わろてんか123話あらすじ感想(2/27)300芸人鬼暗記の念能力を今こそ!

悲恋を乗り越え、北村笑店の25周年記念パーティ準備に勤しむ隼也。

一方、ライバル「新世紀芸能」が、リリコ・アンド・シローはじめ、北村所属芸人に引き抜き工作を仕掛けています。

てんと風太はいかにして対応するのでしょう。

 

隼也に芸を体験させてどんな意味が?

亀井から引き抜き報告を受けて、ともかく怒鳴る風太。
うつろな目でへらへら笑いのおてんちゃん……女興行師ですから、もっとピシッとしておくんなはれ(´・ω・`)

シローには誰かから手紙が届いています。
こそこそと読むワケですが、そういうのは自宅で……。

 

風太は怒り、リリコとシローに引き抜き持ちかけられたのか、と詰め寄ります。
嗚呼もうやめて~、引き抜き話があっただけで怒鳴るのやめたって。私まで心臓バクバクしてしまいます。

一笑に付すリリコに対し、挙動不審気味のシロー。
ぼんやりしているおてんちゃんに、亀井は「シローは怪しい」と警告するのでした。

そのころ、パーティ準備に追われる隼也に対し、万丈目は「芸人の気持ちになることが大事」と力説し、後ろ面を教えます。

掃除、お茶子のような雑用。
それから物販。
そして昨日は経理。
今日は後ろ面。
一体ボンをどうしたいんや!

藤吉は元芸人だから、って、いやいやいやいや、そういう話じゃないでしょう。
実際、芸人としては失敗しているワケですし、元芸人だから寄席経営を成功させた――その根拠は「身をもって芸をやること」ではないと思います。

それなら芸を一切やってない風太は、いかにして寄席の運営術を身に着けたか?って話ですし。
一流の女興行師おてんちゃんだって、芸の経験は全くありませんよね。

大切なのは、巷にウケる旬の芸、いつまでも廃らない本物の芸を見抜く目であって……。

まぁ、わかるっちゃわかるんですけどね。
親の代の苦労を知らない若い二代目に、それを味合わせるっていうのは。

 

なぜわざわざ見つかるように仕向けるのか

引き抜きをかけてくる「新世紀芸能」を警戒する風太と脳天気なおてんちゃん。

亀井が見張ることにします。
劇中の亀井はもう相当なご高齢だと思うんですけど、いつまでもお達者です。いよっ! 北村笑店の黄忠、あるいは鬼庭左月斎!

シローは、いそいそと帰り支度。不審がるリリコに、
「楽士仲間と会う約束がある」
と言います。

リリコがこっそりあとをつけると、北村笑店を出たすぐそこに女性楽士がいました。

あのー……なんと言いますか。
シローは隠したいなら、ナゼ職場で手紙を読んだり、待ち合わせ場所を職場を出てすぐの場所にしたりするんでしょうね。

わざと見つかるように仕向けているじゃないですか。
時間やロケ場所を短縮したいのでしょうけど、あまりにも視聴者を舐めきった設定かと思います。

とにかく本作は、ガバガバのセキュリティ頼みじゃないと話が動かないんですよね。

重要書類は仏壇の下(隼也が金を持ち出し)。
引き抜きは実質社食のマンマン(引き抜き工作)。
そして待ち合わせは職場でてすぐそこ(シロ―の挙動不審)。

細かく挙げていけばもっとありますが、最近だけでもオンパレード。
なにかと手抜き感が否めません。

 

探偵亀井が唯一の救い

アサリは、マンマンを出たところで引き抜きの話をされて、札束の入った封筒をつかまされます。

いやぁ、これもなぁ。
アサリがマンマンの入り口付近に来る前、要は一本前の路地辺りで接触するのが普通じゃないですか?
入り口でぶつかったりしたら店内の歌子さんにも見つかります。

そんな本作にも唯一の救いがありまして。
探偵コスプレの亀井さんです。

こういった露骨なボケも、スンナリ受け入れられてしまう。
普段の佇まいや話し方、そういったもので見る側も準備ができているんですよね。

やっぱり本職って凄いなぁ。
途中からおかしくなったけど、兵動大樹さんの寺ギンも妙な迫力あってよかったですし。

自宅でいきいきとパーティ計画を練る隼也。この親子のふれあい場面はたぶん、制作側はよい話のつもりなんだと思います。
でも見ている方としては、社長であるお母ちゃんにお茶淹れさせてなんなのかなあ、と思ってしまう。

たまには、
「お母ちゃんも、疲れてるやろ」
って肩もみするなり、お茶を淹れるなり、店屋物取るなりすればええのに。

おてんちゃんは会社でも働き、家でも家事をしています。
しかし、隼也は家では一切そんなことしない。

この時代のこの規模のお金持ちなら、それこそ使用人がいてもいいものなのに、こういう中途半端なところが辛いんですよね。
戦前に成功した事業家と、戦後昭和のお母ちゃんの悪魔合体やで(共働きが多い平成後期ですらない)。

シローとリリコは楽士の件で痴話喧嘩。
やめてくれー。この寒いカップルのいちゃいちゃ誰が見たいんや~。

 

今日のマトメ「300芸人鬼暗記の特技を今こそ!」

今日もおてんちゃんは地蔵。

このあいだ、唐突におてんちゃんが芸人300人の顔と名前、飲食物の好みを把握していた設定が出てきて、私はポルナレフ状態でした(わろてんか105話あらすじ感想(2/6))。

その設定を回収しようと思えばできるのが、今回の引き抜き騒動なんですよね。

てんは地蔵顔でへらへらしていないで、
「風太、芸人さんにも、言い分があるかもしれんのやで。うちらにも反省せんといかんところはあるはずや。引き抜かれそうな芸人には、うちが話、聞いてみますわ」
くらい言って欲しい。

それがムチの専務と、飴のごりょんさんのバランスですよね。

北村に含むところがある反抗的な芸人も、おてんちゃんと話すうちにだんだんとその情けにほだされて、
「こんなふうに親身になってくれるのは、ごりょんさんだけや。ごりょんさんにはかないません」
って言われるんじゃ駄目なんですかね?

それでこそ『300芸人鬼暗記』の念能力を発動できる場面じゃないですか。

伏線としましては、寺ギン傘下で負傷した芸人が、金に困った時に貸してやった話があったはずです。
病気の妻のために借金していて、金にめがくらんで引き抜かれそうな芸人のために、札束積み上げてやるとか。
そういう話をするなら今でしょ!

それを亀井の探偵コスプレ頼りってどないなっとんねん。
たしかに安心して楽しめる唯一の存在なんですけど、それって物語の本筋ではありませんよね。

あとアサリ。
引き抜きにゆらぎそうになっていますが、これもやめて欲しかった。
アサリのモデルである花菱アチャコは、戦時中他の芸人が全員吉本を離れても、彼一人だけでも残り続けたくらい、忠誠心にあつい人物です。

それを真逆に改変って><;
真逆改変は本作のお得意ですが、ほんとモデルに対する敬意がないなぁと呆れてしまいます。

著:武者震之助
絵:小久ヒロ

【関連記事】
吉本せい 吉本興業の歴史

【参考】
NHK公式サイト

 

2 Comments

匿名

んー、でもウイキペディア他の情報によると、花菱アチャコも松竹芸能の前身からの引き抜きで移籍を決意し一旦は契約金を受け取ったが、林正之助に恫喝されて返金したらしいですよ。
その代わり給金を上げさせ、一生面倒を見ると一筆書かせるしたたかさもあったとか。

匿名

プロダクションとタレントの間の契約で、移籍を禁止あるいは制限する条項は違法という判断が相次いで出されているこのご時世に、「移籍禁止」なんてな張り紙を画面にデカデカと映すこの番組の神経、全く理解できません。

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