主婦狙いならクックドゥにしようぜ♪
萬平の発明品を見ていると、路線はわかりますよ。
主婦層狙いでしょ?
切断を素早くする「根菜切断機」や「万能調理器」。
食事作りを考えるのは面倒臭くて〜という主婦は、きっと野菜を切ることに苦労しているんだな、って言いたいんでしょう?
今日の食卓の会話でも福子が、献立を考えるのがシンドイと言っておりました。
そんな萬平と本作スタッフに学んでいただくために、コラボを是非ともおすすめしたいのがクックドゥですかね。
中華料理、イタリア料理、インド料理、タイ料理……そういう分野でこの手のあわせ調味料が充実しているのは、ナゼかわかりますか。
その料理に使うためだけに、専用調味料やスパイスを買うと台所を圧迫しますし、使い切れずに持て余すことがあります。
そういうロスを減らすための工夫なんですね。
手抜きどころか、賢い選択肢です。
ドラマでは、一向にラーメン開発をしてくれないので、調味料開発にでも舵を切ったら?
台所の陰で埃を被る可能性の高い「万能調理器」なんかより、主婦の需要はずっと高いですよ!
と思っていたら、本日、ようやくラーメンに意識が向かい始めましたね。
うーん。
「Cookdo」の開発物語とか面白そうなんだけどなぁ。
ラーメンを思いつくキッカケ無理やり過ぎ問題
安藤百福がラーメン開発に至った経緯。
それは彼のルーツと、当時まで歴史を遡らないと理解しがたいものです。
台湾時代、家族に食事を作っていた安藤百福の食への理解が必要なのです。
それが実際はどうでしょう。
根菜切断機やら、製塩やら、ダネイホンやら、万能調理器やら、農園作業やら。
いずれも萬平が食に対して敏感とは思えない本質を露呈しちゃってます。
『なにかに熱中している様子』をクローズアップしたくて、平気でメシを食わない日もありましたね。
逆でしょ?
どんなに熱中していても【食事だけはキッチリ食べた】と描いてこそ、萬平の発明につながるし、一貫性も出てくるのでは?
身も蓋もありませんが、
◆日清食品グループ
の協力を得られてたら、今のような惨状にはなっていなかったんじゃないかなぁ。
本題のインスタントラーメン開発にしても、台湾ルーツを消したのが響いています。
例えば「麺を油であげて後でお湯で戻す」というのは、故郷・台湾にそういう麺があり実際にヒントとなったのは推定できます。
それを公式的には妻の天ぷら調理という落としどころにするとのことです。
また、史実の安藤百福がラーメンに注目したのは、当時の日本における食材事情も影響しておりました。
GHQの食糧政策により、小麦が余剰気味だったのです。
つまりはコスト面でも恵まれていたんですね。
それが、実際のドラマではどうでしょう。
わけのわからん回想シーンが流れて、萬平が偉そうな顔でシャウト!
「ラーメンだ!」
って、あんなもん意味不明としか言いようがありません。
『とと姉ちゃん』では関係者から痛烈な批判
企業をモデルとした朝ドラって定番であり、大抵は好意的に扱うものです。
受信料で民間企業の宣伝をしてよいものか――そんな批判もありますが、実際、面白いドラマが世に送り出されてきました。
『あさが来た』
◆大同生命 広岡浅子の生涯
『マッサン』
◆マッサンとリタの物語
◆ニッカウヰスキーアンバサダー 玉山鉄二さん
◆俳優の堤真一さんが「ウイスキーアンバサダー」に就任、山崎蒸溜所へいらっしゃいました!
『マッサン』は歴史考証ミスがあったものの、ウイスキーの描写に関しては極めて正確かつ真剣に取り組んでおりました。
それが、今回はあまりに酷い。
日清がスポンサーである、大坂なおみ選手と錦織圭選手の活躍を台無しにしかねないほど酷い!
実際『とと姉ちゃん』のときには、関係者から痛烈な批判が起こっています。
◆朝ドラ『とと姉ちゃん』を、本家「暮しの手帖」が痛烈批判! 花森安治の反権力精神を描かないのは冒涜だ
『まんぷく』ではどうでしょう?
・食品を扱っているにも関わらず、食品の扱いが毎回酷い
・食事マナーも最低かつ不衛生
・味へのこだわりがない(マズイものを改善するという気概がなく「病人に売りつければ、文句なんて言えません」と言い出す始末)
・相場感の意味不明な価格設定
・毒性のあるガマガエルを開発の材料に
これでいいんですか?
私が当事者だとしたら「暮しの手帖」編集部さんを見習って、縁を切る方向に進むと思います。
幽霊咲ちゃんを月刊『ムー』へ送り出そう!
このコラボはぜひとも実現して欲しい――。
秘かに最も願っているのが
月刊『ムー』
です。
咲姉ちゃんの幽霊システムはもう『わろてんか』からのシステム継承では説明がつきません。
いったい何回出てくんのよ、もうw
疑問もたくさんあります。
幽霊なのに、死装束どころか、むしろおめでたい晴れ着を着用できるのはナゼなのか?
夫・真一ではなく、妹と母の夢枕にまで出没する理由は?
「正月なのに」と言っていた時間の概念は、アッチの世界でも把握しているのか?
「第四の壁」(※フィクションにおいて、劇中世界と、観客のいる世界である現実を隔てる壁のこと)をぶち破り、劇中の矛盾ではなく、もはや脚本家や制作チームの齟齬を庇う、その力の秘密とは?
※「第四の壁」破りできるなんてデップーちゃんくらいだと思ってたよぉ〜
この謎を解けるのは『ムー』編集部だけしかおりません。
ぜひとも今月の特集はコラボ企画で『またも会えたよ、咲姉ちゃん』にしてください。
もう『ムー』さんに頼って神秘の力を借りるしかないんじゃ!
と、もしこのレビューが大絶賛だらけになったら、それも神秘の力のせいですからね。
いいですね?
※『MAGI-天正遣欧少年使節-』が見れるのはAmazonプライムビデオです(1/17から180カ国同時配信)。
※スマホで『いだてん』や『八重の桜』
U-NEXTならスグ見れる!
↓
文:武者震之助
絵:小久ヒロ
※レビューの過去記事は『まんぷく感想』からお選びください
※まんぷくモデルである安藤百福の記事、ならびにラーメンの歴史もリンク先からどうぞ!
※コメントにつきましては、
・まんぷくここが好き!
・まんぷくここがアカン!
という意図でご自由に記述してください。
作品に関するものについては全て掲載しております。
攻撃的な書き込み等については、こちらの判断で削除させていただきますので、あらかじめご承知おきください。
いつもレビュー、ありがとうございます。大きく頷くことが多いのはもちろんですが、こちらでは気づかなかったことを指摘してくださるのも、とてもありがたいです。どの物語でも同じとは思いますが、特に史実モデルの物語には、面白い面白くないの前に守るべきラインがあるということを、ひしひしと感じます。
MAGIは、本サイトにて配信を知りました。現在視聴中ですが、面白いですね!ありがとうございます。ちないmアマゾンプライムで朝ドラ「ゲゲゲの女房」も視聴できますね。一度NHKで見てはいるのですが、再視聴したところ、「まんぷく」との違いに驚きました。もちろん「ゲゲゲ」が段違いで面白いです。ご主人の水木茂さんを支える妻という観点でも、時代的にも「まんぷく」とつい比較してしまいますね。
主人公のモデルとなった武良布枝さんの自伝が原作本だからか、実感こもった細部には見ごたえがあり、多彩な登場人物に物語世界がリアリティをもってどんどん広がります。原作が女性だから、控え目にご主人を支える主人公ながら、ちゃんと主人公の働きが見えるところも、「まんぷく」と対照的ですね。
向井理さん演じる水木しげるさんの面白い台詞がありました。「能天気な明るさ、そんなのは薄っぺらだ」
武者さんのおっしゃるように、動画配信の存在感が我が家でもどんどん増しています。朝ドラで、ラジオからTVに庶民の娯楽が変わるような様相です。質の高いドラマが見られる幸せをかみしめています。
いだてんが楽しすぎて、月曜日の朝の落差が激し過ぎますね。内容が薄っぺらいだけでなく、人へのリスペクトが全くもって見られない、今まで見たドラマで最低の作品だと思います。こんな酷いドラマについて、毎日違う角度から突っ込む武者様のアイデアは素晴らしいと思います。今日の切り込み方も面白く読ませていただきました。
今日、食事シーンで一瞬、火鉢の上にほぼ直径が同じヤカンが、でん!と乗っていました。火鉢の上部が隙間なく塞がれているように見えて、一酸化炭素の発生がすごく心配になったのですが…。恐らくすきま風も吹くだろう借家の密閉性だったら安全なんですかね?
そもそもヤカンを火鉢にかけるのって一般的だったのでしょうか?鉄瓶だったら何となくイメージつくんですけども。
詳しい方いらっしゃったら教えてください!