まんぷく 120話 感想あらすじ視聴率(2/22)パクリも即席!萬平の苦労って?

おはようございます。
こんなニュースも。

◆「まんぷく」効果で日清「チキンラーメン」売り切れ店続出 袋麺よりカップ麺が人気

おめでとうございます。
しかし、忘れてはおりませんか。
このドラマの制作費は、受信料です。公正公平を掲げながら、企業の宣伝ドラマを流すというのはいかがなものでしょうか。

しかも、インスタントラーメンの特許に関しては、本人の自伝とは異なるような、かなり怪しげな事情があるようでして。

そのへんを無視し、歴史修正までするドラマを流すってなんなんですかね。
まあ、いってみましょうか。

【120話の視聴率は22.9%でした】

昭和はよかったなぁ〜

「昭和はよかった……」というボヤキがあります。
個人的にはもうウンザリ。

本当にエライ人ばかりだからうまくいったのか?
それとも単に時代がイケイケドンドンで、いい加減なことをしていてもノリでイケたのか?

安藤百福氏の語る【史実】はともかく、本作の作り手と届けたい層が、後者のド真ん中ではないか?と思うことがあります。

昭和讃美ドラマって、大抵は当時の苦労や厳しい仕事ぶりを描くもの。
それが本作は逆ですよね。
以下にあまりに酷い仕事ぶりをあげてみましょうか。

食品衛生概念がない!

萬平が髪の毛をバサバサにして、一心不乱で麺をあげている場面はあまりに酷いのでは?
そういえば源とつまみぐいもしているんでしたっけ。

汚い。
もう、本当に汚い。

食品を扱うドラマで、ここまで食品衛生を無視しているってある意味スゴイ話だとは思います。

今までも、唾やフケが飛んでいそうでゲンナリしたものです。
ヒロイン福子のくせが、前髪をワシャワシャする時点でいろいろとありえない。

いきなり退職してもエエ時代か?

「まんぷくラーメン」が売れたからと、会社を今すぐ辞める気満々の神部、エロメン、吉乃。
無責任極まりなくて、ほんとにそんな時代なんですか?

辞職を事前に伝えて、許可を取って、引継書をきっちり作り、普通は色々とこなさないといけない。
場合によっては後任者も探さなければならない、なんてことも。

しかも退職理由が他社への転職ってさぁ。
特に競合する可能性のある同業種(食品)だったら何かと面倒なこともあるはずです。

それが、辞めて転職する、と即答。

例えば今の時代、転職が当たり前になりつつありますけど、エロメン+神部という複数の社員が一斉に退職ってそんな軽いものじゃない。
仮に、そんな簡単に辞められるんだとしたら、普段はお荷物社員なのでは?って疑問も湧いてきます。
だとしたら、そんなダメ社員を雇い入れるリスクもあるわけで。

前作と比べるのも気が引けますけど、『半分、青い。』における萩尾律の退職描写と、まるで違う。
本当に『まんぷく』はリアリティがないというか、ご都合主義というか。

セクハラがない時代

仕事中に、職場の異性にデレデレする。
昭和ではごく当たり前で、微笑ましい話であったのでしょう。職場結婚なんて当然の時代です。

んで、それがエエ話だと思いますか?
歯を食いしばって耐えていた人の顔が想像できませんかね。

まんぷく食品で働き始めたエロメン2名があんまりです。
デレデレと吉乃を見つめて、仕事になっていない。

これが微笑ましい描写なの?
吉乃の気持ちなんてまるで無視。
自分たちの下半身がデレデレと暴走する様子を、ちょっとしたジョーク感覚で流しているわけです。

そりゃあ、こういう若い時代を送ってきて、自意識をアップデートできない層がセクハラ問題に対応できないのも納得です。

無意識での差別。これが一番厄介です。
ドコがどう悪いのか、その説明からスタートですからね。

「なんで職場の女の子の脚が細いね、って褒めただけでセクハラなんだ!」
仕事に関係ないでしょ。

男性の部下に、
「いい上腕筋だねえ!」
なんて言いますか?
仕事に関係ないし、気持ち悪いって思いませんか?

