おはようございます。
昨日、こんなことを書きました。
【ジャイアンと化した神の子・萬平さぁんであったが、ルイージ福子様のおかげで目覚めた。競合他社の異教徒どもがインスタントラーメンを作ることができるのは、お二方が寛大にも特許を横に置き、製造をお許しになられたからである!】
的中ですわ。
でも、全く嬉しくねぇ……ここまでゲスの極みをできるなんて思いたくなかった。
【126話の視聴率は20.8%でした】
美化される【日清戦争】
日清戦争といえば、本来は明治時代の戦争を指しますが。
『まんぷく』の放送を機に色々と見たおかげで、この言葉にはもう一つの意味があると知りました。
日本の食品業界で広まっている、こんな話です。
【日清が競合他社製品に「うちの特許を侵害している!」と警告書を送りつけたり、訴訟を起こしたりする】
【一方、競合他社は、日清がうちの製品を真似しているなぁ、と思っていてもスルーしている】
そんな現象でして。
実は、チキンラーメンタイプの【麺に味がついている即席麺】は、発売後から徐々に時代遅れになってゆきます。
現在に至るまでの主流は、麺を茹でながら後で粉末スープを入れるタイプ。
日清ですと『出前一丁』に当たります。
この製造元祖は別の会社です。
それを日清側が取り入れました。
開発競争の中で生まれた改良ですが、現時点での『まんぷく』を見ている限り、そういう状況に見えますか?
神の子・萬平さぁんこそ
絶・対・正・義!
そんな宗教しか見えてきません。
美化にも限界がある
本作はナゼこんなにもカルト臭を放つのか?
それはプロットが無茶苦茶かつ、日清側の神話が穴だらけだからでしょう。
萬平が特許料を払えと行った側の方が、むしろ正論を言っているように思えてしまう。
だいたい、そんなにすごい発明ならば、短期間でホイホイ真似なんかできないはず。
これも、史実との整合性が無茶苦茶だからです。
競合他社が強気なのは当たり前。史実を考慮すればこうなります。
「なんでやねん、これはあんたの発明やのうて、台湾由来の知恵やろが!」
◆NHK朝ドラ「まんぷく」裏話。チキンラーメンの功績は全部台湾のもの?調べてみた
何度でもいいますが、【油で揚げて水分を飛ばし、保存性も高める】という手法は台湾ですでに開発済みという揺るぎない事実があります(それを安藤氏が知っていたか知らないか、というのは別の話、苦しいけどね)。
それを
「業界全体を考慮して、特許を公開する萬平さぁん!」
というのも、どう見たって嘘くさいですし、美化するにもほどがあるでしょ。
このあたり『めんたいぴりり』との落差があまりに大きい。
そういう心理ならば、そもそも特許を取らないでしょうに。
既にお気づきでしょうが、この天ぷら話、後付の作り話、嘘です。
なぜなら、安藤百福はインスタントラーメンを開発しようと決意するのと同時に、食用油と、麺をその油で揚げるための直径1メートルの中華鍋を購入し、開発小屋に備えつけていたからです。 pic.twitter.com/jOGlgSmn6E
特許料と脅迫で利益を得てウハウハしたい、そんなゲスな動機を美化するにしたって、限界があるもんです。
例えばの話。
織田信長の比叡山焼き討ちを描くにせよ、これが正当化の限界点でしょう。
「比叡山の僧侶は堕落していたし、武装勢力という側面もある」
それなのに、こんな理由をつけたら気持ち悪すぎて無理ではありませんか。
「比叡山を焼く炎は信長公善意の輝きです! 焼くことによって世界がより輝いて見えるのです!」
どういう邪教なんだ! ってなりますよね。
そういうことを本作はやらかしているように見えてなりません。
昨年の大河ドラマ『西郷どん』も
「西郷どんは悪くない! 江戸の町を焼き払って素晴らしい世の中にしたいよね!」
と言い切っていて、気が遠くなったものです。
なんでそんな駄作大河レジェンド級クラスの捏造と美化を、朝ドラでまでやる必要があるんですか?
何が「業界全体の利益を考えてこそ」だよ!
『萬平の野望』
「きれいごとは通りませんか」
今週サブタイトルのセリフが出てきました。
もう、どういう日清ジョークかと腹抱えて笑いましたね。
日清がきれいごとだけで、痛い目を見てきた企業だって?
いやいやいや……。
朝ドラでロンダリングしたかったのかもしれませんが、むしろ私にとっては印象悪化しています。
「人の役に立ちたい、人を喜ばせることばかりを考えてきた萬平さぁん」
という前提からして、もう意味がわからない。
『真田丸』は大好きな大河ドラマですけれども、あの真田昌幸を、
「人の役に立ちたい、人を喜ばせることばかりを考えてきた父上でした!」
とかなんとか息子の真田信繁(真田幸村)が回想したら、ひっくり返って爆笑してまうわ!
『信長の野望』なら、ギリワンクラスやで、萬平さぁんなんて!
