まんぷく 61話 感想あらすじ視聴率(12/9)鈴イジリが本当に痛々しい

近藤正臣さんあたりが演じていたら?

日本は、ダメかもしれんね。
いや、他の作品はともかくとして、この朝ドラはもうダメでしょう。

私だって、こんなこと、言いたくないんです。

鈴という女性ではなく、近藤正臣さんあたりが演じていそうな、そんな年配男性キャラだとしたら?
それでもこんな侮辱するような役回りにしました?

ちょうど再放送されている『あさが来た』での近藤正臣さんは決して邪魔臭いキャラではありません。

もしも、ですよ。鈴のように「ババアだから小馬鹿にしてドツキ回しても面白いはず」と思っているのならば、本当に考えを改めて欲しいところです。
他に、笑いの取りようがないのは、脚本サイドにセンスがないだけの問題ですから。

イケてる老女分野では、以前も指摘しましたが伝統的に中国語圏が強い。
アジア発の最高にカッコ強いおばあちゃんは、そのあたりから世界へと羽ばたくことでしょう。

日本だと誰かって?
知らんわ、もう。
草笛光子さん、あるいは風吹ジュンさんあたりが無双おっぱじめたら、ちょっと起こしてくれ。

ダネイホンも塩も問題ばかりやで

鈴の侮辱描写の合間に、塩からダネイホンに専念する様子が描かれます。
これも無能精神の極みでもう、辛さしかない。

ざっとマトメましょう。

・塩の専売局にキレる立花夫妻

→無実の罪なのにぃ〜と言いたいようですが、食費をケチって従業員に魚密漁させたブラック経営者はまず反省しましょうね。福子だって専売局に対して、電話口でキレて喚いていただけでしょ? 自業自得です。

・立花夫妻が悪人に見える

→決意を込めて宙を睨む福子が、極悪非道にしか見えないんですけど。うーむ、だから不自然なまでのぶりっ子幼稚演技なのぉ? ぶりっ子幼稚か悪人顔しかないヒロインってなんなんでしょう。あ、これは安藤サクラさんのせいじゃない。脚本と演出のせいです。ふてくされ顔を見ているだけでイライラしてくる萬平も同様。この二人でヤクザ組長夫妻をやったら絶対ハマるで! ハセヒロさんはITにも強いインテリヤクザで!!

・製塩道具がボロボロ、あれれー?

→まあ、仕方ないかとは思えないこの虚しさ。福子は留守中何をしていたわけでもありません。そもそもこの浜辺に来たことすらなさそうです。結果的に錆びてしまったのならば仕方ない。ただし、それも福子が鉄板や釜を気にする描写があればの話です。

・どうやって大阪中にダネイホンを流通させたの?

→そこに至る描写がないどころか、鈴と克子が唾飛ばしながら作っていた印象のみ。大阪って人口多いでしょ? あんな手作業で大阪全域の病院に納品できるわけないやろ!

・ロリメン神部の未成年への恋愛成就

→予告を見ると、今週もこれを引っ張るようです。ロリコンの恋愛なんていらん!! その理由として、克子がタカの思う気持ちに忠彦が感動したからと説明しますが、そんな場面ありましたっけ? 忠彦が思いついただけにしか見えなかったんですけど。セリフやナレーションでつじつま合わせするにしても雑すぎるやろ!

・製塩業の侮辱が止まらない

→製塩をうっすらバカにし続けた本作。
「塩なんて高く売れないし、みんなが昔から作るものだから〜発明じゃありませえん」
って福子のナメくさったセリフが最悪です。それを言うなら、萬平の幻灯機や根菜切断機だって、発明じゃありません。そんなもん同時代にあったっての!

・【幽霊召喚システム】ではないけれども

→咲イタコシステムと言いますか。死人の言葉を生きている人間が言うなんて、ただの利用であり押し付けに過ぎないんです。死人がそう思っているはず? ただのあんたの思い込みでしょ。そう言ってやりたいです。こんなふうに利用される咲がお気の毒。唯一のまともかもしれなかったキャラの真一も、死人イタコするスピリチュアルカスに成り下がりました。

・ダネイホンが栄養失調の人を救っているのか?

→わざとらしく戦災者が映し出されましたけれども、戦災者に対して配布する場面があるなら理解できなくもありません。病院に何らかの理由で納品できなかったもの、あるいは一部を配った。そういう場面があるならばわかる。そんなもんありませんよね?
本作の間抜けポイント。栄養素とカロリーの概念が理解できていない。
いくらダネイホンで栄養を摂取しても、カロリーが伴わなければ飢えます。だからこそ、パンにつけて食べるんでしょう? パンとダネイホンをセットにして配布してから、人助けをしているくらい言えないのでしょうか?

胸元をはだけた浴衣と源ちゃんはバッチリ♪

そんな本作ですが、週明けから薄暗い照明の中、胸元をはだけて浴衣ごろ寝する萬平だけはしっかりと映します。
源ちゃんもバッチリしつこいくらいに映します。

そして長々と、回想シーン。
まだ年も開けていないのに、こんなに回想シーンだらけって異常です。

現場が崩壊していて、時間稼ぎとお色気、ウケ狙いだけになってしまったことはビンビンに伝わって来ます。

ダネイホンやチキンラーメンを作る前に、ドラマの制作チームを作りましょう。
崩壊しきっているじゃないですか!!

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文:武者震之助
絵:小久ヒロ

※レビューの過去記事は『まんぷく感想』からお選びください

まんぷくモデルである安藤百福の記事、ならびにラーメンの歴史もリンク先からどうぞ!

 

1 Comment

匿名

去年は大河にて最強(恐)お婆様たちが男達を心胆寒からしめてましたね…。主人公も「ババア!」呼びする若造に人生経験の重みというものを見せつけていました。
間違ってる時もある。力及ばない時もある。思うように動けない時もある。それでも彼女達の存在を無視する事はできない。
そんな凄みのある年配女性を描ける脚本家がまだ日本にいる事に希望を持ちましょう。

あ、ちなみに主人公と相手役の俳優が好きで見ていた身内が、先日離脱報告を送ってきました。
ドラマがダメダメ過ぎてファンでも3ヶ月保たなかったようです

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