まんぷく 126話 感想あらすじ視聴率(3/1)不自然な関連番組

セットがないから『白薔薇』ループ?

機密情報概念ゼロ。
客とのやりとりに聞き耳を立て、「喜劇」だの「悲劇」だのコメントをするマスター夫妻。
しかも今日に至っては、世良の来店を福子に密告する始末です。

なんで福子は直接連絡をとらんの?

『白薔薇』は地獄のようなコンプライアンスです。
それなのにナゼか頻出する。

教団支部だから、というのが一つの答えかもしれませんが、裏事情も透けて見えてきました。

セットの都合では?

もう「使い回し」というのは本作のお家芸ですからね。
他にも似たようなループが盛りだくさんです。

不自然な関連番組の連発

さて、ここでショッキングな番組がありまして。

◆ザ・プロファイラー「安藤百福 インスタントラーメンが世界を変えた」 

朝ドラ「まんぷく」でおなじみの安藤百福。今や世界中の人が食べているインスタントラーメンを発明したのだが、それは人生半ばでのことだった。無一文の素人からラーメン開発に挑んだ百福は家族の協力を得て夢を追う。「ラーメンを売るな、食文化を売れ」と言った百福の発明は、戦後の発展とともに爆発的に普及。やがて欧米の文化の壁を越え、世界中に広まってゆく。そして、人生最後の夢は、なんと宇宙だった!

もう、開いた口がふさがりません。
まぁ、信徒は何も調べず「さすが『まんぷく』大人気♪」と喜ぶかもしれませんけど。

それにしたって、
「ラーメンを売るな、食文化を売れ」
とはねぇ。

競合他社に特許を振りかざし、妨害をしていた【日清戦争】のことを知ったあとでは、もうよくもそんなことが言えたもんだなと呆れるしかありません。

番組内容も異常ですが、それだけではない点があります。

・番組宣伝を兼ねてのことならば、放映直後の昨年秋のうちに放映するものでは?

・『ヒストリア』と『ザ・プロファイラー』、2日連続で同一人物を扱うのはさすがにおかしい

・朝ドラモデルとなった過去人物について、ここまで執拗に取り上げたことはない

・真偽あやふや、近年の史料を調べれば簡単に見破ることのできる話を企業の言う通りに放映する

・しかも原資は受信料です

放映時期にしたって、残り1ヶ月です。
ここからゲスながら推理すると、こんなことを考えてしまいます。

・日清あるいはNHKが見込んだ数字に遠く及ばない

・そのために強引なテコ入れをした

絶好の宣伝時期に、大坂なおみ選手炎上騒動という大失態を演じた日清。
思ったほどの効果が得られず、焦りがあるのかもしれません。

ネットニュースでは、チキンラーメンが売れ行き好調という記事を見かけます。
しかし、私の見ている範囲では特に売れている様子はありません。

◆チキンラーメンが品薄 朝ドラ効果で消費拡大 | 日本海新聞 Net Nihonkai

念のため、別地域在住の友人知人親戚に聞いてみましたが。
「いや、うちの近所でも売れていないなぁ。食べたいとも思わない」
「朝ドラのせいで、むしろチキンラーメンを食べる気が失せた」
という反応でして。

売り切れって本当なんでしょうか?
むしろ売りさばくため入口前に並べているように見えた――という報告もあります。

まいばすけっとで2月25日撮影

『マッサン』の時とは大違いです。
あの規模のプッシュを望み、想定していたのであれば、トンデモナイ失敗ってことでは?

視聴率も、好条件が揃っているわりには低下気味。
チキンラーメン編になって飛躍は見られません。

何かボタンの掛け違えがあったのでは?

それが売り上げだったとしたら、
「公共放送で半年間もCM流すってどういうこと? 想定外も何も、その時点で間違っているんですけど」
でおしまいです。
公正な放送のために広告を拒否しておいて、何をしているんですか?

そのへんの事情を明らかにする週刊誌でもあると面白いんですけどね。

福島県民の皆さんに朗報です!

