ゴールデンカムイ アニメ感想あらすじ 第二期24話「呼応」(完)

先日おすすめしたこちらの番組。

NHKドキュメンタリー – ETV特集「アイヌらしく 人間らしく~北海道150年 家族の肖像」 

アイヌの歌声を聞くこともできて、感無量でした。
すでに話者の高齢化が著しいという意見もあるようですが、そんなことはありません。今でも学んでいる人はいるのです。嬉しいことですね。

ではゴールデンカムイアニメ感想の本編へ。
本日24話は第二期の最終回となります。

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バラガキトシの目潰し

第七師団が襲撃する中、杉元はアチャことウィルクと出会います。

アシリパのマキリを見て、ウィルクは娘のことを悟りました。マキリは、アイヌの男性が作る世界でひとつだけのものなのです。

杉元はアシリパの元へと案内しようとしますが、ウィルクは娘を連れて来なければ話さないと断ります。この状況下で、それは可能なのでしょうか……。

一方で、土方と犬童は鍔迫り合い中。
犬童は、榎本武揚は子爵だと言い張ります。それなのにお前はなんなんだよ、というわけ。

五稜郭と四稜郭と箱館戦争 土方歳三が亡くなり榎本武揚が降伏するまで

ただし、これは土方も織り込み済みの話のはず。

榎本は、新政府にとっては喉から手が出るほど欲しい高い技能がありました。
一方で土方は、廃れつつある刀での戦闘を得意としていました。

憎い新選組を率いた男であったとしても、もしも何らかの特技があれば助命された可能性がないわけではない。
警視庁に勤め、西南戦争に従軍した元新選組隊士・斎藤一の例もあります。

元会津藩士・佐川官兵衛の西南戦争タイマン勝負!そのとき銃弾が胸を貫いた

土方が、犬童の動機を推察します。
はい、ここでのセリフに頷きそうな人物がおりますよ!

「今、トシさんがいいこと言ったッ! 俺もそう思う! 痩せ我慢するトシさん最高! あ、痩せ我慢しない勝海舟と榎本武揚はゲスな」

一万円札でおなじみの、福沢諭吉です。
思わず福沢も笑顔になりそうな幕臣としての誇りが、土方のセリフとして出てくるわけです。

トシさんは、武士でもない農民の倅に忠誠心で負けているのかと言うわけです。

福沢諭吉67年の生涯をスッキリ解説!武士として強烈な誇りを持ち続けた一万円札偉人の素顔

確かにトシさん若い頃は、
「趣味は俳句でぇーす! よろしくね〜!」
っていう、割とチャラいお兄ちゃんでした。

あの鬼の副長・土方歳三が、可愛くオシャレに俳句を楽しむ♪ トシさん、今ならインスタ派?

ここで、トシさんの目潰しが炸裂!
天然理心流ならではのものです。

土方は実際に、砂による目潰しを使ったのだとか。

新選組の天然理心流はナゼ殺人剣法に? 幕末関東が『リアル北斗の拳』だったからです

幕末ファン、新選組好きならたまらん場面です!!

アシリパの写真を落としつつ、致命傷を負ってしまう犬童。
切腹状態で介錯なしは辛いものがあります。

切腹のルールと現実~もし一人きりで実行したら? 想像を絶する地獄の苦しみで中々死ねず

ここできっちりと斬首するところが、トシさんの優しさっちゃそうです。

犬童もヤンデレですから、こんな最後はある意味本望だったのでは?
現代に転生して、こんなゲームでも楽しむことだな……合掌!

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父と娘

ウィルクに対して、杉元は怒りをぶつけます。

アシリパは、父の正体に怯えていました。そんなふうに彼女を苦しめたウィルクを許せないのです。

ジャンヌ・ダルクにでもするつもりかと怒る杉元。

ちなみに当時、子供向け雑誌にもジャンヌ・ダルクは取り上げられておりました。

ジャンヌ・ダルクを聖人としたローマ教皇ベネディクトゥス15世 女性の権利を推し進める

アシリパが語っておりましたが、アイヌも男女での役割は違うもの。
ところが彼女は、意図的に男性の知識である狩猟に関するものを叩き込まれて来ました。

ウィルクの育児はおかしい。
アシリパから、平凡な女性として生きる道を奪ったとも言えるのです。

そのころ、鶴見はワクワク囚人機関銃惨殺タイム。

「有坂閣下の坊やに挨拶しろ!」
そう叫ぶ鶴見。元ネタは『スカーフェイス』ですね。

※ “Say hello to my little friend!”

