半分、青い。16話あらすじ感想(4/19)カセットテープで始まる恋は微妙!?

バブル経済で日本中が浮かれていた、平成最初の1989年。
ゆっくりとした時が流れる岐阜県東美濃市のふくろう商店街まで、その渦が迫っていました。

【ぎふサンバランド】
ギラギラしたテーマパーク建設話が出てきたのです。

大人たちがあやしい夢に翻弄される一方、今年で高校を卒業する鈴愛、律、マナ、ブッチャーの仲良し四人組は青春をエンジョイしております。
律は、柏木高校弓道部の美少女・伊藤清が気になっていて……。

 

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セクシー衣裳でドンドコ♪ドンドコ♪

しょっぱなからミラーボールがギラギラと輝いております。
ところは【ぎふサンバランド】説明会のようです。

バンドが演奏し、ブラジル料理、カイピリーニャといったカクテルが振舞われておりました。
(BGMはランバダという細かさ)

 

西園寺夫妻が嬉しそうに会場入りしており、黒いボディコンで熱心にカクテルを勧める瞳。
イケメンのトオルは、シュラスココーナーで肉をカットしておりました。

瞳は酒癖が悪いのでしょう。
先日の酔態を忘れたかのようにニコニコです。

そして、いよいよサンバダンサーズの登場!
セクシー衣裳でドンドコ踊りまくります。

「さあみなさん! ぎふサンバランドが体感できます! 今日は飲んで食べて、踊ってください!」
ハイテンションな司会者がそう叫ぶのでした。

胡散臭ぇ〜〜〜!
胡散臭さがプンプンんするぜーッ!

 

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マナちゃん付け文をゲット!

場面は喫茶「ともしび」に切り替わります。

お店のまさこさんも見守る中、鈴愛は青春真っ盛り。
マナちゃんが鈴愛に謝るのは【付け文(ラブレター)】をもらったからでした。

ここでナレーション担当の廉子さん、【付け文】なんて年齢がバレちゃいますね、と照れていてお茶目です。

「なんで謝るの? 私もてないから? 先を越したから?」
「鈴愛はかわいいよっ!」
「かわいいけどもてないんだよ!」

このへん、バランスが難しいところだと思います。
朝ドラに出る女性は、そのへんにいたら学年トップクラスの美形で当然です。そういう人がかわいくない前提だと、嫌味ですらあります。

かといって、顔は可愛いけど、内面的な魅力ゼロヒロインがモテモテでも、やっぱりなんだか違和感もありまして(『わろてんか』のおてんちゃんとか)。

見た目は可愛いし、内面も好感を持てるけど、ナゼか残念。
鈴愛は、そういうところにギリギリ落とし込んでいる気がします。

彼女はいきなりドロップキックもできるし、ノートはマグマ大使の落書きだらけだし、チョット不思議ちゃん枠ですね。

 

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岐阜弁で「羨ましくて狂おしや~」

「けなるい〜〜〜」
ここで鈴愛、方言でそう叫びます。羨ましくて狂おしいほど、って意味だそうで。

そして不思議ちゃんらしく、ラブレターのにおいを嗅ぎます。イマイチもてないのは、そういうところだぞ!

「ええにおいする! 甘酸っぱい、青春の匂いやわ〜〜!」
どんな匂いでしょう。高校生向けのコロンかな。

一方で、青春とは程遠い、大人のギラギラした野暮渦巻く説明会では、西園寺夫妻が企画側であることに、宇太郎が気がつきます。やっぱり……w

地主として土地を売ったのか。それとも出資側か。
そんな戸惑いを無視して、司会者は岐阜とブラジルのフュージョンと言います。

当時はコラボではなく、フュージョンだったわけですね!

その中身は、売店でマテ茶やアサイーだけではなく、五平餅と栗金団を販売するというもの。
かすりもしないっていうか、ダセエ〜www
無理でしょ。いたたまれないくらい恥かしくなるわ。

これ、岐阜県っていうのがすごく、痛々しいっていうか(地元の方サーセン)。
もしも大阪あたりならなんとなく納得できたかも。

質実剛健な岐阜の県民性と、サンバの組み合わせってやっぱりね……。
岐阜駅前の黄金の信長像ライトアップをなんとなく思い出しました。

無理しないで、岐阜の人!

