ふと思いました。
立花萬平(まんぷくモデル→安藤百福)は塩の価格に納得いかないなら、キレたり、若い衆のせいだと決めつけないで、買い取った側に理由を聞きに行けば良かったのでは?
そうすれば、安くされた理由もわかるはず。
いや、せめてそこを確認しなければ、茶色い塩が混じっていたせいであるか確定しないはず。
想定した額の半分にまでなったら、今後の原因究明のためにもそうするのが筋合いじゃないか?
立花が、そう気がつかないなら、福子(まんぷく立花福子モデル→安藤仁子)がやるとか。それこそ『内助の功』ってやつじゃないの?
たったその一手間で、中抜きが判明するし、若い衆も無駄な苦労をしなくて済む。
塩は本来、世良の中抜きがなければ3千円。
つまり、別に手間暇かけて茶色い塩を取り除かなくてもよいはずなのです。
そういう、経営者としての機転と確認すら出来ない無能夫妻だから、若い周囲は苦しんでいると。
なんじゃこりゃ、ただの無能経営者が従業員を苦しめているだけやないか!
『まんぷく』のようなドラマは、常人には及ばぬ知恵や工夫があるものだからこそ、視聴者を圧倒すると思っておりました。
実は私も過去において、世良のような奴から報酬を中抜きされた経験があります。
違和感を頼りに調べていくと、そのことはすぐに判明。証拠を突きつけて、謝罪付きで満額取り戻しました。
騙される奴が悪いと言うつもりはない。
そんなわけじゃない。
ただ、立花夫妻は若い衆を抱えた経営者でしょう?
売り上げなんか、敏感にならないと彼らごと潰れてしまう。そういう危機感があってもいいんじゃないですか?
その程度のことすら、立花夫妻はできんのかーい!
無能が愚行を繰り返し、シャンシャンで土曜日に解決する。そのパターンを半年続けるつもりですか。
こういう作品を語る言葉は、短くてよいもの。
【駄作】
以上です。
【40話の視聴率は21.1%でした】
悪どい姐さんが見たくてワクワクし始めました
はい、以下続き。
本日も山守が山盛りという、シャレになっていない状態です。
最近、松坂慶子さんが木村俊恵さんに見えてきてしゃーない。
往年の名女優で、早逝が偲ばれる方。
粘っこい怪演がインパクトありすぎた山守親分の女房・利香役です。それが松坂慶子さんの鈴とダブるんじゃ!
こうなると、もうあれです。
悪どい姐さんが見たくてワクワクし始めました。
だって、タカ不在でも「しもべ」と呼んだ赤津のこと全く心配する気がありませんし、搾取する気満々なんですよ。
「週末には休めるんですよね!」
叫ぶ赤津の哀れなことよ……。
こういうブラック労働をコメディタッチに描く本作、まさに山守山盛りじゃろが、のぅ!
タカだって、事前連絡をしないまま、親の心配を振り切って連れて来たんですよね。
そんな幼いタカに、肉体労働者である若い衆が群がる様子をコメディにするあたりもゲス。
福子は能天気に、
「そんなことしませぇん!」
と言うわけですけど、そういうものですか?
悪人なんてパッとみてわかるようなもんじゃないことくらいわかりましょうよ。世良に騙されていることに何ら疑わないんだからしゃあないのかね……。
まだ高価な電話線を引くことがナゼできた?
さて、本日も立花夫妻のゲスっぷりが露出されてしまいました。
タカから電話で「手伝えない」と言われ、慌てて世良のジープに飛び乗る福子。
この場面一つで、本作のガバガバ設定が明るみに出てきます。
箇条書きにしてみますね。
・当時、まだ高価な電話線を引くことがナゼできた? 立花は商売があるから業務上必要であるとして、忠彦は実家がどんだけ金持ちなのか?
・そもそも電話があったのならば、事前に克子へ連絡できてタカのお手伝いを確認できたはずなのに、それをしないとはナゼ?手紙だってあるのに、やはり立花夫妻の図々しさが垣間見える
・ジープでの会話から見える福子の「ダーリン信者」っぷり。いい塩が出来たのは、食事すら満足に出ない中、必死で働く若い衆が一番では?
立花にせよ、福子にせよ。
「塩がダメになったのは働いている若い衆のせい! 塩がよくなるのはダーリン様のおかげ!」
という、マイナスを周囲のせいにして、手柄だけは自分のものにする姿が浮かび上がってきます。
しかも、立花の発明で素晴らしい塩ができるならまだしも、基本的には競合他社を見物して得た知識ですよね。
仮に立花なりの、アッと驚く開発があったとしても、ドラマを見ている限りは見えてきません。
何度も言います。
頑張って塩を白くしているのは若い衆じゃろ!
盗電時代やハンコ時代がまだマシに思える、このブラック経営者っぷり。
世良が悪いという方向に誘導しておりますが、とてもそんな風には見えないんですよね。
「画家の娘なら覚悟しろ!」
さて、そんな本作が発したいメッセージは、忠彦のあたりで明確になりました。
忠彦が過労で倒れる描写があの『西郷どん』とそっくり。
劇的な倒れ方でやる演出、もう2018年ですからそろそろ考え直しましょうよ。
リアリティゼロなんです。
ついでに言うなら、倒れた人間の周囲でオロオロと名前を繰り返し呼ぶのももうエエ。
機転を利かせて人を呼ぶなりやりようっちゅうもんがあるでしょ。って『わろてんか』でも指摘した気がする……。
とにかく本作の家族が倒れる描写がゲスいです。
咲の肺結核も、
「姉の病のせいでダーリンとデートできませぇ〜ん」
という、立花カップルの障害扱いでウンザリしました。
今回の忠彦の病だって、
「そのせいでタカちゃんが使えないノォ〜」
という感じでウンザリ、ゲンナリです。
そしてその忠彦の病が、作中のゲス主張のダシにされていてウンザリにとどめが刺されました。
「画家の娘なら覚悟しろ!」
とカッコつけながら、絵筆を握っちゃう、という。
食っていくために看板の絵を描いているとか。
雑誌の挿絵を描いているとか。
そういう描写なら、まだマシだったはず。
しかし、結局のところ忠彦の動機は、戦時中、描けなかったことを取り戻すためなんだそうですよ。
最近売れてきたというフォローは入りますが、前面に出ているのは、
「俺が描きたいからだッ! そのためには妻子に苦労をかける!」
ですから。
そして克子もタカも呆れるわけではなく、情感たっぷりに泣いて騒ぐだけというのが、御都合主義フルオープン。
画家やクリエイターの妻だって、夫に理解を示さずにぶん投げるなんて事例、古今東西いくらでもありますよ。
そう言えば、この脚本家作の龍馬伝も途中脱落したなあ・・・。
著名人+豪華キャストの割に薄っぺらい内容だったし。
>ブラック経営者や、責任逃れをしたい人を励ましたい、そんな作品なのでしょうか?
もう本当にそんなふうに見えてきました。
責任感のない経営者のザル運営のせいで中抜きされているのに、
塩が想定より安かったことは全て従業員の不手際のためとされ、
一日中肉体労働に明け暮れては、甲斐甲斐しく塩の品質をあげる彼ら……。
「三食つき」と言われてやってきたのに、食うに困って仕事後に全員で海に釣り糸を垂らす始末。
赤津の「週末は休めるんですよね?」の叫びに、ヘラヘラ笑っているだけの事務と経理。
現代にもこういう信じがたいような劣悪な労働環境を強いる組織がありますよね。
それはブラック企業と呼ばれて、昨今問題視されていますよね。
なぜ現代のセンシティブな問題にもつながるような描写を、
こうコメディタッチでヘラヘラと描けるのでしょうか。
神経がまったく理解できません。
しかもその労働を強いているのが、主人公側だということも意味不明です。
全て福子がニヤニヤ笑って「頑張ってるんです」「信じてます」「絶対出来ます」
とか言えばオッケーみたいな雰囲気で。
歴史考証だけでなく、現代社会に対する常識というか簡単なリサーチすらされていない。
これ、ちゃんと名のある脚本家が書いてるんですよね………???
信じられません。
脚本家としての名と、実際の才能や技術や誠実さって関係ないんですね。
昭和だって、貧しい家庭は共働きがフツーですからね。
専業主婦なんて、高度経済成長期の一時期だけ。それも市街地だけでしょう。
田舎や下町はフツーに夫婦で町工場を切り盛りしたり、畑を耕していました。
なのに、なんで皆しがみつくのか…。
高度経済成長期(あの頃)は楽だった…夢があった…ってことなんでしょうか?