※ギリワン→義理パラメータが「1」という裏切り要素の強い武将
ってことで『信長の野望』風味で漢字二文字サブタイトルをつけてみましょうか。
「萬福の野呂~狡猾」会社備品をタダで使って女の気を引く
「萬福の萬平~盗電」子供を感電の危険に晒しつつ盗電密漁、それをとがめた相手に逆ギレ
「萬福の萬平~偽造」身分証明に必要な印鑑を、ろくに確認しないまま売りさばく
「萬福の萬平~酷使」漁業権を得た様子もなく、密漁に励まねばならないほど製塩従業員を酷使
「萬福の世良~中抜」塩の売上を平気で懐に入れる世良とはずーっとお友達♪
「萬福の蛙~有毒」毒物ガマガエルで食品製造
「萬福の萬平~投獄」なんだかんだで投獄リピート
「萬福の萬平~混同」信用組合理事長なのに、暴走して組合を潰しかける
「萬福の萬平~特許」特許料金よこせやコラァ! とドヤ顔無双←今ココ
すごいゲームだなっ!
さんざん【8bitクソゲーRPG】と呼んできた私も、感慨深いものがあります。
そういえば、スパイ扱いされて押し倒されてまでされていた坂部ですが、あれは三倍だか五倍だかの給与で引き抜いた結果なんですよね。
それって、萬平さぁんが薄給でコキを使っていたことも悪いんじゃないですか?
こういうヘッドハンティングは、平成ならば当然のことです。
技術に金を払わない会社なんて、見限られて当たり前。転職の自由ってもんがありますし、転職市場も活発化している。
薄給を棚上げして裏切りだ! と怒り出すのも、世代間格差っすわ。
そういう怒り狂う側が、本作信徒なんでしょうね。はい、ついていけません。
世良が眉間に皺を寄せて、いつも通りの不潔不快感極まりない仕草でくちゃくちゃ食べております。
そんな見ているだけでウンザリする世良に、汚いことを背負わせたいらしい。
いや、無理ですって。
絵のことを調べていません!
そんな極悪非道な本編をごまかすためのサブストーリーも相変わらずですね。
忠彦が家族の肖像画を描く場面。
話すことといったら、エロメンと吉乃の三角関係だけというしょうもなさです。
もう本当に見てられん。
本作制作チームは、男女のねっぱつきしか興味がないらしい。
神部もタカも学歴だけはご立派ですが、中身に何もありません。我が子・大介の話すらしないって、異常ですよ。
やっぱりタカって、子供をダシにしたんじゃないですかね。
「父親としてのあなたの顔を、大介に見せたいノォ♡」
って嘘じゃないの?
そうならば大介の成長を語りたいでしょうに。
もっとも、それが信徒を得る秘訣なんでしょう。
男女が同じ屋根の下にいながら、そんなねっぱつきを拒んだ『半分、青い。』のゲイであるボクテを理解できないし許せない――そんな信徒を一本釣りでしょう。
しかも、ここで古臭くてどうしようもない世界観がダダ漏れです。
忠彦の娘への関心の持ち方が、ハッキリ言って気持ち悪い。
娘の恋愛にだけ、首を突っ込む。息子のことは一切出てきません。
モデルとなった神部が静止姿勢を保つのが大変だと愚痴っていたのも苦笑でした。
踊ればええやない。マンボを踊ればそれでエエんやないの。
にしても、忠彦って画家としての素養がゼロではありませんか?
娘の話ごときで筆が滑る。
エロモデルにはデレデレ。
何なんだ、この人は?
キャンバスを下塗りもしない時点で、もうダメだと絶望したもんですが、筆が滑っただけで描き直しだという時点で絶句するばかりです。
油絵には修正技法があるんですよ。
当たり前じゃないですか。
この程度で全部描き直しって、何ひとつ調べていない証拠でしょ。
前作『半分、青い。』では、ヒロイン鈴愛が漫画の原稿にコーヒーをこぼしてしまい、ダメにしてしまったかと慌てふためく場面がありました。
しかし、アシスタントのリカバリでどうにでもなるとキッチリ描写されていたものです。
前作に激烈に厳しく、こんなものは漫画じゃないと怒り狂っていた本作信徒の皆さんがおられます。
彼らはナゼか、忠彦の美術関連には極めて甘いようです。
寛大さって素敵ですね。
そんなダブスタ、到底受け入れられませんけどね。
さきほど「ねっぱつき」について書いた者です。
いま127話の記事を読みにいきまして…^_^;
あちらにきちんとした解説があります。不要な情報書いてしまってごめんなさいm(_ _)m
遅レス失礼>ねっぱつき。
文脈から「嫌らしいイチャつき」みたいな意味かなあと想像しつつ、興味深い表現だったので僕も調べてみたのですが、
北海道に「ねっぱつく(粘っぱ付く)」という地方言葉があるようですね。
Weblioでは「ねばりつく。ねばって貼り付く。」という意味だと説明されてます。
また東日本〜北海道に「ねっぱる(粘っ張る)」という表現があり、北海道の「ねばる。ねばりつく。」のほかいくつか意味があるようで、地元応用編(by大泉洋さん)も想像したりして楽しかったです。
一般的な意味自体はすでにご承知の上でのご質問でしたらごめんなさいm(_ _)m
古関裕而氏とは楽しみです!
