まんぷく 98話 感想あらすじ視聴率(1/28)チキンラーメンは誰の発明?問題が浮上

おはようございます。
今朝は吉報から。

◆モデルプレス – 矢本悠馬結婚を「半分、青い。」共演の永野芽郁&奈緒も祝福「私たちも頑張ろう」 

ブッチャー、おめでとう!!
こんなふうに、出演者同士が仲良くしていると、とても微笑ましいものがありますね。

そして日清つながりで全豪オープンでも。
大坂なおみ選手、全豪オープン優勝おめでとうございます!
上地結衣選手、同じく準優勝おめでとうございます!!

さて、そんなわけで本編……と、その前に、今日は月曜日ですからね。
今週の『いだてん』砲を見てみたいと思います。

『いだてん』感想あらすじ視聴率 第4回「小便小僧」

昨日の放送で、羽田に運動場を作っているとき、辮髪(べんぱつ)にしている苦力(クーリー)が出てきました。

清国から来ていた肉体労働者です。

清朝の辮髪の変遷を描いた図/illust by Kszkkk wikipediaより引用

日清・日露戦争後、こういう中国大陸、台湾、朝鮮半島からやって来た肉体労働者が日本にはおりました。

彼らが持ち込み、郷愁と腹を満たした一杯が、ラーメンなのです。

ラーメンの歴史は明治維新後にスタート~日本の歴史と歩み、世界の食となるまで

始めは、海外ルーツの人や肉体労働者、兵士たちが町の片隅ですすっていたんですね。

そういう属性だった食べ物が、ラーメンがテーマである『まんぷく』ではスルーされてしまい、ワケのわからないことになっておりました。

戦前、若い女の子同士がウフフ♪ キャッキャ♪ しながら食べたり、デートコースに組み込むようなもんじゃない。
パンケーキ食べよう♪ じゃあないんです。

そんな余韻を噛み締めつつ、『まんぷく』レビューへ。

【98話の視聴率は20.7%でした】

イジメ全く解決せず ラーメン開発でキャッキャ

今朝も先週アバンのいじめ対処からですね。
イジメに対しては「ニコニコ耐えて、後からマウンティングで逆転しなさい」という、本作でも随一の痛々しいシーンです。

いくらお父さんが頑張っているんだから、お前たちも頑張れって言われても『何を言っているんだコイツは』状態でしょう。

このあと、何らかのフォローがあればまだしも、結局、子供たちは置き去りのまま「ラーメン♪ ラーメン♪ うふふ♪ きゃっっきゃ♪」ですからね。
試食のスパゲッティラーメンをまずいと言った子供相手にも、厳しい表情してたしなぁ。

ドラマというのは、その行動単独だけをあげて、ダメだとなるものじゃない。連続性があります。

いくらそのとき、突発的に冷酷と思える言動をしたとしても、日頃そうでなければ、
「何かの意味や事情があってかもしれない。この人はこうじゃないはずだ」
と、思えるわけで、『いだてん』の金栗家はこのへんがうまく描けております。

残念ながら本作は、その辺が全く機能していない。

福子も萬平も、子供や鈴にぞんざいな態度。
忠彦と娘の交流なんかろくに描かれていないのに、娘のお色気にはニヤニヤしてしまう、という。

もちろん見方は人それぞれ。それはそうです。
私は前後の言動やキャラクター性を重視して、整合性があるかどうか見ております。

朝ドラ15分なんてながら見でいいでしょ、難しく考えるな、って言われましても考えてしまうんですよね。考えて噛みしめた方が、味わいがある朝ドラもあります。
本作は噛めば噛むほど不味い汁が溢れてくるんです。

