半分、青い。55話 感想あらすじ視聴率(6/4)可愛い!されどモヤモヤ……

1990年(平成2年)、バブル末期の東京。

岐阜県出身の楡野鈴愛は、漫画家の卵として秋風羽織のもとで修行中です。

一方、萩尾律は、西北大学でロボット工学を学ぼうとしておりました。

そんな二人に訪れた、それぞれ楽しい恋の季節。一体どうなってしまうのでしょうか?

【55話の視聴率は19.8%でした】

 

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浮かれラブラブ止まらない

律は、清とキャンパスデート。
早く会いたいのに熱心に質問する学生のせいで遅れちゃったと語ります。

いいねぇ~。恋愛真っ最中でバカになっている感じですね。
熱心に講義を受ける学生を迷惑だなんていうのはよくないことかもしれません。そういう正論を、恋愛中のおバカさんにいったところで無駄ですな。

「二限の後に図書館で待ち合わせとかいいよね」
「おれも清を連れて大学を歩くのが好きだよ。清が自慢だから」

とまぁ、律も完全に浮かれています。

けど、なんだろう。
微笑ましさと同時に、心の底でチクリと痛みます。

鈴愛には見せたことのない顔の律が、モヤモヤの正体ですね。

 

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マニキュア取り出し、律の指にも……

晴は、鈴愛の部屋をお掃除中でした。
カーテンのあまりの汚さに、なんとかせねばと思っています。

このあたり、『ひよっこ』と比較して家族像が変わっているなぁと思います。
みね子たちは稼ぎ手として独立しており、彼女らの部屋を母親がわざわざ掃除するようなことはありませんでした。1970年代生まれの家族像がそこにはあります。

「今の若い連中は甘やかされているよなぁ」
とぼやきたいアラフォーアラフィフのみなさん。
ちょっと待ってください。あなたも鈴愛と同じだったのでは?

清はまた律の部屋に来ていて、しかも宇佐川の本を面白かったと言っています。

はい、また1得点。
鈴愛が興味を示さなかったロボット工学をおもしろいと言ってくれる彼女なんて、そんな存在、素敵に決まっているでしょう。

律は、清がつけているすみれ色のマニュキアに気がつきます。
弓道部でしたし、おそらくマニュキアデビューかと思われます。

大学生になって化粧を覚えてゆく、まだちょっと不器用な女の子。そりゃかわいいわ。
ちょっと見かけて、律に会うためにつけてきたあたりもかわいい。
鈴愛よりも正統派でかわいいかもしれない。
律の指一本にだけマニュキアを塗るのもたまらない。かわいいと思えるツボをぎゅんぎゅん刺激してきます。

しかし、です。

清が可愛く振る舞うほどに、鈴愛に対して罪悪感を覚えてしまうこの感じ。
「実は計算高いのか?」と抱いてしまうこの感情。

まさしく本作の術中にハマっている証拠ですね。

 

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「初めて聞いた、律くんの岐阜弁」

清は、梟会の集合写真を見つけます。

右端のナオちゃんは弓道部だから知っているかも、と言われて「そうかも……」という微妙な表情。
ナオちゃんは部活動熱心じゃない上に隣の的を射抜いちゃうような子だから、たぶん覚えていないのでしょう。

ブッチャーはスルーされ(ブッチャー、元気出せ! 私はちゃんときみを気にしているぞ!)、清は鈴愛について聞いてみます。
しかもかわいいね、というのです。

ここで律は、鈴愛が描いた清の似顔絵を出してきます。

ちょうどそこへ晴から、
「カーテンをどこで買えばよいか」
という電話がかかってきます。

このへんの清の複雑な顔。古畑星夏さんの強気な感じがいじらしくて、グッと来ると同時に、なんかモヤモヤもあります。

電話を終えた律に、清は言います。

「初めて聞いた、律くんの岐阜弁」

微笑ましいのか、それとも岐阜弁同士で話せる鈴愛が羨ましいと感じたのか。
ダブルミーニングというか、複合的な意味がある気がします。答えってひとつと限りませんし。

そして律と清は岐阜出身者同士なのに、方言を使っていない。
それってやっぱり、どこか殻をかぶっていて、本音で話せていないということかもしれない。

 

清の嫉妬を可愛く思う律

母親から電話がかかってくるほど仲がいいんだね、とじれったそうに言う清。
律はどこか嬉しそうです。

律は、清の嫉妬を楽しんでいると言います。そんなことは珍しいから、と。

「きみ、意地悪だね。こうしてやる」
律にぎゅっと抱きつく清。律はからかうような口調で言います。

「苦しくない? 息できるかな?」
「このまま死んでも、悪くない……」

からかうようにそういう律。

あーっ、これは朝からけしからん!
朝ドラの限界に挑んできたのか!

鈴愛と正人のキスシーンも攻めていたけど、今週も月曜朝からやったな!
マジかよNHK、やったな!(机叩いています)

すみません、ちょっと興奮しました。

それとこの清の衣装を考えたスタッフさん、どなたですか。
このハイソックスとミニスカートの組み合わせ、どちゃくそいいです。気持ち悪くてすみません。完璧です。

90年代、田舎から東京に出てきた優等生女子精一杯の背伸び、おしゃれ、ちょっと出してみたかったセクシー感。グッドです。パーフェクトです。

スターバックスギフトカード贈らせていただきますので名乗り出てください。

 

おにぎりの差し入れが温かいなぁ

鈴愛はスランプから抜け出し、絶好調。
お母さんが来ているから、というボクテに即答します。

「ちっがーう! デートや!」

ああ、鈴愛やっぱりかわいいな。

するとそこへ晴がそっとやって来ます。チャイムすら鳴らさず、そっとノックして入ってくるのです。

手にしているのはおにぎりの乗ったお盆。
このおにぎりもスタッフさん、よいお仕事をしています。ちょっと不揃いで、ころんとしていて、海苔がくたっとしているところが、いかにもお母さんのおにぎりなんですよね。コンビニのものとは違います。

「岐阜のハツシモというお米、美味しいんですよ」
そう説明する晴(ハツシモの説明/岐阜県HP)。

五平餅、飛騨牛、ハツシモ。
こういうご当地グルメに人は愛着を感じるものですが、都会に出るとなんとなく忘れたり、恥ずかしくて言及しなくなったり。

それでも心の奥底には、郷土愛があるわけじゃないですか。
そういう、封印していた郷土愛をぱーっと見せてくるところありますよね。

おにぎりというのもわかります。
実家から米を送ってもらえても、この年代の人は米を研ぐことすら面倒で余らせたりしていませんでしたか?

『ひよっこ』世代とは違い、コンビニに行けばおにぎりがあるのです。
ついついそちらに流されて、米に虫が湧いちゃったり。炊飯器にカビが生えたりしたり。

羽織が歩いて来て、おにぎりを手にしてパクリとかじります。

手をすっとあげて、
「うん! うまい!」
そう表現する羽織。

羽織は性格的に問題が大ありですが、いいものはイイと素直に褒めるところが憎めないんだよなあと思ってしまいます。

 

鈴愛の部屋にもコルクボードに写真

晴は、鈴愛の部屋に青いカーテンをつけます。
赤いラジカセを中心に、暖色系であった部屋に、ランプシェードに続いて青が入り込んで来ました。この部屋の美術と鈴愛の心理が重なり合っているのかな。いいですね。

晴のもとに宇太郎から電話が入ります。

そして、ベタベタと貼られた鈴愛の思い出写真コレクションを眺めながら、自分と娘の写真を目立つ位置に貼る晴。

コルクボード等に、雑誌の切り抜きや写真を貼り付けていたというのも懐かしい経験ですよね。

今はスマホに保存していて、写真は色褪せない。
昔はこうして現像して貼り付けて、時間経過とともに薄くなったり、日焼けしてしまいました。

この写真を部屋に張っている方法も、鈴愛と律の個性が出ていまして。
律のほうが洗練されていて、きちんとした状態で貼り付けているのです。

鈴愛と律、どちらも部屋に写真が貼り付けてある描写は、心理状態やなにかの伏線かもしれません。気になりますね。

 

母親のぬくもりに、なんだか感謝したいのです

部屋にノックがあったことに気づいて、戸を開ける晴。そこにいたのは、ボクテとユーコでした。

二人は、イタリアンのランチ券二人分を晴にお礼として渡します。
おにぎりと、台所等共用スペースを掃除してくれたことへの感謝です。

思わず涙腺がゆるんでしまう晴。

実は二人とも、母親のぬくもりにジンときていたのです。

ユーコは母が再婚して以来、親子関係がギクシャクしています。
ボクテは、両親にゲイであることを恥だと思われていると。

朝からなんだか重たいことを……。
ボクテはオフィスティンカーベルだからありのままの姿で生きていけるけれども、1990年の日本で、ゲイとして生きるのは今よりずっと辛いことでした。

当時はゲイをおもしろがるコントが、テレビでは当たり前のように流れていて、ほとんどの人がそれが問題だと思わなかった。
そういう時代です。

「だからなんというかその、私たちからのお礼です!」

そういう、なんともいえない気持ちをこめる二人。
言葉にはっきりできないけれど、あたたかみを感じているのでしょう。

晴は鈴愛と二人で話しています。鈴愛はりんごを食べながら、母の話を聞いています。

晴は、大きな仕出しの仕事があるから明日には帰宅すると言い出します。「つくし食堂」の経営状態がちょっと気になって来ました。
1990年代って、ああいう大衆食堂よりもイタ飯屋なんかが好まれる時代だしなあ。

新幹線の時間まで、イタリアンのランチを食べないかと提案する晴。
鈴愛はスッキリ答えられず、モヤモヤ。
明日はオフの日ですが、正人との二度目のデートを約束しているのです。

着る服も、バッグも、靴も、靴下まで考えていた鈴愛。これは苦しいけれども、やっぱりデート優先かな。

 

今日のマトメ「アスカかレイか?鈴愛か清か?」

気になるヒロイン像が複数出てきて、どちらがいいかを激論するのは世の常。

アスカかレイか、そういうことをうだうだと話すだけで、何時間でも時間が潰せた。
そういう経験がある方は多いでしょう。
『ドラクエ』でどっちのヒロインと結婚するか問題なんて、未だに定期的に燃え盛ります。

その手の燃料をぶち込まれた気分です。

鈴愛か清か?

これですよ。最新の議論の種ですよ。
鈴愛もよいのですが、清のこの二番手ヒロインとしての可能性はきわめて有望でして。

容姿から性格まで、鈴愛とは違っていて、彼女にはない魅力もあり、でも欠けている部分もある。
一つ、薄っすらとした不安要素を感じました。

誰もが羨む美人であるのに、嫉妬がにじみ出てしまうところは気の強さからなのかもしれない。こうした要素が将来的に、律の行動に対してヒステリックになってしまう、そんな不安です。

ともすれば、そういう話でもないのに
「私と彼女(鈴愛)、どっちが大切なの!」
なんて言い出しそうな。そんなモヤモヤもありました。

しかしそれを補って清は素敵ですし、鈴愛も可愛いですし、これを選ばせようとはなかなか人が悪いですよ。
萩尾律と朝井正人の比較も難しいものですが、ヒロインもまた悩ましい二人が並びました。

著:武者震之助
絵:小久ヒロ

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【参考】
NHK公式サイト

 

4 Comments

roko

>鈴愛には見せたことのない顔の律がが、モヤモヤの正体ですね。

がが

まい

脚本家さんがいる言っていた「朝ドラをぶち壊すかも」って、こういうことかもしれないですね(笑)
清みたいな女子とは、必ず1人は会っているんじゃないですかね。
律くんがこれからどうするのかなぁ。

萩尾律…って萩尾望都を連想してしまいますf^_^;
萩尾望都の作品に出てくる男の子っていうイメージ。

しおしお改め、七歳上

彼女、中学までは横浜なのが、
なんか、なんかなー。です。
脚本家さんの実体験も入ってるのだろうか。

まど

いや〜、今朝のは同性からすると、
エグい女が出てきたぞ!と。
マニキュアを彼氏の左手薬指に塗るなんて、
完全にマーキングと自分のような彼女が
いるぞアピールですよ。
鈴愛ちゃんを「可愛いね」と言ったのも
一瞬でマウンティングして“自分の方が
可愛い”と自信を持たなきゃ言えません。
鈴愛ちゃんと正反対の計算出来る女です。
上京したての岐阜の写真館の一人息子なんて、
ちょろいですよ。怖〜い((;゚Д゚)))))

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