まんぷく 129話 感想あらすじ視聴率(3/5)神部はまるで宦官だ

朝ドラで尾形はやめろ!

海外ドラマの傑作『ゲーム・オブ・スローンズ』では、
「絶対にコレは死んだ!」
と思われたまま、シーズンをまたいだ人物がいます。

あの人は生きているのか?
どうなのか?

さんざん論争にり、結果的には生還という奇跡があり、驚かされたものです。

なぜ、そんな話を、って?
鈴さんですよ。

あの時代、80近くで働きまくりの黄忠っぷり。
史実でも、時系列的には退場していた方が正しいのです。

しかも、死亡フラグも立てていた。
あれほど萬平を否定していたのに認めたのです。

「これからは穏やかな余生だ」
というセリフだって、もう働くこともないだろうという労わりに思えなくもない。
11年後が始まる前に、遺影が映っていればまだ美談になりました。

しかし、まだ生きている!

萬平の発明家としての成功を褒め称えながら、孫の幸には「堅気の勤め人とお見合い結婚しなさい」と迫ります。
何も変わっていないんです……。

ここで思い出したのが、前述の『ゲーム・オブ・スローンズ』における【あいつは生きているのか論争】。
私はこういう理由で生存派でした。

【あの人は果たすべき役割がまだあるから、生きているはずだ】
その理屈を鈴にもあてはめられるんですな。

鈴が果たすべき役割――それは何か?

安藤仁子氏のマイナスポイントを背負うことです。

実は本作において、史実の安藤仁子に近い人物は、設定上は福子で、中身を見ると鈴となります。

・会津藩由来の「ならぬことはならぬ」が口癖

・信仰心が篤い(かといって幽霊だのみのオカルト信仰ではありませんが)

・夫の事業を心配していた

・教育に厳しく、子供を容赦なく鍛えあげた

・娘に自身の苦労を鑑みて、「堅気の勤め人」との結婚を進めていた

そんな母親に似た性格を持つ鈴を、小馬鹿にするとは異常な設定。
母親のマイナスポイント(と、本作制作側が考えている点)を押し付ける役回りにした。

それが鈴の果たすべき役割なのでしょう。

本作関係者にとって、親ってなんなんですかね。
敬愛すべき存在でないことはわかります。

・親のルーツ削除

・親が苦労した拷問をセクシーシーンにする

・親の入浴や子作りを、視聴率稼ぎの餌にする

・親の性格に似た人物を小馬鹿にしてさんざ叩く

怖いったらありゃしない。
『ゴールデンカムイ』の尾形出生の秘密を知った時みたいに、震えが止まらなくなって来た!

尾形は好きですけれどね、あの家庭環境を朝ドラから連想するのは辛いだけです。やめてくれ!

『ゴールデンカムイ』尾形百之助のルーツと因縁を考察!薩摩と水戸の関係とは

ナゼ宦官は権力を握れたのか?

どうして黄忠が不死身なのか?
その答えとしてこう書いたことがあります。

劉禅と黄皓レベルの人材しかいないから。
いつまでも黄忠を戦わせないといけない。

まんぷく 115話 感想あらすじ視聴率(2/16)何もかもが 文 化 祭 なんだ

んで本日、その二人が出てきました。

源:劉禅

神部:黄皓

なりおった……神部が完全に悪徳宦官になりおったです。

十常侍や梁冀らに食い潰された後漢の悲劇 だから宦官や外戚は嫌われる

中国史に必ず登場する「宦官」の恐ろしき実態 特に明王朝の腐敗っぷりがヤバイ……

ささっとまとめるとこんな感じですね。

・宦官は皇帝の身の回りの世話をする。幼少期の皇太子の遊び相手にもなる

・そんな二世を思うままに手懐け、「もうこの宦官なしでは生きていけない!」と思うようにする

・宦官に逆らえない、政治的権力や責任をぶん投げて、遊び呆ける暗君誕生♪

もう神部のプロットが、レジェンド級悪徳宦官のこコイツそっくりで辛いっす。

魏忠賢こそ史上最悪の宦官なり~明王朝を滅亡へ追いやった極悪カップルの所業

共通点を挙げてみますね。

・追い詰められてやけになって自宮(去勢)
→追い詰められてヤケになって泥棒

・その先で、ライバルを押しのけ、皇帝の乳母と夫婦同然の関係になる
→タカという経営陣の身内と夫婦になる

・皇太子を意のままに操り、腐敗政治まっしぐら!
→義理の甥にして未来の社長・源に取り入るぜーッ!

