ゴールデンカムイ アニメ感想あらすじ 第二期15話「昔の話をしよう」

第二期の15話は、新選組ファンなら必見ッ!
これはもう絶対見ないといけない。そんなエピソードです。

江渡貝邸襲撃

杉元と合流した土方組は、鉱山内で月島の遺体を捜しております。
こういう、視聴者には答えがわかっていることを、作中の人物はわからないから引っ張る――というのも、うまい技法なのです。

江渡貝の屋敷に戻った一行は、偽刺青人皮の手がかりを探し始めます。

そこへ、第七師団が急襲。
月島生存が、土方組にも判明しました。

屋敷の色合いがいいですね。
当時特有の西洋建築は「明治村(愛知県)」あたりでたっぷり見ることが出来ます。特有の味わいがあって魅力的なんですよ。まぁ、作中では焼け落ちる運命にありますが。

尾形は高所へ。狙撃手は高所から狙うことが鉄則です。
窓は鉄格子があります。
唯一の突入箇所を前にして、土方が銃を連発します。この土方の攻撃から逃れるために庇(ひさし)から出てきたところを尾形が狙う寸法です。

本作のよいところ。
軍人が多いせいか、殺傷を効率的に行う攻防手段をキッチリ取ってくるところでしょう。

ともかく盛り上げるため、カッコ良く見せるわけではなく、これならば効率的に適を殺傷できる――そんな作戦と戦術があります。

杉元への復讐に狂う二階堂は、捨て身の覚悟で玄関から突入。
土方との決闘に持ち込みます。
まだ20代前半の兵士と格闘できる土方は、本当にスゴイものがありますな。

一方の尾形も、兵士の襲撃を受けることに。
先手を取って刺したものの、銃で殴り返されます。

狙撃手は接近戦は苦手であったりするもの。実は尾形も、近接格闘戦績はさほどよくありません。

牛山が破壊した鉄格子から、杉元が屋内に突入し、尾形を救出します。
あと少し遅れていたら、尾形は脳を潰されたかもしれません。

副長はまだ鬼だ!

体力差のせいか二階堂に組み伏せられていた土方。
ここで二階堂は、杉元の声に反応し隙を見せてしまいます。

このあとの土方がスゴイんです。

二階堂の脚を切断!

脚を狙うあたり、機動力を奪って殺しに行く、そんな天然理心流の非情っぷりが出ています。流石、鬼の副長です。

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土方歳三は、道場剣術ではそこまで強くはなかったそうですが、実践ともなればとてつもなく強かったそうです。
それも、こういう判断力があったのだろうと思わせる動きでした。

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ヤマシギの脳みそ、おいしいのぉ?

脱出した土方組は、二手に分かれます。
土方は、永倉や家永を探しに行き、芦別で再会することに。

ここで杉元は、アシリパが“のっぺら坊”の娘だと語る土方に、アイヌとして生きる彼女が真実にたどり着くところを見せたいと語ります。

土方は、暗号解読のために。
杉元は、真実のために。

目的は、“のっぺら坊”と会うこと。

当面、目的が一致したという理由で、互いに協力することになります。

この襲撃で一番気の毒であったのは、目標を達成できなかったうえ、脚を失った二階堂でしょう。

ここで、ちょっと一息。
ヤマシギでヒンナです。

尾形は、アシリパから撃たずに罠で取ると言われてしまいます。確かに散弾でないとちょっと難しいかな。

アシリパの罠では二羽のみ。
一方、尾形は三羽取ってドヤ顔しております。
意外と負けず嫌いなのかな?

ここで杉元の射撃スキルがないと説明されます。もっぱら近接戦闘向きなのね。弓矢が得意であるアシリパとは、戦闘面でもよいコンビです。

ここでアシリパに、ヤマシギの脳みそを勧められて、牛山が困惑しています。
ちょっと食べてみたいような……尾形はすぐに断ります、って、おまえなぁ!

牛山と尾形も参加してチタタプです。これもやってみたくなるなあ。

アシリパさんの頼みをクールに断り続ける尾形、猫のようにガサリと出てくる尾形、お前は一体なんなのだ!

茨戸の三人組

茨戸まで来た谷垣とインカラマッは、チカパシを見つけます。
彼は、ずっと谷垣たちを追いかけて来ていたのです。

孤児であるチカパシは、谷垣とインカラマッの側にいたいのでしょうね。インカラマッのセクシーさゆえだけではなく、谷垣の懐の広さもあるのでしょうね。

ここでチカパシは、家族のふりをしたいと言い張り、インカラマッがおっぱいを揉ませてくれる設定にこだわりつつ、妄想を早口で喋り出します。

このチカパシはじめ、本作の子供の言動が好きなんですよね。

大人にとってご都合主義のことをするわけじゃなく、彼らなりの思いや願望を入れてくる。小さくたって、人間だからそういうものです。

この三人も、いいなあ。現在に至るまで、和人とアイヌの間には結婚差別のようなものがまだ残っていると聞いています。昔はもっと酷かったそうです。

それでも、人間同士として、こうやって家族として歩んだ人はいたのでしょう。苦労や偏見、差別に耐え抜いて生きていったのでしょう。

そういうことを、考えてしまうのです。

土方と永倉

土方と永倉は、犬童四郎助の話を始めました。

かつて土方は、樺戸集治監におり、元新選組の二人が再会した、その日の回顧談へ。

明治維新のあと、永倉新八は松前藩の女性に婿入りし、名前を変えて生きてゆくこととなりました。
明治になってからも、生涯を剣に捧げた彼は、剣を教え続けました。

証言として、永倉には若い者が打ちかかっても勝てなかったというのですから、実戦をかいくぐった強さが想像できますね。

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ある冬の日。
永倉が剣術師範をしていた樺戸集治監で、囚人・土方がすれ違ったのです。

永倉は土方のことを告げていなかった犬童に詰め寄ります。
死んだことにして、どうして土方を閉じ込めておいたのか。
ナゼ、それを黙っていたのか?

犬童の兄は、箱館戦争で戦死しております。
そんな犬童は、土方の目から光が消えたら殺すために閉じ込めておいたのです。

自分が転属になれば、網走に移すとまで考えておりました。
このちょっと不気味な犬童のこだわりは、のちの伏線になります。

激昂して土方に会わせろと詰め寄る永倉ですが、追い出されてしまいます。

しかし、剣士として彼を尊敬する看守長の手引きにより、土方との面会が許されるのでした。

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