おはようございます。
まずは今後の方針から。
今週の『まんぷく』レビューは予定通り土曜日まで続けまして、次週からは週に一度のマトメで更新。
ほぼ同時に、11/5から再放送の『あさが来た』を取り上げさせていただくこととなりました。
2015年の名作であることは皆さん異論ナシと思いますが、五代様ブームの煽りで途中から展開に歪みが生じたりもして。
今、再び見てみたらどんな印象を抱くのか。私自身楽しみにしております。
さらに!
アニメ版『ゴールデンカムイ』のレビューも始めることとなりました。
こちらは現在第二期16話で中途半端な始まりながら、私のカムイ鍋は煮えたぎって沸々しております!
待っていてくださいよ、鶴見中尉殿〜〜!!
【27話の視聴率は23.1%でした】
木材選びや加工からして大変なの!
本編へ。
まずは立花(まんぷくモデル→安藤百福)の取り掛かったハンコ作りがダメダメ。というか絶望的だ!!
発想からしてアカンです。
身元確認に必要なはんこを適当に作って、売りさばくってモラルの欠片もありません。
もちろん戦後の混乱期という時代背景もありますけど、こういうシロモノを偽造して売るというのは、海外ドラマならば悪の味方です。
悪のボス「きみに贈り物があるんだ」
潜入捜査官「これは……偽造旅券!」
悪のボス「これできみの前科もチャラだよ。ククッ」
みたいなノリですわ。
最初から、泥水をすすってでも生きてきた――そんなドラマだったらアリでしょうけど、いい人全面押しして、この展開はいただけない。
まぁ、電気を盗んでも平気で開き直る人だもんなぁ。
それと、はんこ作りを舐めすぎておりませんか?
何をどうすれば、こんな簡単なノリでオーダーメイドはんこが出来るのか。意味がわかりません。
印鑑には字体があります。
篆書体、隷書体など色々とあって、ノリでなんとなくで済むものじゃない。専門の書物を調べて、きっちりと書かなければダメなものです。
更には、はんこ作りそのものにも技巧が必要です。
彫刻刀に力を入れすぎれば、文字が欠けるなんてしょっちゅう。
てっきり、戦中は役立たずだった【根菜切断機】を応用して、彫刻装置でも作るのかと思っていましたけど。はい、自分が甘かったです。
ものすごく気軽&テキトーに木材を選んでましたよね。
けどね……木材選びや加工からして大変なの!
どうしたって印鑑に使えない木もあるし、彫り始めてからスポンジみたいにボロボロになることだってある。
想像すればわかりますよね?
印鑑サイズの木材なんて、ホイホイ作れませんからね!
そんなもん3Dプリンタでなきゃ無理だわ。
しかも、子供まで彫ってるし。そんな軽いノリで作れるもんで身分証明できる国って、おかしいとおもわないのかな?
5秒で理解できそうな理屈も、本作スタッフには異次元の様子。
旧字体を使っていた人のセリフじゃない
5秒考えればわかるといえば、今日の【ブケムスメプログラム】も酷いバグモードでして。
鈴が漢字の画数の多さに驚いております。
いや、あなた、複雑な旧字体を使ってましたよね?
時代考証担当者がダメ以前に、学校の日本史を学べば理解できる程度の知識すら備わってないようです。
もう、悪の組織どころか、UFOに誘拐されて記憶改竄や消去をされたのではないか、と思えるレベル。って、これは脚本家やスタッフの擁護ですからね。
正気の沙汰であれば、いくらなんでもこんなことできません。擁護ですよ、擁護。
なお、このドラマの出演者も、脚本家も、好き嫌いはありません。
この人が酷いからドラマが最悪の結果になった――とか、責任を被せることの出来る人物は、こういう【戦術】レベルではおりません。
責任があるのは、ここまで粒ぞろいの役者を陳腐な使い方をし、酷い演技指導をしている何か。
脚本家が全力を発揮できないよう、手足を縛った何か。
彼らの上にある分厚く厚い雲。
それが間違っている。
以前にも書いた【戦略】ミスだと思います。
むしろこんな負け戦に引きずり込まれた彼らは、被害者でしょう。
「あの脚本家さん、役者のファンだから、何がなんでも褒める!」
そんなこと、思わなくてもいいんですよ。
昔、こんなやりとりをしまして。
「今回のアルバムはイマイチ。前作ほどの聞き込んでいないなあ」
「何を言っているの? 一生懸命あのアーティストが発表したンダよ! ファンなら文句言わずに聞きなよ!」
「え、いや、ファンだからこそ、アルバムの評価をするっていうこともあるわけでしょ」
「ファンなら黙ってありがたく聞けよな!」
「それはもうファンっていうより、熱狂信者だよ……」
まぁ、そういうことです。
ファンだって……いや、ファンだからこそ、今回はイマイチと言う権利もあるんです。
なんで発明になっちゃってるんだよ
はい、話を戻しまして。
それにしても……はんこでなくて、どうして史実に合わせて製塩にしなかったんですかね?
製塩ならば、子供にだって海水運びでお手伝いできるし、不自然じゃない。
このあと、立花の入浴シーン。
本当に長谷川博己さんが、セクシーくノ一扱いになってきましたよっと……。
入浴剤を入れたばかりのようなお湯の色まで、こりゃセクシー狙い入浴です。
本作のタイトルって、もしかしたら『(ハセヒロさんのセクシーシーンで)まんぷく』という意味ですか?
ここで、またもや福子(まんぷく立花福子モデル→安藤仁子)がおバカさんぶりを発揮します。
「はんこは発明ですねぇ〜」
な・ん・で!
