なつぞら89話 感想あらすじ視聴率(7/12)天真爛漫、無邪気でずるい

ストーリーが結末まで決まった短編映画『ヘンゼルとグレーテル』。

いよいよ本格始動です!

新人が絵コンテだと?

坂場は、自分が脚本を仕上げ、それにあわせて神地が絵コンテを描くと発表しました。

「えっ! 新人が絵コンテ……」

これにショックを隠そうとしないのがマコ。
絵コンテを、自分を差し置いて新人が取り組むことに、衝撃を隠せない様子です。

確かに神地が抜群のセンスを発揮していたことは、その通りなのです。

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その上で、マコとなつが動画を描くのだということで、適材適所だとは思います。

しかし、坂場には人心掌握ができておりません。事前に上手く手を回すような、空気を読んだ人事は無理なのです。その点は咲太郎とある意味正反対かな。

何度でも指摘します。
こういうリーダーだと、チームはいろいろ大変です!

なつぞら88話 感想あらすじ視聴率(7/11)坂場と共に徹夜作業

厄介なのは、坂場の指摘が正しいということです。
これで妙に空気を読んで、気遣うようになったら、それはそれで作品にとってはよいことではありません。

『半分、青い。』の秋風がそうでした。
容赦ないダメ出しをしなくなったときこそ、鈴愛はもうダメだと絶望したものです。

半分、青い。78話 感想あらすじ視聴率(6/30)きみは逃げずに戦った

なぜ、前のように、カラスの羽のようにネームを投げないのか!
厳しい言葉でダメ出ししないのか!
痛い心をみつめろといわないのか!
「見限ったからですか? 描けない私がかわいそうだからですか?」

声の仕事を取ってきたぞ!

一方、咲太郎の【声の会社】も始動させています。

どういう営業をしたのかって?
咲太郎の弁舌、愛嬌、華やかさ、人脈、そして魔性をフルスロットルにしたのでしょう。これがプラスに出ると、彼は強い。

そして早速アテレコの場面へ。
西部劇の一話、脇役をゲットしたそうです。プロダクション単位なので、持ち駒全員が役を当てられています。

とはいえ、何から何まで一からですから。声優候補者の中には脚本を読んでいない者もいるようでして。

「芝居は間から生み出すものだ」
って憤る、何もわかっていないおっさんも混ざっています。

録音作業がなかなか大変なのです。

・シーンをまとめて一気にとる。失敗したら最初からやり直し

 

・レコードによるBGM、効果音(SE)も同時に入れなくてはならない

間違えちゃった、てへっ♪
では済まされないんですね。

レミ子は不満げです。少年役を当てられたのだとか。

「レミ子のダミ声を生かすんだよ」
咲太郎からそう言われて本人はムッとしていますが、いえいえ、そうではないでしょうよ。

ボーイソプラノは、人の声でも最も美しいとされるものです。
それを保つために去勢した、カストラートなんておそろしい歌手もいたくらいでして。

少年の声だからこそ、透き通っていてやんちゃでなければならない。
これは大事なことですよ!

※『少年ジャンプ』のアニメ主人公たちは女性声優が当てることが多いですよね

まぁ、そんなレミ子のボーイソプラノを楽しみにしましょう。
元歌手の付き人ですし、これは天職じゃないですかね。

蘭子もレミ子を励まします。

「なんでもいいからやってみましょう。芝居は心よ!」

そしてそこへ、あのビッグなレジェンドが登場します。

豊富遊声先生だーッ!

大先生登場! 藤井もすごいぞ

「先生! 先生っ!」

そう呼びかけられた遊声は、主役のスティーブ・マッキングの声を当てるそうです。

※モデルは言わずもがなスティーブ・マックイーンですな

当時の日本は、西部劇に熱狂していました。

山田正治がこういみじくもこう言っていたものです。

なつぞら11話 感想あらすじ視聴率(4/12)「この土に、勝ちたいよ、くそっ!」

「鬼畜米英あれほど言っておいて、アメリカ礼賛とは……」

アメリカを嫌っていたなんてことがなかったように、ともかくアメリカのものに夢中になったものです。

映画、テレビ、歌手、ファッション、ウイスキー……に始まり、もちろんディズニーアニメもね!
『カーネーション』にもそういう描写がありましたっけ。

そういう最先端流行に関わるのですから、これはすごいことなのです。

しかも、この遊声についてきた藤井が、あの高木渉さんですからね。

※うまいよねえ……

『真田丸』では小山田の義兄上〜!

そして『半分、青い。』では【ブティック木田原】の五郎さ〜ん!
サンバランド、よかったです!

半分、青い。14話あらすじ感想(4/17)ぎふサンバランドでガンバルンバ~♪

『真田丸』で俳優デビューを果たした高木さんは、もともと劇団員志願だったものの、時間の都合上声優になったーーそんなキャリアの持ち主です。

劇団員が声優を兼ねているキャリアとは、ある意味逆。
にしても……どんだけ豪華なんだよー!!

◆「なつぞら」高木渉がディレクター役で登場!声優の所作など“指導”「当時にタイムスリップしたかのよう」― スポニチ Sponichi Annex 芸能

ここで裏話が明らかにされます。
ともかく大先生のギャラに金がかかるため、脇役は予算をケチっているのだとか。だから咲太郎がなんとかできたのでしょう。

まぁ、蘭子はその大先生と『白蛇伝説』で共演しましたし、実力は証明済みですよね。

録音の裏側として、効果音の作り方も見せてくれました。
馬の蹄の音、波の音、鳥の声。
手作り感に溢れている。

雪次郎は、そんな中でプレッシャーを感じています。

それはそうでしょう。どんな時でも重圧を感じなさそうな坂場タイプは例外です。

声優は大変です。
イヤホンで聞きながら、口の動きを合わせねばなりません。しかも画面は英語で、話す方は日本語ですから、ぴったりとはあわないでしょう。

それでも、明らかにおかしいとやり直しになるのです。
吹き替えは大変だ!

ガンマン・レオは依頼を受ける

かくして“VAGABOND LEO”(風来坊レオ)が始まります。獅子座のガンマンですかねえ。本名かな?

蘭子は美貌の未亡人ベティ。
レミ子はその息子のデービスです。

蘭子はうまい!
レミ子も生意気な少年らしくてうまい!
大先生は言うまでもなく渋い!

どうやらこのベティは、大富豪の娘だそうです。
彼女は夫が戦死してしまい、息子と暮らしているのです。

この戦争とは、西部劇お約束の南北戦争でしょうかね。

リンカーンは黒人奴隷を解放するもインディアンは迫害&虐殺していた!?

そんなベティは、レオを夫として雇いたいと言い出すのです。
なんでも父が、後継者として孫のデービスを奪おうとしているんだとか。

レオはそういうことなら判事に訴えたほうがよいのでは、と戸惑うのですが。そうもできない事情があるようでして。

はい、ここで島貫が演じるチンピラその1が登場!

「判事から許可は取ってきたぁ〜!」

なんと、判事は買収されていたようです。
チンピラがデービスを奪いさろうとします。

しかし、ここでカット!
NGです。

島貫は、口とセリフが全然あっていない、と藤井がダメ出しをします。
プロの声優(=高木渉さん)が声優にダメ出しするという、おいしすぎる展開に笑いが止まりません。やってくれたのう!

咲太郎としては、こう励ますしかない。

「頼むよ、みんな!」
※続きは次ページへ

3 Comments

最近なんだか

>その上で、マコとなつが動画を描くのだということで、適材適所だとは思います。

マコとなつは原画では?
こういう間違いは、読んでてわからなくはないけど、ちよっとズッコケます。

塩ラーメン好き。

下四行をお書きにならねば
よろしいのよ。

※※信者から凹られ覚悟

>蘭子はその大先生と『白蛇伝説』で共演しましたし

『白蛇姫』の間違いではないでしょうか?
あっ!こんなコメントをすると、またナルビク部隊さんとか或る点不意寄るどさんとかガブレンツ奮戦さんとかから「揚げ足取り男」って凹られるのかな?

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