 

「こんなうまい話、これまで聞いたことない!」

しかし、そんないたたまれないこちらの気分は無視されまして。

常にギラギラしている西園寺満はマイクを握ってアピール。
「こんなうまい話、これまで聞いたことない!」

騙されてる、絶対騙されてるよ〜!

ここで瞳が、
「花の都パリのように、情熱の町・ふくろう商店街をキャッチフレーズにしましょう! イベントにはダンサーも貸します!」
とか言い出すからもうダメ、いたたまれなさの頂点だ。

「なんだか推されれば推されるほど引く」
そうぼそっとつぶやく和子に、晴も同意します。この二人が正しいんですね。

萩尾邸では、遊びに来ていたブッチャーも「この企画は無理だわ」と言っています。

高校生のこの率直な感覚、大事ですよね。律も同意します。

「岐阜県民は保守的で恥ずかしがり屋。サンバはあわない」
あー、やっぱり!

ブッチャーは受験に苦労しているらしく、進学に失敗したらサンバダンサーになると言い出します。
いやいや、きみは私立いくつも滑り止めで受けられそうやん。

ただし、この団塊ジュニアは現在の倍ほどの生徒数がいて、確かに受験地獄ど真ん中の世代であります。

ブッチャーはここで鈴愛の描いた清の絵を発見します。
律の言葉からすると、進展はない様子。

 

石橋貴明の声は原口あきまさで

鈴愛は風呂上がり、湯あたり気味で『ねるとん紅鯨団』を見ています。

石橋貴明さんの声を、モノマネ芸人原口あきまささんで対応するというアイデア。
ルパン三世が故・山田康雄さんからクリカンさんになったのを彷彿とさせます。

 

「姉ちゃん、風呂で漫画読んで湯あたりだろ」
そう言いながら草太が来ます。

風呂場で漫画読むの、あった、あった!
今なら防水スマホで電子書籍かもしれませんけど、昔は紙のみ。湿気でベコベコになったり、湯船に落とす事故も起こりました。

鈴愛は、ちょっと早くつけられた風鈴を見て、高校最後の夏が来る――と言い出します。

受験の悩みかと草太が思っていると、勉強できない鈴愛はもう諦めていました。
「もうすぐ18になる」
「俺も17だけど」
「そうじゃなくて! 最後の砦のナオまで付き合い始めた。裏切られた!」

私に恋はないのか、と嘆く姉。
草太は恋はするのではなく、出会ってしまうもの、落ちるものだよ、と諭します。ん〜、このロマンチック気質。

 

リアルの姉はロマンチックじゃねぇし優しくもねぇ

にしても鈴愛のこの弟をパシリとみなすという、ある意味【姉あるある】な態度でして。

実際に姉がいる弟は【美人なお姉さんにドキドキなんて作品】を即座に否定する傾向があります。
リアルは、そんなロマンチックじゃねえし、そこまで優しくねーよ!というのが本作は上手く出てますよね。

「落とし穴はないのか〜!」
いやいや、そんな真田丸の罠じゃないですしね。何を言っているの、鈴愛ちゃん。

「そんなんだから、律兄ちゃんの好きな人の絵を描くんだよ」
鈍感ガサツな姉に、心を痛める弟です。いい子だなあ。

「そんなふうにめぐみちゃんにも出会ったのか?」
不意打ちで彼女の話を出されて、草太が動揺します。晴がバラしていたようで。

こういうとき親は、
「絶対に内緒だからね、あの子に言わないでよ」
と釘をさすものですが、まあ守られないですね。

ピンチの草太を救ったのは、仙吉でした。

両親はサンバランド説明会のあと、喫茶「ともしび」にいるようです。

草太もサンバランドのパンフレットを見て引いています。そりゃそうだわ。
鈴愛は祖父に、子守唄を歌ってとせがむのでした。

中村雅俊さんにより子守唄って、豪華ですのぅ。

 