杉元に戻りますと、彼としてはそんな危険な役割をアシリパにして欲しくないわけです。ジャンヌ・ダルクだって最期は火刑ですからね。

しかし、ウィルクは動じない。
むしろ、アシリパと通じ合うシサム(=和人)がいることを喜んでいるようにすら思えます。

インカラマッに促され、アチャを確認するアシリパ。同時に、父に導かれヒグマと戦った記憶を思い出します。明治以降、アイヌの毒矢は禁止されました。

この父子の回想は、よい場面ではあります。
しかし、こうやってウィルクはアシリパを戦うために仕込んできたのだと思うと、複雑な気持ちになります。

アシリパは、父を確認して涙を流します。
双眼鏡越しに見合う父娘。
喜ぶべき再会のはずが、哀しいものとなってしまいます。

アシリパにすれば、父が“のっぺら坊”であることは恐ろしいことです。
しかし、実のところアシリパの父とは、ずっと恐ろしい存在でありました。

ウィルクは、アイヌを殺した犯人ではないと訴えます。
さて、ここで気になる点。

キロランケは、アシリパとインカラマッに対して、執拗なまでに相手がウィルクであるかどうかを確認していました。
重要な伏線です。

ここで射撃音が響き、ウィルクの頭部が吹っ飛んでしまうのです。

目撃したインカラマッが衝撃を受け、それを聞いたアシリパも驚く中、ウィルクの隣にいた杉元まで撃たれます。

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犯人はコイツです、尾形です!

尾形の狙撃は、相当計画的です。

狙撃可能な高所に向かい、インカラマッの目撃は避けております。これが単独犯行とは思えないわけです。

キロランケは、倒れた二人を目にして暴れるアシリパを担ぎ、どこかへと立ち去ろうとします。

ここでマタギである谷垣が、杉元救出へ。
それでこそマタギだ、カッコいいぞ!

尾形の狙撃を受けつつも、杉元を救出する谷垣。そこへ、またも衝撃的な光景が広がります。
インカラマッが倒れていたのです。しかも腹部を刺されていました。

インカラマッは、狙撃手へ合図を送るキロランケを目撃していました。
そこへ、鶴見とその配下がやって来ます。

離脱以来の再会です。これは気まずい!

白石とアシリパは、予備の船で逃げることに。キロランケも合流します。
インカラマッの行方を聞かれたキロランケは、第七師団に情報を流した女だときつい口調で言います。

彼のマキリがない!

ここへ尾形も合流。
アチャと杉元は死んだと狙撃犯の尾形が言います。

ショックを受け、倒れるアシリパ。
尾形ァアアア!!

不死身を舐めるな、生きているぜ!

そして翌朝。
獄舎は焼け落ち、大変なことになっております。

しかし、杉元は無事に生存。さすが不死身です!

杉元は、問題はあるけれども人体解剖を通して脳手術知識がバッチリある、そんな家永から治療を受けております。
当時、まだ開頭手術の知識は珍しいもの。猟奇殺人犯も役に立つなぁ。

こうして鶴見と杉元は、脳みそ欠陥友達になりました。二人はカケトモですな。

腹部をキロランケに刺されたインカラマッは、一行は樺太へ向かったはずだと証言します。

樺太(からふと)の歴史は“無関心”の歴史 ゴールデンカムイの舞台に今こそ刮目せよ

南樺太の歴史~戦前の日本経済に貢献した過去をゴールデンカムイから知ろうではないか

狙撃犯を目撃できなかったインカラマッですが、杉元はあんなことができる男は尾形だと言い切ります。
撃たれた瞬間、尾形を感じたんですって。

こいつら、土方と犬童といい、殺し合う仲で熱いサムシングを感じおって……。

尾形も尾形で、キロランケに杉元まで撃つことないと言われつつ、ニヤケながらまだアイツは生きているかもよ〜とウキウキスキップしております。
いや、スキップはしていないけど、なんでそんなに嬉しそうなんだ。

杉元は、尾形もキロランケも殺す気満々ですけどね。
あれ?
ん?
杉元と土方って、共通点が多いんですよね。つまり、こうは言えませんか?

土方=杉元
犬童=尾形

ん〜、またなんかドキドキしながら男同士で殺し合うのかな? 尾形もヤンデレかな?

俺たちは大国に飲み込まれちまう……

鶴見は、杉元所有の刺青人皮にウキウキワクワクしております。

そんな頑張って手にしたものを、全部鶴見にあげちゃっていいの?
あんなに殺し合いまでしていたのに。

ここで、インカラマッが刺された回想へ。
キロランケともみ合いになるうちに、転んで刺されてしまったのです。それでもインカラマッは、犯人の証拠となるマキリを離しませんでした。

本作のマキリの使い方、うまいんですよね。
ただの武器じゃない、身元を証明しうる、そういう属性を理解してきっちりと使っています。
ミステリをしっかり構築する野田先生のプロット作りの才能を感じます。

そしてキロランケのセリフ。

「なんとかしないと、俺たちは大国に飲み込まれちまう……」

これまた、深く重要なセリフです。

アイヌ民族は「ロシアの先住民族」プーチン大統領が認定方針:どうしん電子版(北海道新聞) 

評議会では、人権活動家のアンドレイ・バブシキン氏が「ロシアは多民族国家だが、国が認めていない民族もいる。その一つが極東の島々の最も古い民族であるアイヌ民族だ」と指摘。ロシアの先住民族として認めるよう提案し、プーチン氏は支持を表明した。

江戸~明治の日露関係史はアイヌを見落としがち!ゴールデンカムイを機に振り返る

日本とロシアによる北の領土争い。
それはペリーの黒船来航よりもずっと前にあった、ヨーロッパからの脅威でした。

こうした中で、アイヌはじめ先住民族が大切にされて来たのか?
決して、そうではありません。

和人はアイヌをどう差別した?大和朝廷の「蝦夷」から振り返る1000年以上の歴史

冒頭で紹介したETVでも取り上げていた、アイヌの遺骨返還問題。
人として大切に扱うどころか、尊厳に関わる遺骨すら粗末に扱ってきた、そんな歴史もあります。

アイヌ遺骨:二十数年ぶり、6体返還 慶応大が釧路市に

アイヌ遺骨に返還ルール 政府、「確実な埋葬」など審査

こうした問題を踏まえることで、キロランケやウィルクの苦しみがもっと理解できるのではないでしょうか。

確かに彼のしたことは悪いかもしれない。
しかし、その背景にはアイヌが踏みにじられたくないという思いがあったのです。

さて、ここでキロランケのセリフが。
「あいつが変わってしまったんだ。金塊の情報を古い仲間に伝えに行くはずだったのに!」

ここで思い出したいことがひとつ。
キロランケは、競馬場で巧みに馬を乗りこなせておりました。
彼の乗馬技術は、どこの文化圏由来なのでしょうか?

鶴見は語ります——ウィルクは、少量の金塊を持って樺太を目指していたのだと。その証拠で仲間を動かすつもりだった。
キロランケは、アシリパと合流してパルチザンに合流するのだろう——。

キロランケの話と総合すると、この樺太の仲間を裏切ったウィルクという図が浮かんで来ます。

杉元と谷垣は、アシリパ奪還のために樺太へ向かうと言い出します。
家永が、杉元の脳みそをつまみ食いしていたこともここで判明。

ま、そんなこと言うまでもありませんが、人体を食べると人格の一部がうつるどころか、思わぬ感染症になりかねませんからね。
家永の真似はやめようね。誰もしないとは思いますが。

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