なつぞら22話 感想あらすじ視聴率(4/25)天衣無縫

【第22話の視聴率は22.7%でした】

 

なつぞら感想視聴率

魂なんて作るものなのか?

そんな問いかけをして終わった前回。
天陽の問いに反応したのは、木刀を削っていた門倉でした。

「何が言いたいんだ!」

まぁ、番長ですからね。ついていくと決めた俺の倉田先生に文句あんのかコラァ! ってことでしょう。
それに門倉は、性格的にこういう問答にはついていかんでしょ。

「なっちゃんのままでいては、ダメなんですか?」

他の魂を作らねばならないのか?
そんな天陽の疑問に倉田は大喜びです。

「君と余だ!」
っていうね。何その横光三国志の劉備と曹操状態です。

「彼はよくわかっている!」

嬉しそうだな〜、倉田。
昨日分析したように、アーティストタイプの【情】仲間発見ということでしょう。

ただ、門倉を筆頭にタイプが違うと「なんじゃこりゃ!」になるとは思います。

演技そして魂問答

気持ちをそのまま入れ込むこと。台本はただの台本であり、役にもそのままでは魂はないのです。

倉田の話に熱が帯びてきます。

台本に入っているのは、あくまで脚本家の魂のみ。
読んだ一人一人の中にしか、魂は存在しない。役の気持ちを感じて、魂を感じて、入れなければならない。

自分の気持ち。自分自身で考えながら、演じるしかない。

奥原は真似をしているだけなんだ!
それだけじゃダメだ。奥原なつの魂、そして気持ちを見せるしかない!

そんな熱い理論が語られます。

贈り物を受け取っている天陽

天陽はこのあと、
「余計なことを言ってしまったかな?」
となつと雪次郎に言います。

なつをかばったというよりも、イライラしてしまったのだと。

しかも、それは倉田相手にではない。

「なっちゃんの芝居にイライラしてしまった」
だとさ!
庇うどころか、ダメ出しです。

天陽は、怒らせたのかと心配していますが、雪次郎はむしろ倉田は喜んでいると言います。
やっぱり天陽は、こっち側の子だ。

そしてここで倉田にダメ出しされ、自分からさらにイライラしていると言われたら、なつがどう思うか読めていません。
空気の読めない、創造性という才能持ち。

門倉はここで、
「根性見せろって言ってんだよ!」
と部員に気合を入れています。門倉はこっちの子じゃないですね。

よっちゃんには、
「わかったようなことを言っている……」
とお見通しでした。

門倉とよっちゃん。
こういうことはあんまり言いたくないし、余計なお世話なんですけれども。

この二人は結婚したら絶対にうまくいきますよ。
夫が暴れる後始末を、苦笑しながら妻がやってのける。そういうタイプでしょう。

よっちゃんは蔑むというよりも、だんだんと門倉がめんこくなっているのかもしれません。

なつはそんな中、芝居の表現の難しさに四苦八苦しています。

これは広瀬すずさんも大変なはず。

『真田丸』で、演技のプロが下手くそな芝居をする場面がありました。あれを思い出します。

山田家の苦悩

そのころ剛男は山田家を訪れていました。

正治は、乳業メーカーの検査に納得できていない様子。
しかし、農協は口出しできないのです。この問題が、深く見えてきましたね。

視聴者が見ていて、これはダメだと理解できること。これはかなり描き方が細かいと思います。丁寧ですね。
農協の言うことがだんだんと理解できてくるのです。

正治は悔しそうに、農協のやることに【泰樹が反対しているから団結しないのか】と、剛男に言うのです。

タミは止めます。
山田家がこうして暮らしていけるのも、泰樹あってのことです。それなのに失礼じゃないの、って。

これも難しい話です。
柴田家は頼れるリーダーとしてだけではなく、山田家のような中小農家を圧迫する。そういう先人になってしまっている。

かつては泰樹も、力なき開拓者として、大きな力と戦ってきたことでしょう。それが時の流れと自らの成功により、かつて彼を苦しめた側に回ってしまった。

剛男はそこをしっかり説得すると言いますが、そこまで踏まえてできるのかな? まぁ、無理でしょうね。

ここで剛男は、今は乳量を増やすことだとアドバイスします。
クローバーのような、マメ科を飼料に混ぜるといいそうです。やりすぎは注意。
正治は、質より量なのかと不満そう。

あ、陽平と天陽兄弟の性格もちょっと見えてきました。

兄・陽平は、母親譲りの柔軟性と穏やかさ。
弟・天陽は、納得できなければ不満が出てしまう父親似。こんなところかな?

ついでに言うと、このクローバー云々。かなり調べていますよね!

こういう細かいセリフに、考証をしっかりとしてくること。
これが脚本の質であり、魂です。NHKともなれば、考証チームはきっちり揃うはず。

それなのに考証ガタガタである場合、魂を込めていないと言うことです。

ここで天陽が帰宅します。
剛男に演劇部について聞かれて、がんばっていると即答。

なつはいつでもがんばります。

泰樹「知略99のわしでもわからんとは」

そんななつは、牧場の仕事でも牛を相手にセリフを稽古中。

背後でジッと見ている泰樹。
朝ドラ名物覗き見とはいえ、これはなかなか。

「なしたんだ?」

泰樹じいちゃん、なつが牛を相手に人生相談していると思っています。

「もうやだ〜、じいちゃん!」

困惑するなつ。
これはもう両者困惑しかない。

ここでの泰樹の反応が、知略99です。
このわしの知能でも間違っていたのか。そう悩んでおります。

頭ごなしに怒るのではなく、まず自分のミスを検証する。知将ですからね。
本作は知将が多いなあ。

 

夕見子「この私に見破れぬわけがありませんな」

そして今日の軍師枠、二人目。イジワル軍師・夕見子の出番ですぞ!
最近、夕見子がちらっと映るだけでワクワクしてしまいます。

柴田家には、雪次郎がやってきておりました。
『俳優修行』がわからないと相談するなつに、自分だってそうだと語る雪次郎です。

「俳優はみんなそうだよ」

「俳優? はっ、ただの高校生ではござらんか。たかが高校演劇であろう。農業高校生が何を主張するつもりですかな?」

出た。
夕見子の煽り、出た!

※煽り軍師は美声です。兼続も夕見子も声がいいですね!

そんな煽りはともかくとして、演技論です。

自分らしくなりきるには、想像力しかない。
セリフの裏で何を考えるのか。そこが大事。そう考える演劇部員たち。

経験、記憶を重ねるしかない!

そんな青春トークの横で、もくもくと菓子を頬張る夕見子。

「与えられた環境の中で、その中で生きるのは私自身……というわけでござるな」

ナゼわかった!?

雪次郎がそう驚くと、『俳優修行』に書いてあったと軍師は軽く言ってのけます。
はい、軍師は書物を読みますもんね!

しかし、なんでこいつはいちいち煽るんだ。
毎朝、夕見子を見るだけで笑ってしまうじゃないですか。

横で妹の明美も困惑中です。
この子も、姉への対抗上軍師スキルをあげています。

話を終え、帰宅しようとする雪次郎に、富士子が土産を渡します。

「少しだけだけど」

出た!
北海道名物、少しだけのはずが持ち帰るのに苦労する分量の土産だ!

案の定、雪次郎はその量に慌てています。自転車のバランスちゃんと取って、転ばないようにね。

応援したい! 酪農をアピールしたい

なつに富士子は、高校演劇の深さに感心したと言い出します。

「農民にこそ、演劇が必要なんだって!」

なつはそう言い、農業高校らしいことをしたいと考えています。
観客にしぼりたての牛乳を飲んでもらいたいとか。

十勝の農業をアピールしたい! それがなつの願いなのです。

なぜなら。
※続きは次ページへ

1 Comment

塩ラーメン好き。

本日の終盤のなっちゃんの、
気持ちの入った演技に、涙が出ました。
頑張れ!!なっちゃん。

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