わろてんか3話あらすじ感想(10/4)チョコから恋が始まった

明治35年(1902年)京都。
日本一の「ゲラ(笑い上戸)」娘ことヒロイン・てん。
京都の年中行事「くすり祭り」が始まりました。

 

固形のチョコは1847年に英国で開発された

祭りを取り仕切るてんの実家「藤岡屋」では、祭りを取り仕切るために大忙し。台所では祖父ハツ、母しずが働いています。
てん、妹のりん、丁稚の風太も駆り出されます。

子供たちの担当は飾り作りの準備を手伝います。
彼らは手伝いのご褒美として、当時は珍しいチョコレートがもらえるのでした。

固形チョコレートがイギリスで開発されたのは、1847年とされています。
比較的新しい食べ方なんですね。
日本でも当時はてんくらいの上流階級でなければ、なかなか口に入らなかったことでしょう。

日本初の国産チョコレート製造販売は大正7年(1918)の森永製菓です。
明治のミルクチョコレートは大正15年(1926)発売開始。てんが口にしているのは輸入品でしょう。
かなり珍しい高級品です。

その他のチョコレートの歴史などについては記事末へ

 

派手な身なりの男二人と一緒に逃げて

てんは兄の新一が祭り囃子をうっとりと聴く姿を見ます。
新一はぜんそくの発作が出る前は、こっそりと祭りを見に行ったそうです。

曲芸、講談、落語……祭りの思い出を語る兄の姿をじっと見るてん。
このあとてんは、丁稚の風太をお供として「くすり祭り」に向かいます。
そこでてんを待っている出会いとは?

ここでおとといの第一回の場面に戻ります。
てんと風太が聞く演目は、「ちりとてちん」。2007年、今からちょうと十年前に放映された、朝の連続テレビ小説はこの演目からタイトルがとられました。
懐かしいですね。てんは落語をみて、笑いの力を知ったのでした。

追い回されたてんは、風太におんぶされて逃げます。

彼らと併走するのは、派手な身なりの男二人。
青年の名は北村藤吉。眼鏡の少年はキースこと山村喜助です。

 

ヒロインの相手役がいきなり無銭飲食かーい!

二人を追う柄の悪い追手を、てんはかばって別の方向を指さします。

風太はてんたちの追手のおとりとなって逃げて、てんは藤吉にかかえられて小さなお堂に逃げ込みます。
ちょっとドジで、頭を天井にぶつける藤吉。彼らは食い逃げをして追われていました。

ヒロインの相手役がいきなり無銭飲食かーい!と突っ込みそうになりましたが、これは実は悪徳商人相手のこと。
メシをおごるふりをして大金をせしめようとしていた相手から逃げているのでした。

俺は何も食ってないのにな、とボヤく藤吉は腹が鳴ります。

そんな藤吉に、てんはチョコレートを差しだします。
前述の通りチョコレートは珍しい高級品です。
綺麗な身なりとチョコレートで、藤吉はてんがいいところのお嬢様と気づいたことでしょう。

 

「笑いは何色か、知っているか?」

藤吉は自分が旅芸人であると明かします。てんは目を丸くして驚くのでした。

比喩でもなく目が文字通りまんまるになる美羽さんには脱帽です。ポカンと口を開けながら、藤吉の名乗りを見るてん。
自称大阪では有名な芸人、日本中をら笑わせる男だとか。

今度はてんが名乗ると「おてんとうさま」という由来を藤吉は遮って「てんごのてんや」と言います。
「てんご」とは関西で悪ふざけ、いたずらのこと。
てんは否定しますが、「てんてんてんのおてんちゃん、ええ名前や」なぜか納得する藤吉でした。

てんは“てんご”はあかん、家の中では笑い禁止と漏らします。

「もったいないなあ、笑わないなんて。人生損するで。ええことおしえたる。笑いは何色か、知っているか?」
「笑いに色なんか……」

二人が話していると、風太が戻って来ました。
風太は怪しい相手にずけずけと矢継ぎ早に質問し、「てんに近づくな!」と藤吉は反発します。
てんは風太の手を引っ張って、「おとうちゃんに怒られる!」と急いで帰ろうとするのでした。

すごいんだか頼りないんだか、よくわからない男とてんの出会いが、日本の笑いの歴史を変えるそうな。

 

今回のマトメ

今日は、ヒロインの相手役が登場しました。
朝ドラの中でもかなり早い段階の出会いではないでしょうか。

ヒロインが子役のうちに相手役は本役ですと、どうしても違和感が出てしまいますが、ここを『あさが来た』でクリアした感があります。
松坂さんは若々しさも出していますので、さほどおかしくも感じません。
本役とはいえ、まだ若い設定なんでしょうね。

「笑いの色が何色か」
この引っ張られた問いはあとで答えが出るのでしょう。

藤吉とキースの魅力はちょっと不良ぽいというか、アウトローの香りがするところでしょうか。
逃げるのも慣れていますし、今回の無銭飲食は悪くないということになっているものの、いろいろとスレスレのこともしていそうな雰囲気がちょっとあります。

風太が警戒したのも当然のことなのでしょう。
お調子者の風太ながらも、主人のお嬢様を守る気概がありました。

今日の気になる小道具はやはりチョコレートで、超高級品だからこそ藤吉の頭にはセットで、てんという存在が刻み込まれるんじゃないかと思います。
毎日一人一人にスポットを当てて紹介してゆく本作第一周目。
明日は誰でしょうか。

チョコレート(カカオ)を飲めば… 戦闘でもハーレムでも(`・ω・´)ゞシャキーン!? まり先生の歴史診察室♪vol.10

日本で初めて食したのは支倉常長 バレンタインデーにチョコの歴史を調べたッス!

著:武者震之助
絵:小久ヒロ

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吉本せい 吉本興業の歴史

【参考】
NHK公式サイト

 

 

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