わろてんか41話あらすじ感想(11/17)ズルばっかりすな!

時は明治。
日本一の「ゲラ(笑い上戸)」娘ことヒロインのてんは家を捨て、船場の米屋・北村屋の長男藤吉のもとへと嫁ごうとするものの、藤吉の実家で姑の啄子からは認められません。
そうこうしているうちに、藤吉が詐欺に引っかかり北村屋は倒産。店も家を失います。

三人は売れない芸人が集まる通称「芸人長屋」に引っ越します。藤吉とてんは、てんの実家藤岡家から五百円(現在の貨幣価値で五百万円)を借りて、亀井という男から寄席小屋を買いました。

さて、いよいよ夢の寄席「風鳥亭」が始まります。しかし無残にも失敗。
大物落語家・文鳥に出演依頼してもうまくいかなかった藤吉は、全国を回って落語家を探すことにするのでした。

 

「色」を探しもせず今度は師匠にお願いか!

藤吉は毎日芸人探しに奔走するものの、全く見つからず帰って来ます。土下座ノープラン男なんだから当たり前や!

ついに風鳥亭の出演者は、キースと万丈目と岩吉だけになってしまいます。
てんは、この状態では寄席の営業を続けるのは無理だと悟ります。

「うちがこの寄席を守ってみせる!」
いつものヘラヘラ笑顔ではなくてキリッとした顔はいいと思います。
ダイジェストでここだけ切り取ったら名場面ですね。

しかし……。

てんは藤吉に、文鳥ともう一度会って出演交渉して欲しいと頼み込むのでした。

昨日は「文鳥師匠ってそんなにスゴイんですかぁ?」と寝ぼけたことを言っていたのに、今日は真顔で「文鳥師匠しかいません!」って……この間に何があったんでしょうか。
そして今日も……。

ちーがーうーだーろー!
このてんーーーーーー!
(またもすみません・三度目の正直でラストにします)

文鳥は昨日、課題を出していますよね?
風鳥亭の「色」を出せと。

ならば、藤吉とてん二人で、いや出演者だって加えて、皆で考えて作り出してゆくのが筋では?

そこで出てきた結論が、何の驚きもない王道路線だったとしても、そこに至るまでの道筋で本人たちに葛藤があれば(つまり脚本家も苦しんでいれば)、その後に紡ぎ出される言葉や態度に説得力を伴うハズです。

多くの成功者たちも、人知れずそういう苦悩の道を辿ってきたのではないでしょうか。
だからこそ、人々の心に刺さるコンテンツを提供できるわけで。

 

スポンサーリンク

秘技!甘口カレーにズコーヽ(・ω・)/

てんは「秘策がある」と言い出します。
から聞いたカレーの話をヒントに、文鳥を説得できる秘策を思いついたというのです。結局それも、栞頼りの「手筋の違う」手では……なぜ主人公二人は、チートコード探しみたいなことばっかりしているんですか(´・ω・`)

しかも、です。
秘策の中身が甘口カレーとは……ヽ(・ω・)/

料理でなんとかするって、今度は『ごちそうさん』パロディですか。
あれは「食」がテーマですからよいとしても、本作でそれをやるのは反則かなぁと。

せっかくの素敵キャラ・文鳥まで「甘口カレーで吊られるアホ」にしないでくれ><;
ほんま2人から離れた楓やリリコは大正解やでぇ~。

文鳥はバカップルに出会い、カレーうどんを食べて褒めます。

「……辛いわ。わしが辛いもん好きて、よう知ってたなあ。このうどんでころっといくほど、わては甘うないで」

切実に、そうであって欲しいです。んなアホな、ですし。

 

『時うどん』好きのアピールがイタタタタ……

ほどなくして藤吉は切り出します。

「文鳥師匠に出て欲しい」
「これはおもろいこと言わはるわ」

ここで藤吉、文鳥の落語が好き、『時うどん』が好きとファンぶりをアピール。しかも子供の時の聞いたのが好き、と繰り返します。

的確な指摘で、具体的にどこが好きか言って!
まともなプレゼンできないからって、寒いうどんをすする真似してどうすんですか。

ここでまた感動的な音楽を流しますが、見ているこちらが辛いです……。
恥ずかしくて思わず「アーアーアーアー」と声を出したくなりました(∩゚д゚)アーアー
申し訳ないんですけど、感動の押し売りと言いたくなってしまいました。

てんは客が置いて行ったビラを見せます。
客も見たがっていると力説。ここで今度は藤吉からの、一本調子な土下座が来ます。

「たった一回でええ! 一回でええから天満の人に落語を見て欲しい!」
「うちが初めて見たのは、くすり祭りの落語でした。笑いってええなあ、と思うて」

ああああああああああ~~もおおおおお!!
なんなんですか。経営危機だから来ているんでしょう?

それをなんで「皆に笑って欲しいんです!」って、慈善事業みたいな話にすり替えるんでしょう。偽善者にしか見えません。
ブラック企業の経営者って、従業員の賃金をケチりながら海外に小学校を建てて「自分がいい人アピール」しがちですが、それを思い出しました。

 

結局、どういう「色」だったのでしょう?

しかし文鳥、ここで折れ、OKを出します。
「色とはそういうことやな」みたいなことを仰ってましたが、ここ、なんだか曖昧に描かれていたような……。
要は「庶民も含めた皆さんに笑って欲しい」ということ?

それって、色ではない……ですよね?
寄席小屋であれば、日本全国どんな寄席だって「皆に笑ってもらいたい」はずです。大前提です。

そうではなく、一口に上方落語と言っても正統派があれば、おちゃらけ派もある。
その中で、2人の小屋ではどんな落語を目指すのか? あるいは他の色物とのバランスや、もしくはまだ誰にも知られてない芸も盛り込んで、それを売りにするとか、小屋の特色とはそういうことですよね?
私の勘違いだったのでしょうか。

それでも文鳥は優しい。
カレーうどんの礼だから一回きり、というシャレにして出演を決めました。
一度出てバカップルの襲来を防げるならばOKって考えた?ってのは穿ち過ぎですね。

いや、でも、ギャラの心配はどうなんでしょう。
お高いんでしょう? ビッグネームですし。
端席でも客が満員になれば木戸銭(入場料)でカバーできるのかなぁ。

てんと藤吉は、カレーの話のおかげと栞に御礼を言います。

しかし、文鳥の効果も一回きり。次からどうする?と栞はツッコミます。

「さ、さあ……どないしたら……」
なんも考えてないのか……。

栞はここで、新聞を利用しようと言います。しかもドヤ顔で……。

いや、ですから、芸そのものを磨き上げて、客を増やそうと思わないんですか。
風風亭だけの「色」を作ろうとは考えないんですか。
あー、もう……栞のモデルとなった小林一三に泥を塗りつけるようなマネは避けて欲しいなぁ……。

そして文鳥の出演日。
チートを駆使しまくって「満員御礼」の札が貼られます。
まっとうな手段を使ってこの札を見たら感動できたかもしれませんが。こんな小狡い手段ではなぁ。

風風亭に集まった新聞記者の中には、楓の姿も!
あちゃー。せっかく火事場から離れたのに、楓はん、取材終わったらとっとと帰りや。大火傷しまっせ!

小林一三の生涯84年をスッキリ解説!わろてんか伊能栞(高橋一生)のモデル

 

今回のマトメpart.1

『マネー・ボール』というベストセラーがありまして。
ブラッド・ピット主演で映画化されたので、そちらをご存知の方もおられるでしょう。

「弱小チームをいかにして強化するか」というお話であり、年俸が安いけれども実力はある、コスパの高い選手を獲得する手法を描いているわけです。

そういうストーリーが、価値ある奮闘記ではありませんか?
原石を掘り出して研磨するところが、この手の話の見所ではありませんか?

ただし、そういったシーンを描くには、原作にかなり面白いアイデアや、あるいは資料が求められます。要は難しいワケです(だから面白くなります)。

それゆえなのか、本作の藤吉は原石を探すことなも微塵も考えず、既に磨き上げられた宝石の前で土下座して「俺にくれ!」の一点張り。
てんはその後ろで、しょうもないことを焚きつけて、なんとかして宝石を手に入れようとしています。

これじゃあ面白いわけありません。

なぜ、原石を採掘する、磨き上げる、そういう過程をすっとばすんですか。
これじゃ他人様が磨き上げた才能を、横取りするようなものではないですか。

それにしたって、高い金を払ってそうするなら、まあわかります。
『マッサン』での鴨居は、高いギャラを積み上げてマッサンを引き抜きました。
本作でバカップルがやっているのは、金はないのに宝石を欲しがる、詐欺師か強盗まがいの行動です。

最も厄介なのは、この二人も脚本家も、ズルいことをしていると自覚がないところです。

 

今回のマトメpart.2

栞の「マスコミを使う」作戦も呆れました。

こういうことをして納得できるのは【風鳥亭が本当は良いものをしているのに、立地等の条件でなかなか客が集まらない】場合でしょう。
中身がスカスカなのに、宣伝だけ派手にするというのはいただけません。
情報商材じゃないんだから。

確かに小林一三は宣伝もしました。話題性のある分野に飛び込んだ人でもあります。
その一方で、確かな品質のものを客に届けて喜んでもらえることにこだわっていました。

そういう精神を反映させるなら、栞はまず、地道に風鳥亭をよくする助言をすべきではないでしょうか。

広告や提灯記事でいいものに見せかけておいても、中身が伴わなければ意味がありません。
見に行ったお客さんの落胆が激しくなるだけです。そして「二度と行くもんか!」となる。
ここで栞が提案したのは、そういうことでしょう。

本当にこのドラマの主要人物は、重要な努力を放棄しがちです。

せっかく文鳥がアドバイスしてくれたのに、
誰もが
「風鳥亭の中身をよくする」
「色をつける」
という本質に興味を持たない。

地道にコツコツと積み上げて成功しようとしない。
裏口を通って楽をして成功しようとする。
最低です。

主人公周辺がズルばっかりしている奮闘記に、何の感動があるというのでしょう。
主人公と本作の制作陣の姿勢がかぶって見えて、朝から愚痴りたくなってしまいます。

「朝ドラはブランドあるし、放映時間がいいから、中身がショボくても視聴率20パーは堅いで」
そんな風に思ってないことを祈るばかりです。

著:武者震之助
絵:小久ヒロ

【関連記事】
吉本せい 吉本興業の歴史

スポンサーリンク

【参考】
NHK公式サイト

 

 

1 Comment

こえり

震之助さんこんにちは、ついつい連日しょうもないコメントを送ってすみません。もう、伊能様は出て来ないほうが良いのでは(┯_┯)せめて「僕が新聞社に記事を書いて貰えるようにする、君達は出来るだけ○○な芸人をあつめるんだ。」くらいのプロデュースはしようや、ただの色んなコネ持つお金持ちで便利なジェントルマンでは無いですか…。
手作りカレーは「嫁争いのエピソードが生きてたでしょ!」とフラグ回収のつもりですかね、しかもうどん…ノビるでしょうが!?どんだけ近所なのさ。ああ、今日もツッコミ所満載でしたね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA