教祖のためにタダで働いてこそ!
神部なんて、ダブルワークに呼ばれないエロメン相手に勝ち誇る始末ですからね。
呼ばれないエロメンは見捨てられたんだ〜www
って、むしろ、そっちの方がエエやん。
自分とタカの結婚式に呼ばないで十年近く放置しておいて、とっくに見捨てているでしょ。
コネしかない世界
なんでこのカルト夫妻は、まっとうな求人広告を出さないのでしょうか?
まっさらな人材を集めることすら思いつかないのでしょうか?
身内か洗脳完了した人材でないと、何か安心できない裏事情でもあるんですかね。
設備投資? 食品衛生? そんなものは知らん!
それでも発明家である点や、今までの発明品を活かす展開ならマシでした。
機械化して、人件費を抑える。
そのための「根菜切断機」あたりだったのかと思いましたが、そんなことはありませんでした。
食品衛生概念? あるわけないでしょ!
人のために役立つと言ったな? ありゃ嘘だ!
大量生産体制すら中途半端なのに、老舗の大急休百貨店に世良が売り込むという【過程ふっとばし】にもほどがある世界。
『べっぴんさん』の百貨店売り込みに喧嘩を売っているとしか思えません。
んで、そうなると価格をつり上げると言い出す世良と真一。
それに応じない萬平がクリーンと言いたいわけ? ははっ、まさかね!
もう指摘するのも嫌になってきますが、神の子萬平様に、人ごときに奉仕するつもりなんてありません。
セレブになって、ウハウハしたいだけ。
儲けを人の世に還元するつもりなんて、そんなものありゃせんのよ。ダネイホンを忘れたとは言わせませんよ。
老人虐待おもしれ〜! って……
この無償労働搾取キャンペーンの中で、一番正視に耐えないのが鈴の扱いです。
鈴の見た目は若いといえども、末娘の福子は40手前です。
もう70代ではないでしょうか。
そんなご高齢の方をにらみつけ、罵倒し、脅迫まがいのことをして働かせる様子を、ギャグにするってもう信じられません。
老人虐待にしか見えないのです……。
何度か書いておりますが、儒教文化のある中国語圏では、老親虐待ほど極悪非道なこともありません。
『三国志』でも、
「老母がおりますゆえ、仕官できませぬ」
という話が出てくるじゃないですか。
そういう意味で儒教と訣別したところで、全然エエ話じゃないから!
いや、儒教文化圏外でも、年老いた親をいじめる様をギャグにするって外道の極みでしょう。
今日はある意味惜しかったものです。
もしも、ラストで倒れたのが福子ではなく鈴ならば、少しはマシになったでしょう。
それにしても駄作って、病気の表現を統一しろっていうルールでもあるんですか?
いきなり咳き込むとか、わざとらしくバターン! とか。
『西郷どん』でも見た気がします。
もう、萬平以下、教団幹部と信徒どもは、ドニー・イェンあたりにぶっ飛ばされて欲しい。
もう、嫌だ、こんなの!
子供から教育の権利を奪い、労働者から時間と給与を奪う――。
本当にどこからどこまで、人から甘い汁を吸い取って、自分たちだけウハウハするつもりなのでしょうか。
思えば缶詰泥棒、盗電密漁あたりから一貫性はありましたね。
序盤から漂っていた不穏な空気が、がっちりとかみ合ってしまって、もうこれは洒落になっていません。
本作が世に出ることで、日清という企業の素晴らしさどころか、不審点が浮かび上がるんだから、おそろしいことです。
ちょっとあげてみましょうか。
萬平は発明家なのか?
発明家としての功績や知識を生かす局面が、あまりにない。とってつけたような箇所はあるものの、不信感が漂っています。
ラーメン作りにせよ、どうして機械化やオートメーション、効率化を考えないのでしょうか?
アイデアの詰めが甘い
『マッサン』にせよ『半分、青い。』にせよ、原理やアイデアを筆写した細かい図面が出てきたものです。
それがどうでしょうか。
本作では、小学生が作った調理実習手順書レベルの紙を、べろんと書くだけ。
あんな雑で子供騙しのアイデアが、画期的な発明のはずがない。
特許を取るにせよ、あんなものでは通らないでしょうに。
そういう元となるもの。
『マッサン』における「竹鶴ノート」、『半分、青い。』におけるモデルとなった扇風機の試作品、そういうものはなかったのでしょうか?
ちなみにニッカや『半分、青い。』のモデルとなったバルミューダは、詳細を公開しています。
◆バルミューダ Green Fan 『半分、青い。』について
相変わらず偉そうな萬平さぁん
「こんなありがたいものを売り込んでやるんだ、ありがたく思え!」
萬平にせよ、世良にせよ、真一までもがこんな姿勢です。
こんな企業の姿勢をドラマにしてよいのでしょうか?
売り込みディテールだけは細かい
ダネイホンの頃からそうでしたが、肝心の発明は甘いくせに、売り込んで金儲けが出来て、目立つとなればイキイキし出す。
なんなんでしょうね、このともかくセレブになりたい欲求だけもの凄い状態って。
まぁ、そう考えてくると納得はできますよ。
創業者夫妻をドラマにするなんて、セレブ一直線ですもんね。
見ている私は、ほとほと疲れますけど。
※スマホで『いだてん』や『八重の桜』
U-NEXTならスグ見れる!
↓
文:武者震之助
絵:小久ヒロ
※レビューの過去記事は『まんぷく感想』からお選びください
※まんぷくモデルである安藤百福の記事、ならびにラーメンの歴史もリンク先からどうぞ!
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・まんぷくここが好き!
・まんぷくここがアカン!
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子供たちは学校から帰ってから夕飯までお手伝い。「ご飯食べたらお風呂入って寝るのよ〜」って、宿題する時間もないやん。
克子姉ちゃんはなんか言い訳してたけど、手伝う気なんてこれっぽっちもないのがミエミエ。それどころか、ひ孫のいる老婆(には見えないけど)を責め立てて無理矢理手伝いに行かせる。
ひどい人間ばかりで反吐が出そう。
「大急百貨店」?
はあ?
今度は『べっぴんさん』からのパクリかね。
作品中の店の名前くらい自ら考えないのか?
「梅田百貨店」「大鉄百貨店」でもいいじゃない?
これが「プロ」の仕事?
女性の平均寿命は1960年に70歳を超えており、その前は60台です。
今でいえば、85歳を働きに行かせるようなものか。
ずっと働いている農家であればそれもあり得るが、孫の見合いやひ孫の誕生を楽しみにしている隠居暮らしを引っ張り出すとは鬼のよう。
色覚異常の件といい、大御所(らしい)脚本家に注文も出せないのか、製作陣すべて感性が狂っているのか。
ヤフーでのこの作品の批判記事に対してのコメントが炎上同然になっていて恐いです。視聴率についてのニュースも記事の扱いが小さくなっています。ある種の全体主義がして恐ろしいです。
904型さまの意見に同意です。真面目=暗い、熱心な作り込み=わからない、という安易な評価が、製作側の熱意を奪っている一面はあると思います。
それにしても、本作はひどいです。共感できる場面が一つもない。慎みや知性を感じられる人物がいない。ただワアワアうるさいだけ。
色覚異常にしても、私はかなりの近視ですが眼鏡などで矯正できます。でも色覚異常は違います。取り上げるなら覚悟を持って、ちゃんと描いて欲しい。不快です。
池田周辺や大急百貨店でテスト販売して、
その結果を受けて数字にして信用組合から融資を引き出す
とかいうための家族総動員での初期生産とかいう設定だったら
いいんだろうけど。
『べっぴんさん』第112話~第113話。
岳ちゃんと明美さん。
すみれたちの反応も含めて、思春期を思い出させてくれるような微笑ましさ。
そんな笑いの後に、切なさ…
これもまた、NHK大阪朝ドラ班の「ロストテクノロジー」。
何故、培ってきた筈のせっかくの表現手法を捨て去ってまで、『わろてんか』や『まんぷく』のような中身のないものを作るようになってしまったのでしょうか。
『べっぴんさん』のみならず、『半分、青い。』に対する不当な貶めや、『いだてん』についての見当違いな低評価などを見ていると、見識のない視聴者の反応が、こういう事態を招いてしまったのかな、とも思うこともあります。
制作側が、真摯に取り組み、その成果として、
例えば、苦労や悩み、葛藤などをきっちり描くと、
→ ろくに理解しようともせず、ごく表面的に「暗い」だの「グダグダでつまらん」などと貶める。
あるいは、様々なエピソードを織り込んでそれぞれの関連も含めて描くと、
→ ろくに理解しようともせず、「複雑でわからん」「煩わしい」などとけなす。
個人の感想は、もちろん様々あって当然ではあるものの、極端なマイナスの決めつけばかりを執拗に発信し続ける視聴者がおり、メディアもこぞって面白半分に取り上げる。
制作する側も、真剣に取り組む意義が見えなくもなるでしょう。
また、安易な姿勢の制作者がいたならば、「こんな環境下なら造り込む労力は無駄。話題性をとっていれば良い」という方向に流れて行ったとしても、不思議はありません。
とは言え、安易な姿勢で中身のないものばかり作っていれば、いずれ誰からも見向きもされなくなります。
視聴者の反応や行動を変えることはできないのですから、制作側がいかにしっかりした考えを持って臨むかにかかっているとも言えます。
TVが圧倒的な集客力を持っていたのは既に完全な過去のこと。動画配信サービスとの競合も厳しくなる中、TV側としては「安易な姿勢」と決別できるかが、存亡を分けることになるのかもしれません。