー夫妻・川上アキラさんとしのぶさん。
アキラさんは元俳優志望、しのぶさんは元タカラジェンヌの卵、という美男美女の夫婦ですがお二人ともコッテコテの関西人。慰労会があったらお二人の夫婦漫才が見たい(笑)!#まんぷく #朝ドラ #加藤雅也 #牧瀬里穂 pic.twitter.com/dSgtR2TER8
— 【公式】連続テレビ小説「まんぷく」 (@asadora_bk_nhk) 2019年1月6日
・女房に財布握られていてさ〜、っていつの時代だよ
福子の家計が苦しいから給与をあげなくちゃ、アンタ(夫)のお小遣いからね! って何度目ですか。
「女房に財布のヒモを握られている俺って可哀相でしょ〜w」というネタそのものが、古くさくてダサくて笑えなくて寒いだけ。なぜそこに気づかない?
スマホに家計簿アプリを入れ、レシートを撮影している年下の男性とか、周囲におりませんかねえ……ハァ。
・萬平の顔色をいちいち窺うオドオド福子
福子のことなんて好きじゃありません。
しかし、イライラする萬平に「手伝いましょうか」と申し出るところは不憫でなりません。
福子に対して「店があるだろ!」と不機嫌そうに言う萬平は何様なんでしょうか?
アンタが働かないぶん、稼ぐために外に出ているんだろうが!
・子供の観察なんてしていない
寝間着で人形持ってドタバタ走る姿が、あまりに典型的で失笑もんっすわ。
やっと男女が対等に並んで歩む時代になっ……てない???
萬平さぁんと福子のまんぺいコンビを見ていると、『半分、青い。』のスパロウリズムコンビこと、鈴愛と律がなつかしくなって来ます。
「スパロウリズムだ!」
と言われた時、こういう時代になったのかと感動すらありました。
それまで内助の功だらけだった朝ドラで、やっと男女が対等に並んで歩む時代になったんだ——そんな爽快感があったものです。
しかし本作は、内助の功どころか、女は奴隷扱いまで大後退時代です。
いったい何がしたいの?
まぁ、このへんの感じ方は、人それぞれかもしれませんけど。
◆『まんぷく』主人公の福子は、献身的な「古い」タイプの女性なのか?(阿古真理) – Y!ニュース
ここであげられている工夫。
史実だと全て【台湾由来】ってなるのがもうね……。
それに福子が萬平のプロデューサーというなら、なぜ【毒性のある食物作り】を止めたりはしなかった?
簡単にプロデューサーというけれど、能力がないとどうにもならないということの見本になっています。
言葉と演出のニュアンス問題
ドラマの中で「バカ」とか「ブス」とかハッキリとは言ってない。
だから罵倒じゃない。
そんなご意見が本サイトに寄せられたそうですが、ならばお聞きしたいことがあります。
「ルンペン」
「一家心中」
こういう言葉は、ハッキリとした言葉ではない? あ、周囲に聞く前にググりましょうね。
まぁ、ちょっと難しいかな〜? とは思いつつも申し上げておきたいことがあります。
言葉と演出のニュアンスです。
表現というのは、何もハッキリ言葉に出ることだけがすべてじゃない。
あることを言うためにニュアンスを込めた演出をしているのに、それが視聴者に読み取られなければ、制作者としては落第です。
例えば今日は、忠彦のところにエロそうなモデルが出てきたじゃないですか。
彼女を見て、
「私にはただの美人モデルに見えます! あれをエロい、忠彦をゲス扱いするのは、見る側の心の問題です!」
と、言えますか?
それはそれで失礼でしょ。
だって、演じているのはセクシーさを売りにしている壇蜜さんですよ。
そういう「心の問題だ!」と言い逃れしようとして失敗し、燃え上がったケースが壇蜜さんつながりであったじゃないですか。
◆壇蜜出演の宮城県観光PR、漂う「地方CMだからあのレベルでしょうがない」の空気
今回の壇蜜さんの演出からエロのニュアンスを読み取れない?
そういうことを平気でおっしゃられる方は、もはや天才すぎて凡人の意図が読み取れないのかもしれません。
「壇蜜さんが出てたけど、エロい気持ちはありましぇ〜〜〜ん!」
が通るのは、天上界で萬平教を信奉されている方かもしれませんね。
そういう方たちを置いといて、今回の演出ですよ。
エロが引きになると思っているあたりがもう絶望的に古くてダサい、寒くて痛い。
もうどうしようもありません。
続きは次ページへ
→立花萬平のモデル・安藤百福の生涯
→立花福子のモデル・安藤仁子の生涯
「らしさを求める」の記述で思い出したのが、惣村(全てでは無い)では先住した年月が多い人間程尊ばれ、余所者や婿や嫁は「(敵対勢力の回し者では無い絶対安全な存在であるということ、村の秩序を乱して村落を崩壊させないことを証明し、村落共同体への服従を示すために)アイデンティティーを全捨て(時には村のメンバー全員と肉体関係を結ぶという『コミュニケーション』をガッツリ重ねる事で証明)し、村人との間に子どもが生まれたら『子どもという名の村落共同体の共有財産・労働力)を産み出し村に貢献した褒美」として、市民権を獲得した、という事でした。
こうした風習は実は世界にあり、それも原始的な生活を送っている所程、そういった傾向が高いのだとか。
まだまだ発展途上なのだと思い知らされます。