半分、青い。 あらすじ&感想

半分、青い。68話 感想あらすじ視聴率(6/19)男女のロマンス至上主義に非ず

更新日:

1992年(平成4年)の夏は、楡野鈴愛はじめ、秋風塾の三名にとって転機のシーズンでした。

まずはユーコがデビュー。
ボクテが剽窃により破門となると、鈴愛がデビューを飾ります。

苦しいアンケートハガキ作戦とボクテの援護射撃もあり、連載開始を決めた鈴愛ですが……。

【67話の視聴率は20.8%でした】

 

ツマランものを描くぐらいならバイトせい!

羽織と長い付き合いの『ガーベラ』北野編集長は、青年誌『ビッグイブニング』に移籍することになりました。

ここで羽織は、ユーコの『5分待って』を『ビッグイブニング』で連載させたらどうかと思いつきます。
この提案に菱本も大賛成です。

テレビドラマにして最終回は映画だ!と乗り気のユーコ。見るからに優秀そうな藤真由美という女性編集者もつきます。
こうして、ユーコは『ビッグイブニング』、鈴愛は『ガーベラ』で連載を持つことになりました。

ネームをしながら七転八倒する鈴愛。
そこで羽織のセリフが浮かんできます。

「つまらないものなら描くな! そうするくらいならハンバーガーショップでバイトしろ!」

うおおお、煮詰まる、煮詰まる!

鈴愛が『一瞬に咲け』のキャラ同士のやりとりを反芻していると、ユーコが「うるさい、高校生が世界新記録なんか目指さないはずだ」と突っ込みます。

にっちもさっちもいかなくなった鈴愛がユーコの部屋を開けると、彼女も雑巾をもって掃除中でした。
誤魔化そうとしたってダメです。こっちも煮詰まっている!

 

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朝ドラに朝ドラ登場の離れ業

学校でテストの前になると現実逃避で掃除した、模様替えまでする勢いだったと語る鈴愛。
ここで、草太の買ってくれた「くるくる定規」で気分転換をしよう、と言い出します。

「ユー・メイ・ドリーム」を歌いながら、現実逃避する二人。

 

しかし、すぐ我に返ります。
これじゃいかんぞ、と。

一方、羽織は『おんなは度胸』を鑑賞中です。

本当に飛び道具だらけというか、意表を突かれるというか。
連続テレビ小説に連続テレビ小説を出すという離れ業。

脚本は橋田壽賀子さんですが、そういえば橋田さんの自伝的な朝ドラが『春よ来い』でしたっけ。
本作はこういうところまで狙って、視聴者には答えの出ない謎解きをしかけてきそうで、気が抜けません。

やはりユーコの作品はドラマ向けだな、と考える羽織。
やっぱり弟子に優しいんですよね……。

 

本当は看護婦になりたかった

鈴愛は、ユーコとバーカウンターで語り合います。

本当は看護婦になりたかったと言い出すユーコ。小さいころ、フランス式の厳格な母親に育てられた彼女は、足を骨折して入院したときに、看護婦さんに優しくしてもらえて感動したそうです。そこで、甘える気持ち良さを知ったと語ります。

しかし、看護婦になろうとしても親は許さない、医者になれといったはず。本当は私、看護婦がよかった、としみじみするユーコ。

二人はフロアの方へ向かいました。

ここは海、満天の星が満ちている。私たちはスケート靴を履く、白い靴。
海の上を滑る。
海は凍っているわけではなくて、集中すると滑ることができる。少し気を抜くと落ちてしまう。

「海のリンク」
ユーコが見た夢だそうです。

鈴愛は、友達と泊まりあって勉強したことを思い出します。ナオちゃんでしょうか。
律とか梟会とか、そういった具体的な名前は出てきません。

ネームに取り掛かる二人は、合間にテトリスをしたり、またネームを描いたり。ユーコが完成させると、鈴愛は寝ています。
ついには朝まで奮闘。そのころユーコは寝袋で寝ておりました。

 

「私、鈴愛が好きだ」

鈴愛は目を覚ましたユーコに、夢の中でユーコが看護婦だったと言います。

「私、鈴愛が好きだ」
ユーコもボクテも、自分のことを喋れなかったのに、鈴愛が心を柔らかくしてくれた。結果的に、羽織と菱本が期待した「緩衝材」になったのかもしれません。

柔らかな白い朝日に包まれ、鈴愛は言います。

私が生まれた朝も、こんな日だったと。
今日は漫画家としての誕生日。

赤ん坊のときは律と一緒に生まれたけど、漫画家としてはユーコと一緒に生まれたんだ、嬉しいな、と鈴愛は言います。

今日は、鈴愛が生まれて初めて「好き」と言われた日。
相手は女の子だったけど、と廉子さんが語ります。

 

今日のマトメ「男女のロマンス至上主義に非ず」

んっんー、今朝も甘酸っぱい。
本作はなかなか、難しい! いろいろ考えるだけで頭が目一杯です。

煮詰まって瞑想するクリエイターの奮闘を、幻想的なポエムをまぶしながら描いたところ。
ここ絶対、好き嫌いが別れるところだと思うんです。

9時に出社して5時に退社するような、そういう生真面目な生活を送る人からすれば、完全にフザけているじゃないですか。
ラブシーンは酒を飲まないと描けないとか、なにそれ? 仕事中に酒を飲んだり、途中でテトリスしてなんだこいつら!? ってなりますよね。

共感を得られるとしたら、ごく一部かもしれない。
ひょっとして脚本家さんは、自分の創作者としての魂への贈り物をドラマにしているのかなと思ったり。
描いている本人にしかわからない謎やこだわりがたくさんあって、視聴者にはなかなかわからないようになっているかもしれないし。

そういう読めないところ。
引き出しを開けると二重に底がありそうなところが、とてもいいんだよなあと思います。

きっと刺さる人には刺さるでしょう。
仕事に限らず、何かを脳みそから絞り出そうとして格闘した人は、心に沁みるのではないでしょうか。

そしてもうひとつ。
鈴愛と律の絆こそが至上であるかのように描かれてきたのに、ある意味ユーコで互換可能であると示されているわけです。

男女の恋愛感情と、同性の友愛が等価ともいえるわけでして。
羽織と菱本の関係とか、本作には曖昧だけどお互いがとても大事な関係がたくさん出てきます。

男女のロマンス至上主義とは正反対で、そこが好きなんですよね。

ただ……なんとなく不安になってくるのは、最近、律は実在しないのではないか?とすら思えてくるところ。

律って他のキャラクターに比べて儚いというか。
これは、退場してからハッキリとわかったのですけれども、彼だけ妙に生々しさがなくて、鈴愛が想像力で生み出してしまったなにかの概念だったのかな、とか、そんなありえないことすら考えてしまうのです。

いやいやそんなはずは……と思うのですけれども。
たぶん本作のことですから、鈴愛と律は予測もつかない再会をするんでしょうね。

今から楽しみで、ちょっと怖いです。

著:武者震之助
絵:小久ヒロ

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【参考】
NHK公式サイト

 

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