半分、青い。110話 感想あらすじ視聴率(8/7)二人が出会ったころの歌

娘の花野を連れて、実家に戻った楡野鈴愛。

「つくし食堂」は弟・草太のカツ丼で思いもしない繁盛っぷりで、懐かしい町に帰ってきた彼女はホッと一息ついて、梟会のメンバーとお酒を飲んだりします。

しかし、いくら実家が繁盛していたって、いつまでもブラブラしていられないはず。

子持ちバツイチ女にどんな仕事があるのか。鈴愛がこれから直面する現実は、決してお気楽に構えてもいられないのでしょう。

【第110話の視聴率は8/8に発表です】

 

スポンサーリンク

気づいたら目の前にいた変な日本語のイケメン

鈴愛が目を覚ますと、眼の前にいたのは若きイケメン。
飯をモリモリ食べる光景です。

「はぁ? 泥棒? 泥棒!」

な、何者だよ。この変なイケメンは!
涼次&祥平離脱後のフォロワー残念イケメンか!?

英語とエセ関西弁のミックスされた帰国子女の健人でした。
シアトル出身の彼は、母親が関西人だとか。こ、これは、三オバ一号の光江に続くエセ関西弁枠の登場です。

健人は、草太オリジナルのカツ丼を修行し、アメリカで店を出したい様子です。
顔はいいけど、中身は残念そうで、これまた期待してしまいますね。

ただ、鈴愛にとってピンチなのが、彼がしれっと住んでいるのが、かつて姉弟が暮らしていた二階部屋だったのです。
なんでもアメリカナイズされて散らかっているそうで……。

おいおい、楡野家も、そういうことを隠していたんかーい! イケメンに弱い晴さんらしいっちゃ、そうかも。

 

スポンサーリンク

「やっとかめ!」

萩尾家では、和子と弥一が鈴愛のことを話題にしております。

離婚と知って、あらまぁと驚く一家。そこへ、噂の鈴愛がそら豆をお裾分けにやって来ます。

弥一をそつなく褒め、和子と抱き合う鈴愛。中部弁(名古屋弁?)の「やっとかめ!」(お久しぶり)が和やかですね。

和子は体調が悪いそうですが、今は元気そう。
朝食を済ませた律は、サクッと出勤していきました。

実は律が実家にいるのは、母の調子を見守るためでした。
自宅で鈴愛は、キミカ先生から和子の病気について聞きます。

拡張型心筋症なんですって。

このことは、晴にしか打ち明けられていない様子。和子さんは、人に気を遣われるのが嫌で、内緒にしているのだとか。
この病にせよ色々あって、和子さんは難しいタイプなのかも。

キミカ先生は、病気の人は甘えてもいいんだよ、とフォローします。

 

スポンサーリンク

私だけいつまでも子供か!

鈴愛が「ともしび」でコーヒーを飲んでいると、ブッチャーがコーヒーブレイクに登場しました。

「出戻りwww」とからかい、怒られるかと一瞬身構えるブッチャーですが、鈴愛はそれどころではありません。
和子に関する律の沈黙が辛い、とブッチャーに打ち明けます。

と、すぐさま事情を理解するブッチャー。
なんで知っとる?もしかしてお母ちゃん(晴)がばらしたのか?

動揺する鈴愛ですが、さすがに、んなこたーない。

ブッチャーは、言います。
律は大阪でのロボットチームリーダーなのに、名古屋まで来ていることを訝しんでおりました。
特別な事情でなければありえない人事である。見舞いなら一緒に住むまでの必要はない。こりゃ和子さんの体調がよろしくないんだなぁ、と予想していた……と。

「卑怯やな。なんてことない顔、高校生まんまの顔ではしゃいで。私だけ何もしらなんだ。私だけいつまでも子供か!」
そう言いながら涙を流す鈴愛。

これはあれだ。
自分だけ、律が離婚したと勘違いして恋愛ありかも、と思ったゆえの悔恨でしょうか。

話が耳に入ってしまった「ともしび」オーナーのまさ子さん、慌ててコーヒーを淹れて、動揺を誤魔化します。

 

二人が出会ったころの歌

そこへ律まで登場しました。

ブッチャーと鈴愛に対して、からかい半分で話しかけ、鈴愛に「出戻り~」なんて憎まれ口を叩きます。
すると鈴愛がガチ泣きしてしまい、帰ろうかなと慌てる羽目に。

そのころ萩尾家では、和子さんの弾き語りを弥一が鑑賞中でした。

※この広い野原いっぱい – 森山良子  @YouTubeさんから

なんなんでしょう、この空間。
懐かしいようで、でも和子の病気事情を知っている私達は切なくなる。夕暮れのほのかな色合いが絶妙でほのかにぬくい、けれど寂しい。

病気だろうが何だろうが、歌声で支え合う夫婦です。
よいなあ……。

二人が出会ったころの歌なんだとか。
和子は普通に接して欲しいんだ、それが望みなのだと。

一方、「ともしび」で鈴愛はこうつぶやきます。
律を、支えたいのだと。

 

今日のマトメ「人と人が向き合うことで生まれる何か」

すごい着地をしましたな。
相手役を支えたいというのは、朝ドラの定番です。既婚ルートなら、ほぼ確定でしょう。

ただ、本作がひねりにひねっているのは、律はヒロイン別人と結婚、鈴愛は出戻りということ。

恋人や妻以外のカタチで、女が男を支える――。
そのカタチをどうするのか、気になって仕方ないのです。しかも、ブッチャーや律がからかう通り、鈴愛は地方の出戻り子持ち女。

こんなの、全部手詰まりじゃないですか。
保守的な朝ドラなら、いい人を見つけて結婚しかルートがないけど、本作はそうはならないはず。

支えるというのなら、萩尾家も定番じゃない。
律の妻が支えるのではなく、弥一と律という男二人が、和子を支えています。

これも変わっていませんか?
従来なら「嫁」がやっているはずでしょう?

しかも支える中身が、病床を見舞うとかそういうことではなく、出会ったころの曲をピアノで弾く、彼女の演奏を聞くこと。

第107話のレビューで、鈴愛の気持ちを中心に「恋心」は古びるのか、と書きましたけど、仙吉と廉子、宇太郎と晴、そして弥一と和子を見るに、彼らの恋心は今も新鮮で、古びていない、そんな気がします。
あぁ、彼らは相手を好きで好きで仕方ないんだなぁ、っていうのが伝わってきます。

朝ドラというフォーマットながら、彼らの恋愛観は、典型的でも古びているわけでもなく、どこか新鮮味があるのはそのせいかもしれません。

今日の、付き合った当時の曲を演奏する和子と聞く弥一なんて、新鮮な恋心を感じました。

そうなると、鈴愛と涼次の恋愛が、ナゼ陳腐で古くさくなったのか?という話。
それと、鈴愛と律の感情は古びて陳腐化するのか?ということも気になります。

正直なところ、私は複雑です。

かわいい二人の子を、鈴愛と律が挟んで歩く姿も、見てみたい。
でもそれだけじゃないんです。

結婚してもいない、カップルでもない、そんな二人が。
間に子供ではなくて、スゴイ発想とか、からかい半分の憎まれ口とか、思い出とか。
そんなものを挟んで歩いていたら?
平成の世を、強い絆を支えに進んで行ったら?

奇しくも2018年、カップルの「生産性」とやらが、批判的な意味で話題になりました。

「LGBTは生産性がない」杉田水脈議員の寄稿問題 各党の見解まとめ

後者の二人が見てみたい――そんな気持ちを捨てられないのは、本作が、世間の停滞感にパンチで風穴を開けて欲しいからかもしれません。

鈴愛と律は、同じ日に生まれて以来、何か特別なものがあります。
二人が成人して、挫折を経て同じ方向に歩むことで、何かが生まれるとしたら?

キスだろうが、子供だろうが。
憎まれ口だろうが、ビジネスアイデアだろうが。

それは、特別な何かです。
生産性とか、そんな基準で測れないもののはず。

本作には、そんな何かが生まれる瞬間を描いて欲しいのです。だって特別だから。

人と人が同じ方向を見ることで、何かが生まれる。そんな瞬間。
朝ドラのフォーマットに、従来のかたち以外で、それが詰め込まれたら、本作は「革命」を成し遂げます。

そういう力があると、私は本作を強く信じているのです。

◆著者の連載が一冊の電子書籍となりました。
ご覧いただければ幸いです。

この歴史映画が熱い!正統派からトンデモ作品まで歴史マニアの徹底レビュー

文:武者震之助
絵:小久ヒロ

スポンサーリンク

【参考】
NHK公式サイト

 

3 Comments

しおしお改め七歳下

泣けました。
朝、二回見てから出社しました。和子さん弥一さん、素敵なお二人ですね。
レビューを読んで、また泣けました。
これから夜の部も見ます。

さっちゃん

今日もありがとうございます!!

今日のを読んで、さすがプロ信者武者様!!!
そういうことかー!!!
と腑に落ちました。

律と鈴愛の空気感、私は大好きです。
二人の関係がどうなっていくのか、とてもとても楽しみになってきました。
また明日も、どんな展開になるのか、見届けたいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA