なつぞら98話 感想あらすじ視聴率(7/23)理解され難き者たちよ

テレビアニメは、従来のやり方では作れない。
【フルアニメーション】に対して、【リミテッドアニメーション】という技法を使うことになります。

坂場は、そこが気に入りませんでした。
それを真似たら、日本のアニメーションはもう後戻りできなくなるのではないか。

熱い口調で彼はそう訴えます。なつも不安な顔になるのでした。

坂場が戸惑い、神地は咆哮す

坂場の懸念に対して、仲だけではなく井戸原や露木も理解と戸惑いを見せてはいます。

「もしそうだとしても、やり方はあるはずだろう」

子供が見て、おもしろか、おもしろくないか。
そう問い詰められ、坂場は苦しげに承諾します。

「それと、フルアニメーションをこれからも守っていくと……」

「ああ、安心してテレビに専念してくれたまえ」

そう聞かされ、通告は終わるわけです。

なつと茜は下山班に戻りました。
二人が坂場の懸念を周囲に話すと、坂場の面倒臭さに一定の理解を示してはいます。
しかし……。

「わかるぞ! テレビだけではなく、我々の問題だ! 心血注いで作るフルアニメーションが存亡の危機にさらされているッ!」

そう熱血っぷりを見せつけ、やたらと煽る奴がいます。

神地です。こ、こやつも坂場とは別の意味でめんどくさ……いや、確かに末恐ろしいものがあります。

冷静な坂場と違って、熱血知勇兼備枠かな?

なつと茜は坂場の悩みを煽るなとたしなめます。

理想の漫画映画を作るんだ!
そういう熱い志が、そこにはあります。

はっきり言って暑苦しいですよね。
同じ職場にいたらうっとうしいかもしれない。でも、だからこそできるってこともあるわけですよね。

情熱。創作。
そんなものの持つ厄介さとエネルギーが、本作にはあふれています。

坂場は悩む

坂場は神地とタイプが違います。

だからこそ、噴水で悩んでいます。

彼も、あの特徴であったベストは着ておらず、昭和のサラリーマンらしいワイシャツ、グレーのズボン、革ベルトスタイルなりました。咲太郎よりかっちりしていますよね。

本作の服装って、いいなぁ。きちんと時代を感じます。

そんな坂場の悩みは、露木に疎んじられているのではないかということ。

『ヘンゼルとグレーテル』も結局お蔵入り。

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上層部に疎ましがられているのではないか。
そう悩んでいるのです。労働組合も結成しているので、それも原因ではないかと。

なつは、なんとか励まそうとします。

「仲さんは認めていますよ」

しかし、坂場は納得していないのです。
誰にも好かれるかわいらしいアニメを描く仲は、言動でも同じことができると思ってしまっている。

うはぁ、めんどくさいぞ!

坂場は、自分から美辞麗句やお世辞が言えません。
逆にそう言うことがサラリと言えてしまう相手、誰にでも言う温厚なタイプには、身構えてしまうのでしょう。

「普通を、疑えッ!」

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と、夕見子も力説していましたが、普通にサラリと褒める相手は信じないと。うーん、この猜疑心……。

だからめんどくさいんです。こういう奴は、徹底してそう。
けれども、その猜疑心と疑問があればこそ、新たな何かを発見できることもある。彼らの長所ですね。

仲には何の問題もありません。
温厚篤実です。それに、なつを褒める時は具体性がありましたし、大げさでもなかった。

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「絵は未熟。でもいい」

本当に、自分が作りたい長編アニメーションができるのか。

「まだわかりません……」

そう坂場がつぶやくと。

「まだわかりませんよ」

彼が悶々としているところに露木が通りかかり、そう繰り返すのでした。

「内助の功」って!

露木はここで、彼なりの人事論を展開します。

坂場には、変化が必要です。
新環境が向いているのだと。そういうところでこそ、のびのびできる。テレビにいても頑張れる。

そして関西弁で、同じ関西出身だと語りかけるのでした。

なつはびっくりしていますが……こっちもびっくりだよ!
そうだったのか!
中学までは神戸にいたそうです。

「腐ったら負ける。きみには資質がある。新しい環境でがんばれる!」

露木はそう励まし、立ち去ろうとします。
そこでなつに対してもこう言うのです。

「内助の功で坂場を支えてやってくれ」

「今、何て言いましたっ?」

動揺するなつ。
そりゃそうなりますよね。

なんでも、滅茶苦茶噂になっているらしい。
昨日の雪次郎と蘭子の件が効いてきました。

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昔は職場恋愛は自由とか、セクハラみたいなめんどくさいことがなかったという懐古があるものですが。
そのせいで問題が発生していたことも、忘れないでおきましょう。

「噂って何ですか!」

露木にそう突っかかるなつですが、ちょっと遅い。
坂場はこう来ました。

「噂なんて気にしなくていいです……」

そうして【周囲が思うほど近づいていない】と、ナレーションで説明されます。

これも性格でしょう。
若い男女がいればそうなるという、安易な決めつけもあるものです。前作****は完全にそれでしたね。思い出すだけでうんざりしてきます。

こういうのも個人の性格によるものではありませんか。

咲太郎を演じる岡田将生さんが、常にうっすらと魔性をまとっているとしたら。
坂場の中川大志さんは、あれだけ端正でありながら、常に冷静さがある。

そういう演じ分けが感じられます。

そんな坂場に必要なのは、なつよりむしろ突破力抜群の熱血勇将・神地では?

さて、そのころ。
オフィスには生々しい関西弁が響いておりました。

「手ェ動かさんかいボケェー!」

制作進行に京都から荒井康助がやって来ました。
橋本さとしさんですね。テリー・ボガードの彼です。

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劇団員にして声優の方を実際に出してくるなんて、感慨深いものがあります。
大森氏の『精霊の守り人』にも出ておられましたね。

そんな関西弁に、茜はちょっとおどおどしております。
まぁ、迫力ありますもんね。そりゃネイティブですもんね。いい関西弁だなぁ。

※続きは次ページへ

3 Comments

904型

そう言えば、みんなの憩いの場だった噴水の池は、埋め立てられてベンチが置かれているだけになっていますね。

仲さんが突き落とされてしまった、思い出?の場所も、ちょっと寂しいです。

あしもと

先のコメント匿名でした。。
時々、名前を入力し忘れます。すみません。

匿名

私も坂場さんのパートナーとして、神地さんの方がピンと来るのですよね…

先週坂場さんが、なつと一生アニメを作りたいと言ったとき、むしろ坂場さんは神地さんとストライクなのになと思いました。

なつは坂場や神地より普通で、アニメの話にアニメ以外の観点が混ざります。坂場さんと神地さんなら、アニメのことだけ考えた話になるんですよね。

ここ、私にとって少しなつぞらの物足りないところです。なつがアニメが好きといいつつも、やりたいことの描写が、「子どもが楽しい」から進まず、少し薄いように思います。ヘンゼルとグレーテルがお蔵入りしたこと、悔しくないのかなあとか、テレビアニメにワクワクなり不安なり、具体的に自分なりの考えが走り出しても良いと思えます。

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