研究所は神殿か

萬平のラーメン研究所がついに完成しました。

先週おふざけでやらかした、
「空飛ぶ萬平様ラーメン教」
が、本当に洒落にならなくなって、まるで神殿のようです。

まんぷく 94話 感想あらすじ視聴率(1/23)ラーメン教の福音

【ほっこりきゅんきゅん
まんぺぇいさぁ〜〜ん!
ラーメン】

考えてみるとOPからして萬平教の宗教音楽に思えてきました。
あの意味がよくわからない歌詞と振付ダンスは、祈りを捧げているんだとすれば辻褄は合う。

カリスマ理事長にひれ伏しなさい

今は無職の人・萬平さん。
しかし教祖様だけに、カリスマ理事長としてのプライドも残っているかのようです。

「こんなカリスマのある偉い、いわば神の子が身をやつしている! これぞ苦行! これぞセレブ神への道!」

みたいな顔をしているのが痛々しくてもう……。
終始ドヤ顔で特徴のある話し方は、まるで自身の失敗など1ミリも疑って居ないかの様子。

いや、それはそれでいいんです。周囲には強気でいる。それが萬平さん。

しかし、人間ですから、一人になったときとか、先の見えない将来に対して、何らかの苦悩があって然るべき。

でも、それがない。
まるで未来の成功を知っているかのようです。

いや、事実、凄まじい成功者になるわけです。
が、この時点での成功は一つも約束されていない。

それでも「信じれば救われる」というスタンスに預言者ぽさが出ていて気持ち悪いのです。

教団幹部・ルイージ福子

福子の勤務態度が相変わらず酷いです。

機密情報を大声でバラ巻き、私語三昧。
こんな態度で首にならないのも凄いし、彼等の間で不安感が全くゼロなのも薄気味悪い。

これも洗脳……もとい萬平教信仰ですね!

退職金半減だと知った時の福子も酷いです。

算盤をはじくわけでもない。
落書きみたいな家計簿も痛々しいんですが、音を立ててテーブルに頭をゴン! 髪の毛バリバリ!

どうしてこの方は毎度毎度、誰かの視点を意識した大仰な演技を部屋の中でされているのでしょう。

現代なら毎月7万円で生活するレベル

それと金額のバランスが、なんだか腑に落ちない。

立花家の家計簿を見たら、収入欄には
【パーラー白薔薇 給与1月分4,000円】
とありました。

そんでもって貯金の残額は
【25,702円】
です。

気になった編集サンが当時の初任給を調べたところ、昭和33~35年の平均は以下の通りでした。

※つか、今、何年という設定なんですかね?

昭和33~35年の初任給/厚生労働省HPより引用

大卒男子
昭和33年 12,300円
昭和34年 12,420円
昭和35年 13,330円

中卒女子
昭和33年 4,530円
昭和34年 4,790円
昭和35年 5,680円

福子はパートの給料【4,000円】でしたので、中卒女子ぐらいでバランスは取れてるかもしれません。

しかし、です。
これを現在の価値に置き換えてみますとあまりに厳しくありませんか?

白薔薇からのバイト代4,000円。
これが現在価値に換算するといくらなのか?

昭和35年大卒男子の13,330円を20万円と仮定して計算すると
【約70,000円】
規模です。

退職金の残金は【25,702円】ですから、これまた現在価値に直して40万円だとしても、今後、家族4人の生活が続けられるものでしょうか。

研究所の設立資材代やら、日々の研究用食材など、とてもじゃないけど足りるようには見えません。
となると、途中で忠彦辺りにお金を借りるんでしょうね。

事前に成功しているのがわかっていないと、とてもじゃないけど取り組めない類のものでしょう。

というか福子のパート代が【4,000円】キッチリというのもなんだか不自然です。そういえば世良の中抜き金額も、キリがよかったなあ。

3,980円ぐらいだったのを切り上げてもらったのかな?
白薔薇、さすが萬平教信者だけあって優しい。

信者がゾクゾクとやって来る!

神部もまた完全なる信者です。

研究用の小屋ができた程度で
「萬平さぁんなら絶対うまくいきまぁす!」
とニタニタ笑顔が全開。

それに応じる福子も、さすが教団幹部っぽくてちょうどいいコンビですよね。

克子一家といい、鈴の勧誘で見に来る場面は何の冗談かと思いました。
奇跡が誕生する瞬間を見守ってひれ伏すがよい! ってか?

