なつぞら85話 感想あらすじ視聴率(7/8)「普通を、疑えッ!」

次の仕事では、短編アニメの原作を選ばなければならない――。

そんな状況の中、千遥が訪れた柴田家へ、兄・咲太郎と共に帰省したなつ。
哀しい戦災孤児きょうだいの運命が描かれた先週でした。

その締めくくりに、煽りに定評のあるイジワル軍師・夕見子が参上したのです。

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イジワル軍師・夕見子はやはり強かった

三年ぶりになつと再会する、夕見子。
ここで咲太郎が挨拶をすると、いきなり煽りました。

「あの泥棒の咲太郎!」

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「夕見子、失礼だべ」

照男がたしなめますが、これですからね。

「無実だからのう……」

そういう問題じゃない!
一体何をどうすればこんな性格になるのか? まぁ、中身が直江兼続だと思えば仕方ないっか。

夕美子に向かって、なんで来たのかと周囲が突っ込むと、母からの電話があったからだと理由を言うのですが……違う、そうじゃない。

「帯広からどうやって来た?」

交通手段を聞いておりました。

「車で送ってもらったのでござる」

「誰に?」

「大学の友人ですな」

「男の?」

「性別で言えば、男でござろうなぁ。ドライブのついでですな」

「どういう関係なんだ……」

これだけの会話で煽り、混沌に巻き込む。そして一人だけ平然としております。

「そんなことより、千遥殿はいかがした」

出た。これも軍師のやりがちなところです。
ひとつの話題をじっくりと考える前に、話を別の方向に投げる。これで夕見子の友人について、話が吹っ飛びました。

夕見子ちゃんが好きだった、雪次郎よぉおお……この二人はもうフラグ全部折れたのかな。

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「千遥殿は18で結婚とな!」

夕見子が興奮し始めます。
もう本人の交友関係は、これ以上突っ込めません。あきらめましょう。

放置ではなく、夕見子特有の現象でしょう。
坂場も、同系統の放置をやらかします。

めんどくさいけど、そこがいいのよ、キャラクター。

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普通じゃない夕見子

軍師・夕見子は、猜疑心が強いんですな。
その目からすれば、千遥の結婚は疑念まみれなのでした。

・18で結婚? それは本人の意思によるものか?

 

・それできょうだいと縁切りとな? おかしいであろう!

 

・周囲の望みに応じただけではあるまいな?

この点を突っ込み始め、なつも動揺するのです。
確かに、その辺が実はクリアになっていません。千遥の結婚でわかっていることとは……

・相手は名妓である女将の養女として、千遥を見染めて結婚を望んだ

 

・上流階級らしい

 

・千遥から結婚相手への好意は不明。女将への敬愛はある

 

・千遥は苦渋の決断できょうだいと別れた

上記のようなことだけ。
この状況から疑問点を抱き、突きつける夕見子は知略が高いのです。

なつが動揺し、周囲はこう突っ込みます。

「なつを不安にするな!」

「人の心をひっかき回すな!」

もっと現代風に言えば「空気読め」ですね。
しかし、夕見子には通じません。

「18で結婚するのが女の意思とな? ハッ」

富士子がたしなめます。
彼女の考えでは、18は適齢期だと。

「母上は、今つまらんことを言いましたのう」

これには剛男も失礼だと止めに入ります。
それでも前作****の**さぁんほど怒鳴り散らさないんですよね。

だからこそ、こういうのびのびとした育ち方をしたとも言えるのでしょう。

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軍師の煽りは止まらない

ここで、軍師の「直江状朗読タイム」です。

※このレベルの煽りだ……

女が子を産んだら母になる。それは当たり前のことでござろう。

されど、その前に誰かの妻となり、嫁となる。
そういうことを疑わねば、女は自由になれぬのだ!

この軍師スピーチに、周囲はざわつきます。
照男はこう反論し、砂良は納得しておりません。

「砂良は俺のものだと思ってねえ」

「そうなの?」

早速、兄夫妻を動揺させる夕見子。おそろしい弁舌よ。

そして夕見子はこう言います。

ゴオワッ!

「普通を、疑えッ!」

ついに咲太郎は笑い出します。
なつの育った環境は普通じゃない、と。

なつは普通の家だと言い返しますが、咲太郎は普通じゃないと突っ込むのです。
まぁ、確かにこの煽り、軍師っぷり。普通じゃないしょ。

絵を通してつながるきょうだい

夕見子は夕食をかき乱し、寝室に戻ってきました。

千遥の絵を見て、感心しています。
明美は絵が得意でないのか、自分とは違うとちょっとしょんぼりしています。

彼女は彼女なりに、憧れとなつの妹の座を競うライバルとして、千遥を意識していたのかもしれませんね。
本人も無意識かもしれませんが。

「そったらさみしいこと言わんでよ〜」

そんな明美を察したのか、なつが抱きつきます。

明美は明らかに、実の姉である夕見子よりもなつに甘えています。夕見子には情緒ケアが期待できないのです。それはもう仕方ない。

夕見子はまたも推理タイムを始めました。
こいつはどんだけこういうこと好きなんだ!

ナゼ、千遥は父親の手紙を見ていないのに、似顔絵を描いたのか。
ひとつのことが気になるとひたすら考えてしまうのです。

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知らないという意味では咲太郎もそうなのに、父のように絵を描いていたとなつが語ります。

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「あんたが絵描きになるのも必然か……」
夕見子は妙に納得しています。

本作は緻密な構成で、偶然や神頼みのようなことはあまりしない傾向があります。

仏壇前セーブポイントアイテム使用で幽霊召喚とか。
女神が夢枕に立ってお告げをするとか。そういうことはしません。していた方がどうなのよ、って話でもありますが。

そういう『月刊ムー』コラボ現象ではなくて。

それでも、亡父のナレーション要素はあるわけです。
本作の数少ないファンタジックな要素として、父の存在があると思われます。作劇上、限られた範囲で、便利すぎないように入れることはありでしょう。

まぁ、遺伝的特性ということも考えられますけどね。

そして夕見子は、なつのグリム童話集を見てこう来た。

「随分幼稚なものを読んでるのねえ」

随分幼稚って……他に言い方ないんかーい!
夕見子にはきっと友人が少ない。これはもう、仕方のないことでしょうし、本人も諦めていることでしょう。

かわいげ? ハッ、左様なものはござらん。

なつも大して気にせず、漫画映画の原作選びの一環だと答えます。
なかなか決まらないと。

短編アニメでそこまで任されると聞き、興味津々の様子です。負けず嫌いですから、闘志もあるのでしょう。

それを受けて、夕見子はこう切り出しました。

「あんたのきょうだいは、『ヘンゼルとグレーテル』だね」

※こういうのもありです『ヘンゼル&グレーテル』

深い森に迷い込んだきょうだい。
彼らは自分の家にたどりつくために、パンくずを撒いておりました。

それを夕見子はこう喩えます。

◆ヘンゼルとグレーテル=奥原きょうだい

 

家に帰るための道しるべとなるパンくず=絵を描くこと

 

パンくずを食べるカラス=時の流れ

時の流れというカラスに、パンくずを食べられてしまう。
そして子供は、子供でなくなってしまう。

「なつがやるなら、ぴったり。これしかないべ!」
そして絵を描く千遥の姿も映ります。

言われてみれば、そんな気がしてきました。

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さすが夕見子!
作劇上の何かを持つ、特別な軍師です。強い、いいぞ、強いぞ、賢いぞ!
※続きは次ページへ

1 Comment

あしもと

泰樹から咲太郎への言葉はこちらが泣きそうになりました。

父母を失い、長男として妹2人を抱えて生き延びようとした咲太郎。幾度も力不足を嘆いたと思います。その彼をよくやったなと労えるのは、同じ男性であり、たった1人家族を養おうと奮闘した彼だけではないかなと思います。まるで父親に労われた思いがしたのでは。

それはそうとして、最近、岡山の高校生が、蝉の寿命は7日というのは俗説と証明して、ニュースになりましたね。あれも、すごいなあと思いました。まさか、あんなに常識然とした知識が、俗説だったなんて。ワクワクします。世の中、まだまだ探検しがいがあるんですね。

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