女性が相手でも、そりゃ同じことなんですよ。
言われた側からすれば、喜ばしいどころか気持ち悪いだけですから。

◆自民・伊吹氏「問題にならないようにやらなきゃだめだ」:朝日新聞デジタル

まさか、こういう言い草に対して
「そうだそうだ、やるにしてもこっそりとやるもんだ」
と頷いていませんよね?

ザル仕事でもエエ時代

本当に意味がわからないのが、まんぷく食品の経営方針です。

・大量生産体制がまだまだできない
・それなのに全国展開を掲げる

バカなの?
そもそも量産体制を作るのが物語の見どころの一つであるはずなのに、そこはすっ飛ばして今からウェイウェイ♪ しちゃって、マトモな神経ではありません。

そこで頭を痛めないどころか、突貫工事で工場を作って、人員を適当に集める始末ですからね。
何もかもが無茶苦茶。
突貫工事で工場ができるって「安全性とか耐震構造とかガン無視できたザル時代ッスね〜」というため息しか出てきませんわ。

女が楽に再就職できるパラレルワールド

しかも、人員がモブ親友二人だったりするから、笑いがこみあげてきます。

「育児が一段落したら、女だってバリバリ働けるんだ! 再就職くらいできるだろ!」
って言いたいんでしょうか?

朝ドラって「鍵っ子」みたいな境遇をともかく叩くもんです。

母親が働くことに、罪悪感を植え付けようとするような、そんな描写がお約束。
育児が一段落していようが、中学生くらいの我が子をあとに残して働くだけで、ヒロインはネチネチと叩かれるもんですよ。

本作は真逆。
けれども、だからエエってわけじゃない。

「マミートラック」という言葉があります。

◆“マミートラック” 働くママの落とし穴|けさのクローズアップ|NHK おはよう日本

日本では、出産育児を契機に仕事から離れた女性が、再キャリアを生かせないという弊害です。
そんな現象なんて、本作制作チームが知っているわけもないのでしょう。

女性の賃金というのも、罠なんです。
どんな技術力がある仕事でも、女のできることというわけで、買い叩かれる構造があります。

私の知り合いに、大相撲の横綱化粧廻しを手がけたほど、刺繍を得意とする女性がおりました。
しかし、彼女はどんな技巧を披露しようと低価格で品物を買い叩かれました。それは彼女が昭和に生きる主婦であったからです。

我が子が寝静まったあと、頑張っていた彼女。
それでもおばちゃんの仕事に高い金なんか払えるかと、買い叩かれていたのです。

そんな歴史、女性の苦境なんて、ゲスセレブ大好きの本作スタッフが描くわけありません。
克子とタカだって、今日も暇そうでしたもんね。
克子がいつもお菓子をバクバクしているのは何なんですかね。

こんな脳内ダメ昭和を見せないでくれよ。

女性に対する態度も本当に酷い。
福子に「卵を持ってこい」と偉そうに話す萬平は何様なんですか。
彼女に、感謝していると言いつつ、卵入りラーメンを食べさせるのは福子が最後。それまで俺らの面倒を見ろってかぁ!

性格が悪い。
かなり最悪な部類と言ってもいいでしょう。
見ていて本当に耐えられません。

6 Comments

暇人

匿名さん ありがとうございます。
ガリレオは原作は好きだったんですが、テレビも見たはずですが
あまり印象残っていません。そんなにひどかったんですね。

先走って今日の話をしてしまいますが、また同じようなネタの繰り返しでした。
まあ、伏線回収とかで同じようなシーンを使うとかの演出もありですが、本作の場合は手抜きとしか見えません。あるいはそれで笑いが取れると思っているのか。

904型

『べっぴんさん』第120話。
小山さん、大急社長に。大島前社長は会長に。
「『大急愛』だけは誰にも負けません」と照れながらも自負する小山さん。おめでとうございます。
この小山さんが目を光らせているうちは、「まんぷく食品」みたいな雑な業者は入って来れないでしょう。絶対に。

で、
さくらよ、どうして…

振り返ってみれば、思春期以降、さくらの良いところ=視聴者が応援したくなる要素は、あまり描かれていませんでした。
「幼少期の愛らしさ、いろいろあっての不憫さ、成長した喜ばしさ」といった要素だけで、「難しさだらけの思春期以降の現状」と勝負しようということになりますので、これは厳しい。
どうしても「なんでこんな風に育っちゃったかな…」という感想になってしまいがち。

