まんぷく 133話 感想あらすじ視聴率(3/9)描きたいのは閨房術か?

【133話の視聴率は21.4%でした】

おはようございます。

そういえばちょっと気になっていたのですが、ここにきて芦田愛菜さんのナレーションが減っておりません?
ここは時代背景を説明しないとダメでしょ、というところでも出番がない。

例えば【ヒッピー】という言葉、説明がないのはちょっと不親切だと思います。
団塊ジュニア世代の編集さんにとっても、ほとんど馴染みがない言葉とのことなので、半数近くの視聴者さんはぼんやりとしたまま流しちゃっていそうですよね。

「連環の計」で縛られた恐ろしい船団から、芦田愛菜さんが逃げられたのなら、よい判断のような気がします。

先日、友人とこんな話をしておりまして。

「朝ドラ、燃えておるのぅ」
「左様。これほどの燃え方となると火牛の刑の如きもの。信徒もあわくっておるであろう」
「うーむ、果たしてそれはどうかのぅ。我々異教徒が負け惜しみで【嘘ガー! 捏造ガー! ブラック面ガー! 】と喚いているだけと連中なら思いかねん」
「なっ……!」
「なにせ彼らときたら、『ヒストリア』や『ザ・プロファイラー』に出てきたモデル90歳の写真に萌え~とのことだからな」
「その年齢の方に感じる感情は、もう萌えではなく敬老精神! 批判の矛先を交わす妙手かもしれぬ」
「うむ、信徒にかかればそうなる」

◆『まんぷく』松坂慶子が猛抗議! 視聴者から「荒ぶるぶしむす」の声(クランクイン!) – Yahoo!ニュース 

なにを突然、時代劇口調で話してんだおめーら! って?

いや、本作って、時代劇というか歴史の勉強になるんです。

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「閨房術」の使い方

閨房術(けいぼうじゅつ)――。
それは中国史の下ネタ関連では欠かせない言葉。

要は、夫婦間の寝室におけるテクニックを意味したりもするが、ここはそういうことじゃない。

寝室で、
「ねぇあなたぁ~、私のいうこと聞いてよぉ~~」
と取り入り、政治を遠隔操作してしまうこと。実際にその弊害はあり、防ぐシステムがありました。

大奥では、将軍と妻の寝室で聞き耳を立てている御付きのものがおりました。
暗殺防止の意味もありますが、政治的な会話をされては困るから監視していたのですね。

中国の後宮の場合は、もっとキツいです。
皇帝により指名された妃を宦官が全裸にして身体検査、袋詰めにして皇帝の寝室まで運び、監視するシステムでした。

フランスは例外。
モロに寵姫が王と政治をコントロールすることも。

【関連記事】ポンパドゥール夫人

ルイ15世の美人公妾『ポンパドゥール夫人』とは? その功績は完全に敏腕政治家!

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密室政治になるからイカンのよ

ちょっと歴史談義が長くなりましたが、今朝の萬平さぁんと福子は、この腐敗政治ド直球を投げ込んできておそろしいものがあると思いました。

「福ちゃんのアドバイスはいいものでしょぉ~」
って、そういう問題じゃない。密室政治になるからイカンのだ。

会社の人間だって、側近だって、たまったもんじゃないでしょ。
夫婦寝室で決められたことを、翌日の会議で社長がゴリ押しするってさぁ。そういうのを【腐敗】というんではないでしょうか。

福子が【ヒロインなのに何もしない】という批判もずっとありました。

いやいやいや。
影の権力者ですやん。
社長を閨で操り、我が子を権力の座に据える気満々、役員は親族だらけです。

源を叱咤激励する場面は、聞いていられなかった。
そのルートこそが、あなたのチェックメイト路線でしょ!

このスタッフで、こういう大奥も絡む時代物をやってみればエエのに

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げえっ! この沼には毒があるぞーっ!

んでもって、会議の場面もトコトン酷い。

これは会議という名の【暴君独演会】ですよね。ブレーンストリーミングという概念のカケラもない。

個人的な問題で申し訳ないですが、トラウマを刺激され「キエエエエエエエエエエ!」って猿叫してしまいそうだ。

海外ドラマの会議シーンを見ていると、日本と大違いであることが多いものです。

・出席者の発言権、時間は同等、男女差がない
・意見があるものが挙手し、テキパキと語り出す
・そうやって活発に出て来た意見をとりまとめ、最善のものを選ぶ

こういう海外ドラマを見て来た私は、いざ社会に出て愕然としたものです。

日本の会議とは?
すなわち【権限のある男性が、だらだらと持論を展開している】ことが多くありませんか?

その中身は八割が愚痴と自慢。
「ブレーンストリーミングっていうけれども、止まっていて何も流れちゃいない!」
そう思ったものです。

その追体験が出来るとはなぁ。
何も流れていない……というか、そもそも流れるだけのブレーン=知能が足りてないんでしょうか?

萬平さぁんが一方的に怒鳴り散らし、宦官神部が頷き、社員の目が死んでゆく。
完全に独裁体制です。

思い出すのは『ヒトラー最期の12日間』。
萬平のセリフも、源のセリフも、会社広報部が出しているパンフレット朗読のようでした。

「うちの社長は天才だ!」
「うちの商品は画期的だ!」
「うちの商品は時代を変えるんだ!」

いやいやいやいや、待ってくれ。
長谷川博己さん以下、出演者の目から光が消えているように見えて仕方ない。

ナレーターも不在で、物語の流れが完全に淀んでいる……。
というより『三国志』の南蛮遠征で出てくる毒沼のよう。

出演者の目が、もう毒の沼地なんです。

教団の謀略……恐るべし!

