【147話の視聴率は22.0%でした】
まずは謝罪から。
日野富子と呉座勇一先生には謝らなければなりません。
そうそう、読みました。
日野富子はそこまで悪くないんです。
劉禅と黄皓にも申し訳ないと思っています。
まんぷく教団のゲスっぷりと比較するのもおこがましい。
そうなんですよね。以降、気をつけますm(_ _)m
老け表現、まるで出来てないじゃん
まずは昨日の結果報告から。
こちらの記事で加地谷や野呂のことについて
以下のように書いていたのですが、
本作は、どうせ昼ごろになって
「加地谷の着ぐるみに視聴者騒然!」
「野呂缶に待ってました! の声」
ってな記事があがるんでしょう。こうした予想が当たるかどうか、だけは楽しめるようになりました。
アッサリ当たりました。
↓
◆まんぷく:加地谷さん、久々登場! ピンクの着ぐるみ姿に反響 愛之助“老け演技”にさすがの声
本当に嬉しくはありませんよ。
こんな感じです。
※あー、つまんねつまんねつまんね!
でも、つっこんでよろしいですか?
本作ほど老ける表現ができていないドラマって、そうそうありませんよ。
『ぺっぴんさん』最終盤、しっとりとしたヒロイン夫妻の演技をご覧になりましたか?
話し方もゆっくりとしている。白髪もある。落ち着きもある。
「むぁんぺぇいさぁぁぁ〜〜〜ん!」
なんて、いつまでもキャピキャピ顔芸&奇声を発している、本作とはまるで違います。
片岡愛之助丈も甘く見られたもんだ。
彼の本気はこんなレベルじゃないでしょう。
本気を出す価値もない作品ですからね。
三成「西軍の士気があまりに低くないか!?」
最近、特に心配になっているのが小道具と衣装です。
報告書……Wordで作ったのがバレバレですよ!
パッケージデザインではIllustraorを使っているのも明らか。
何が痛々しいかって、色のパレットを最近のまんま使いまわしていることが、丸わかりのところです。
色彩のトレンドは、時代によって全然違うものなのに。PANTONEの色見本帳くらい、受信料で買ってあげてください。
メガネのフレーム。
スーツ。
女性の服装。
幸の補色コート。
比較的マシなのが鈴の和服くらいですね。これもいちいち高級品すぎて鬱陶しいのですが。
NHK大阪さん……和服のストックくらいしか、もうないのですか?
NHKの駄作朝ドラの衣装やメイクがダメであること。これはもうわかりきっています。
前々作『わろてんか』のリリコ竜王とかも凄まじくて、この2作はいくらなんでも酷すぎませんか?
『いだてん』がキッチリできていることもあり、一軍がぶっこぬかれた感がムキ出しでいたたまれません。
これは何度でも言います。
『半分、青い。』がイケる――現場の士気が高いと納得できたのはバブル時代の衣装が抜群によかったから。
こういう細部に、出来が見えるものなのです。
※りゅうおうが あらわれた! って朝ドラで???
「無能かつ勤勉」教団の地獄
それにしても、まんぷく教団は無能の極み過ぎて見ていて吐血しそうです。
研究開発職に営業をやらせる、これな!
本気で瀕死になりそうな描写なので、お願いですからヤメていただけませんか。
開発に向いているタイプは、社交的でなかったり、うまい会話ができなかったりする。
要するに営業に必要なスキルを持っていないぶん、研究に没頭できるから、その特性が活かされるワケじゃないですか。
一人で閉じこもって、黙々と作業をしているのが好き。
そういうタイプが営業に回されると、最悪精神がぶっ壊れます。
諸葛亮を切り込ませていいのは、無双シリーズだけでしょ!
そうじゃないのに前線に軍師・知将タイプを置いて戦死させたら、ただのバカでしょ!
このへんがうまかったのが『半分、青い。』の萩尾律です。
研究以外に回されて、閉鎖的なオフィスで戸惑う――そういう研究者の嘆きがありました。
教団には、適材適所という言葉すらないのか。
根性論、いい加減にせーや!
不眠と深夜営業自慢、やめーや
源は劉禅。
いや、それ以下かもしれません。
深夜に営業をやられるとハッキリ言って迷惑です。深夜まで働くほうがしゃっきりというのも、大嘘。科学的根拠がない。
これは社会に悪影響を与えかねない悲劇的な話です。
昼休みに仮眠時間があったほうがいいと悟ったとあるエンジニア。
彼は、昼休み休憩時間だからと、デスクで10分程度仮眠を取っていました。
ところが、これを上司が気に入らん、だらけていると激怒。
彼は反論します。
・誰にも迷惑をかけていません
・ランチの雑談が苦手なので(セクハラ嫌い)、自席で弁当を食べているだけです
・少し眠るほうが午後の作業効率がアップします
・事実、業務成績は悪化していません。むしろチームで一番効率がよいとデータでも証明されています
・それにこういう医学データもありまして
しかし、この反論がより事態を悪化させ、チームで誰も彼に仕事を回さないイジメ状態になりました。
数ヶ月後、彼は外資企業に転職。
そしてチームはガタガタに……本人だけではなく、周囲を巻き込んで不幸にしますってば。
そういう日本企業のダメさ加減を、濃縮して出してきてすごいな!
最終週は言い訳炸裂ターン
昨年の『わろてんか』において、校閲描写のところで、こんなシーンがありました。
「私は頑張ってロマンチックな恋愛描写を入れているんだもん! ケチをつけるのは、そういうことが嫌いなお固い人だけなんだもん!」
自身の作品を擁護するかのような主張が盛り込まれたセリフ。
それが二年連続で起きていて、今年の『まんぷく』では、さらに悪化しておりまいた。
・いい作品でも伸び悩むのは、出演者が地味だから(3/25、大介のセリフ)
→脚本や演出ではなく、出演者に罪をなすりつけてません?
・「いいものを作っているんだ! 本当にわかってくれる人に届けばいい!」
→信徒にさえアピールできればいい! という、開き直りでは?
・「特別販売ルートだ!」
→わかってくれる人だけが、特別な信徒だとでも?
・「買わざるを得ない層を狙え!」
→そうとしか思えない状況は、まさに本作です。朝ドラって、家族や職場との兼ね合いで、強制的に見ることになる層がいるものです。それ頼りですね。土曜日の下落傾向が強いですしね。
そんな層に売り切った神部の、宦官ムーブには笑いました。
精神論で感動したふりをしておけば、楽勝。そういう腐敗王朝ですね。
・いちいち競合他社、買わない人、異教徒を貶める
→描写の積み重ねがそう。これまた信徒は大喜びですね。『半分、青い。』はじめ、他の朝ドラ叩きが大好き。そのファンにまで突撃をする。そういう信徒の動きとぴったりハマっております。
・無反省
→何が悪いか反省しない。自分たちはいいものを作った、革新的だ、そう叫ぶだけ。まさに本作じゃないですか。文化祭ノリ。このインタビューなんか、まさにそうでしたよ。
なんだろう。
本作出演者インタビューからは、プロ意識やストイシズムを感じることがまったくない。
ゆるゆる文化祭感だけが伝わって来ます。
このあたり、本当にがっかりしました。
加藤「女優さんはキレイなままがいいけど、男は太ったら太ったで味になるし、禿げたら禿げたで個性になる。禿げたりしないように努力はするけど。いつまでも若い顔して『おっさんベイビー』みたいじゃ、おかしいでしょ」
そういうもんかな?
『西郷どん』は残念でしたが、鈴木亮平さんには敬意を抱いています。
役作りがすごいですよね。
味とかそういうものじゃない、役作りは大事。ハゲも味とか、男なら許されるとか、そういうことじゃないでしょ。
たとえばこれ。
人気俳優のベネディクト・カンバーバッチが、なかなかショッキングな姿になっておりますが。
「ベネさんのこの髪型にも、味があるなぁ!」
ってことじゃない。
役作りがすごい!ってことでしょ。
俳優さんがこんな弛緩しきったことを言うところ、見たくありませんでした……。
もうね。
なにもかも。
売れないことへの言い訳が、本作低迷の言い訳とかぶってシンドイです。
あぁ、別に『半分、青い。』よりも『まんぷく』が、視聴率において回数単位で上回っているというアピールはいりません。
・現代モノより時代モノの方が有利
・崩れつつあるとはいえ、企業モデルがいる朝ドラは鉄板
・前作の影響によるスタートダッシュ
この三要素で勝利しておきながら、視聴率で競っている時点でもうダメなんですよ。しかも、最終盤になってからは露骨なテコ入れまでしてもらったのに。
別の方のご指摘にもありましたが、数字がいいのはメッキが剥がれない序盤だけ。
それが近年NHK大阪の推移です。
おっしゃるとおり、
『ひよっこ2』の豊子さんの台詞も直撃ですが
「即席ラーメンなんて誰が作ったのかしら?」
という台詞も飛び出し!痛快でスカットしました。
今朝の『おほよう日本』で高瀬アナウンサーも
番組ラストの橋渡しでこのことに触れておられ
朝から気分爽快になりました。
初めて投稿しますが、こちらの感想の「まともさ!」に
都度つど頷きながら、ホッとしております。
ちりとてちん
懐かしいですね。私的朝ドラランキングで大阪製作歴代No.1の作品です。カーネーションもいいのですが、オンタイムで見ていないので、、、
視聴率の話しになると、『ちりとてちん』はどうなるのでしょうか。今見ても、話がよくできていますし、最初の話を最後につなげていますし、最初の週の五話と六話は本当に泣けます。十年以上前の作品ですが、名作だと思います。
大阪朝ドラ班が近年朝ドラに対してよく聞く意味の分からない苦情、
朝からイライラするような展開は見たくない、朝から頭を使うようなドラマは見たくない、子供の反抗期が長々続くのは見たくない、という言葉に丁寧に対応した結果、画面から目を離しても全然問題ない、夫婦はいつでもいちゃいちゃ、子供の成長期はすっ飛ばして大人になってからちょっと反抗したらすぐ親を尊敬し出す、主役は常に持ち上げられて気持ち良く自分達に都合の良い展開という、無味無臭でいつどのシーンを見ているのか分からない、一週間の纏めの30分番組が一番良い出来という残念な物が出来上がったのが前作と今作、特にそれの完成系が今期まんぷくのように感じます。視聴者が文句を言う場面が無ければ視聴率があがると勘違いしている人が前作から大阪朝ドラ班全体のトップになったとしか思えないです(そんな役職あるのかはわかりませんが)このドラマに出ている俳優さん達の顔を他番組で見ると眉間に皺がよってしまうようになったので本当に早く終って欲しい。こんな気持ちになる朝ドラは初めてでした。
今日の『ひよっこ2』第2話。
すずふり亭裏庭での乙女寮同窓会の席上で、豊子がぶちまけた不満は、『まんぷく』を直撃していたかのよう。
つい、ほくそ笑んでしまいました。
「ひよっこ2」の第1話が放送されましたね。
1970年が舞台ということで、どうしても「まんぷく」を思い出してしまいましたが、「ひよっこ2」では登場人物たちの大切な人を思い遣る暖かさに、終始胸が熱くなりました。
同じ時代の親子関係がこうも違うかと驚きます。
「ひよっこ2」を楽しんでいるうちに新しい朝ドラが始まるなぁと嬉しく思います。
コメントの削除、ありがとうございました。
作り手たちが早々に飽きたか、匙を投げたかのようなこの汚ドラマも、あと4回で終わりですね。
武者さんもお疲れ様でした。
30日にはお赤飯でも買って来ようかと思っております。
『べっぴんさん』を見ているものからすれば、今週の話は、最初から見ている方からすれば、必見です。『まんぷく』は、子供のキャラが中々ついていないですし、武者様のいう「子供と女は、一段下の扱い」ですね。
鈴さんの着物は、松阪さんの自前かも。
間違えました。『べっぴんさん』制作当時、芳根京子さんは19~20歳でした。
失礼いたしました。
もちろん見てますとも! 『べっぴんさん』最終週。
当時確かまだ18歳だった筈の芳根京子さんをはじめ、まだ若い演者さんたちが、食事の仕草等に至るまで、きっちりと、老いた姿を演じています。
最後まで見届けたいです。
『まんぷく』はどうでもいいですけど。