確かに、子を育てること、その難しさという感覚は、現実にはむしろこちらに近いのですが。

耐えきれず視聴を脱落した人もおられたでしょうし。
「視聴者の共感を保ちつつ物語を構成する難しさ」が推察されるところではあります。

無論、『まんぷく』でこんなことを考えることはありません。レベルが低すぎて。

匿名

この脚本家さんのヒット作、ガリレオも今見たら相当ひどいですよ…。
リアタイの時からヒロインに魅力がないなとは思ってましたけど。
まず、刑事になるために毎日ミニスカートを履いて電車に乗って痴漢を60人捕まえました、とドヤ顔で語る炎上もののエピ。
被害者の遺体の前で露骨に顔をしかめる職業意識のなさ。特になんの努力しないのに、ヒントを教えろと当然のように湯川にせまる図々しさ。無関係の他人の時間を奪っているのに全く感謝の念がない。
極め付けは、一応有能ぽく見えた女監察医が、女の武器を使いなさいと、ヒロインにドヤ顔でアドバイスする場面。それにあっさり納得したヒロインが、下手な嘘泣きで問題解決。それについて葛藤する場面もなし。
女が、見事にゲスに書かれております。
先輩イケメン刑事が異動する時には、署内中の婦警がアイドルを追いかけるような馬鹿騒ぎをしたり、大学生と間違われたヒロインが若く見られちゃたと喜んだり、わざわざなんでこんな不快な、物語の展開に無関係かつヒロインの幼さが引き立つエピ入れたの?と不快に思ったものです。
当時の価値観的にオーケーだったのは分かりますが、当時からこのヒロインは嫌だと思えたのも事実。柴崎コウさんが自主的に降板されたのも、実はとことん湯川の引き立て役に描かれた薄っぺらいヒロイン像が嫌だったからじゃないかな、なんておもっております。

暇人

ここのところ脚本の醜さが際立ってきたように思います。
似たような話の繰り返し、設定の矛盾、ご都合主義でのスト―リー展開、などなど。

やる気がないのか、ネタが尽きたのか。
過去の仕事は結構いいものあるのに、最近の盗〇疑惑といい、才能の枯渇か、老化か、そもそも気づかれなかったけど以前から盗〇で成り立っていたのかと思ってしまうくらいの劣化です。

Susuka

何故ばれるのかって、わざわざ大文字にすることもないかと。
企業機密保護の観念ゼロだからに決まっているじゃないですか(笑)。
ライバルがどこかで立ち聞きしている場面が回想で挿入されるのではないかと想像します(当然、立ち聞きが100%悪い演出になる)。

それはさておいて。
上手いドラマは、脚本がうならされますよね。
主人公が行き詰まった時、ふとしたきっかけから過去の出来事がフラッシュバックして「繋がった!」となる流れ。
それを見た視聴者は「そう来たか!」とひざを打つのが、良作の醍醐味というものでしょう。
朝ドラでいえば「ちりとてちん」、大河では「いだてん」が当たるところでしょう。
本作は、それが皆無。まず、「伏線」というものが存在しない。だから筋の一貫性というものは存在せず、その時その時の刹那的な展開の連続になる。また、モブの友人やらなんやらの登場人物が急に再登場して、視聴者「誰だっけ」になる。
そして、伏線を回収できない(存在しないものを回収できないのは当然ですが)。なので主人公が次のステージに上がるのは、恩人が勝手に手を回してくれたり、先行のライバル企業がホイホイとアイデアをくれたり、幽霊がいきなりヒントをくれたり、とにかくご都合主義が目立つ。
脚本についてはそんなところかと。

あしもと

先日、朝日新聞の天声人語で、まんぷくを「実話」と紹介していました。「実話を元にしたドラマ」ならまだしも…いや、それでもアレですが。

世間一般では、あれは「実話」レベルなのでしょうか? もしくは、天声人語のご担当者が、たかが朝ドラと見てチェックが甘かった…と見ては邪推でしょうか?(万が一どのコラムその程度の事実確認しかしてないなら、更に怖くもありますが、それはまた別問題として。)

メディアを盲信するのは、基本的に慎むべきであるのは当然ですが(なので、もちろん御サイトを含めてではありますが)、それにしても恐ろしくなりますね。

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