わろてんか146話あらすじ感想(3/26)疎開先で有機野菜の古民家カフェ

戦況が悪化する昭和20年(1945年)。

てんは空襲を避けるため、嫁の椿、孫の藤一郎を連れ、大阪から疎開することにします。
行き先は……。

 

実家での勘当は既にチャラ?

冒頭で、先週までのあらすじが入るのですが、おてんちゃんと栞のダンスシーンで微妙な気分に。
今更確認するまでもないのですが、藤吉よりも扱いが良いですよね。

おてんちゃんたちは、りんのツテで疎開することにしました。
ここで突っ込みが……。

1. てんの勘当はチャラになった、ということでOK? 北村笑店とリリコでコラボ化粧品を出した辺りから、曖昧になっていましたが
2. 祖母・ハツや母・しずはお亡くなりに? 姉妹の場面は出てくるものの、彼女らは家族の思い出話をロクにしないので、自然消滅したみたいに思えます

正直この疎開展開も、先行作品『べっぴんさん』のパクリに思えるのはいかんともしがたいところでして。

居候先は横山邸。
よせばいいのに、最終週に新キャラを出してくるという……。
西川きよしさん演じる治平を投入するという無駄遣いぶり。

そして、ここぞとばかりに【おもろい場面用BGM】がかかります。
田舎の偏屈親父が面白いでしょ、ワハハ、というところ?
全然同感できないよ……(´・ω・`)

ここで治平は「この非常時に漫才なんかやって」と言い出します。
私もさすがに突っ込む気力が枯渇してきましたが、本当に、なぜ今になっても漫才を続けているんでしょうかね。

このへんの描写がどうにもグチャグチャで。
『あれ? 冒頭で、北村笑店は解散したと言ってましたよね?』
と混乱する人もいるんじゃないでしょうか。

漫才をストップされて悲壮感を出したいのか。
あるいは笑いの灯りを消さないため、無理矢理に存続して悲壮感を出したいのか。
どっちかに統一すべきでは?

 

鉄拳制裁されてもおかしくないですよ

一方、大阪では漫才をやってまして。タキシードで、また相撲ネタです。

キースとアサリのネタにしても、リリコの持ち歌にしても。どれもひとつだけで回すあたりに、本作の駄目さを感じます。
それ、一発屋ですやん。

ここで警報が鳴ります。

疎開先では、藤一郎が、米飯が少ないと不満そうです。
が、これも不自然で……。
この時期だと雑炊、菜っ葉や芋を混ぜた程度のものだけになっていて、祝い事でもないとこんな綺麗なご飯はなかなか口に入らないはずです。

ここで藤一郎に、「ハイ、小判」とイモの切れ端をおてんちゃんや周囲の皆が渡します。
藤一郎と飛鳥が走り回っていると、突然、治平が「食べるもので遊ぶな!」と怒り出すわけですが。

実は、これでも十分優しいんですよね。
食事中にあんなに騒いだら、現代でもどうかな、と思いますし。
戦時中なら鉄拳制裁で、「この穀潰しが!」ぐらい言われても不思議じゃないと思います。

川崎の隼也自宅で、親子三人が夜中に踊り出して叱られた時も思いましたが、平時でも普通に迷惑では?

 

食材充実 古民家カフェでもオープンする気か

おてんちゃんたちは、大根掘り競争をしようと微笑ましい光景を繰り広げています。

さすがに緊張感ゼロ過ぎるやろ。
「房総いちご狩りバスツアー」に参加するオバチャン軍団じゃないんだから(´・ω・`)

しっかし、ここまでノビノビとした戦時中を描く朝ドラ、なかなかありません。
【エエ場面用BGM】も流れているので、ここはスマイルでも浮かべるべき場面なんでしょうか。

このあと、おてんちゃん、トキ、つばきの三人が台所に立ちますが……、なんつーか食材が潤沢ですね。
これでは【地方の古民家で有機野菜を育てながらほのぼの暮らす】現代の番組みたいで。どうせならカフェも併設しちゃえばいいのに。

だからなのか、衣装も立派です。
特につばきのカーディガンが、当時としてはかなり豪華ではないでしょうか。

 

普通は【夜寝ていると空襲警報、あわてて避難】ですが

一方、大阪の寄席は、空襲を受けていまして。

本作の時系列って、わざとなのか、非常にわかりにくい。
漫才の最中に警報がなったので、その後のことでしょう。
しかし、警報と空襲が始まる間に、てんたちの疎開場面(おそらく昼)が挟まれます。

漫才の場面も明るく、窓が光源に見えました。

ただし、この空襲は3月13日との設定です。
空襲は、夜分(23時57分~14日3時25分の約3時間半)に行われているわけで。

細かいところつっこみたくありませんけど、これだと
【戦時中に深夜まで漫才やってる】
設定になっちゃいます。そりゃあ西川きよしさんも怒るというもので。

まともな作品ですと、
【夜寝ていると空襲警報、あわてて避難】
が、お約束で、そこは外せないはず。

そういうごく当たり前のお約束すら、なぜか果敢に破ってくるのが本作の勇気なのかもしれません。って、なんじゃそりゃ。

 

せやから風太、はよ、逃げろや!

それでも空襲の場面そのものが緊張感があり、迫真の場面である点はよかったと思います。
今回の良心ですね。

ただ、やたら絶叫してウロウロしている風太が邪魔なんですよorz

寄席を守るとかカッコイイ台詞を言いますけど、空襲の最中にそんなことをしている余裕はないでしょう。
実際の火災現場で燃えたぎる炎は、焚き火のようにチョロチョロと上に向かうわけじゃなく、横を通る人にも猛烈に殴りかかってくるような様相を呈します。

せやから風太、はよ、逃げろや!
なんだか途中で倒れていますが、普通は死にますよ(´・ω・`)

かくして空襲シーン、頑張ったのはわかります。

ただ……。杏さんが腹の底から大声を出して、「開けろ! 開けろ!」と絶叫、さらに地下鉄による避難という、埋もれていた歴史を発掘した『ごちそうさん』あたりと比べるとかなり落ちるんですよね(関連記事)。
最終週にやっと入れるあたりのタイミングも勿体無いなぁ、と。

 

りんちゃん、おトキちゃんの次回作に期待

おてんちゃんたち三人娘(設定上は孫がいる人もいますが、見た目的には娘ですな)が台所に立っていると、りんが血相を変えてやってきます。
りんちゃんの加齢描写はいつ見ても上手ですよね。

「大阪が空襲で焼け野原に……」
この報告を聞いた時の、トキの顔もいいなぁ。
血の気が引き、脂汗まで出てきそうで、本当にショックを受けたことがわかります。

ナゼこんなに上手な、素晴らしい徳永えりさんの熱演に見合うだけの、脚本でなかったのか。
心の底から残念に思います。

しかし、おてんちゃんは……地蔵でしたorz

いや、今更、何の期待もしてへんよ!
平常運転やな、って。

ここで、大阪に行きたいというトキとつばきを、子供が動揺するからとおてんちゃんが止めます。
いよいよ、ごりょんさんの出番やな! うちが行く、寄席が焼けてへんか見て来る、って出立やな!

と思っていましたが、特にそういうことはありません。
嘘やろ……。明日、一人で行くんだよね? そうだよね?

そして、こんな空襲の回でもラストには「わろてんか!」という掛け声が入る本作。
ほんま底の見えん作品やで(´・ω・`)

 

 

やれやれ、やっと最終週です。
長い半年でした。
最後まで時代考証はゆるゆるですが、もうその突っ込みも終わりなんですね。ホッε-(´∀`*)

スタッフもほっとしているようで、こんな記事が。

わろてんか:脚本家が語る作品に込めた思い 葵わかなは「座長として本当に愛されていた」

驚いたのは次の一文。引用いたします。

書いていて一番、面白かったのは「芸の歴史や変遷」という。

む? むむむっ?……ドツキ漫才で当時はオーパーツであるハリセンを平気で出したり、宝塚歌劇団を抹消しておいて、どういうことでしょう。
と思っていたら、

その上で「決して僕らは『芸のドラマ』を作ろうとしたわけではない」ときっぱり。

なんかもう……まさしく「駄サイクル」だなあ、としみじみ感じました。

結局何がしたくて、何が作りたかったんや。なんか、こう、虚無のような半年間。
本作が成し遂げられる役割は、反面教師でしょう。

ここから半年後、『まんぷく』ではちゃんとええもん見たいなぁ。
気がつけばチキンラーメンが出来ていて、あとはベタな恋愛ばかり……なんてことになりませんように。

チキンラーメンすすりながら、半年後待機していますよ!

著:武者震之助
絵:小久ヒロ

【関連記事】
吉本せい 吉本興業の歴史

【参考】
NHK公式サイト

 

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