まんぷく 15話 感想あらすじ視聴率(10/17)戦時中にいくつもあった冤罪拷問事件

【ファミコンRPG8bitクソゲーシステム】

そして忠彦、真一、2人の話題は、福子と立花のコイバナへ……。

戦時中なのに、世相とかどうでもいいという展開が絶賛継続中。
なぜ本作は、福子と立花のコイバナのことしか考えていないレベルなんでしょうか。

【ファミコンRPG8bitクソゲーシステム】ですね。

この先、どうせ克子が、忠彦経由でそのことを聞いて、またイベントフラグになるんでしょ?

説明セリフ、又聞き、誰かに頼む、そればっかり。
テーマであるラーメンすら背景扱いで、こんなシステムがぶっ壊れた会話ばっかりってもうわけがわかりません。

このあと、ちゃぶ台を挟んで福子と鈴が話しております。
立花に反対するプログラム発動です。

それに対して福子は、立花はまっすぐで素晴らしい人だと力説するのですが……根拠は?

パンチラを見せ、勤務中のフロントで時候の挨拶もすっ飛ばしてデートの約束取り付けようとする男。会社に不法侵入させてくれたこともあったね。
あとなんか臭いことを真顔で言ってたっけ。

ごめん……。
福子の気持ちが「まったくわからん!(真田昌幸顔)」のですわ。イケメンだから惚れました――なら、まだ全然理解できるんすけどね。

このRPG、ボタン連打すればヒロインが惚れてくる、そういうシステムってことはわかりました。
あるよね。お花とかアイテムを規定数あげると、村娘が惚れてくるやつ。

 

女のためにホイホイ動くのが名シーンか?

このあと、立花が映ります。

まずい飯だとカッコつけて食べなかったけれども、好きな女のためならとオッサンに諭されるワケです。
口の中が切れていて食べられない……とか、いきなり食べて消化できずに頓死とか、そういうことはありません。はぁ……。

これは『西郷どん』もそうなんですけど。
自分の意思や何か大きなもののためではなくて、女のためにホイホイ動いたり、公私混同したりすることを美談として演出しますよね。
ゲスとしか思えませんよ。

ここでこれみよがしにホンワカBGMが流れ、わはははという笑い声が聞こえます。
あの立花すら、福子のためならば筋を曲げて食べる、素晴らしいと言いたいらしい。

そんな演出に乗ってやるほど、こちとら素直じゃねえんだわ。

 

戦時中の冤罪拷問事件を軽視するなかれ

今週、どのタイミングで持ち出そうかと思っていた事件があります。

「宮澤弘幸・レーン夫妻軍機保護法違反冤罪事件」

戦時中の冤罪拷問事件のひとつです。
こうした事件は、日本全国どこででもありました。

言うまでもなく、この事件での北大生は、何も悪いことなぞしておりません。
それなのに、拷問を受けて衰弱し、結核によって戦後亡くなっているのです。

戦時中であれば、ちょっと調べただけで、この手の話はいくらでも出てきます。与謝野晶子の詩集を持っていただけで、幼い少女が捕まり、折檻を受けただの何だの……。

当時を知る人の回想を聞いたところ、幼児が友達と喋っているだけでも、その親たちはハラハラしながら見守っていたそうです。
子供の口から、何か誤解されるようなことが漏れやしないか?と、そういう時代なんです。

それが本作では、ヘラヘラと大声で立花のことを話す。
憲兵も親切仕様としか思えないヌルさ。

本作の戦争描写は明らかにおかしい。

ヌルく、戦争なんてたいしたことない、終われば何もかも元通りだと言いたいように思えます。
『わろてんか』も相当ヌルい描写戦争でしたけれども、あれともちょっと違う。

わざと戦争を生ぬるくしているとしか思えない。

『西郷どん』といい、本作といい、何なんですか?
戦争や歴史の暗部をわざと明るく能天気に描いて、何をしたいんですか?

戦争なんて負の歴史。
さっさと払拭して、戦後へ行こうよ♪ってなもんですか?

