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わろてんか40話あらすじ感想(11/16)文鳥の登場に救われた

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時は明治。
日本一の「ゲラ(笑い上戸)」娘ことヒロインのてんは家を捨て、船場の米屋・北村屋の長男藤吉のもとへと嫁ごうとするものの、藤吉の実家で姑の啄子からは認められません。
そうこうしているうちに、藤吉が詐欺に引っかかり北村屋は倒産。店も家を失います。

三人は売れない芸人が集まる通称「芸人長屋」に引っ越します。
藤吉とてんは、てんの実家藤岡家から五百円(現在の貨幣価値で五百万円)を借りて、亀井という男から寄席小屋を買いました。

さて、いよいよ夢の寄席が始まります。しかし無残にも失敗してしまいます。
そんな中、てんの元婚約者・伊能栞が、上方落語界の大物・文鳥に会ってみろと言ってきます。

 

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名人・文鳥の登場!

てんが文鳥のことを話すと、藤吉は驚き、そんなビッグネームと交渉するなんて、と弱腰です。

そもそも、なぜが文鳥を知っているのか?
と言いますと、スポンサーが伊能製薬だったのです。栞は幼い頃、正月祝いの席で文鳥と仲良くしていたようです。

確か、栞は妾の子で冷遇されていたと、昨日の放送で感傷たっぷりに語っていました。
正月に大事なお客様と遊べるのならば、本人が言うほど日陰者ではない気がします。どういう席だったのですかね。

伊能は「日本一辛い唐芥子カレーを食べろと言われたのに甘口だった。文鳥師匠は甘党だった」とさもおかしそうに話し、てんもアハハと笑います。

そしてここで笹野高史さんの文鳥登場。
笹野さんの演技は流石に素晴らしい。ここだけ上質なドラマのようです。

文鳥はやんわりと、しかし厳しいことを言います。
端席だと馬鹿にしているわけではないけれども、寄席の「色」、つまり特徴がないところには出るわけにはいかないと。

「“色”を作ってから来るのが筋や。つてを頼ってくるのは、手筋とちゃうで」
流石いいことを言いますねえ。
そりゃ、ノープラン土下座男にハイハイとついてくる方がおかしいですからね。

 

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二人とも結局お坊ちゃんなために説得力が欠けてしまう

藤吉は神妙に「勉強になったわ~」と言います。
栞は「カレーの仕返しができなかった」と言いますが、これだと藤吉の寄席に出すことが「仕返し」のようにも思えて、よくわかりません。
藤吉の寄席は罰ゲームで、あの寒い前座に耐えきれるか?と、文鳥師匠を試したかったんですかね。

ここで二人は仲良く話し、栞はこう言います。
「人生なんてうまくいかないことばかりだ。それでもひとつだけは、やり遂げたあかしが欲しい」

この台詞だけをダイジェストで切り取ったら、すごく深い話をしているように思えるでしょう。
しかし、前後のやりとりがスカスカ。なんとなくさわやかな男の友情を演出してみたものの、空回りしていてやっぱり見ていてハズいのです(´・ω・`)

二人の態度のなれなれしさ、なんでしょうか、これ。
藤吉は、憧れのビッグネームに会う算段を付けて貰ったのに、えらそうな態度で御礼も言いません。

それに、お坊ちゃまで、コネで何でもできちゃいそうな栞に「人生なんてうまくいかないことばかり」としみじみ言われてもなぁ。

コネが一回失敗したくらいで大げさでしょう。
栞の株がどんどん下落します。
彼も結局、藤吉とてんと同じ、苦労知らずの甘ったれたお坊ちゃまで、すぐにコネを使い、失敗すると大げさに言うタイプなのかと思ったら、高橋一生さんのファンが怒りそうで><;

ちなみに、彼のモデルとされる小林一三は、金銭面では恵まれたものの、家庭環境は複雑でした。
弟を起用したことはあっても、彼自身は親族のコネを使うような人物ではありません。
その彼をモデルにして、こんなコネを使って気のある女にアピールするような人物を描くのはどうかと思います。

あと藤吉。栞はお坊ちゃまで別世界の人かと思ってたって。
あんたもお坊ちゃまだから自覚持ってくれ。自分でその恵まれた環境をブチ壊しにしただけやろ。

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「文鳥師匠ってすごい人だったんですか?」って、そりゃあんまりだ(´・ω・`)

意気消沈して風鳥亭に戻った藤吉。てんは驚きます。
「文鳥師匠ってそんなにすごい人だったんですかぁ~?」
いやいやいやいや、今日の冒頭でさんざん藤吉が説明してたやーん!

というか、仮にも寄席を始めるのでしたら、その段階である程度は勉強しているはずで、逆にそんな知識もなく「人を笑わせたい」「この寄席は笑えます」「笑いは薬」って大口叩くというのも、どういう神経しているんだろ……という印象を受けてしまいます。
脚本家さん、てんをバカにしすぎでは。

そして「勉強になった」としみじみ言っていた藤吉はというと……。

「しゃあない、こうなったら全国回ってでも噺家見つけたる!」
ちーがーうーだーろーーーーーー!!
この、ボンーーーーーーーーーー!!
※昨日に続き連チャンでサーセン

憧れの噺家に会わせて貰って、それでアドバイスもらって、どうしてそうなんですか?
噺家を探す前に風鳥亭の「色」、特色を持てと言われましたよね。

エンタメには何事にもそれぞれの売り(特色)があって、それを目当てに客はお金を払うのです。
ワンピース目当ての週刊少年ジャンプに、劇画調のゴルゴ13が載ってても、誰も喜びませんよね?(いや、これは喜ぶかもしれないけど)。

大きな小屋なら数多の色があってよいかもしれませんが、まだ駆け出しの端席なワケです。ここは何かに尖った色を出すため、席主も出演者も皆で一緒にミーティングして、案を練っていく場面ではないでしょうか。
こんな調子じゃ、新たに噺家を見つけても、玄白師匠みたいに逃げられて終わりでは?

 

ギャラが出ない! と焦ったアサリは別の寄席へ

そんなわけで、風鳥亭は今日も閑古鳥鳴く中、てんは能面笑顔で元気に呼び込みをします。

しかし、このままではギャラがもらえないことに焦ったアサリは、ついに別の寄席へと移ってしまいます。
アサリの薄情さを描きたいようですが、無計画の上に無賃金労働させている藤吉とてんがブラック経営者でしょう。逃亡者がアサリ一人で収まるだけ、まだマシな状況。ここでもてんはオロオロしていますが、反省してください。

気の毒なのは万丈目です。
演じる藤井隆さんのうまさだけで、ドラマを数分持たせようという無茶ぶり。
しまいには「ナスー! カボチャー!」と絶叫し出しますが……このパニック状態は面白いのですかね……。

朝からこんな困った人をいじめるような演出されて、正直、笑えません。というか『もしも自分が同じことをやらされたら』なんて考えてしまい、胸がギューギュー苦しくなってしまいました。

その晩、やけになったてんは、売り上げ計算中に算盤をガチャガチャ降り出します。
心配した啄子が起き出して、てんを気遣います。

「寄席は楽しいから疲れたなんて思いません!」
そう笑顔を見せ、内職をしないと、と言うてん。

しかし本当は疲れていて、朝まで眠り込んでしまいます。
ハッと目を覚ますと、内職は啄子がかわりにやっており、しかも台所で朝食の支度をしていました。

深々と頭を下げるてん。
啄子は、内職はやらなくていい、自分が野菜を売るから、と気遣うのでした。

やはり本作、啄子が一番まっとうです。
本来の吉本せいがすべきことは、啄子がほぼカバーしています。
てんはどこまでもいらない子です。

 

今回のマトメ

「まるで成長していない……」

風鳥亭に戻って来た藤吉が「全国を回って落語家を探す!」と言い出したところで、安西先生の気持ちが痛いほどわかりました。

憧れの文鳥から何を聞いていたのか。
せっかく親身になって「色を持て」というアドバイスをしてくれたのに、まんま無視する藤吉は本当に失礼だと思います。

「色ってなんや?」「風鳥亭では、どんな色を出せるんや」「どうしたらええんやぁあああああ!」と苦悶し、葛藤し、絞り出すのが今の課題ではないでしょうか。
こんな調子では、この先、ドコかへ落語の師匠へ会いに行っても「お願いします!」と土下座するだけ――そんなシーンが今から思い浮かんでしまいます。

てんの「すんまぇ~ん!」座布団運び練習もまたしかり。
2人は、失敗したことを反省しないで、ひたすら繰り返すことが努力だと思っている。
こんな馬鹿げた奮闘記で、一体、吉本せいさんの何を表現しようとしているのでしょう。

それと今日は労働環境が気になりました。
駄作となる朝ドラは、ブラック労働を讃美するような描写が入りがちです。

『純と愛』は、労働者の自由時間がゼロになりかねない、24時間コンシエルジュを讃美。
『まれ』では、貧しい家庭に生まれて金銭の大事さを痛感しているはずのヒロインが、やる気をアピールするため無賃金で働くと言い出す。

そして本作。
借金まみれのヒロインカップルが、友達枠で労働者搾取。
「楽しければ疲れない」と笑顔を見せる。

このご時世に何を考えているのでしょう。
前作の『ひよっこ』は、ヒロインの雇用主が「仕事と切り替えてしっかり休め」と言うので、安心できました。
今日はアサリが逃げたことを、悪いように描いていました。

ギャラを出せずにいれば、芸人を搾取しているのは藤吉とてんになります。
それも売れないなら売れないなりに経営者が何の工夫もせず、新たな人員を補填して誤魔化そうとする。

いや、アサリやキースの芸がイケてないのは確かです。
それでも彼らに出演してもらわねば寄席が回らないのであれば、笑いを取れるように共に工夫すべきではないでしょうか?

昨年話題となったドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』では、「愛情の搾取」が話題になりました。
本作はさしずめ「友情の搾取」でしょう。
お前らは友達だ、夢を叶えさせてやると綺麗事を言って、その中身は無計画で中身も何もない、無賃金労働をさせているのです。

寄席が始まる前に東京に逃げていったリリコは、つくづく賢かったと思います。

随所にセンスのなさを感じさせる本作ですが、昨今の話題も終えていないようです。
本作は、2017年に放送するべき内容ではありません。

著:武者震之助
絵:小久ヒロ

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【参考】
NHK公式サイト

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