まんぷく 132話 感想あらすじ視聴率(3/8)発明家なら自分で容器を開発せい

【132話の視聴率は21.1%でした】

おはようございます。

一昨日の『ヒストリア』。そして昨日の『ザ・プロファイラー』。

結局のところ
・台湾ルーツ削除
・即席麺関連は日清側見解そのまま
という流れで終了しました。

まぁ、半ば予想はついた流れではありますが、
「あくまでドラマ!」
という言い分がフィクションではないはずの番組でそのまま裏付けするようなスタンスはよろしいのでしょうか。

そしてこちら、です。

◆NHK「まんぷく」関連イベント東京と大阪で開催へ

どうやら関連イベントが行われる模様ですが、なぜ、この最終盤にきて?
しかも東京と大阪の二ヶ所で?

朝ドラとしてそんなに評判がいいわけでもないし、視聴率にもそれは現れているのに、どうしたのでしょうか。
このあたり前作『半分、青い。』で関連グッズが売られたり、地元商店街が自然発生的に盛り上げていた動きと、かなり違うんですよね。

まぁ、朝ドラ放送枠自体には今後も頑張って欲しいですし、次回作には期待しておりますが。

ただ、このイベントはチョットね……。

◆代々木公園などで「にっぽんの食 ふるさとの食」フェス 「まんぷく」ブースも

安藤氏当人だけでなく、即席麺そのものが台湾ルーツだったことはドラマを機に半ば判明しているのに、
「にっぽんの食 ふるさとの食」フェス
に出展するは厳しいものがあります。

「ロサンゼルスの食」で、お寿司がLA起源と喧伝されたらどう思いますかね。
放送終了まで残り一ヶ月を切っているのになぁ。

あ、そうそう。
『まんぷく』では描かれない、安藤氏や日清食品の記録を丁寧に追っている近代食文化研究会さんがRettyで新連載を始めました。

近代食文化研究会さんの『お好み焼きの物語』を拝読させていただいたところ、これがまぎれもない食文化史の結実でして。

皆様もよろしければ一読どうぞ^^

レオ様って、もしかして?

幸が連れてきたレオナルドくん。
もう、いろいと辛い。なかなか珍しい名前ですね。

こんな記事があります。

◆名前の由来と比率 レオナルド(英語)

ビリーとトムと比べたら随分と特徴的になりましたね。
誰を元ネタに設定したか?
ってのは、まぁ想像ができます。だからこそ辛い。

現場でどんな会話が行われているか。
こんな妄想劇場が止まらないんです。

上司「やっぱりトレンディな若者は、レオナルドって名前に反応すると思うんだよな。レオ様~って言葉は強いだろ」

中堅(何十年前の話だよ!)「……そ、そうですね」

新人「むしろベネディクト・カンバーバッチで、ベネ様じゃないですか」

上司「べ、ベネ? なんだそりゃ」

新人(スマホ操作しながら)「この人です。うちでも『SHERLOCK』を放送したじゃないですか」

上司「はぁ? こんなイケメンじゃない奴、流行ってないだろ、物好きのお前くらいだわ」

新人「は、はぁ……」(もうダメだわ、転職しよっと♪)

ベネ様は『SHERLOCK』でブレイクしました

ちなみにベネディクト・カンバーバッチの個性的な容姿を、理解できない男性上司とファンの部下という悲劇は実際にあるようです。

来日した際に写真を見せたら、
「どうせ女はイケメンだけが好きなんでしょ~」
と、バカにされて怒髪衝天案件になりかけたとか。

まぁ、それでもマシですよ。
BTSアーミーよりは多少は、ね。

言っておきますが、ベネさんファンやBTSアーミーが悪いんじゃないです。
彼らを罵倒する信徒がおかしいんです。

最近のレオ様といえば『ジャンゴ』で【無知・傲慢・差別】と三拍子揃った悪役が好演でしたので、その意味では本作にふさわしいかもしれません

「日本スゴイ!」のディストピアが今朝も

にしても、です。
レオ様のキャラも丸ごと全部辛いです!