神の子は目標もデカイ

この状況で、萬平自身が「日本一」だの「日本中に自分のラーメンを食べさせる」など言い張るところが妄想癖です。

やっぱり未来人なんですよ。
神の子なんです。
そうでなければ、常識を疑われてとてもじゃないけどそんなこと言えない。

もし私が「小説を2本書いて、直木賞と芥川賞を同時受賞、日本中に自分の本を読ませる!」と突然言い始めたらどう思います?
しかも周囲の親類や友人知人もそれを信じ切っている。

いきなり宣言したりすれば
『こいつ、大丈夫なのか?』
って思うのが普通でしょ。

でも、萬平教の信者たちは何も思わない。

「ダネイホン、開発したじゃん!」
って言う方がおられたら、その味がマズいが故に病院にしか出荷できず、途中、味の改良も行き当たりばったりでようやく商売になったことを思い出してください。

これまでの経歴からすれば、彼に味を開発する能力は備わっておりません。

とにかく今は家族を喰わせてるために必死のはず。
それがどうして「天下とったるで!」、「てっぺん目指すで!」となるのでしょう。あの『わろてんか』ですら、こんなビッグマウスはなかったと思いますよ。

ドラマの最初っから
【とにかく味にうるさい、食にこだわりのある男】
だったなら、百歩譲ってまぁわかるんですけどね。

毒物ガマガエルで栄養食品を作ろうとするセンスですからね。
食に対するリスペクトなんて全然ないじゃないですか。

続きは次ページへ
立花萬平のモデル・安藤百福の生涯
立花福子のモデル・安藤仁子の生涯

5 Comments

匿名

てるてる家族で中村梅雀さんが演じた千吉博士が大好きで、そこから安藤百福さんのことも尊敬するようになりました。
でもその「大発明」が実は故郷の麺のパクリであり、自伝なのか誰かが書いた伝記なのかはわかりませんが、百福氏の手柄のように歪曲されていたことが驚きであり残念です。
こちらのサイトがなければ知らぬまま終わるところでした。
ありがとうございます。

匿名

なんでこのドラマに嫌悪感を抱くのか、なんかわかった気がします。
雑ですホントに。
史実の扱いも、人物描写も、時代背景も、全てが雑。
登場人物、それこそ子どもたちにさえ、全く思い入れができない、毎回感じる言葉にならない後味の悪さは、この「雑」のなせる技(?)なんだということがわかりました。
だいたい、ここまでの話で、萬平さぁんが食べることに執着してる感が全くない(あの、牢屋でおにぎりを食べる件では弱すぎて根拠になりません)のに、にわか食べ歩きでスープの味がいきなり完成してたまるかってんだ(笑)

Susuka

まあ、当事者が話を盛るのはある程度許容はできます。企業は儲けるのが至上命題ですから。
それに対して「日清さんはこう言うてはるけど、ほんまはこんなところなんとちがうん?」とさらっと修正をかけるのが本作の役目です。NHKは特定の企業の広報機関ではありませんから。もっとも、本作の体制ではそのような芸当を期待する方が間違ってるってもんですが。

大阪制作って、「純と愛」以来本当に題材がワンパターンになってますよね。「ごちそうさん」は「純と愛」の放送前から企画されていたはずですから、実質「純と愛」以降全作品。最初はそれでも考証がきちっとしていましたが、年を追うごとにどんどん質が落ちてゆく…
「てるてる家族」や「ちりとてちん」時代の活気はどこへ行ったのでしょうか。

moon

今日の、池田商店街で「てるてる家族」の岩田製パン店の車が通ったシーン、嬉しかったです。
「てるてる家族」では、ラーメン小屋は安藤百福さんのものより掘っ立て感がありました。即席ラーメンに関して扱ったのは1か月あるかないか位の時間でしたが、とても興味を持ちワクワクしながら観ました。が、「まんぷく」では全くワクワクしない!ばかばかしさしか感じません。
早く終わらないかな〜…。

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