結局、鈴だけが救い、という……
本作をコーエーテクモさんの人気ゲーム『三国志』で例えると、最終盤シナリオみたいですね。
諸葛亮も五丈原に散ってしまった。残されたのは、劉禅と黄皓くらい。
平均知力22レベル。
本作の登場人物なんて、そういうステータスレベルですよ。
忠誠心も低いでしょう。
克子一家にはガッカリしました。
ルイージ福子様が倒れたのに、無関心で誰も助けに行かない。
その程度の信仰心だったんですか!!!!!
全てを擲ってでもミサに出なさい!!!!!
なんて本作に人情を期待した私がバカでしたね。
ただ、本作の出演者たちって顔グラは美麗なんですよね。
だからこそお色気イベントはある……私には、他人の寝室なんざ覗く趣味はござーませんが、なぜかある。
ましてや朝ドラで、誰のニーズやねん。
冗談じゃない。
今朝も、寝室でニタニタいちゃつく萬平と福子が気持ち悪くて仕方なかったです。
つまらないけど、お色気で釣ればいいという発想。
駄作って発想が本当にスゴイなっ!
はい、そんなどうしようもねえ低能力争いで、唯一使える武将が鈴さんなんです。
・【うどん玉6円】唯一競合商品の物価を把握している!
・福子を救う忠誠心と信仰心もちゃんとある!
・福子が倒れても、鈴はピンピンしているほど頑健!
・いやいやでも、なんだかんだでラーメン売り出しを手伝う!
って、名将やないか~い!
これがコーエーゲーなら、毎回、戦場に立たせたい系統だっせ。
もう鈴さんは「武士の娘」を超越したと思います。
伊達政宗を窮地から守り抜いたあの老将・鬼庭左月斎!
そして蜀の五虎大将軍の一人・黄忠!
そのくらいのステータスはある。
まさに年老いてもなお、名将です。
そういう唯一使える鈴さんを、いじめて楽しんでいる。そんないじめっこ気質が見えて辛い……なんなんだこの、根性の腐った世界は……。
ブラック労働を讃美する世界観
本作は、ともかくブラック労働讃美もスゴイことになっています。
例によって挙げていきましょう。
・過労で倒れるなんてカッコイイ! と言いたげな福子の演出
・過労で倒れたくらいでグズグズしていられない! そんな福子を讃えるような演出
・神部、吉乃、真一の無給ダブルワークも賞賛
・家庭なんて放置気味の萬平と福子も讃美
・家事育児なんて楽だから女にブン投げておけ、という価値観
・「家事育児をする女はバカで無能、働かない、男の世界なんかわかっていない」ワガママ要員のタカ
昭和の【24時間戦えますか〜♪】を讃美する――。
その手の気持ち悪い懐古趣味が満載でおそろしくなってきます。
渦中の価値観にいる方は気づいてないんだからタチ悪いんですよね。
そんでもって先輩風を吹かせながら、お決まりのセリフを吐く。
「最近の若い奴は軟弱。すぐブラック労働だのなんだの言い出す」
「サービス残業くらいありがたがってやれよな」
「最近の若い連中はふざけている。男なんて、家庭を放っておいてこそだろ」
「飲みニケーションも嫌がる最近の若者は、実にけしからん!」
「パソコンができるからって調子に乗るなよ!」
「最近の若い女は生意気だな。昔は尻くらい触られてもニコニコかわしていたのに、セクハラだなんだのとうるさい」
こういう価値観が透けて見えて痛々しい。
盛大に気持ち悪い。
こうした古臭い感覚をアプデできないってことは時代の移り変わりにも鈍感ってことで、十中八九、仕事もできない無能です。
コーエーテクモのステータスを振ったらどんだけ? ってことになる。
そういう層にはピンポイントで面白いドラマなんでしょう。
劉禅と黄皓向けドラマってなんなのさ。プライドなさすぎるやろ。
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U-NEXTならスグ見れる!
↓
文:武者震之助
絵:小久ヒロ
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普通、先行作品の重要な舞台を、名前もそのままに登場させるなら、先行作品でのイメージは大事にしそうなもの。同じNHKの同じ大阪制作なのに。
それすらできなくなってしまったんでしょうな。
大急はセットも名前もべっぴんさんからの使いまわしでしょう。
出入りのキアリスとまんぷく食品の個性の差で会って大急百貨店に罪はありませんから。
文化祭、このドラマの真実にたどり着いたかも。ナレ―ション含めて文化祭、
これで統一されているからブレガない。
役者も被害者とおっしゃっていますが、脚本や演出に対して現場で何の疑問も持たないのでしょうか?
疑問があっても文句を言わず、演技指導に従うのが正しい役者の姿なんでしょうか?
作品の評価を表立って浴びるのは自分たちなのに、現場で意見も言えないなら、俳優ってリスキーなお仕事ですね。
それともあれで良いと思って演じているなら、出演俳優たちの評価を下げざるを得ません。
安藤サクラなどはあの演技は自分のアイデアとかなんとか言っていたような…本当に賞に値するような演技派なのか、よく分からなくなりました。
今回(第115話)までの1週間の『べっぴんさん』
週間タイトル「旅立ちのとき」のとおり、様々な人々が新たな旅立ちを迎えました。
喜代さんと忠さん。
龍一。
岳ちゃん。
そして、さくらと健太郎。
先週のさくらの成長の影に隠れてやや目立ちませんが、今週は健太郎が人間的に成長を見た週でもあります。祖母や両親に自分の考えを言えず、自分を抑えて生きてきたのが、進路について自身の考えを表明し、認めてもらうに至りました。
で、「めでたしめでたし」とはしてくれないのが『べっぴんさん』でもあります。来週は、さくらと健太郎が就職を迎える時期。乗り越えるべき新たな課題が出てきます(ネタバレになりますが)。
「乗り越えて新たなステージに進んだら、新たな課題も…」という展開は、『ひよっこ』や『半分、青い。』でも採られた手法だったと思います。
『まんぷく』には無理ですね。
いくら百貨店の名称や店内等の形ばかり真似てきても、こういう、人の成長とか、理解し合うことといったような表現をするレベルにそもそも立ち得ていない。
所詮、単なる話題性狙いでしかない。
「本物は、絶対負けへんねん。」
愚神礼賛というワードが脳内を巡り続ける1週間でした。
奥田瑛二さんのキャスティングが発表されましたが、最終回近辺で夢枕に、福子の父役として現れて、咲姉ちゃんと一緒に「よう頑張ったな」と声をかける…という話題性狙いのべったべたな展開を予想しています。
スタッフもキャストも
チコちゃんに大阪弁でドヤされておいで(笑)
陣痛三日間続いた私が通りますよー。
早い段階で視聴をやめました。
まんぺーさーん←まだ10代だからな。きっと成長と共に演技を変えてくるはず。
。。。。変わらない。
戦時中に綺麗な色の洋服←当時はリンチ案件では?
もしかしてスタッフさんも演者さんも、おかしいと思っても言えない雰囲気なのかもしれませんね。上の方がやたら怖いとか。
あと少しで終わるので嬉しいです。
きっと本作関係者も修行が終わりホッとすることでしょう。
ユンファ兄貴口調で、「『べっぴんさん』に謝れ」と言いたくなってしまう。
パクリの魔の手はついに『べっぴんさん』に。
しかし『べっぴんさん』愛好者としては、既に番組中で回答は出てますしね。
第81話で、「キアリス」のまがい物を売りつけていた(そして、粗悪品ゆえにポシャった)玉井に、明美さんが放った回答
「本物は、絶対負けへんねん。」
どうやら来週もしつこく
「大急百貨店」と言い続けるつもりのようだ。
のみならず、店内のつくりまで『べっぴんさん』の大急百貨店の丸パクリ!
モデルが同じ阪急百貨店だとは言え、何の工夫もなく手抜きの極み。
ふざけるのもいい加減にしてもらいたいところだ。
受け継ぐべきものは、単なる名称やセットの見た目ではなく、「きちんとしたドラマの造り」である筈なのに。
いかに同じNHK大阪制作であるとは言え、それなくして表面だけをパクられると、本当に腹が立つ。