毎日のあらすじ&感想 わろてんか

わろてんか133話あらすじ感想(3/10)やっぱり検閲ナメてるね><;

更新日:

日中間で戦火が広がる昭和14年(1939年)。

北村笑店の慰問隊「わろてんか隊」は、慰問隊としての役目を果たし無事帰国を果たします。

帰りを待っていたてんやトキの心中は……。

 

恋文の兵隊さんは戦死してしまった

慰問隊は、無事に帰還を果たしました。

「怖い目あわへんかった?」
「大砲の音が聞こえたけど」
と、おてんちゃんに答える風太

おてんちゃんは孫すらいる歳で、ごりょんさんでありながら、
「戦争こわ~い」
みたいな言動や雰囲気は控えて欲しいところです。

特に、今更になってビビるみたいなことは、あまりに無責任で、社長の立場として絶対にありえないことです。

最終的な意思決定は、ご自身がされたもの。
慰問団のメンバーは自分の意思で参加したことになっておりますが、最終的なGOサインを出したのは、あくまでおてんちゃんです。

リリコは、恋文を預かった兵士が戦死していたと知って、ショックを受けます。

「こんなの嫌やー!」
叫ぶリリコ。
会話した相手が戦死していたら、それは相当なショックでしょう。

それはそうですけど、戦時中なのです。
戦地から帰って来て、死を身近に感じてすらいなかった、そういう鈍感さにこちらがショックを受けてしまいます。

 

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今週も藤吉幽霊の登場でござぁ~い

ここでてん、第二次慰問隊の話が出ていることを持ち出して、
「やめたほうがええんちゃうか……」
と言い出します。

無駄なことを二回繰り返すことは本作によくありますが、
【慰問隊を派遣するおてんちゃんの言い訳バージョン2.0】
をやるのでしょう。

ここで、風太とトキの再会です。

アドリブをかなり入れているという、この二人の出番。
演じる濱田岳さんと徳永えりさんは好きなのですが、【風太&トキ】は見ていてなんとなくウンザリしちゃいます。

関東大震災も戦争も、カップルの別れと再会のダシにされているような脚本と演出だからかもしれません。

そして土曜日は、恒例のセーブポイント仏壇前念能力タイムです。

アイテム「鳥の鈴」を使いますか?
→はい
いいえ
「藤吉の亡霊」があらわれた!
藤吉の亡霊「てんよ、お前はもうおばあちゃんやな」
アイテム「おばあちゃんメイクの仮面」を手に入れた!
アイテム「おばあちゃんメイクの仮面」を装備しますか?
はい
→いいえ
アイテム「おばあちゃんメイクの仮面」を捨てますか?
→はい
いいえ

辻一弘さん、おめでとうございます。
ハリウッドすら認める辻さんにこんなことをお願いするのも気が引けますが、朝ドラの老けないヒロインのメイクも、担当していただけないでしょうか。切実なお願いです。

辻一弘さん、アカデミー賞受賞。メイクアップ部門で日本人初。ゲイリー・オールドマンの特殊メイクを手がける

「ヒロイン老けない問題」は、今度再放送される『マッサン』(メイクと演技)、『カーネーション』(役者交替)がクリアしていますので、是非ご覧ください。

 

国や会社のためでなく、自分のために行く……って?

メイクの話から本筋に戻しまして。

ここの台詞で呆れたのは、てんが、
「伊能さんの言う通り、戦地は危険や」
みたいなことをシレッと言うところ。

戦地が危険かどうかすら、伊能に言われないとわからんのかいorz

てんはとっくに蚊帳の外のまま、風太は第二次慰問隊派遣の話をに相談します。
んで、栞は反対のようです。

不思議なんですけど、そもそも軍部の依頼を断れる権限があるんですかねぇ。
選択肢があること自体、おかしいような……。

北村笑店は、会議の席上で第二次派遣について語り合います。楓とトキは反対のようです。
しかし慰問隊の隊員たちは乗り気でした。

ここで強調されるのが、
「お国のため、会社のためでのうて、自分のため」
お国のためを平気で否定できる点もおかしいのですが、そこは普通に考えれば、
「兵隊さんのため」
では?
一応、「兵隊さんを笑わせたい」的なことは言うんですけど……。

本作のコンセプトは、どうやら自分のために生きるのって素晴らしい、ということらしいです。
昨日の風太も、阿久津の前で自分たちが納得いく芸ができないということを訴えていました。

それってよいことでしょうか?

『アナと雪の女王』のエルサくらい、自己を抑圧して耐えに耐えてきたとか。
『仁義なき戦い』の主人公・広能くらい、組織のために自分を捨ててきたとか。
そういう葛藤の末に、山に籠もって「ありのままに~」と歌ったり、葬式で組長に拳銃ぶっぱしたりするのであれば、まあ理解できますよ。
自分の意志が大事だな、って思います。

でも、本作は誰も自分の心を抑圧したり、過度に組織にあわせてないですよね。
なんだ、この茶番。

そしてリリコの発言が馬鹿の極みです。

「軍部に聞かれたら困ること、外国語で話してやろ~」
みたいなことをイキった顔で言うわけですが。

駄目だこいつ、本当に防諜とかそういう意識ゼロ。
書いている側は「リリコの反抗心」のつもりでしょうが、ただの馬鹿にしか見えません。

リリコはわかっていない。
そうやって不用意に聞かれたらマズいことを大勢の前で話したら、一体どれだけの人が迷惑被ると思っているんでしょう。

万丈目は、狂言の『附子(ぶす)』と同じネタをなんだかペラペラ喋っています。

そして寒い会話に被さってくる「ええ場面」用BGMと能天気なナレーション。
ひょっとしてこの先、
「大阪は空襲で焼き尽くされ、北村笑店の寄席も全て無くなってしまったのでございますぅ~」
とか言う気ですかね。

 

北村笑店はアカの巣窟であってもフシギじゃない

てんは、新一お兄ちゃんの言葉「人間は戦争をするほど愚かだ」を思い出す、と言います。
やっぱり、この人たちは、堂々と反戦思想を口にしてしまうのですね。

当時の感覚でいったら、北村笑店は、
【アカ(共産主義者、戦前は反戦活動をする者もこう呼ばれました)の巣窟】
になってしまいかねません。

むしろ、こんな調子で、よくぞ今まで憲兵が踏み込でこなかったなぁ、と。
不思議な感覚すら覚えるほどです。

おてんちゃんは兵隊さんを笑わせるためなら、と第二次派遣を承知しました。
火曜日と同じ決断に至ることを、ナゼもう一度やりますかねえ(わろてんか129話あらすじ感想(3/6))。

 

今日のマトメ「来週はworstを更新するかも……」

今週は間違いなく本作ワーストの週でしたが、来週、さらに更新してしまうかもしれません。

今週と来週(どうせそうなるでしょう)が破綻しているのは、
【戦時中の言論弾圧や検閲の描写がズレまくっているのに、それをテーマにぬけぬけと展開するから】
です。

さすがに何も知らないとは思わない――というか思いたくありません。
この時代を描く表現者であれば、小説家にせよ、映画やドラマの脚本家にせよ、絶対的にきちんと調べて慎重に描かねばならない場面です。

じゃなければ最初から仕事を受けるべきではありません。
それぐらいナーバスで責任感を求められるところです。

しかし、実際はどうでしょう。
冗談かと思うほどユルいシーンの連続で、本当に調べたのかな?と疑問すら湧いてくる描写具合なのです。

もう今週ずっと書いて来まして、今更付け足すこともありません。
とりあえず、こちらの映画の予告編を張っておきます。

 

1分11秒頃から、治安維持法違反とされた小林多喜二の取り調べ・拷問の場目があります。
数秒のことですので、ボコボコに殴られる直接的な激しいシーンはありませんが、水をぶっかけられ眠ることも許されずに殴り続けられる状態であることはイメージできるでしょう。

予告でおてんちゃんは笑顔で、
「検閲なんて気にしてたら、おもしろいもんできへんやろ」
とヘラヘラ言っておりますが、本気で命に関わります。

栞が軍部にとって危険人物であるということを、
「軍部に狙われる栞さん、カッコイイ!」
みたいな演出をしていてゲンナリ。本当に危険なら、それこそ拷問です。

例によって緊張感がない。
またいつもの文化祭なんですね。

本作の制作者って、検閲に抵抗することを、
「先生はウルサイけど、私たちは自分たちの好きな演劇を文化祭で発表したいのっ!」
程度に考えているませんか?

リリコのイキり発言、手紙を預かる行動、そして検閲なんて気にしないアピール。
自分たちの好きなもののためなら、ちょっと反抗しちゃうスクールガールズ&ボーイズ、きゃ~、かっこいい~♪ とか言ってる間に、殴られ肋骨折れて全身内出血で死んじゃいます。

もうひとつ気になったのが、
「誰も徴兵の心配をしていない」
ということです。

芸人で徴兵された人はいましたし、風太のモデルである林正之助も不安だったそうです。
本作のレギュラー陣は、年齢的に本人は徴兵されない年齢でしょう。

ただし、隼也は別です。

まっとうな神経で描かれた話なら、おてんちゃんは能天気に検閲がどうこう言っている場合じゃなく。
上から目線で「戦争をする人間は愚かだ」とドヤ顔している場合でもなく。

「隼也が兵隊にとられたら……」
と不安に思っているはず。
隼也と同年代の青年が戦死することに、心をいためているはずです。
ヒロインと戦争の関連性で定番中の定番なのに、いったい本作はどうするつもりでしょう。

まさか戦争まで文化祭スケールに落とし込むとは……。
本作の戦争関連描写は見たらすぐ忘れて、再放送される『マッサン』と『カーネーション』に期待しましょう。

著:武者震之助
絵:小久ヒロ

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【参考】
NHK公式サイト

 

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