松造は新次郎に連れられて警察に自首。
炭坑爆発事件は一件落着ですが、店の付近をうろつく不審者が誰かは特定できていません。
榮三郎は事件の犯人が捕まったからといって炭坑の損失が埋まるわけではないと、継続に否定的です。
あさはその態度にムッとしています。
炭坑の今後について火花を散らせるあさと榮三郎。
炭鉱は継続 銀行はペンディング
ここは榮三郎が折れ、雁助の見積もりを見た結果、とりあえずは様子を見ようということに。なんとかここは互いに納得した二人です。
榮三郎もなかなかしっかりしてきました。
とりあえず銀行についてはペンディングです。
病床の正吉は、松造が自首ことを新次郎から聞きほっとした様子。
新次郎は正吉の商売への姿勢に理解を示します。
新次郎もあさの生き方を見てきて、仕事の手伝いをしてみようかという気持ちになったそうです。喜びを隠せない正吉。やっぱり本年はそうなんですね。
よのが伽羅を焚いていると、濃いので真那伽(まなか)にして欲しいと正吉が頼みます。
そして正吉の最期の時が訪れます。
あさが来てから家が明るくなった
ここからは近藤正臣さんの熱演が見事です。
この場面は本当に本作屈指の名場面になるのではないでしょうか。
孫の千代の将来が見たい。
榮三郎は早く嫁を持つように。
あさには、男の子しかいない家に、あさが来てから家が明るくなったと言います。
世間では加野屋の四男坊呼ばわりのあさですが、正吉にとってはそんなことはないのですね。
そして正吉は、よのと二人きりにして欲しいと頼みます。
よのに膝枕された正吉は、お伊勢参りに行けないことをすまないと謝ります。
よのはまたきっと行けますと返し。
ここから正吉は想像の中でお伊勢参りに向かいます。
本当に楽しい旅だったんでしょうね。
よのは正吉に相づちを打ちます。
夢の中でお伊勢参りの人混みの中に入った正吉は、はぐれないよう手をつなごうとよのに手を差し出します。
正吉は伊勢の神様に皆の無事、特にこれからよのが無事に生きていけるように頼みます。
そしてそのまま息を引き取るのでした。
ああ……正吉さん……ああ……
よのは正吉を抱きしめ涙を流します。
部屋の外、店の中では一家から使用人まで正吉の死に涙しています。
ここで気になるのが雁助です。
あんなに慕った大旦那様の死に目にあえないとは、気の毒です。よのは自分の櫛を震える手で抜くと、膝に抱いた正吉の髪を梳かします。
ああ……正吉さん……。
そして正吉が亡くなった加野屋にも、また新しい朝がやって来ます。決意を新にするあさでした。
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文:武者震之助
絵:小久ヒロ
※レビューの過去記事は『あさが来た感想』からお選びください
※あさが来たモデルの広岡浅子と、五代友厚についてもリンク先に伝記がございます
【参考】
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