なつがマコと意見をぶつけ合い、熱気漂う下山班。
『わんぱく牛若丸』も終わりが見えてきました。
そしてついに、完成したのです。
マコ「私がお煮しめを作ってはいけないのか!」
原画1万5千枚、動画は8万枚に迫るほど。
そんな『わんぱく牛若丸』がついに完成しました。
露木が乾杯の音頭をとる中、祝賀会が始まります。
坂場のグラスの持ち方も、酒の飲み方も、ちょっと変わっているというか個性的ですよね。当人のキャラクターが反映されたような雰囲気。中川大志さんの役作りがいいですね〜。
動画初体験のなつは下山に労われておりました。
「描くのにともかく必死で。たくさん描くのが、いかに難しいかわかりました!」
そうハキハキと語るなつ。
なつは媚びることはないし、自分の意見に常に率直で、好感が持てます。その答えに下山も満足そうです。
さて、宴会の料理は実は持ち寄りだったようでして。
マコのお手製お煮しめが好評です。
「料理するんだ……」
「作る相手はいない」
驚く周囲に、マコはそう言い切ります。
そんなマコは、実家からお見合い話が次々と届いているとか。
茜がしみじみと言います。
「心配してるんですね……」
このあたり、マコが自分はどういう扱いなのかと突っ込んでいます。
なつにも流れ弾が飛んできますが、不器用な誤魔化し方をして、おでんを差し出すのでした。
特にじゃがいもが美味しいと勧めるなつ。
おでんが亜矢美作で、材料提供が柴田牧場ですね。
作り方を聞かれると
「じゃがいもの?」
と答えるなつでした。
農業高校出身だけにちょっと変わっているもんね、と周囲は見守っています。
これは何度でも主張したい。
なつは変人だから!
開拓者精神を見せつけろ!
ストレスから解放されたのでしょう。
酔っ払ってビール瓶を持った井戸原が会場を見回しています。
「誰か歌え〜、指名するぞ〜!」
ここで露木から指名されたトップバッターは
【馬の前脚を4本描いたアニメーター】
でした。
下山がなつだとバラしてしまいます。
「歌え〜!」
モモッチも応援しています。陽平はこうです。
「開拓精神見せてやれ〜!」
おっ、これはあの歌だな。それしかないもんね。
FFJ! FFJ!
『南部ダイバー』のようなギャグとも思えるのですが、それだけではないのが深いところでして。
同じ歌を熱唱した雪次郎、そして現在の雪月三人衆の姿も映されることで、開拓精神の継承を象徴しているわけでもあります。
雪月メインの週でありながら、解決は金曜日でした。
土曜日は余っているようで、そうではない。
店頭で明るく商売を続けるとよと妙子。
真剣にケーキを作る雪之助。
そして演劇に挑む雪次郎。
彼らの進路に、素晴らしいエピローグがつきました。
一体何なのか? と驚いていたものの、熱唱に盛り上がって、皆拍手しています。
坂場の拍手がちょっとおかしいことは、もうそういうものだから仕方ない。
モモッチは、歌い終えたなつに抱きつきました。
「誰も知らない歌なのに、頑張ったね〜!」
そう。誰も知らないのです。
モモッチたちは、お揃いの赤い法被を着て、美空ひばりのヒット曲『お祭りマンボ』で歌い踊ります。
これも、モモッチを演じる伊原六花さんの経歴を踏まえますと、納得の場面です。
伊原さんと言えば、あのバブリーダンスですからね。
バブルではなくて、昭和のダンスもキレッキレです。
やっぱり演じる方の長所は、こうして生かしていかないと!
パンチラや入浴ではいけませんってば。
キャンバスの外の世界では
ここで、なつは陽平にビールを注ぎます。
「天陽に手紙書いてる?」
そう聞かれて、忙しくてそれどころではないとなつは返します。
「いや、そうか、聞いてないのか……」
陽平の顔が曇ります。
「こんな時にいうのは何だけど……」
「はぁ……」
「今年の冬、天陽は結婚するんだ」
「えっ……結婚……」
なつは一瞬動揺してから、笑顔になるのです。
「おめでとうございます! お祝いの手紙書きます! それならそうと、手紙で知らせてくれればいいのに」
「照れ臭いんだよ、あいつはきっと……」
なつの明るさは、心の底からそうであるかはわかりません。
広瀬すずさんの演技が奥深くて、心の底の動揺を隠して、無理に明るくしているような。
いや、どういう動揺かすら、本人も理解できていないような。
そんな姿です。
「いいぞ、モモッチ!」
モモッチに明るく声をかけているけれど、内心はどうなのか。
なつは知らないけれど、視聴者には予測できた結末ではあります。
なつを諦めて、別人と結婚することを、山田家では勧めてきたのですから。
静かなる脱落者
なつは帰宅し、風車で一人水を飲んでいます。
そこへ、信哉がやってきました。
店そのものは閉店しています。酒を出そうかというなつに、断る信哉です。
亜矢美は入浴中。
咲太郎は外出中。
二人きりというわけでして。
信哉は、ちょっと報告があると切り出すのです。
「転勤するんだ、帯広に。偶然そうなった」
信哉となつが逆転するわけです。
二、三年は戻れないと告げる信哉。そこでなつはこう返すのです。
「すごい偶然だね」
お、おう、これは……信哉の期待した答えではないと思うんですよね。
そういうことではなくて、互いの年齢を踏まえると、結婚適齢期です。
咲太郎と同年の早生まれとなれば、信哉は二十代後半。そこでの二、三年という別離期間は、これは貴重なものですよ。
信哉は、なつが引き止めてくれないか。そう期待していたのか?
「ノブさん、帯広のことなら任せて! これも運命だね」
なんて、期待していませんでしたか?
あるいは勇気を振り絞って、ついてきて欲しいとプロポーズする気だったのか。
そんな気がするんですよねぇ。
以前も指摘しましたが、信哉の初登場は古典的少女漫画のようでしたし。
プロポーズすら、できない。
して断られる、門倉番長や『半分、青い。』の萩尾律にも到達できなかった。
そういう静かなる脱落者だと思うんですよね……ノブさん。
ここで信哉が北海道で夕見子と結ばれたら、それはそれでおもしろいかも。
北大(札幌)と帯広の距離感を踏まえると、その可能性はほぼないのでしょう。
※続きは次ページで
雪乃助さんがロールケーキを作ってたシーンにじーんときた。
息子のロールケーキをお父さんが発展させたんですよね?
雪乃助さん、どんな思いでロールケーキを作っていたんだろう、雪月と雪次郎君に幸あれ。
飾りつけが昭和な感じだったのも懐かしく思いました。昔クッキーとかカップケーキを焼いた時に使ったから。
うーむ、どうしてそういう解釈になるのかなぁ。
私は今日の「落ちました」は、「腑に」という言葉とあえて分けて言ってる所で、暗にモモッチの「恋に落ちる」って話とつながって、思いっきり2人が(意識の上で)結ばれたシーンだと理解しました。来週の予告の見せ方を見ていても間違いないと思うのですが・・
ま、これからの展開で答は見えてくるでしょうから楽しみに待ちます。
ラストの記述。
武者様も、やはりそう思われますか。
****のモデル企業、大丈夫でしょうかね?