スカーレット28話 感想あらすじ視聴率(10/31)大久保さん、可愛らしなぁ〜

喜美子は学費もなんとかなりそうと言います。
着付けの仕事もボチボチだそうで。

「問題はジョージ。うちのジョージ。絵を描くなんて腹の足しにならんと言われるに決まっとる」

ジョージがボコボコにされとる。

「昭和の父は偉かった」ファンタジーを全力でぶち壊すストロングスタイルや。

喜美子は、今一番興味あるのが絵だと語るのです。ここで雄太郎が帰宅します。

「ただいま〜」

「ギターやん」

「マスターにもろてん」

着流しにギターという、ようわからへん和洋折衷スタイルが斬新。ギター侍の波田陽区ちゃうんやから。

「歌える喫茶さえずえりに骨埋めえ!」

ちや子がそうツッコむ。
ギターだけで粉骨砕身せえや、そこで死ぬ覚悟まで言い切る。

関西のストロングスタイル、言葉のどつきあいがそこにあります。

で、『大阪五人衆』の死体役も落ちたそうです。
斬られ役から死体役になっておってもかまへん。ツッコミ待ち拡大解釈や。

「落ちたって構へん〜♪ 売れへんくても構へん〜♪」

こういう人もおるから、きみちゃんも好きなことやったらええよ〜。
ちや子がそう励ます中、雄太郎は歌います。

「ほなおやすみ〜」

雄太郎が歌う意味はあるのか?
そこを突っ込んだら負けやで。

新聞記者道の師弟関係

数日後、ちや子の上司・ヒラさんが荒木荘にやってきました。

春から大学へ行く知り合いのお嬢さんが、圭介のいた部屋に入るとか。
荒木荘の収入のためには助かる話です。

ちや子が案内します。そして物干し台へ。

「どんな眺めや」

そう眺めるヒラさんに、ちや子は疑問を投げかけます。

ほんまに下宿を見に来たのか?
知り合いのお嬢さんのためにわざわざ?
会社は大事な時期なのに……。

物干しには、さだの試着品もかかっています。

「試着品なら、よう見とくか」

エロいおっちゃんモードになるヒラさんです。

「あかん触ったら!」

ちや子が止めます。

こんなところで言うことやないけど……そうヒラさんは真顔になる。
赤字続きは変わらん。身の振り方を考えろと、ちや子に言うのです。

ちや子は否定します。
新聞記者道を平さんに教わった。ついていく。やめません。そう言い切る。

それから照れて、こうです。

「こんなとこで言うことやないけど……」

なんだか重要な伏線の気がしてきたぞ。

こういう男女の師弟関係、ええですね。
『なつぞら』にも、なつと仲はじめ、複数のケースが出てきました。

東に仲がいるのならば、西にヒラさんありよ。

どこから見ても人格者の仲。
それに対して、ヒラさんは、表面的にはちゃらけたおっちゃん。

でもええ師匠やろなぁ。
そういう関西ならではの人物像を、本作はきっちり出していると思えるのです。

だからこそ、ヒラさんはちや子の武勇伝を語れたんやね。

愛弟子だもんな。

ボンジュール、ジョージ富士川が来たでえ!

そしてジョージ富士川の世界、サイン会の場面へ。

ええセットです。
朝ドラロケお約束の明治村かな?
この時代のレトロ感、ハイカラな高級感が出ております。

思い切ってやってきた喜美子は、ジョージの個性的な芸術作品を見ています。

「半分だけ神」

だって。

外国の方もじっと見ています。
和装の上品な婦人も、ハイカラなコートの方もおります。NHK大阪が全力で衣装を出してきたんでしょうね。

外国の方の隣で、共に手をかざす喜美子。

ここで案内が入ります。

「サインをご希望の方、こちらの方にお並びください」

「来はった、来はった!」

そう語る女性客がええ関西弁で。
こういう名もなきエキストラが、バリッバリの関西弁、それに仕草で、もう言うことが何もありませんわ。

「こっちこそですわ〜、ボンジュール、ボンジュール! ジョージ富士川が来たでえ」

こてこての大阪弁に驚いた喜美子ですが、このあとさらに驚くことが待ち受けていたのです、とナレーション。

ええ方のジョージ(※アカン方のジョージは信楽におる)が、完璧な登場を見せました。

滋賀県枠の西川貴教さん。
金髪。奇抜なファッション。こてこての大阪弁。

ボンジュールのあとに関西弁で、破壊力が増す。
インタビューやテレビ、ラジオだと、関西弁を封印して全国仕様になる。

そうでない、ありのままの関西人がおる。

ええんちゃう。最高ちゃう。
これは期待してええと思うよ!