ほろ酔いでラブラブな宇太郎と晴さん

宇太郎と晴は、「ふるさと」を歌いながら帰ってきます。
「この町をシャトルバスが通るのかあ」

う、うーん。サンバダンサー描かれたバスが通るのは確かに、ちょっとねえ。

「でも、うーちゃんのいるところが私のふるさと」
夫婦水入らずでそう甘える晴です。

ちょっと前までハンサムガイにドキドキしていたことは忘れてあげましょう。

「酔っ払ったのかあ?」
そう言いつつも、まんざらではない様子の宇太郎。

家では、美声のおじいちゃんの子守唄を聴きながら、鈴愛と草太が眠っています。
藤枕にタオルケットで眠る鈴愛と、テーブルに突っ伏して眠る草太。

ここで廉子さんが、この年頃は子供に戻りたいようで、早く大人になりたくて、と言います。それが青春ってやつですなあ。

翌朝、鈴愛は、一時間に一本しかない、田舎ではよくあるバスを待っています。
と、一人の少年が、自転車で通り過ぎて何かを落としました。

カセットテープです。

拾って一生懸命走ってゆく鈴愛。

まさかこれが運命の人?
ドキドキしながら見守って、やっと追いつくと。

微妙……。

そう評価される小林君でした。その背後で、バスが通り過ぎてゆきます。

 

今日のマトメ「故郷に感じる愛憎のジレンマ」

メインプロットの鈴愛や律の恋愛と。
大人のギラギラサブプロットのサンバランドと。
同時進行ですが、ここまでどちらも面白いのです。

サンバランドは、設定の作り込みがすごい。
前作の『わろてんか』で、マーチン・ショウが結局わからないと散々悪態をつきましたが、サンバランドは開演前からダメさがモロに伝わってきていたたまれない気分になります。

地に足がついた晴や和子、若者の律、ブッチャー、草太、みんながダメだと思っているのがすべてでしょう。
どうしてそんな判断できんのよ、とイライラしつつも、見守ってしまいます。

そして今日、律とブッチャーの会話から感じる、岐阜県への愛憎というか、ちょっと複雑な思い。
幼少期は、木曽川の流れで素直に遊んでいた子供たちも、子供と大人の中間地点までくると、イライラした感情が湧き上がってきます。

特に律たちは高校三年生。
進学や就職で、外に出る機会があるはずです。

俺はこのままここにいたくない、東京は無理でも、最低でも名古屋くらいまで出てやる!
そんなふうに、故郷を捨てたいという思いも湧いて来る年頃なんですよね。

バブルの恩恵が何もない田舎なんて俺はもういやだ、という感情です。

別の朝ドラでいうと『あまちゃん』のユイちゃんの心情に近いですね。

脚本の北川さんは岐阜出身だそうですが、そういう故郷への愛と複雑な思いが、たくさん詰まっている気がします。
純朴な故郷の人を騙そうとする東京の胡散臭いコンサル、それに乗っかってしまう人々。
前作の『わろてんか』は、大阪への愛が足りないと思いましたが、本作は岐阜県への複雑な愛があふれています。

そして鈴愛の恋愛模様もね〜!
漫画のようなシチュエーションにあこがれて、肝心の本音を無視してしまう鈴愛は、愛すべきおばかさん。
草太はそこのところをちゃんとわかっています。

とはいえ、時代はバブリーです。
テレビをつければ『ねるとん』、世間ではアッシーメッシー貢くんだのと浮かれている中で、鈴愛がおかしな恋愛模様に振り回されたとしても、誰がそれを咎められるというのでしょう。

回り道してこそ気づくこともあるでしょう。

サンバランドへの融資は取り返しがつかないけど(多分、悲しいことに)、鈴愛の恋愛は失敗してこそです。

著:武者震之助
絵:小久ヒロ

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【参考】
NHK公式サイト

 

3 Comments

匿名

たしか13話?あたりの解説でもそうでしたが、菜生ちゃんが「マナちゃん」表記になってます!

匿名

無理してるっぽい黄金の信長像、痛いサンバランド…岐阜県民なので、この気持ちはすごく良くわかります。
頼むから白川郷や高山みたく、アニメ漫画・ドラマ・名作ミステリーの聖地にするとか、そっちの方向でお願いしますよ!!!
ひぐらしのなく頃に・君の名は人気で、すごく人来たから!!
と、思っちゃいましたから。

匿名

「推されれば推されるほど引く感じ」というのは、正に

「『わろてんか』を見せられているときの感じ」

と同じではないでしょうかwww

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