わろてんか98話あらすじ感想(1/29)なぜ週明けから喪に服すの?

時代は昭和。

夫亡き後、お笑い興業元「北村笑店」の経営者となったてんは、自らが女興行師として奮闘を続けることになります。

はたして、次の一手は?

 

亀井や万丈目、岩さんは雰囲気ありますが

てんは藤吉の遺影の前でチリリン、と鈴を鳴らします。
んー、なんだかなぁ。結局この二人にとって一番よかった思い出って、再会した時のドッキリ感だったのですかね。

思い出が上書きされないから、いつまでたっても鳥形の鈴。
夫の遺影を前にした未亡人というより、相手が事故死してしまった高校生カップルみたいに見えてしまいます。

今日は弔問客がやってくる展開でした。

亀井が落語の『反魂香』を持ち出し、その鈴を鳴らしたら藤吉の幽霊が出てくるかもね、困ったことがあるなら頼って欲しいと。
さすがは亀井、内場さんの雰囲気があるのでいいと思います。

「亀井さん、おおきに……」
てんは御礼を言います。

岩さんは藤吉の恩義を思い、すすり泣き。
彼も出番が少なく、キャラとしては忘れられそうですが、いいと思います。

キースとアサリはヘラヘラし過ぎ。
弔問だろうと明るき陽気なコンビということにしたいのかもしれませんが、流石にこれはTPOわきまえる場面でしょう。

万丈夫夫妻も、やっぱりマトモです。

 

リリコとてんも親友になるんですかね

今日のリリコさんは、お金をかけていないホグワーツ教師系コスプレ。
相変わらずダサいドレスですが、黒いだけマシでしたね。

なんせ、おてんちゃんが服喪中でも赤い着物なんですから……年がら年中赤い服しか着ない人がいたら変でしょ? アニメキャラじゃないんだから、本作のスタッフはそれが想像できないんですかね。

突然、リリコは親友になれないと言い出します。あんた(てん)を見ていると悪口しか思いつかん、と。

いやいや、それ、弔問客としてどうなんでしょう。ここでもてんは適当な相槌を言って、最後は「おおきに」だそうです。
そんで、なぜか、リリコはてんに背中をさすられながら泣き出す、と。意味がわからへん。

藤吉と栞も殴り合っていきなり友情が芽生えたし、この二人もそんなかんじでいつの間にか親友になるのかもしれませんね(わろてんか39話あらすじ感想(11/15))。

にしても、わんわん泣くリリコはまだマシかもしれません。藤吉に対する愛を少なからず感じます。
一方で、てんは……。
突然、ごりょんさん、女興行師として目覚めたのか、感情を表に出さず、お地蔵様になっちゃって。

この週末、所用でペッパー君のある店に行きました。
前に見たときはあんまり語彙がなくてつまらなくて、すぐ遊ぶのやめてしまいましたが、アプリが増えたのか、今度は踊ったり言葉遊びしたり、芸達者になっていましてね。

こんな芸達者のペッパー君を、おてんちゃんと並べるのは、失礼な話っちゅうもんでしたわ。
劇中のおてんちゃんには「メンテ中」の張り紙が必要かなぁ……。
今までのリアクションだったら、本当にお地蔵様あたりが妥当かと思います。キツい言葉でごめんなさい(´・ω・`)

 

「初めて人を信じられる」ってドコぞの中二病?

ここで栞が来ます。
いきなり藤吉との間の契約書を取り出し、てんに見せます。まさか、亡夫公認で入り浸る宣言……じゃないよね?

「藤吉君は僕の初めての親友だった。藤吉君と出会えて、はじめて本当に人というものを信じられると思った」
えぇええええ?
栞様、本気でしょうか。おてんちゃん以上の女性にも出会ったことないというし、一体どういうことなの?

もう失礼を承知で言っちゃいます。

あのね、脚本家さん。
これもどこかのティーン向け漫画から持ってきたのですか?

こういう薄ら寒い中二病全開の台詞が許されるのは、せいぜい十代まで。いや、昨今の十代でも、恥ずかしくて「中二病乙wwwwwwww」と笑われるレベルでしょう。
例えば、ご自身がこんなことツイートできたりします?

