わろてんか35話あらすじ感想(11/10)ホーホケキョぉおお!

時は明治。
日本一の「ゲラ(笑い上戸)」娘ことヒロインのてんは家を捨て、船場の米屋・北村屋の長男藤吉のもとへと嫁ごうとするものの、藤吉の実家で姑の啄子からは認められません。
そうこうしているうちに、藤吉が詐欺に引っかかり北村屋は倒産。店も家を失います。

てん、藤吉、啄子が引っ越した先の長屋は、売れない芸人が集まる通称「芸人長屋」でした。
金が底を尽きそうだというのに、てんと藤吉は「寄席を探したい」と言い出します。

偶然目にした閉鎖された寄席小屋を手に入れようと、持ち主の亀井にかけあいます。亀井は承諾し、てんと藤吉は喜びます。

 

アサリはまだしもキースの説得って……

残るのは、寄席経営に反対している啄子の説得です。
なんだかんだで「一ヶ月以内に見つけなさい」と言っているわけですし、息子に大甘ですからあっさり許すのでしょう。さすがに「難攻不落」と言うのは大げさかなぁと。

藤吉に寄席のことを切りだされて、
「あんたを寄席に連れて行ったのが間違いやった」
そうボヤく啄子。

寄席というより、根本的な教育方針の誤りという気がします。まぁ、米屋を切り盛りしていてかまってあげられなかった、という言い訳もあるかもしれませんが、それは他の多くの商店だって似たような事情でしょうし。

結局、啄子を説得できない藤吉。
場面変わって、長屋の芸人仲間は寄席小屋を手に入れられそうな話を聞きつけて祝いに来ます。
ここでキースとアサリが、説得すると言い出します。

啄子と気の合うアサリならまだしも、北村屋倒産に追い込んだトラブルメーカーのキースが出しゃばるかーい!

しかもこの自信満々の説得の中身が「みんな応援するし、あの二人なら大丈夫」という、相も変わらずの根拠ゼロ的説得術。
続けざまに「親なら子の幸せ考えろ!」と余計なお世話まで言います。

それを別の表現で笑いにつなげてこそ、芸人の真骨頂なのでは? いや、一般の人たちだって、そこはドストレートに言って相手を怒らせず、婉曲に回していくでしょう。

本来、笑いというのは人情の機微がわかっていてこそ、そこを外してボケたり、イジってみたり、色々と広がっていくハズです。
しかし、キースに関しては、本当に空気の読めない寒いキャラという印象が強くなっていて、演じている大野拓朗さんも可哀想になってきました……。

 

スポンサーリンク

野菜売りをしている啄子の足が寄席小屋へ

啄子が口を利いてくれないと悩む藤吉とてん。

「勝手に寄席をやってもいいけど、お母ちゃんに認めてもらわな」
と、これも誠実な人柄を表すような言葉を口にするのですが、今までの流れですと藤吉のマザコンっぷりが目についてしまうんですよね。

翌朝、起きると、啄子がいなくなっていました。
啄子は野菜売りに出ていました。藤吉、頑張って働いているようで朝寝坊?

野菜売りをしていると、啄子は亀井の寄席小屋の前を通りかかります。
やっぱり長屋から近いのでしょうか? 地理的によくわからん……というか自分から見に行った?

啄子は寄席小屋の中に入り込み、立ち尽くしています。なぜ施錠していない! 藤吉、てん、もっと小屋を大事にしてっ!

「そうや、やっぱりここや。藤吉と初めて来た寄席や」
むっ、むむっ!
回想シーンの小屋では、随分と人通りが多かったですが……ますます小屋の立地条件がよくわからなくなってきます。

 

「ホーホケキョ! ホーホケキョ!」

てんは初めての寄席だから気に入ったんや、と納得。

なんだかいい話に落とし込もうという意図は見えます。
舞台に上がった藤吉が啄子を笑わそうとした「ホーホケキョ!」を繰り返したりしまして。
これは松坂さんには罰ゲーム><;

当時はこの手の芸でウケていたんでしょうか?
要するに藤吉は「本当は啄子を笑わせたい、暗い顔をした母を元気付けたい」という優しい息子と言いたいのでしょう。

「ホーホケキョ! ホーホケキョ! ホーホケキョ! ホーホケキョ!」

しかし長いです。
子役ならまだしも。松坂さんをどうしたいのでしょう。こうして文字で「ホーホケキョ」を追っていると、なんだかワケもわからず面白くなってきましたが。

ここでいい感じの音楽が流れ出し、母子和解ですよ、と演出しようとします。
わかってた。こういう展開だって見る前からわかってた!
これのどこが難攻不落やねん(´・ω・`)

 

寺ギンは存在感を放っていた

その母子のところに、いかつい男と亀井が入ってきます。

「わしの小屋で何しとるんや? お前みたいなど素人には席主はつとまらん!」
再び小屋で一悶着。
男は寺ギンという芸人の元締めです。ぽーんと五百円(現在の五百万円)で買うと行ってきたそうです。

兵動大樹さんは、いかにもな迫力があって雰囲気は出ていましたね。
そりゃ、金はないけどやる気はあると言い張るバカップルより、実績あるほうにつきますよ。亀井だって借金を返したいのです。

彼は、三日以内に五百円(現在の価値で500万円)持って来たら、と言い出しますが、ならば昨日のあの感動は何だったんでしょう。
まぁこれは、金策の話をキッチリ詰めていなかった2人がヌケ作のような気がします。

藤吉は万策尽きたとあきらめようとします。
一方、てんはひとつだけ残った手とやらを使うため、どこかへ出かけて行きます。

 

今回のマトメ

前述の通り、啄子がメロメロの息子にあっさり折れるのはわかりきっているわけで。
それを大仰に引き伸ばすのはさすがに見ていて疲れてしまいました。

結果がわかりきっていたところで、引っ張ることがうまい脚本家もいます。
が、本作はそう感じられません。

啄子が考えをコロコロ変える、特に息子がらみで大甘な判断をするというのはもはや定番です。
それでもまだ見応えが多少なりともあるのは、鈴木京香さんの演技のおかげです。これで彼女が抜けちゃったらどうなるのでしょう?

名ばかりの難攻不落がちゃちゃっと終わったと思ったら、兵動大樹さんの寺ギンが横から出てきます。
下手な人情話より、はじめからこっちをちゃんとやればよかったんじゃないでしょうか。
彼と亀井を絡めたヤリトリは身に詰まるような緊張感もありそうです。

そうでないと、せっかくの昨日の感動シーンもぬか喜びじゃないですか。

感動シーンも台無しにされてしまう。
かといってお笑い場面もスベってる。
ボチボチ登場し始めた吉本芸人さんたちの願いは、自分を「オイシクしてくれ(笑いを作ってくれ)」ということだと思うのですが、今の流れですと不安では?

勝手ながら私の懸念が払拭されることを願っております。

著:武者震之助
絵:小久ヒロ

【関連記事】
吉本せい 吉本興業の歴史

スポンサーリンク

【参考】
NHK公式サイト

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA