半分、青い。60話 感想あらすじ視聴率(6/9)79年、81年、88年、80年、そして90年の七夕

1990年(平成2年)、東京の七夕。

この日は、楡野鈴愛と萩尾律の誕生日です。
「オフィスティンカーベル」では二人の誕生日パーティを企画しておりました。

しかし、律を呼びにいった鈴愛が目にしたのは、鬼の形相を浮かべる律の彼女・清の姿でした……。

【60話の視聴率は20.0%でした】

 

誕生日に喧嘩した律と清 なぜ……?

マグマ大使の笛を吹き、律の部屋からベランダに出てきたのは清でした。
彼女は余裕たっぷりの笑みを浮かべ、一言。

「律に用? あがって待っていれば? 玄関開けるから」

鈴愛は急いでいるからと帰ろうとしますが、清は話があると言い出します。

ものすごーく気まずいまま、律の部屋に座る鈴愛とユーコ。
背筋からは緊張感が漂っています。

もうヤダ、早く帰ろうよ……。

ユーコは思わず清と律が一緒に暮らしているのかと問いかけますが、誕生日だからケーキを持ってお祝いに来たそうです。
そして二人は喧嘩になったとか。

誕生日なのに、何があったのよ!

 

私の知らない時間があるのは許せない

原因は
「梟会」の写真を外して欲しい
と清が頼んだことでした。

喧嘩の最中にケーキは潰れ、律は出て行ってしまったそうです。これはまずい。

箱の中身を見る気にすらなれない鈴愛とユーコ。

なぜ写真を外せないのか。
と問われた律は、自分の大切なもので、仲間で友達だから、と答えたそうです。

わー、清が切れそうなことをまた!

正人だったら、清が来る間だけ外すとか、なんかもっと器用なことできそうなんですけどね。

律の隣に映る鈴愛。
なんの悩みもないような顔で笑う鈴愛がムカつく――と憎悪を隠そうとせず全開ギラギラさせている清。やべえぞこれ!

「律に私の知らない時間があるのが嫌なの! それが過去でも!」
あまりの清の迫力に鈴愛はもう帰ります宣言をします。

しかし、清は許さない。
「『マグマ大使』だかなんだか知らないけど、人の恋人を笛で呼び出すのやめて!」

こんなものがあるからと写真を外そうとする清。
弥一さんが撮影して、ナオとブッチャーも映っているから、帰ってきた律が悲しがるからと止めようとする鈴愛。

鈴愛も、律のすみれ色の爪は何のつもりかと本音が出ます。

「あんたは律の何? 消えろよ!」
「そっちこそ何? 律を返して! 律は生まれた時から私のもんだ!」
「律は私のもんだ!」

つかみあいになる二人。
修羅場です、どちゃくそドロドロの修羅場です!

そしてもみ合いになった鈴愛は転び、その拍子に「梟会」の写真がビリリ!
ぎええっ! 思わず声が出てしまいました。

「アハ、あはははは! ふふふふ、オウンゴールだ!」

勝利の高笑いをする清。
怖い。本当に怖い。助けてくれよお〜〜!

 

帰宅したら修羅場 清に抱きつかれて律は……

そのころ秋風ハウスではバーベキュー。
ボクテは鈴愛の短冊を気にしてぼーっとしています。

ボクテは短冊に、デビューすること、羽織の健康について願ったそうです。嬉しそうにその肩をポンッと叩く羽織。

羽織も菱本も、さすがに鈴愛とユーコが遅いと気を揉みますが、ボクテはケーキを選んでいるんですよ、とフォロー。

一方、修羅場には潰れたケーキスペアを買った律が帰宅。
爪はまだ、すみれ色でした。

「帰ります。お邪魔しました。律、お誕生日おめでとう……」

鈴愛はユーコとおとなしく帰ってゆきます。
これ以上いたらケーキが溶けてしまうというのもありますが、清の毒気からも逃げたいはず。

いや、むしろ私が逃げたい。

このニーハイソックスを履いた黒髪悪魔め!
律をもう離さないぞとぎゅうっと抱きつくのがこれまたもう。

抱きつかれた律の目が虚ろなのは気のせいでしょうか……。

 

ナオちゃん、ブッチャー、久々登場!

まだ娘が子供だと思っている晴さんは、名古屋でみつけたかわいいぬいぐるみをプレゼント。

名古屋でちょっといいものを買う――というのは岐阜あるある。
というか、岐阜は名古屋のベッドタウンですよね?

ナオちゃんからは、ちょっとダサ可愛い手作りトートバッグ。
カードのデザインも素敵です。

ブッチャーからも珍しく電話が。

京都弁のブッチャーだ!
ピンクの服だ!
髪型変えてる!
ソファーがヒョウ柄や!

