なつぞら78話 感想あらすじ視聴率(6/29)本物と見せかけは表裏一体

なつがマコと意見をぶつけ合い、熱気漂う下山班。
『わんぱく牛若丸』も終わりが見えてきました。

そしてついに、完成したのです。

マコ「私がお煮しめを作ってはいけないのか!」

原画1万5千枚、動画は8万枚に迫るほど。
そんな『わんぱく牛若丸』がついに完成しました。

露木が乾杯の音頭をとる中、祝賀会が始まります。
坂場のグラスの持ち方も、酒の飲み方も、ちょっと変わっているというか個性的ですよね。当人のキャラクターが反映されたような雰囲気。中川大志さんの役作りがいいですね〜。

動画初体験のなつは下山に労われておりました。

「描くのにともかく必死で。たくさん描くのが、いかに難しいかわかりました!」

そうハキハキと語るなつ。
なつは媚びることはないし、自分の意見に常に率直で、好感が持てます。その答えに下山も満足そうです。

さて、宴会の料理は実は持ち寄りだったようでして。
マコのお手製お煮しめが好評です。

「料理するんだ……」

「作る相手はいない」

驚く周囲に、マコはそう言い切ります。
そんなマコは、実家からお見合い話が次々と届いているとか。

茜がしみじみと言います。

「心配してるんですね……」

このあたり、マコが自分はどういう扱いなのかと突っ込んでいます。
なつにも流れ弾が飛んできますが、不器用な誤魔化し方をして、おでんを差し出すのでした。

特にじゃがいもが美味しいと勧めるなつ。
おでんが亜矢美作で、材料提供が柴田牧場ですね。

作り方を聞かれると
「じゃがいもの?」
と答えるなつでした。

農業高校出身だけにちょっと変わっているもんね、と周囲は見守っています。

これは何度でも主張したい。
なつは変人だから!

開拓者精神を見せつけろ!

ストレスから解放されたのでしょう。
酔っ払ってビール瓶を持った井戸原が会場を見回しています。

「誰か歌え〜、指名するぞ〜!」

ここで露木から指名されたトップバッターは
【馬の前脚を4本描いたアニメーター】
でした。

下山がなつだとバラしてしまいます。

「歌え〜!」

モモッチも応援しています。陽平はこうです。

「開拓精神見せてやれ〜!」

おっ、これはあの歌だな。それしかないもんね。

FFJ! FFJ!

『南部ダイバー』のようなギャグとも思えるのですが、それだけではないのが深いところでして。
同じ歌を熱唱した雪次郎、そして現在の雪月三人衆の姿も映されることで、開拓精神の継承を象徴しているわけでもあります。

雪月メインの週でありながら、解決は金曜日でした。
土曜日は余っているようで、そうではない。

店頭で明るく商売を続けるとよと妙子。
真剣にケーキを作る雪之助。
そして演劇に挑む雪次郎。

彼らの進路に、素晴らしいエピローグがつきました。

一体何なのか? と驚いていたものの、熱唱に盛り上がって、皆拍手しています。
坂場の拍手がちょっとおかしいことは、もうそういうものだから仕方ない。

モモッチは、歌い終えたなつに抱きつきました。

「誰も知らない歌なのに、頑張ったね〜!」

そう。誰も知らないのです。
モモッチたちは、お揃いの赤い法被を着て、美空ひばりのヒット曲『お祭りマンボ』で歌い踊ります。

これも、モモッチを演じる伊原六花さんの経歴を踏まえますと、納得の場面です。

伊原さんと言えば、あのバブリーダンスですからね。

バブルではなくて、昭和のダンスもキレッキレです。

やっぱり演じる方の長所は、こうして生かしていかないと!
パンチラや入浴ではいけませんってば。

キャンバスの外の世界では

ここで、なつは陽平にビールを注ぎます。

「天陽に手紙書いてる?」

そう聞かれて、忙しくてそれどころではないとなつは返します。

「いや、そうか、聞いてないのか……」

陽平の顔が曇ります。

「こんな時にいうのは何だけど……」

「はぁ……」

「今年の冬、天陽は結婚するんだ」

「えっ……結婚……」

なつは一瞬動揺してから、笑顔になるのです。

「おめでとうございます! お祝いの手紙書きます! それならそうと、手紙で知らせてくれればいいのに」

「照れ臭いんだよ、あいつはきっと……」

なつの明るさは、心の底からそうであるかはわかりません。

広瀬すずさんの演技が奥深くて、心の底の動揺を隠して、無理に明るくしているような。
いや、どういう動揺かすら、本人も理解できていないような。
そんな姿です。

「いいぞ、モモッチ!」
モモッチに明るく声をかけているけれど、内心はどうなのか。

なつは知らないけれど、視聴者には予測できた結末ではあります。

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なつを諦めて、別人と結婚することを、山田家では勧めてきたのですから。

静かなる脱落者

なつは帰宅し、風車で一人水を飲んでいます。
そこへ、信哉がやってきました。

店そのものは閉店しています。酒を出そうかというなつに、断る信哉です。

亜矢美は入浴中。
咲太郎は外出中。
二人きりというわけでして。

信哉は、ちょっと報告があると切り出すのです。

「転勤するんだ、帯広に。偶然そうなった」

信哉となつが逆転するわけです。
二、三年は戻れないと告げる信哉。そこでなつはこう返すのです。

「すごい偶然だね」

お、おう、これは……信哉の期待した答えではないと思うんですよね。

そういうことではなくて、互いの年齢を踏まえると、結婚適齢期です。
咲太郎と同年の早生まれとなれば、信哉は二十代後半。そこでの二、三年という別離期間は、これは貴重なものですよ。

信哉は、なつが引き止めてくれないか。そう期待していたのか?

「ノブさん、帯広のことなら任せて! これも運命だね」

なんて、期待していませんでしたか?
あるいは勇気を振り絞って、ついてきて欲しいとプロポーズする気だったのか。

そんな気がするんですよねぇ。
以前も指摘しましたが、信哉の初登場は古典的少女漫画のようでしたし。

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プロポーズすら、できない。
して断られる、門倉番長や『半分、青い。』の萩尾律にも到達できなかった。

そういう静かなる脱落者だと思うんですよね……ノブさん。

ここで信哉が北海道で夕見子と結ばれたら、それはそれでおもしろいかも。
北大(札幌)と帯広の距離感を踏まえると、その可能性はほぼないのでしょう。
続きは次ページで

3 Comments

むらた

雪乃助さんがロールケーキを作ってたシーンにじーんときた。
息子のロールケーキをお父さんが発展させたんですよね?
雪乃助さん、どんな思いでロールケーキを作っていたんだろう、雪月と雪次郎君に幸あれ。
飾りつけが昭和な感じだったのも懐かしく思いました。昔クッキーとかカップケーキを焼いた時に使ったから。

まるいと

うーむ、どうしてそういう解釈になるのかなぁ。

私は今日の「落ちました」は、「腑に」という言葉とあえて分けて言ってる所で、暗にモモッチの「恋に落ちる」って話とつながって、思いっきり2人が(意識の上で)結ばれたシーンだと理解しました。来週の予告の見せ方を見ていても間違いないと思うのですが・・

ま、これからの展開で答は見えてくるでしょうから楽しみに待ちます。

或点不意寄るど!

ラストの記述。

武者様も、やはりそう思われますか。
****のモデル企業、大丈夫でしょうかね?

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