半分、青い。23話あらすじ感想(4/27)「何か用か? 告白か?」「好きだ」

バブルに翳りが見え始めた1989年。
岐阜県東美濃市の楡野鈴愛は、高校最後の年を迎えていました。

農協に就職が決まったものの、周囲の友達のように、目標がない自分に対して疑問を感じ……親友の律にすすめられて漫画を描いてみます。

徹夜で頑張り、最初の作品が出来上がったのは早朝5時半。
一目散に律の家に向かい、早速、笛を吹いて呼んでみると……。

 

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できた漫画は最初に律に見せないと

律は起きてきません。
と、思ったら現れた和子に、鈴愛は漫画を差し出します。萩尾家の朝は早いようですね。

ここで秋風羽織は和子の趣味だったと伝えます。やっぱり。
鈴愛の漫画の好みも少し古いと言われて、実は親の影響と判明しました。今回もそのパターンです。

「律はね、ベートーベンにしたかったの。グレン・グールドでもいいんだけど。次は村上春樹。ノーベル賞を取って欲しかったの」
ハイソな教育ママらしいこだわりを話し始める和子。

「エジソンじゃなかったのか」
ここで弥一が登場します。彼も秋風ファンだそうです。

「おばさんの話を聞いていると、ノーベル賞が駅前の岩田屋で肉まんを買うくらい簡単に思えてくる!」
「まあ、鈴愛ちゃんが言うと嫌味も嫌味に聞こえないわ」
「いや、鈴愛ちゃんは嫌味のつもりじゃないよ」
律なら本気でノーベル賞を取れると思っている鈴愛。

ここで駅前の岩田屋という固有名詞が出てきました。
昨日のカッパのキュウベエもですが、特に必要のない情報です。

ただ、こうした細部まで設定があることで、脚本がきっちりと作り込まれている感じが出ていると思います。おそらくや脚本家さんの岐阜での体験がもとになっているのでしょう。

鈴愛が漫画を見せようとすると、弥一が止めます。

「律が描けと勧めたんだから、律に最初に見せないと」
あ、そっか。
と、和子は律を起こしに行きますが、寝ぼけております。

「おはよう。今日、普通の日(つまり平日)だよね」

案の定、楡野家では草太と晴が鈴愛の不在に気づいて大騒ぎになりそう!
あわてて鈴愛は帰ります。

「今日、【ともしび】で! 6時な!」
朝からドタバタですね。

 

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「読者に会ってみたい」と突然言い出す秋風

一方、東京の秋風、仕事場(兼おそらく自宅)。
昨日、電話に出た北野編集長がやってきています。

北野役は、近藤芳正さんですね。大野泰弘さんに続き『真田丸』からのキャストが続きます。
前作に出ていた栗原英雄さん(真田信尹役と新世紀キネマの工藤隆一郎役)も、本作に出たらよかったのになぁ、と少し思ってしまいました。

北野は平謝りで、ビッグネーム秋風の移籍を阻止しようと必死です。その場でクビにされた真鍋は気の毒ですが、実際には担当替えか部署替えですかね。

パリで買ったというアンティークのメトロノームをあげてご機嫌とりをしようとしますが、音に決まりがあると、秋風は冷たい態度です。

「条件がある。主要都市でトークショーがしたい」
そう秋風に言われて、驚く北野。

「あのぉ、今まで顔写真すら載せずに、ミステリアスな雰囲気できたわけですが」
「読者に会ってみたい」
そう突然言い出す秋風です。

そういえばここで思い出したんですけど……週間少年ジャンプの、新春号恒例の漫画家顔写真表紙はいつからなくなったんでしょうねえ。
90年代後半からなくなりましたね。ドラマの当時は、まだありました。

 

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「インスピレボリューションや!」

「ともしび」では、四人組が漫画を読んでいます。

タイトルは、『カセットテープの恋』。
こばやんとのあの失敗を漫画にする、鈴愛は大物というか度胸があるというか。

ブッチャーにそこを突っ込まれると、
「ヒントというか、インスピレボリューションや!」
とスットボケたことをいう鈴愛です。

「っていうか、なんでみんないんの?」
と不満そうな律ですが、弥一になんとなく説得されてそうなっただけ、と鈴愛は言います。
弥一の声には説得力がある、けど和子はない、と。

「早朝に叩き起こしても許されるのが、律だけなんだよね」

そうナオに言われて、鈴愛はあわてて奢るから許してと律に言います。

図星かな?
律は、遠慮なくお好み焼きミックスを注文するのでした。

 

東大行ってノーベル賞は和子さんの夢だよ

楡野家では一家総出で漫画を読み、宇太郎は、
「俺の漫画教育の賜物やあ!」
と感激。草太が少女漫画だよ、と突っ込んでいます。

ここで電話がかかってきます。
晴の真似をして鈴愛が出ると、律は騙されます。
電話だと親子の声はそっくりに聞こえるもの。よく間違えますもんね。

「電話代までかけて、何か用か? 告白か?」
「好きだ、鈴愛」
「冗談だろ」
「冗談だ」
と、衝撃の会話をさらりと流して、本題へ。律は、東大を諦めて京大を目指したいということです。

鈴愛には、この違いがよくわからない、だそうです。
それよりも、このことは先にブッチャーから聞いていました。

ブッチャーの口の軽さを愚痴る律ですが、
「梟会に秘密はない!」
と、四人組の会合に名前をつける鈴愛。さらにナオがラブレターの相手(西高)と別れたと切り出します。

最初は電話代を気にしていたのに、長電話の構えです。同じ町内ですから、そんなにかからないはずですけれども。

「長電話する気だな? 東大行ってノーベル賞取るのは鈴愛の夢かと思っとったのに」
「律、間違ってる、それは和子さんの夢や」

そう言われる律。少しがっかりかな? この電話は景気付けの電話だそうです。

 

東大より京大の方がノーベル賞は多い

そして真夜中過ぎ、両親に進路のことを相談する律。

「まあいいんじゃないかな」
そう言う弥一と、顔がこわばっている和子です。

「東大より京大のほうが、ノーベル賞受賞者は多いんだ」
そう律がトリビアを披露すると、和子の態度はやわらぎます。

実はこれ、鈴愛の入れ知恵でした。
ブッチャーから話を聞いた時点で、図書館で調べていたのです。鈴愛は、律の夢をまだ信じていたのです。

そして新たに漫画を描き始める鈴愛。
二作目は『神様のメモ』です。

また一気呵成に描き上げ、今度は朝の4時半に律を呼び出します。

梟会の皆さまが、しあわせな夢を見られますように。
ナレーションはそうしめくくります。

 

今日のマトメ「漫画家になる素養は備えていた」

鈴愛の漫画は、トーンも使わずにスケッチブックに直接描くというもの。
ここが彼女らしさ、天才性かもしれません。

漫画家を目指そうと思い、道具を揃えたことがある方もいることでしょう。
最近は、少女漫画雑誌が付録に「まんが家セット」をつけることもあります。

鈴愛はそういうことを一切無視して、頭の中にあるものをいきなり描いてしまいます。そこが思い切りであり、作家性につながるのでしょうね。

いきなりあそこまで絵が上手いということも、少女時代から高い画力があることが示されていたため、そこまで唐突ではありません。

思えば鈴愛は、漫画家になる特性は備えた人物です。

・幼い頃から父の影響で漫画をたくさん読んでいる
・高い画力
・豊かなイマジネーション
・独特の言語感覚
・スタミナ

オープニング映像でも使われている、日常のものに絵を描き足して別のものにするような、そんな豊かな感性はあるわけでして。
荒削りな野生児ながら、実はちゃんと適性があったのです。

このあたりは「ゲラ(笑い上戸)」設定のみでゴリ押しして、実在人物にあった適性をごっそり削った前作より、はるかにマトモです。

もうひとつ、今日、ぐっときたのは、お互いさりげなく気遣う鈴愛と律です。

鈴愛はノーベル賞受賞者の数を調べておきました。
律が東大からの進路変更を迷っていたのは、鈴愛との約束があるからです。

「好きだ」
という言葉すら冗談になる二人ですが、この先がやっぱり楽しみなのです。

著:武者震之助
絵:小久ヒロ

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【参考】
NHK公式サイト

 

3 Comments

管理人

>匿名様
ご指摘ありがとうございます。
全く気付かず、助かりましたm(_ _)m
今後もご愛顧よろしくお願いします!

しおしお改め、七歳上

渡辺みさとのMy Revolutionは、1986年だから、違和感ないですね。

匿名

朝ドラ本編以上にいつも楽しみに拝読しております!
ところでたいへん失礼ですが、アンティークのモノクロームじゃなくてメトロノームですよ!カチカチするやつの名前!

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