あさが来た 47話 感想あらすじ 母の気持ちに姉妹で応える

東京へ移転することになったあさの実家・今井家。
母の梨江が大阪にやってきました。

姑よのに挨拶をする梨江。規格外の嫁・あさのことを謝ります。
そしてあさが月の半分は家にいないと知ります。

この会話で、よのが若い頃姑からつらい目にあわされたことがわかります。

ああはなるまいと決心したからこそ、しょっちゅう「うちはいけずな姑やない〜〜」と口から出てくるわけですね。
そんなよのも、姑の気持ちがわかるようになってきたとか。

盗み聞きするあさは「笑われへん!」と漏らします。

ここで梨江、豪華な布地を土産に渡します。

婚礼の日、よのは花婿不在にもかかわらずあさの花嫁衣装の布地を褒めていたわけで、こういうものには弱いわけですね。あさも何かのついでに、よのの趣味にあうお土産を買えば嫁姑の仲がちょっとよくなるかも。
にしてもさすがは梨江、すっかりよののご機嫌取りができました。

「おなごのやらかい力」

ここからは母から娘への訓戒タイム。
月に半分も不在にしていたら離縁されてもおかしくないと叱られます。

そうはいえども、梨江の心には深い悔恨が刻まれていました。
女は商売を知らなくてもいいと娘に教えていた結果、従順であったはつの家は没落し、それに逆らったあさは家が保たれている、と。

しかしあさは、そうは言っても男は家にいる女が好きなんだろうし、と反論。うーん、彼女の悩みって21世紀のキャリアウーマンとも通じるのかもしれません。

梨江は自信を持てと励ましますが、全面肯定するわけではない。胸をはって、それでいておなごのしなやかさを持て。
うむむ。なかなか難しい提案ですね。

「おなごのやらかい力」

本作の初回冒頭で出てきたテーマですが、史実の広岡浅子の言葉と信念なので、ドラマは準拠していますね。
ただし実際の浅子は、周囲から見たらかなり剛直で好き嫌いがはっきりした人だったそうです。晩年はクリスチャンとして信仰に目覚めたそうなので、その影響もあるでしょう。

和歌山に誰も使わない今井家の土地がある

それから梨江は、はつに渡すものを出します。

和歌山に誰も使わない今井家の土地があるので、それを譲るという証文でした。母から渡すとまた断るだろうから、あさから渡して欲しい。これが父と母からの、最後の贈り物なのだと。書いてるだけでも涙を誘われそうなはからいです。

梨江は帰り際、うめにねぎらいの言葉をかけます。

彼女の存在感は確かに大きいんですよね。

肝っ玉母さん的などっしり感、落ち着いたたたずまい、そして鋭い洞察力。こう言うと身も蓋もありませんが、亀助よりはるかに頼りになります。労われるのも納得ですね。

「もう相撲は取ってないわよね」と念を押されて、しれっと「もちろんだす」と答えていますが……まぁ、嘘も方便ということで。

そのころよのは、梨江に贈るためせっせとおかんアートを選んでいました。
いらないとは言いにくい、でも相手は気づかない。まさにおかんアートの真髄です。

「バンクや!」

このころ偶然はつはお漬け物を届けに加野屋まで来ていました。
あさから証文を受け取ったはつは、外にいた梨江に返してしまいます。

彼女、意外と頑固ですよね。意地でも施しはいらないと言うわけですから。

でもここは受け取って!

あなたのご両親がどれだけ悩み苦しんできたかわかるでしょ。受け取ってこそ親孝行だよ、と思うわけです。
梨江がどれだけ悩んでいたか、はつがどれだけ頑固であるか、両者の演技が示しています。

「バンクや!」

あさが呟きます。

志のある人を応援して助ける銀行の原理を説明し、これはもらうものではなく借りるものだと説明します。
おお、そうきたか! 五代友厚の受け売りですね。

少々強引な展開には見えますが、演技力や過去の積み重ねでちゃんと納得できるんですね。

かくしてはつは母に納得しつつ、証文を無事受け取りました。人助けをする銀行、あさがどこまでこの初志を貫徹できるか、見物です。

このあと、あさが正吉に話しかけるところで本日は終わり。
今週のサブタイトル「最後の贈り物」はもう出てきていますが、さて。

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文:武者震之助
絵:小久ヒロ

※レビューの過去記事は『あさが来た感想』からお選びください

あさが来たモデル広岡浅子と、五代友厚についてもリンク先に伝記がございます

【参考】
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