懐かしいなあ。本当にうれしいです。
ぶぶ漬けトークを得意げにするあたりもブッチャーぽいです。京都でも元気そうですね。

ブッチャーから、律にも電話したけどいなかったと聞かされる鈴愛です。

 

79年、81年、88年、80年、そして90年の七夕

オフィスティンカーベルのメンバーの前で、バースデーケーキを吹き消す鈴愛。

しかし、心は虚ろです。
思い出すのは、今までの誕生日のこと。

1979年、梟会の四人でケーキを食べました。このとき、鈴愛が律の青いろうそくを消してしまい、それ以来ケーキは別々になるわけです。

1981年、笛を吹いて律を呼び出すと、部屋の窓から風船が落ちてきました。誕生日プレゼントです。

1988年、誕生日を忘れていた律を笛で呼び出し、今日から17だと言う鈴愛。

1980年、木曽川の川べりで、弥一の蓼科土産の笛を渡す律。

「いい音! これで律を呼ぶ。手塚治虫の『マグマ大使』! 英雄や」
「俺、英雄なんだ」
そう微笑む律。あの笛の由来も、誕生日からなんですね。

そしてそれから10年後、1990年の誕生日。
鈴愛の目から涙がこぼれます。

感動ではなく、辛い涙だとわかっているのはユーコだけでした。

鈴愛が秋風ハウスに戻ると、電話がなっています。
律からです。

傍らには、破けたあの写真が……。

って、ここで終わりなの? 嘘でしょ? 明日はないの? 日曜日?
そんなのあんまりですよ〜〜!!

 

今日のマトメ「清の強さは関羽級」

朝ドラを見ていて
「げえっ!」
と横山光輝三国志の曹操みたいな声が出る経験ってあまりないですよね?

例の写真オウンゴール事件。心臓に悪かったです。

いや、もう、清が関羽かよ!っていうぐらい怖いんですけど(曹操目線で)。
ここまで重たい女を朝ドラに出すのはありなんですか。

しかも強い。
恋のライバルとして、すべてのパラメータが高いですからね。
到底鈴愛が勝てる気がしないという……。

清に心を滅多斬りにされて、その後半でお誕生日回想ラッシュ。

引っ張った笛の由来を、こんなハートブレイク直後にぶつけるタイミングが憎い。
鬼かっ!
こんなに辛い心を抱えて週末を過ごせというのはあんまりです。

なんだか感想を書くのも辛いほど落ち込んでいます。

鈴愛が可愛そうです。
来週は、よいことがありますように。

著:武者震之助
絵:小久ヒロ

【参考】
NHK公式サイト

 

8 Comments

匿名

この頃はオウンゴールなんて言葉を使わず自殺点と言ってた。
体育の授業のサッカーでそれを献上したヤツは石崎と呼ばれてた。
(由来はキャプテン翼より)

ビーチボーイ

ついに時限爆弾炸裂。やってまった来てまった修羅場。その場所がよりによって律の部屋でとは、脚本さん本当に鬼ですわ。ユーコが一緒にいて、1on1のガチ血戦でなかったのが辛うじて救いだが…
さてしかし、同じトライアングルでも律と正人の場合はちゃんと互いを気づかい合い、友情の絆をキープしている。男っていいよなぁやっぱり。それに引き換え…おっとヤバい、その先を言ってしまえば女性陣からたちまち砲火が轟き、炎上してしまうに違いありません。けど、のどまで出かかって、あっもう止められないっ「女子と小人は養い難し」!
…もちろん脚本家殿も女性としてそう言われて黙って引き下がってはいられないでしょうから、来週はこの女の戦いを粋にさばいて見せてくれるに違いない、と期待が高まります。

まい

朝ドラを普通のドラマと区別することは好きでなかったのですが…それにしても、今週の展開は朝ドラとしてはありえないでしょう。
ストレスたまりまくりのドラマを朝から見たくないです。今日は本当に見なければよかった。仕事中もムカムカが止まらなかったです。

管理人

>匿名様
ご指摘ありがとうございます!
ほんと助かりますm(_ _)m
今後もお手数ですが、
ご指摘いただければ幸いです!

匿名

たびたび 誤字を指摘するのも気が引けるのですが 気になってしまうので 御容赦ください。

X その表紙に
○ その拍子に

清えんどう

いやぁ、清役の古畑さんの演技が真に迫っていて、ドラマが益々引き締まりますねぇ。
多くの人が鈴愛ちゃん贔屓になってしまうだろうけど、多勢に無勢?の清さんも応援したくなるなぁ。
それにしても、魅力的な女性にモテモテの律くんが羨ましいね!(笑)

同年代(*^^*)

刺さってます。
確かにそういえば、恋愛ってこういうものでしたね。中年過ぎたらドラマの恋愛なんかどうでもいいと思っていたのに。

いししのしし

子供時代の映像を挟み込むタイミングは抜群ですね。あの子役さん達、良かったなー。清の女優さんは、武者さまが揺さぶられる程の迫力で、見事でした。しかし、ユウコに比べて、予想外のボクテ鈍感設定には驚きました。それで漫画書けるの?来週はボクテに何か有りそうですな。

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