戦時音楽との絡みがどれだけ真摯に描かれるか、戦前の業績、戦後の業績と並んで、期待大です!
そもそもなんでこんな人物を選んじゃったんでしょうかね。
開発の件、特許の件、ネットでほじくられての通り、うさん臭さ一杯なのは、NHKの調査力を持ってすれば、候補に挙がったときにすぐわかったと思うんですが。
逮捕の件も戦中・戦後すぐの部分はまあ擁護の余地はあったとしても信組の件では無罪ではなかったようですし。
都合の悪い部分を全部消してしまったので、もはや日清食品のPR動画状態になってしまっています。受信料返せと言いたい。
『まれ』のときも、並行して再放送されていたのは『あまちゃん』
結局それで、『まれ』は『あまちゃん』に毎朝公開処刑され続けるという惨状になりました。
『まれ』の制作手法に疑問点が多々ありましたので、同情の余地は無し。
再放送番組の選定は、どんな根拠で行われているのか。
多分、テーマ等が似ていて対比して楽しめるように、というところだろうと思いますが、
『まれ』のときも今回も、まるで「今度の新番組は劣化コピーで失敗作。視聴は推奨しません。本物はこっちですよ。お間違えのないように!」と言いたいかのような結果になっています。
てるてる家族で描かれた
チキンラーメン発明秘話が
幻想であると知らしめ、百福氏への尊敬の念も打ち砕き、本放送中は首をかしげたべっぴんさんの良さを際立たせた、まれに見る作品。
放送はつらくてもう見ていませんが、本レビューのみ拝読しています。
すみません、「ねっぱつき」って何でしょうか…?
寡聞にして聞き覚えのない単語です。
検索したけれど出てきませんでした。
どなたかお教えいただけましたら幸いです。
まだ「べっぴんさん」について説くのですね…
『べっぴんさん』第126話。
「なみだ色」→「わくわく」→ …
イメージから商品の構想にまとめあげていく。
さくらが、すみれの手法を追って編み出していく過程でした。
週間タイトル『母の背中』のとおり。
さくらが行き着いたイメージ「わくわくと想像(創造)力をふくらませる」ということ。
ドラマにも、見ているうちに視聴者にも想像(創造)力がわき起こり、画面上で直接表現されていない部分にも思いを馳せることができるようになる作品があります。
そういう作品に出会えたときは、見ていて楽しく、幸福感を味わうことができます。
悪ふざけや、意欲のないごく表面的な描写しかない作品には、こんなことを感じることはできません。
それが『まんぷく』。
今回も、とっ散らかって繋がりのない、てんでバラバラなシーンの羅列でしかありませんでした。
そう言えば、芳根京子さんはアカデミー賞を受賞されていました。おめでとうございます。
わが家でも日清不買は決定事項。年が明けてからは高度な裏づけ情報が増え続け、さらには大坂さんや西武そごうの件もあり、ますますその気持ちが強まっています。
幸い種類も多く、より美味しく良心価格な他社商品が多いジャンルなので、不買は完全無問題。ありがたいです(^o^)
そもそも、特許を取った発明は全件もれなく公開されます。萬平がドヤ顔し、世良が反対するようなことじゃありません。
産業の発展のため、発明した技術を公開する代わりに独占的に使用する権利を得るのが特許制度の意義だからです。
発明家とその妻が主題で、特許制度について致命的な間違いを犯すずさんな脚本にため息が止まりません。
早い話ですが、この作品のあの日の放送内容がヤバい内容になりそうな感じがしますね。ここ数年は、その日の内容が意識していましたけどね。でもって、提灯記事のオンパレードになりそうな感じがします。
今になって、台湾人ではなく日本人として描いたのは正解だったと思い始めています。
華僑=萬平のような非人格者
というステレオタイプ生産をせずに済んだのですから。
下手をしたら
ヘイト思考助長ドラマを準国営放送が作製
と、国際批判を浴びるところでした。
相当な皮肉を込めてコメントしています。
本日も世良さんはカレーをお召し上がりでしたね。
最早、アシリパさんのオソマカレーの方が、余程美味しそうに見えてしまいます。
この番組は朝ドラなんでしょうか。
関連番組をも含む、長期かつ壮大なコマーシャルなんでしょうか。
あまりにもヨイショが過ぎます。
こちらで再三紹介されていた、特許に関する百福氏の記事を読みました。
発明家とは違う、ビジネスマンと言う印象ですね。
ドラマの中では、むしろ世良のほうが内面的に近い様な。
それも、あんな小物では無く、もっとダークな、、、
カップヌードル、好きだったんですけどねぇ。
日清マークに手が伸びなくなっちゃいました。
NHKさんも、CM打つならちゃんとスポンサー料を徴収して下さいね。
その際は、受信料の徴収を辞めて下さい。