コンプライアンスの問題や

さて、クソレビュアーはダブルスタンダードだと言われそうだとは思う。

本作はブラジャーやエロエロ記事を出す。
でも、巧みにハラスメントを避ける。高度なテクニックを感じます。

◆エロエロ記事

→圭介が一人で読む分にはセクハラにならない。喜美子の前で音読したり、強引に読ませたうえで感想を聞いたらダメ

◆いけないこと

→圭介が「いけないこと」の中身を知りたがり、喜美子を練習台にする。それは絶対にあかんやろ……

◆ヒラさんとブラジャー

→試作品であり、ちや子本人のものではない。ちや子のものをエロ扱いしたならばNG

→ちや子が止めたらば、素直に従う。ちや子を無視してでも触ったらNG

→ちや子も「いややわ〜」ではなく、「アカン」とハッキリ止めている

こちらでもご参考までに。そういう意味でも、自由は不自由やで!

本作では、
「なんやよう寝とるわ。よっしゃ、紅茶飲ませたろ!」
と、やらかす人は今のところおりません。セーフ!

同意という点では、一番危うかったのは少女時代の照子による「いけないこと」かな。

朝ドラでエロを出すとなると、どうしても「ラッキースケベ」狙いになる。
それはあかん。同意が注目される2019年に、やったらあかんのに、一昨年と昨年でやらかした。

・夫の入院中、一時帰宅したおてんちゃんとの距離を縮めるゲス、そんな伊能

 

・セクシー拷問。憲兵拷問がどういうわけかエロいと大騒ぎになった、あの白昼夢

 

・褌姿のまま、開脚して眠る姿がクローズアップされた白昼夢

 

・静止画モデルが、ナゼかエロマンボダンスを踊り、画伯の色覚矯正した白昼夢

まあ、キリがないけどな。2年連続、毎朝放送事故を半年間続けた。そういう現象だと解釈すればええな。
朝の連続放送事故という、そんな新概念へのチャレンジや。

今年は放送事故を終えて、同意の上での関係に何かを見出す。そうなったんやな。

『おちょやん』、これは和解やろなぁ

はい、来年の話をすればなんとやらとは申しますが。決まったで。

◆‪《2020年度後期》連続テレビ小説 制作決定!ヒロイン・杉咲 花 / 作・八津弘幸 連続テレビ小説 おちょやん

大阪の南河内の貧しい家に生まれた少女が、奉公に出ていた道頓堀でお芝居のすばらしさに魅了され、女優の道を目指します。

そして、喜劇の世界と出会い、喜劇界のプリンスと二人三脚で、昭和の戦前、戦中、戦後の激動期を駆け抜けます。

大阪のど真ん中を舞台にした、笑って、泣けて、人情あふれる、波乱万丈の物語です。

うーん、この王道っちゅうかね。
南河内から、道頓堀ね。

ええなあ。モデルはあの松竹やね。

松竹かあ。思い出ありますなあ。

うん、松竹か。Wikipediaでも見てみよ。ん? 項目名……?「吉本興業との関係」?

吉本の林正之助総監督(当時。のち会長、※『わろてんか』風太のモデル)が松竹大阪事務所に乗り込み、恫喝するという事件がおこった。

おっ?

藤山直美はその後、2014年には松竹製作の舞台『笑う門には福来たる ~女興行師 吉本せい~』で、吉本興業の創始者である吉本せい役(※言うまでもなく『わろてんか』主人公モデル)を演じている。

き、き、き、き、奇遇やな!

『わろてんか』から3年か。
あのドラマは、モデルが松竹とうっすらわかりそうなライバル企業を、ゲッスい悪党扱いしとったけど。

松竹さん、青筋立てて怒ってへんかと心配やったけど……まぁ、これも一種の手打ち。もとい、和解路線やね!

平和を好むレビュアーとしても、笑顔になる、そんなニュースでした!!

※なにわのお笑い「頂上作戦」ちゃうで〜!

文:武者震之助
絵:小久ヒロ

【参考】
スカーレット/公式サイト

 

2 Comments

塩ラーメン好き。

花ちゃんのお母ちゃんが若い時、ファンだったので、
娘にバンドをやらせたかった、
という友人(御婦人)がいます。
(アニメヒロインの役で、バンドのボーカルか、歌部分のみの吹き替えのみ?タイトルに7がつくらしいのですが。)
花ちゃんはその娘なので、婆目線で楽しみにしてるそうです。

キミちゃんも、もちろん応援しています。朝からしんみり、時々笑って、楽しんで見ています。

匿名

来年は、ヒロインの人が東京の人だし、ちょっと心配。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA