わろてんか124話あらすじ感想(2/28)隼也からのウソ手紙

北村笑店25周年パーティに張り切る隼也。

一方、リリコは相方で恋人のシローに美女密会疑惑があり、怒っております。

果たして浮気か、引き抜きか……。

 

いきなりリリコとシローの喧嘩から

のっけからリリコとシローの痴話喧嘩で、おはようございます。
この痛い喧嘩をやたらとやるのはナゼでしょう。

てんは見かねて、二人を別室に呼んで事情を聞きます。

いったん二人を分けて、別々に話を聞かないと、スグに喧嘩再開しちゃうのが普通のカップルだと思うのですが。
おてんちゃん、この辺、気が利かないというか。
まぁ、放映時間の問題なんですかね。

引き抜きに応じそうな芸人かどうか。
亀井は、芸人に露骨なスカウトをかけて調査中です。
脚本は露骨でも、コスプレをしてでも仕事をやりきる内場勝則さんはやっぱり凄いですよね。

その頃つばきは婚礼の準備に取り掛かっておりました。

ちょっと不思議なのは、つばきの父親が新聞記事でも、この場面でも、顔を出しているのに、結婚相手の男性が未だ顔を見せてないところです。
どこかの御曹司でしょうけど、だったら一緒に写真が掲載されてもおかしくないハズで……これも予算の問題ですかね。

 

ネタ作りがシャレオツ女性雑誌状態

北村笑店の事務所で企画を考える隼也。
「この北村笑店をパーティ会場にしよう」と言い出します。

うーーーーーーん、言わせてもらいます><;

それ、知ってた……。
おそらくやパーティ会場のセットを組む予算がないであろうことは、知ってた。

もしかしたらこのパーティ、ほとんどナレーションだけで終了して、後はマンマンの二次会へ、おてんちゃんの地蔵スマイルがどーんと出て終わるんじゃないですかね。
マーチン・ショウすら実態不明だったことを考えますと、このパーティに何か盛大なシーンが出て来る場面が予想できません。

この場で、文芸部のエース楓さんが、漫才を書くコツを語り出します。
日常のちょっとした笑いを大切に~とかポエムを詠むんですけど……。

なんといいますか、本物の吉本の文芸部から離れすぎていて。

おしゃれで上質な婦人雑誌を目指す編集者さんならわかるんですけどね。
本物の吉本文芸部は、議論を戦わせて新鮮なネタをガンガン作っていたらしいので、そういうのを再現してほしかったなぁ。

ここで謎の老女が、隼也の元を訪れます。

 

未練タラタラなつばきの思いを断ち切らせたい

何度見てもわからないのが、北村笑店の来客システムです。

つばきは物販ブース横から入ってきた気がします。
今回の老女は芸人が出入りする裏口っぽいところから入ってきています。

身内ならともかく、一応は来客のこの人はナゼここから?
そもそもまず名乗るべきかと思います。
いきなり頭を下げられても、隼也にとっては誰なんだか、ワケがわからないでしょう。私たち視聴者は、この老女がつばきの女中さんだとわかっていますけど。

老女は言います。
結納を前にして未練タラタラなつばきの思いを断ち切らせたい。
そのためにも隼也から手紙を書いて欲しい、と。

そもそも、この二人がどの程度好き合っていたかよくわからないのに、相当激しい悲恋になってますね。

なんせ、当の隼也だって、日常に戻って頑張ってますしね。
つまりは、その程度に回復できる恋愛だったということで。

もし私がつばきの父親だったら、今後、隼也が結婚したいと願い出てきても、
「横からかっさらおうというヤツが、もともと簡単に諦めてるじゃないか。キミの決意なんてそんなもんなんだよ。我慢できるレベルなんだから、これからも我慢しなさい」
で終わらせちゃいますけど。

結婚後の生活を真剣に考えれば、当人たちの育ってきた環境というのは無茶苦茶重要ですしね。
銀行と寄席では、やっぱり文化が違いすぎて、今から離婚も見えてきます。

それと……。
つばきも、なぜそこまで隼也のことを好きなんでしょうか。
結納前にふらふら勝手な行動して、詐欺師の片棒を無意識のまま担ぎ。

その申し訳無さから恋愛感情に発展したのかなぁ。
親の決めた政略結婚が嫌で、現実逃避しているようにも思えてしまします。

ただ、隼也のウソ手紙は良かったですね。

自分の結婚も決まり「お互い幸せになろう」という内容。
いかにもタイミング良すぎる話ではありますが、さりとて「絶対ない」とも言い切れない。
男の方から言われて、こりゃもう、つばきも決心するしかありません。

もうこれでスッキリしちゃってください。
まだ若い2人の恋なんですから、振り返ってチョット切ない話もあったよね――ぐらいで、ちょうどよいのではないでしょうか。

 

シロ―さん あんた、大きな声で反論できてるやないですか

亀井はシロー周辺を調査し、女との密会疑惑を報告します。
それを聞いてしまったリリコ、大仰にカバンを落とします。

リリコとシローの誤解を解くため、またも話し合い。
さすがにおてんちゃんが二人きりにしようかと気遣うと、脚を組んで横柄そうな態度のリリコは吐き捨てます。

「ここにおって、コイツと話すの嫌や」

って、なんでしょう、このひどいセリフ。広瀬アリスさんの魅力がまた削られ><;