幸とレオの恋愛も、痛すぎて見ちゃいられません。

文化祭以下とはこのこと。
キャッキャウフフとはしゃいでいるだけで何も見えてこない。

鈴が執拗に反対するなら、海外進出のため
「まず寝室から!」
という一声で押し切りましょう。

当時は冷戦だもんね。そういうスパイもの全盛期だったね。

RED』シリーズのヘレン・ミレンはそういう元スパイ設定だったね

そう考えると、バカとしか思えないシーンも腑に落ちるんですよ。

・ナゼ幸は、あんな教団支部『白薔薇』でデートをするのか?
→教団の指示で動いている

・ナゼ『白薔薇』オーナーは、興味津々で幸とレオを監視するのか?
→教団の指示で監視任務

・ナゼ世良まで幸とレオのデートに乱入するのか?
→教団の指示で動いている、監視任務に抜かりはありません!

・ナゼ幸は、大声で喋る世良が、同じ店にいることに気づかない?
→教団の指示で動いている最大の証拠

相変わらずしょーもねー英語やレオの無茶苦茶なわざとらしい発音で、とても見ちゃいられません。

しかし、です。
これは【スパイものだ】と気付いてからは途端に興味深くなってくるからフシギ。
幸ちゃん、ボンドガール枠じゃん!
レオは逃げてくれーッ!!

食品製造会社として優れているとは思えない教団でも、謀略の数々はプロフェッショナル。
朝ドラで王朝腐敗とスパイの手口を見せられるなんてなぁ。

しかし、ここで解けた謎が複数あります。

・ナゼ本作は、萬平ではなく福子が主役なの?
→本当の権力者は、閨房にいるから

・ナゼ本作は、寝室の場面が異常なまでに多いの?
→閨房こそ、歴史を動かしていると表現したい

・ナゼ本作は、エロを想起させる場面ばっかりなの?
→下半身が上半身を支配する世界だからです

ダメだ……もう無理。本当に無理です!

そういう作品は往年の007でいいです……

はい、ここで来週に向けて球を投げておきます。

「主人公のルーツ隠蔽で国際結婚を封印しておきながら、国際結婚に反対する鈴を小馬鹿にするって、どういうことだ?」
それこそブーメランではないでしょうか。

敗因を考えてみましょう

さて、ここで敗因を分析しましょうか。
ヒントはこちらですね。

◆「男性読者への配慮は?」女性SFファンタジー作家の返答が話題に

私の親友には男性もいる。私は男性と結婚した。でも男性は人口の50%以下で、フィクション市場においては20%程度しかいない。

どうしてそんなニッチなマーケットの欲求を満たす為に時間を割くの?

これやで。
ファンタジー原作の『ゲーム・オブ・スローンズ』。
エログロブッシャアア!という歴史モノのようなドラマであるため、こんな意味不明な主張がありがちです。

「ポリコレうるさいフェミども、女が見たらぶっ倒れるよなぁ!」

いやいや、海外ファン状況を見ていれば一目瞭然なんですけど、ファン層で特に男女差ありません。

【男性に従うマッチョ社会は終わりつつあるのに、それを読み間違えた】

最近の炎上騒動は、だいたいコレに起因するのです。

◆世界の女性管理職比率は27%ILO日本はG7最低:日本経済新聞 

このザマだから、炎上をバンバンやらかすんです。
世界の感覚とズレてしまっている。

偏見まみれの信徒が思っているほど、マッチョ男性と女子マネ集団の権力は、もう大きくないんです。

そんな本作の敗因は、すっきりこの記事にまとまっています。
日清の大坂なおみ選手炎上騒動にも、触れられております。

◆「この国は、女性にとって発展途上国だ。」 広告・メディアに必要な人権意識とは?原野守弘さんに、白河桃子さんが聞いた。

原野:そうですね。人権意識が低いクリエイティブを使うリスクはすごく高い。しかしながら、学校でも人権の問題を教える機会が減っているとか。

これやで。
このリスクが燃料。

本作は、台湾ルーツ削除の時点で、これは危ないと指摘しました。

まんぷく事前予想~台湾ルーツ消失でマトリックスの【青いピル】はもう懲り懲り

時代を読み取ることのできるクリエイターなら、台湾ルーツ削除を条件に出された時点で、絶対に身を引くだろう。
それをしないということは、これは危険だ。
駄作に違いない、ってね。

敗因がない負け戦はありません。
本作の場合は、はじめからハッキリと見えていました。

回避できなかったことが残念でなりません。

そうそう、今週末は読書に励もうと思っているんです。
経済小説の名手・高杉良氏の『燃ゆるとき』です。

なんでも食品業界の容赦ない抗争を描く傑作なんだとか。
楽しみだなぁ!

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U-NEXTならスグ見れる!

文:武者震之助
絵:小久ヒロ

立花福子のモデル・安藤仁子の生涯

※レビューの過去記事は『まんぷく感想』からお選びください

まんぷくモデルである安藤百福の記事、ならびにラーメンの歴史もリンク先からどうぞ!

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3 Comments

Susuka

「スパイ集団としては優秀」
(※ただし、情報セキュリティはザルである)

まゆ

そう言えば、「あさが来た」も、寝室シーン多くて、しかも、後半に、妙に旦那様があさをベタベタ触っていたような気がします。 何なのでしょうか?

むんむん

メディアは40年遅れている。霞ヶ関は更に40年古い
という、ウートピの記事を思い出しました。
40年前の価値観を垂れ流していたら、そりゃあ炎上するわ。

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