ましてや栞様は立派な社会人、しかも人間関係が大事な大実業家です。こんな陳腐すぎるセリフを言わせるのは、馬鹿にしているとしか思えません。

しかし、んなこたぁ構わず
「僕はあなたを支えていきます」
感動的なBGMを背景にそう宣言する栞様。寒い。いや、ここまでシレッと言い切らせてしまう中二病脚本が逆に凄いかもしれません。

これ、本音は、
「今が旬の高橋一生さんを毎日出すことで、視聴率を支えていきますね」
ということですかね。

てんはほぼ黙って。能面顔で聞いているだけ。
「藤吉はん、おおきにありがとう」
と、やっと笑うのですが「計画通り」のスマイルに見えてなりません。

この笑い方は、夫をうまく謀殺して、愛人と一緒にやっていけるぜやったぜ、というスマイルに見えてしまう……。

あらすじを知らない人が見たら、
てん:夫を謀殺した幼妻
藤吉:てんと親友を装った栞に謀殺された夫(故人)
リリコ:藤吉の愛人
栞:親友・藤吉を共謀して殺害したてんの愛人
って構図に受け取れません?

 

金太郎ネタに乗っかっちゃってさぁ

ここで風太が、大騒ぎしながら子供が誕生したと浮かれています。
てんの無表情さを埋めるように、風太がオーバーリアクションしているのでしょうか。

てんの表情が消えていくのと反比例して、風太が怒鳴ったり大騒ぎしたりしていますよね。滑り気味なのに……。

濱田岳「わろてんか」にau金太郎ネタを連続ブッコミ!

金太郎ネタがニュースにまでなっておりました。
ドラマの開始当初は「毎日笑わせる」と大見得切っておいて、肝心なところで他人のネタを繰り返し使う――それでしか話題にならないとは、情けないにもほどがある(´・ω・`)

ここでてんは「飛鳥」と書かれた紙を取り出します。

うぉい!
結局、鳥ネタ縛りかーーーーーーい! という。

「親が考えた名前の由来は素晴らしい」とネタにまでしておいて、隼也といい飛鳥といい、最終的に「風鳥亭だから鳥系」というだけでした。
家系ラーメンじゃないんだから……。(わろてんか85話あらすじ感想(1/13)

 

今日のマトメ「なぜ週明けから喪に服す?」

先週、
「葬式なのに芸人仲間がいないのは何故?」(わろてんか97話あらすじ感想(1/27)
と突っ込みました。

週をまたいで、弔問という形で芸人仲間の反応を見せてきました。
出演者のスケジュール調整の問題かもしれませんけど、週をまたぐ意味はあったんでしょうか。一度に入れた方がおさまりがよかったのでは?
ただでさえ先週は、回想シーンで水増しした回が二回もあったわけですし。

週明けですから「喪」の重たい雰囲気ではなく、新章スタートの軽やかさがあってよかったと思うのです。
こういうときこそ、本作お得意週明けで年代ジャンプの使いどころだぞ、と。

撮影側もスケジュールあるんでしょう。
ただね。そういうことを視聴者に忖度させないで欲しいです。まぁ、没頭して見られる面白さがあればそんなこと気にならないのに、根本的につまらなすぎて粗ばかりが目立ってしまうんですよね。

さて、こんな記事を見かけたわけですが。

朝ドラ『わろてんか』低視聴率はキャラの薄さが原因?

いや、薄いとかそういうチャチなレベルじゃないんです。

てんの台詞はオウム返し、ワンフレーズばかりで何を考えているかわからない。
今日だって弔問客相手にほぼ「おおきに」しか言っていませんでした。

表情は能面被っているか、ノルマ笑顔だけですから、お地蔵様君がヒロインをつとめているようなものです。
とりあえず画面に映っていればええやろ?みたいな。
おおきに地蔵様や。

今後、てんのお相手は、藤吉から余韻も何もあったものじゃなく、栞に変わったわけで。
カップルの魅力って掛けて出てくるわけです。
ゼロに何をかけても、答えはゼロ。今後もなーんもならんのでは……。

著:武者震之助
絵:小久ヒロ

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吉本せい 吉本興業の歴史

【参考】
NHK公式サイト

 

1 Comment

匿名

毎日笑わせる?ここのレビューでは毎日笑ってますが。
おおきに地蔵様(笑)
まだ最初の方はおてんちゃんも年相応の可愛さが出せる分良かったですね。
あのはいからさんが通るみたいな衣装とか。あの路線ではいからさんのパクリの話にした方が役者にも合ってたかな。

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