紀元前中国大陸発祥の印章文化が、20世紀日本人セクシー発明家の発明になるんだよ!
発明っていうのはゼロから作るもんですよね。
この調子だと、
「漢字を発明するなんてさすがぁ〜〜」
とでも言い出さないか、不安が募ってきました。
ハセヒロセクシー入浴さえ見せておけばなんとかなるやろ、と思っているなら大間違いですよ。
初めまして。前作から楽しく拝見させて頂いております。
今作の「まんぷく」ですが、母校の方針で生の戦争体験を聞いたり戦時中〜戦後が舞台の小説が課題図書になって読んだりしていたので今作の戦争描写に違和感しかないです。そこを毎回的確に突っ込んでくださって、爽快な気分になります。
今後も週一で続けてくださるとのことで、感謝しかないです。他の感想を検索しても、盲目的な絶賛しか見えてこないので……。
それにしても1000年も2000年も前のことではないのに、なぜあんなに時代考証がおざなりなのでしょう。視聴者に迎合せず、史実にそって制作してくれれば……と残念な気持ちでいっぱいです。
武者様、お疲れ様です。レビューを続けて頂くことは大変ありがたいですが、
私もいい加減視聴することが(完全に仕事を済ませながらのBGMとしてでも)大変に辛く、的確な批評とツッコミをしなければならない武者様のストレスはいかばかりかと、レビュー続行を願った身としては申し訳なく思っておりました。週一レビューで十分です。むしろ、週1記事に濃縮されて問題点が分かりやすくなるのではとも思えます。
「あさが来た」、私も視聴させて頂きます。本放送時は見ていなかったので楽しみです!
以前、レビューを打ち切りにしても良いのではとコメント致しましたが、無くなってしまうのは寂しいなあとその後思うようになりまして、週一ペースでのレビュー継続、支持いたします。
発想豊かで何事にも恐れずにチャレンジする安藤百福さんと、彼を支える妻、と言う、史実に沿った描き方で、充分面白くなると想像出来るのですが、どうしてここまで歪めてしまうのかが理解出来ません。歪めた結果、色々な所にヒビが入ってしまってるなあと、毎回レビューを読ませていただきながら感じています。
前作の佐藤健さんや間宮祥太朗さんの起用について「半青ファンはただのイケメン好き。脚本についての考察をする能はない」とか言って叩いていた人たちが、舌の根も乾かぬうちに「今日もハセヒロがエロかった」だの「ハセヒロもうちょっと脱いでくれ」だの言ってるのを見ると、本気で心配になります。
記憶をつかさどる部分に問題があるのか、精神、情緒がお疲れでいらっしゃるのかもしれませんね。かわいそうです。
彼女らを見ていると、所詮世の中は自分の目線の高さでしか見られないんだなあということがよく分かります。
美形俳優とつるむ女性作家に醜い嫉妬をしたりせず、己の水準に合わせた、知性も感受性も必要としない、単純な生活と蒙昧な人生を穏やかにおくられてください。
週1回でレビュー続行して下さるとのこと、本当に有り難うございます!
確かに毎日見て批評するだけの内容があるとは思えません。武者さまのエネルギーをできるだけ効率的に使って頂くために必要なことと存じます。
私は終戦後復員したものの捕虜収容所で感染したマラリアを悪化させて40代で亡くなった祖父と、未亡人になって壮絶な苦労した祖母の話を聞いて育ったので、このドラマの戦争の描かれ方に憤りを感じます。悲惨な場面を毎朝見せろというのではありません。史上最大の「人災」に傷ついた多くの人々に寄り添おうとする思いが感じられないのが情けないです。祖母はすでに他界しましたが、これを見たら何というだろうと思います。このドラマをきちんと批判して下さる方がおられることに感謝致します。
違法?ハンコ作りはともかく、家族みんなが(こどもたちも)せっせと仕事してる横でくだらないことをペチャクチャ喋り続け、挙げ句の果てに「私も手伝う」って、あんたら夫婦が始めたことやろ!
けなげとか癒されるとかって、この主人公のどこを見たらそんな褒め言葉が出てくるのか理解不能。
要潤さんは、こんなドラマに帰ってこなくていいので、仮面ライダージオウで元気に焼肉を食す姿を見せて頂きたいナア
これからも週一でレビューしてくださるのですね、嬉しいです。
セクシー拷問、セクシー入浴、セクシー寝室で視聴率を稼ぐ、こんな中身のないドラマが今後名作扱いされることになっては悲しいです。
前作への当て付けで褒めているようなブログも見受けられますが、武者さんにはダメなものはダメなのだとしっかり指摘していただきたいです。
よろしくお願い致します。
すいません、さん入れるの忘れました。
2週目辺りにYahoo!のトピックスでダメ男たちの見本市とか書かれた時点で違和感を感じた・・・
その後は、要冷蔵5回連続大阪放送局の朝ドラに登場だの松坂慶子が戦時中なのに酷い肥えぷりとか・・・
ただこんな惨状の中、現時点はたか役の岸井ゆきの演技だけは唯一褒める事が出来る点かなあと。
若い主役を始め若手が置物状態だったわろてんかよりはそこだけが光差してる感じ。
『あさが来た』は、リアル放送当時もレビューを書かれていましたね。
当時は年明け以降、レビューは一転して酷評ベースとなり、驚き+いささかがっかり(失礼…)という感じでした。
まあ、武者様なりの理由のあったことなのでしょうが。
今の目でみるとどう見えるでしょうか。楽しみにしています。