ドツボに転げ落ちそうなNHK大阪とは違いまして、NHK東京は来年も安定感がありつつ、冒険心も備えています。

◆窪田正孝が朝ドラ6年ぶりの男性主人公に、「全国にエールを届けられたら」

いいですねえ。
実在人物モデル、昭和レトロをモチーフとしながら、男性主人公という意欲作。
しかも、モデルの古関裕而氏は福島市出身です。

こりゃ罪滅ぼしか、尻拭いか。
この二年、NHKの福島県民への態度はあまりに酷いものがありました。

2018年大河ドラマ『西郷どん』では「禁門の変」にせよ「戊辰戦争」にせよ、空気が読めない会津藩(※現在の福島県会津地方)が悪いと、史実無視しての捏造劇が流されました。

そして『まんぷく』では、ヒロインモデル安藤仁子氏が誇りとしていた、父方由来の福島県須賀川市ルーツを削除。
ドラマ開始時に死亡していた長姉を幽霊にしてまで引っ張り出しておきながら、生きていたはずの父親はカットしております。

それどころか、妻と娘にさんざん悪口を言わせ、侮辱するという酷さです。

そんなナメくさった態度を、NHK東京朝ドラチームが尻拭いしているように思えてくる。
NHK大阪の尻拭いは骨が折れることでしょうが、期待しています!

※スマホで『いだてん』や『八重の桜』
U-NEXTならスグ見れる!

文:武者震之助
絵:小久ヒロ

立花福子のモデル・安藤仁子の生涯

※レビューの過去記事は『まんぷく感想』からお選びください

まんぷくモデルである安藤百福の記事、ならびにラーメンの歴史もリンク先からどうぞ!

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・まんぷくここが好き!
・まんぷくここがアカン!
という意図でご自由に記述してください。
作品に関するものについては全て掲載しております。
攻撃的な書き込み等については、こちらの判断で削除させていただきますので、あらかじめご承知おきください。

 

14 Comments

匿名

さきほど「ねっぱつき」について書いた者です。
いま127話の記事を読みにいきまして…^_^;
あちらにきちんとした解説があります。不要な情報書いてしまってごめんなさいm(_ _)m

匿名

遅レス失礼>ねっぱつき。
文脈から「嫌らしいイチャつき」みたいな意味かなあと想像しつつ、興味深い表現だったので僕も調べてみたのですが、
北海道に「ねっぱつく(粘っぱ付く)」という地方言葉があるようですね。
Weblioでは「ねばりつく。ねばって貼り付く。」という意味だと説明されてます。
また東日本〜北海道に「ねっぱる(粘っ張る)」という表現があり、北海道の「ねばる。ねばりつく。」のほかいくつか意味があるようで、地元応用編(by大泉洋さん)も想像したりして楽しかったです。
一般的な意味自体はすでにご承知の上でのご質問でしたらごめんなさいm(_ _)m

座敷天狗

古関裕而氏とは楽しみです!
戦時音楽との絡みがどれだけ真摯に描かれるか、戦前の業績、戦後の業績と並んで、期待大です!

暇人

そもそもなんでこんな人物を選んじゃったんでしょうかね。
開発の件、特許の件、ネットでほじくられての通り、うさん臭さ一杯なのは、NHKの調査力を持ってすれば、候補に挙がったときにすぐわかったと思うんですが。
逮捕の件も戦中・戦後すぐの部分はまあ擁護の余地はあったとしても信組の件では無罪ではなかったようですし。

都合の悪い部分を全部消してしまったので、もはや日清食品のPR動画状態になってしまっています。受信料返せと言いたい。

ガブレンツ奮戦

『まれ』のときも、並行して再放送されていたのは『あまちゃん』

結局それで、『まれ』は『あまちゃん』に毎朝公開処刑され続けるという惨状になりました。
『まれ』の制作手法に疑問点が多々ありましたので、同情の余地は無し。

再放送番組の選定は、どんな根拠で行われているのか。
多分、テーマ等が似ていて対比して楽しめるように、というところだろうと思いますが、

『まれ』のときも今回も、まるで「今度の新番組は劣化コピーで失敗作。視聴は推奨しません。本物はこっちですよ。お間違えのないように!」と言いたいかのような結果になっています。

塩ラーメン好き。

てるてる家族で描かれた
チキンラーメン発明秘話が
幻想であると知らしめ、百福氏への尊敬の念も打ち砕き、本放送中は首をかしげたべっぴんさんの良さを際立たせた、まれに見る作品。
放送はつらくてもう見ていませんが、本レビューのみ拝読しています。

匿名

すみません、「ねっぱつき」って何でしょうか…?
寡聞にして聞き覚えのない単語です。
検索したけれど出てきませんでした。
どなたかお教えいただけましたら幸いです。

匿名

まだ「べっぴんさん」について説くのですね…

904型

『べっぴんさん』第126話。

「なみだ色」→「わくわく」→ …
イメージから商品の構想にまとめあげていく。
さくらが、すみれの手法を追って編み出していく過程でした。
週間タイトル『母の背中』のとおり。

さくらが行き着いたイメージ「わくわくと想像(創造)力をふくらませる」ということ。
ドラマにも、見ているうちに視聴者にも想像(創造)力がわき起こり、画面上で直接表現されていない部分にも思いを馳せることができるようになる作品があります。
そういう作品に出会えたときは、見ていて楽しく、幸福感を味わうことができます。

悪ふざけや、意欲のないごく表面的な描写しかない作品には、こんなことを感じることはできません。
それが『まんぷく』。
今回も、とっ散らかって繋がりのない、てんでバラバラなシーンの羅列でしかありませんでした。

そう言えば、芳根京子さんはアカデミー賞を受賞されていました。おめでとうございます。

匿名

わが家でも日清不買は決定事項。年が明けてからは高度な裏づけ情報が増え続け、さらには大坂さんや西武そごうの件もあり、ますますその気持ちが強まっています。
幸い種類も多く、より美味しく良心価格な他社商品が多いジャンルなので、不買は完全無問題。ありがたいです(^o^)

匿名

そもそも、特許を取った発明は全件もれなく公開されます。萬平がドヤ顔し、世良が反対するようなことじゃありません。
産業の発展のため、発明した技術を公開する代わりに独占的に使用する権利を得るのが特許制度の意義だからです。
発明家とその妻が主題で、特許制度について致命的な間違いを犯すずさんな脚本にため息が止まりません。

匿名

早い話ですが、この作品のあの日の放送内容がヤバい内容になりそうな感じがしますね。ここ数年は、その日の内容が意識していましたけどね。でもって、提灯記事のオンパレードになりそうな感じがします。

匿名

今になって、台湾人ではなく日本人として描いたのは正解だったと思い始めています。
華僑=萬平のような非人格者
というステレオタイプ生産をせずに済んだのですから。

下手をしたら
ヘイト思考助長ドラマを準国営放送が作製
と、国際批判を浴びるところでした。

相当な皮肉を込めてコメントしています。

ひろぶ

本日も世良さんはカレーをお召し上がりでしたね。
最早、アシリパさんのオソマカレーの方が、余程美味しそうに見えてしまいます。

この番組は朝ドラなんでしょうか。
関連番組をも含む、長期かつ壮大なコマーシャルなんでしょうか。
あまりにもヨイショが過ぎます。

こちらで再三紹介されていた、特許に関する百福氏の記事を読みました。
発明家とは違う、ビジネスマンと言う印象ですね。
ドラマの中では、むしろ世良のほうが内面的に近い様な。
それも、あんな小物では無く、もっとダークな、、、

カップヌードル、好きだったんですけどねぇ。
日清マークに手が伸びなくなっちゃいました。

NHKさんも、CM打つならちゃんとスポンサー料を徴収して下さいね。
その際は、受信料の徴収を辞めて下さい。

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