※レビューの過去記事は『まんぷく感想』からお選びください

U-NEXTでスグ見れる!
『まんぷく』や『半分、青い。』全話ほか多数の朝ドラ・大河作品を視聴できます。
スマホでもOKですよ。

文:武者震之助
絵:小久ヒロ

以下は、まんぷくモデル安藤百福氏の生涯です。

まんぷくモデル安藤百福の生涯96年をスッキリ解説! 日清食品の誕生物語

ラーメンの歴史は明治維新後にスタート~日本の歴史と歩み、世界の食となるまで

 

5 Comments

匿名

立花さん拷問シーンに黄色い悲鳴をあげる方は、アニメやマンガの登場人物に対するキャラ萌え、特定の状況に対するシチュ萌え視点で喜ばれているのではないんでしょうか

そういう視点で見ると、容姿端麗で内面皆無の立花さんは、見る側の妄想を邪魔しない優秀な題材なんだろうと思います
武者様が度々指摘される「生まれてすぐにセクシー」と本質は似たようなものでしょうか?

もよ

いつも興味深くレビュー拝読しております。
「半分、青い」のときは本編とともにこちらのレビューからも
元気をいただいてました。
本作は諸般の理由でもう見ないと決めたものの職場の都合で
話の筋だけしばらく押さえる必要があり、こちらのレビューを
引き続き読ませていただいてます。
本編を見てないのでドラマを批評できる立場ではないのですが、
武者さんやコメントの酷評ぶりにふと、某SNSの反省会タグは
さぞ炎上してるのではないかと興味がわいたのです。
そこで興味本位でタグを見たところ、見なければよかった…と
思いました。そのタグは「拷問されるキャラに萌えたことを
反省する会」になっていたのです。このコメントを書いてる今も
まだ、信じられないのですが…
心身を痛めつけられる他者の姿を見て性的快感や興奮を覚えるという、
一種の精神病理(性的サディズム)を抱えた方々がこの世に一定数存在しているのは
事実なのでしょうが、まさか、朝ドラがそうした一群の性的嗜好を
満足させるつくりになっているとは… 本当に信じられないです。
混乱しつつ半日ほど考えて思ったのは、
国家権力による拷問の描写がテキトーすぎて、視聴者側に拷問の不条理さへの
まっとうな怒りを覚えさせることに失敗しているのではないかというのが、ひとつ。
実際の演技や演出を見てないのでなんとも言えませんが。
あとは、武者さんが「半分、青い」総評で指摘された「半分、青い」アンチのひとたち
(生きづらさを抱えたキャラたちを情け容赦なく攻撃する一群)であれば、
「弱者が権力に叩かれる」シーンから「快感や恍惚」の感情が喚起されるというのも
あり得るのかなあ、というのがひとつ。まったく、そういう精神構造には共感できませんが…

このようなドラマを毎日批評されるのもご苦労が多いことと思います。
おからだにお気をつけて、無理をなさらずホドホドにがんばってくださいね。

キラッくま(茜雲)

ですよね。ぬるいですよね。
いつまでこのくだりやるんですかね。
何日またがんねんですわー
そしてこれこそがTHE朝ドラなんですかね?うんざりしてきました(笑)

あかさたな

時計代わりにチョイ見しただけで
ダメさがわかる。かなりひどい。
でも、Twitter上では、えらく大絶賛
なんですよね。
なんなんだ?

もう見ているのが限界だ!

うーん、今日の内容もひどいものでしたね。
武者さんもおっしゃってましたが、せめて福子が差し入れを持ち込む場面があるだけでも、多少は印象が変わると思うんですがねぇ。
そうたいしたモノは必要ないですよね。
例えば握り飯とか。

昭和17年の春?ですから、すでに白米は手に入りにくい状況になりつつあったはずです。
で、憲兵から渡された差し入れの包みを開いて出てきた握り飯を立花が見て、
「僕なんかのために・・・」
とか言って涙を流す。
福子がなけなしの米を炊いて握り飯を握る場面も挿入しながら。

ま、この作品では、当時の食糧事情について何も描いてませんから無理でしょうがねw

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