ナゼ朝ドラで中国史の勉強ができるのか、本当に意味がわかりません。

宦官に乗っ取られた王朝は、滅亡まっしぐらなのですが、大丈夫ですか、この王朝は?

『三国志』で「宦官の専横は許せない!」
と憤っていた清流派(※アンチ宦官士大夫のこと)の気分です。

あぁ、ドニー・イェン関羽がまんぷく食品に乗り込んで来ないかなああ!

※関羽様、こいつらやっちまってください!

※スマホで『いだてん』や『八重の桜』
U-NEXTならスグ見れる!

文:武者震之助
絵:小久ヒロ

立花福子のモデル・安藤仁子の生涯

※レビューの過去記事は『まんぷく感想』からお選びください

まんぷくモデルである安藤百福の記事、ならびにラーメンの歴史もリンク先からどうぞ!

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8 Comments

匿名

もし、「今」が、魏忠賢らのはびこる明朝・天啓期なら、

→いずれ魏忠賢らは悪事の報いで覆滅・崩壊。

→再建を焦った崇禎期の「施策がことごとく裏目に出る」苦しみの中で明崩壊・清制圧。

→清に参加した明末官僚らが、失敗の教訓を踏まえた施策を展開。長期の安定期へ。

という経過をたどるわけです。
大阪朝ドラが早くこの域に達してほしい。

管理人

>匿名様
見ました……。
おぞましい程の思考停止で、
本当に驚きを通り越して愕然としています。
思考のアップデートなんて、とてもじゃないけど無理……というか
アプデという言葉すら知らなさそう(´・ω・`)

匿名

ヤフーでの写真週刊誌の記事が出てきましたが、恐ろしい状況になっています。全体主義感が半端ないです。

Susuka

「チキンラーメン、過去最高売り上げ」…ニュースになってますね。
まあ、日本はネットを見ない高齢者が多い社会ですから、
ネット発のダークな「疑惑」は全体的には意外と影響してないかもしれませんね。

匿名

吉岡里帆さんブレイクにつながった、『あさが来た』の「宣ちゃん」も眼鏡美少女でしたね。

904型

魏忠賢への例え、なかなか興味深いですね。
彼等に支配された『まんぷく』
ということは、
反『まんぷく』派は「東林党」、そしてここは「東林書院」ということになりますか。

眼鏡女子についても同意です。『べっぴんさん』でも、後半で明美さんが眼鏡を着用するようになりましたが、凛々しく知的だと思います。足立部長もなかなか思慕を絶ちきれませんでしたしね。

匿名

大阪の朝ドラは、『カーネーション』の時に、尾野真千子さんを降板させて批判を喰らってから、人気キャラを降ろすことに躊躇するようになったのだろうと思います。

ひろぶ

視聴を辞めようとしていながら、当レビューを読む為に流し見しております。
それも、気が向いた時だけですがね。(笑

本日のカップラーメン開発開始の件も、冷めた目で見ておりました。
同時に、ここ最近の百福氏の黒歴史の検証・暴露記事を思うと、果たしてカップヌードルも、本当に百福氏の発明なのかなぁと考えたり。
ドラマとしてもすべての作りが軽すぎますし、その上モデルとなった人物までが胡散臭いとなってはもはや、、、
やはり、先日も書きましたが、もう日清マークには手が伸びませんね。

鈴さんについては、武者様の意見に大いに賛同します。
ただ、尾形に例えるのはちょっと。
あの衝撃的な生い立ちからの、現在の裏切りの展開に至った経緯とその目的がなんなのか。
その深淵に比べるってなると、、、
ちょっと軽すぎるような気が(笑
ゴールデンカムイが好き過ぎて、脱線してしまいました。

武者様には、レビュー作成の為の視聴、本当にお疲れ様です。
ドラマの出来から考えるに、心中お察しします。
(合掌)

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