「ヘイ、サチィー!」
ってやめろ。この「ヘイ!」って呼びかけは英語圏では失礼です。

迂闊にやらかすとガッツリ叱られますのでご注意を。なんだか良い仲になりそうな雰囲気の幸が、実はバカにされているとかでしょうか。

・レオの発音が日本語も英語もおかしい

発音が汚いっていうことじゃないです。大げさになっています。

実際に彼のような立場の人と喋ったことがあればすぐわかりますが、こんなわかりやすい「ガイジン」口調なんてそれこそテレビでもなければありえない。
『いだてん』ではこんなことありえない。

・「日本スゴーイですね!」外国人そのまんま

『マッサン』のエリーの時からそういう片鱗はありましたが……今回はそれを煮詰めちゃってる。

非実在ガイジンにもほどがある。
『ニンジャスレイヤー』並におかしいと気付いてください。アイエエエエ!

これがジャパン!って信じられたらどうなのよ、っていう話

要は、
【ガイジン=面白くて優しくて褒めてくれる欧米系白人】
という世界観が辛いのです。

このへん、『いだてん』は避けて通れないはずですが、高度経済成長期は世界中が日本に冷たい目線を向けていました。
それはそうです。第二次世界大戦経験者がまだまだおりました。枢軸国に向けられる目線は冷たいものがあったのです。

中国や韓国映画で日本が出てくると、
「反日だーーーーー!」
と大騒ぎになります。

そこは我々も冷静になって見る必要がある。
なぜなら今の作品は、考証がかなりシッカリしてきていまるんですね。

確かに昔は違いましたよ。

例えば1970年代のブルース・リー黄金時代。
日本人はともかく傲慢で横暴、それをボコボコにしてこそカンフー映画だという雰囲気でもありました。

『ドラゴン 怒りの鉄拳』は1972

これは別にアジアだけではなく、連合国でそんなもの。
露骨な日本人差別があったものです。

だからこそ、そういう逆境をはねのけてこそ
「日本の意地だ!」
という先人たちの精神性があったわけです。

んで、問題なのが本作ですわ。
意地とか矜持とか、そんなもんまる感じられない。

脚本家・スタッフのメンタリティは、

・戦争体験は親世代の話
・(自分たちは親の努力で楽できているのに)功績を自分のものであると勘違い

という痛いものを感じる。

「戦争を知らない子供たちの成れの果て」が、少し古い時代を振り返ることで「戦後復興を担った」というファンタジーに酔いしれているだけ。

だから戦争描写も、ボロボロだった。
復興の間も、ズルして美味しい思いをしようとする。
そしてガイジン描写については、今のような体たらくです。

どれだけ甘ったれてんだ。

「欧米人は麺をすすれない!」
という表現も「できる・できない」の話に落とし込んでいる。

幼い頃から習慣的に「する・しない」、そして彼等のマナーの問題であって、優劣の話じゃないでしょ。

麺もすすれない欧米人に「アジアのものを食べさせる日本人スゴイ」というニュアンスを出すのは恥ずかしいのでヤメましょう。
そもそも欧米では中国系移民の中華料理がガッツリ定着していますからね。

現代の欧米圏で中国料理が支持されるのは、いち早くテイクアウトの利便性に着目したことも要因でしょう。

別に本当だったらいいんです。
しかしフィクションだからと開き直って「日本スゴイ!」とやるならば、それは欺瞞でありましょうよ。

喜んで踊ってしまう信徒さんにも大きな問題があるのですが。

今朝も劉禅! 学歴自慢!

源は今朝も劉禅です。
いや、劉禅に失礼ではないか、ジョフリー王でしょ、というご意見はその通りです。

普通、会社で父親を「父」とは呼ばない。役職になりますよね。

しかし、劉禅はさすがモノが違うんです。

「親父が~」
ですからね。

彼のセリフ、何もかもが、親父、親父、親父!

『いだてん』三島弥彦の父は、警視総監という大物政治家です。
幼少期に死別したとはいえ、彼が劇中でそのことに触れたことはありません。

三島通庸「鬼県令」と呼ばれて~2019大河いだてん三島弥彦の父は精忠組のメンバーだった

父だけではありません。
三島の兄・三島弥太郎も大物財界人です。

しかし、弟のスポーツには理解どころか、絶縁しかないと思うほど冷たい態度。
彼等と比べると、いかに源が甘ったれのバカボンであるか、おわかりでしょう。

源は、大学で何を勉強したのか?
それすら触れない。
社会人になれば目の色変えて仕事をするわけでもない。

これまでの流れからして、ドコの大学を出たのか――言わないのが妙ですよね。

なんせタカも今朝、息子の大介がバカだからって
「私も茂さんも大阪大卒なのに!」
と叫びおった。

本物の大阪大は紛れもなく名門ですから、もしも私がOBだったら、タカのセリフに対していい気持ちはしないだろうなぁ。
名前を出すんじゃない! とすら思いそうです。

源だけでなく、大介も、バカで女の子をイジメる性格で、ジョフリー王まっしぐらです。

前作の女性脚本家が、萩尾律に自分と同じ大学に行かせただけで、
「学歴自慢をするとはけしからん!」
と叩かれていましたけどね……。

龍興「劉禅だけずるい! 俺もまぜてよ!」

久坂という変わった名前の社員も、ウザいことこの上ありません。

大学の専攻(生物学でしたっけ?)を自慢して、
「もういいもん!」
と宣言。
威勢よく立ち上がったかと思ったら、止めて止めてアピールに必死というカッコ悪さ。

本当に頭がいい人は、こんな構ってちゃんアピールするもんですか?

竹中半兵衛「話し合っても、もう無駄ですね……稲葉山を乗っ取りますんで」
と、静かに退社して、しかるべき転職を果たすんでは?

「稲葉山城乗っ取り事件」竹中半兵衛を有名にしたアノ伝説とは?

先週、辞めた相手をスパイだと罵倒しておりましたが、どうにも本作はバカバカしいなと思います。

竹中半兵衛タイプの本当にデキる社員がサイレント辞職して敵に仕官するなんて、ままある話。

あのチーム全体が斎藤龍興みたいなもんですね。
程なくして織田信長に美濃から追い出されてしまって終わりです。
※つーか、デキる人物なら大学院教授のご推薦で製薬会社へ就職だよね?という話なんですけどね

5 Comments

匿名

武者様
129話のレビューが消えています。

むんむん

前作で『女が学歴自慢すな!』と言っていた人たちは何処に行っちゃったんでしょうね。
今のタカこそバリバリに学歴自慢してる『彼らにとって叩きたくてたまらない女』であるはずなのに。

孤独の胃弱

忠彦の弟子の台詞、ごっつい皮肉効いてましたね…
「もう人のマネはしません!」←小ネタどころか本筋までパクリ疑惑
「世間に流されません!」←話題性狙いばかりではないか
きっと笑うところですね( ̄▽ ̄)

話題性狙うにしても、『トクサツガガガ』最終回に仮面ライダーV3の役者さんがチラッと登場してるみたいな、味な演出ができないものか。

ああ、もういっそ『けものフレンズ2』ぐらい炎上してしまえばいいのに。

匿名

製作陣も逃げだしてる感じですね。脚本家もインタビューがないみたいですし。『あさが来た』の再放送が国会中継で飛ぶのは、この作品の公開処刑になるからかな。

匿名

ハリウッド俳優の名前ネタなら、三人全員トムだった、くらいふざけたら少しだけ笑えたかも……

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