なぜこうも横暴になってしまったのか。
もしかして、ドラマ釣りバカ日誌のときの「バカけぇ!」キャラから持ってきたんだとしたら大間違いですよね。
あれは、濱田岳さん演ずるハマちゃんがアホなことするから、あくまでお約束でやってるヤリトリ。

それが今じゃ、彼女の性質そのものが超攻撃的で、私だったらマトモに会話できる気がしません。
いつ怒り出すか、と思ったら本気で怖くなりまして。

ここでシロー、ようやく誤解を解きます。
上海のオーケストラに誘われているそうです。

うん? アコーディオン奏者のシローが、オーケストラ?
いや、これは、ピアノで、ってことですよね、モヤモヤ……。

というか、シローの言動が納得できないんですよ。
リリコが勝手に疑って大騒ぎするから言い出すタイミングを逃したとのことですが、だったら、その前に挙動不審な動きをするなよ、と。

そもそも、いい大人が「言い出すタイミングを逃した」ってカンベンして欲しいです。

リリコから浮気を疑われた時に、
「僕みたいなブサイクを好きになるわけないやろ!」
と強い口調で反論していたじゃないですか。

そのままの勢いで
「浮気やない! 上海の楽団に誘われただけや! 今は漫才師なんやから、そんな気あらへん!」
と続ければいいだけの話です。

要するに、リリコとシローの移籍話は、とってつけた程度の扱いなんですよね。

その後、シローは楽譜を燃やします。
てんが気遣うと「夢より大事なものがある」と言うのでした。

本当は、音楽に未練があって、お笑いの引き抜きとは別だけど、移籍したい気持ちもあったから、リリコやてん達に説明できなかったってこと?
楽譜を燃やすということは、生じる迷いを完全に断ち切るため?

だとしたら、わかりにくい><;

 

今日のマトメ「引き抜き話も綺麗に描く」

リリコとシローの移籍話が無茶苦茶過ぎて、呆れてしまいました。

史実を忠実に再現しろなんて微塵も思ってはいません。
しかし、こうも違うことの連続では、さすがに面食らってしまいます。

彼らのモデルとなった「ミス・ワカナと玉松一郎」は、待遇面等で不満を抱えておりました。
そういう生々しいところを見せたくないから、上海のオーケストラだの、浮気疑惑だのをからめて、適当に誤魔化そうという狙いなのでしょう。

そのまんま書くだけで十分に面白いのに、わざわざ美味しいヤリトリを捨ててしまう。
本当にやりたいのは、隼也とつばきの悲恋というわけです。

移籍は別に、働く側からすれば、単なる悪でもありません。
そりゃあ、経営者目線から見たら困りますけど、移籍する側をやたらと貶める感じもいただけないです。

だいたい、本作の場合は芸人を引き抜かれても自業自得としか思えない。

特にアサリ。
お金に目がくらんだような描写にされてましたが、そもそも気の合う相方キースとあんなひどい解散をさせたのは誰なのよ?
しかも意気消沈するアサリをよってたかってダメ出しして。

給料を弾んでくれる別の事務所があれば、そりゃあ仕方ない話でしょ。
藤吉への恩返しだったら、これまでの働きで十分にできているはずです。

ところで本作のコミカライズ、伊能栞の漫画が連載スタートしていました。

主人公は高橋一生演じる伊能栞! 「わろてんか」がコミカライズに!
WEBコミックぜにょん(←マンガはこちらから読めます)

個人的には、ドラマでむちゃくちゃにされた設定を補うためにも、モデルの業績をカバーした、
『伊能栞の歌劇団奮闘記』
『伊能栞の大臣落第記』
あたりが読みたいですねえ。それならそのまんま小林一三の伝記漫画でよい気もしますが。
『あさが来た』くらいモデルの事績を残したまま創作するならともかく、ここまでねじまげたならば、別歴史番組でフォローくらいすべきだと思います。

そして……なんとまぁ、スピンオフも決定です。

「わろてんか」スピンオフは“風太のジェラシー”などをオムニバスで!

スピンオフって、本編では描かれなかった話をやるような気がするんですけど……。
濱田岳さんの人気にあやかったのでしょう。

しかし、風太のジェラシー云々は、既に何度も出てませんでした?

スピンオフってアンコールのようなもので、人気作品のバロメータのような位置づけになってます。
ただ、『あまちゃん』と『ひよっこ』にはスピンオフがありません。

著:武者震之助
絵:小久ヒロ

【関連記事】
吉本せい 吉本興業の歴史

【参考】
NHK公式サイト

 

1 Comment

匿名

そう言えば、『ひよっこ』のスピンオフはありませんでしたね。いろいろ期待していた気もするのですが。『SONGS』の桑田佳祐特集や紅白の時にちょっとした短編をやってましたが、それがスピンオフみたいな感じでもあります。
『ひよっこ』があっていた頃は、大河ドラマも秀作の『おんな城主直虎』で、毎日NHKドラマが楽しかったです。今や朝ドラも大河も、2015年の駄目作品レベルに急落。二重苦という有り様。去年夏までが懐かしいです。

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