まんぷく 14話 感想あらすじ視聴率(10/16)自発性の消滅した女性キャラ

最近思います。
朝ドラっていいですよね。

こんな素晴らしいものを朝から見られるなんて、そのために受信料支払っているようなものだ!

すみません『べっぴんさん』のことでして、放映時は不満タラタラでした。
今は謝りたい気持ちでいっぱいです。再放送予定の『あさが来た』も、優しい気持ちで見られそうだなぁ。

それに引き換え、嗚呼、まんぷくは……。

【14話の視聴率は21.9%でした】

 

手足バタバタさせて悪夢って、もう笑うしかない

今日も朝イチで【ブケムスメプログラム】が発動。娘の夢見が悪いモードに入りました。

克子相手に、福子(まんぷく立花福子モデル安藤仁子)がうなされていると語る鈴さん。
本当に『あさが来た』再放送が始まることに感謝したいのです。あのドラマでの松坂さんはまともだもの。

福子の、うなされ方が酷い。

「たすけてーたすけてー」
って、どこの子供なのさっ!
手足バタバタさせながら叫ぶってハタチを超えた大人にありえないでしょうに。

鈴もわからん!
なんで本人にもっと深く問い詰めず、克子に相談するんだ?
このへんの、いちいち説明セリフを使わないと話が進まないところがファミコンRPGなんですよね。もうどうにもならん。

あの調子では仕事がちゃんとできているのかと不安になる鈴ですが、そこはご安心ください。
以前から仕事ぶりはありえないほど酷いのですから。私語をしてもいいという、高級ホテルの寛大すぎる職場環境のおかげでクビになりません。

 

保科も恋バナお花畑女にレベルダウン

ほい、仕事場へ。
福子の無能ぶりが今日も発揮されることでしょう。

何が悲しいかって、有能らしき存在だった保科さんが、一気にコイバナおばかさんにレベルダウンしたこと。

この世界の人間は、いちいち全部恋心を誰かにぶちまけないとダメになってしまうのか? 秘めた恋心がないということはわかりました。
秘めた恋心のせいで家が焼け落ちたとか、そういうトラウマが制作側にあるのかもしれません。

おかげで保科の知能も下落しました。
女はおばかさんでコイバナばっかりだと思いたい本作は、やっぱり【ファイナル上司ファンタジー】なのであります。

現実世界の女性は、交際相手がいるかどうか聞かれるだけでも反発する事がありますから、頭の隅に入れておきましょう。

モデルプレス – TBS宇垣美里アナ「交際相手いる?」質問に意見「なんでそんな気軽に」

このあと、保科が接客対応に向かい、福子が1人になります。

大丈夫なのかな?と思っていると、またも髪の毛をぽりぽりしております。
客商売、しかもフロント係に、この髪型と、顔および髪の毛をさわりまくる癖を追加した人。
何を考えておられますか?

かなりフリーダムで豪快だった『純と愛』、食品を扱うのにありなのかと驚かされた『まれ』。ああいう作品が叩かれたのも、現代物だったからかなあ、と最近思ってしまいます。見ている時はどうかと思いましたが、無能不衛生フロント係福子よりはマシでした。

 

女はNPC(ノンプレイヤーキャラクター)なの?

このあとヌルい拷問シーンが入ります。

わかりますよ、朝ドラで生々しい拷問はちょっと、ってことでしょ。
問題なのは、そういう手加減がモロに伝わってくること。演出を工夫すれば、叩かなくても拷問の表現はできます。

※さすがに『ゲーム・オブ・スローンズ』レベルを求めちゃいませんが(※閲覧注意)

「僕はやっていない!」
相も変わらず立花(まんぷくモデル安藤百福)から漂う無能感。

そんなこと言っても話が通じないのは明らかじゃないですか。

どうしよう……。まだ『わろてんか』におけるおてんちゃん検閲時の方が賢く思えて来てしまいました。

ここで、保科のリサイクルコイバナが入ります。
求婚乗り換え歯医者とパクリ缶詰餌付け野郎の間で「迷っちゃう〜」って言われて、誰が盛り上がるん?

ナゼ、このしょうもないコイバナを入れるか?
というと、牧と野呂を会話イベントに巻き込むためでした。保科からクエスト【今井福子ちゃんが気になるの】を受け取り、福子周辺をうろつくわけです。

コミカルなBGMがかかるので、笑って欲しいことはわかります。
笑って欲しい場面で、これ見よがしにこういう音を流すことから、本作の姿勢がわかります。視聴者はバカだと思っているのでしょうね……はぁorz

本作は、説明セリフを起点として会話を重ねる話の展開ばかりです。
どうしてこんなにファミコンRPGぽいのか。

女はNPC(ノンプレイヤーキャラクター)なの?
これ、ファミコンRPGにしたって、クソゲーオブザイヤー(KOTY)受賞レベルですよ。

ここで一応、立花の職場描写が入ります。

それにしても加地谷もおかしいんですよ。「立花がまさかそんなことを!」と驚くわけでもないし、同僚の逮捕による悪影響を心配するわけでもない。
能天気すぎやしません?

立花が誠実な人間だってのは近くにいたらわかるでしょうに。それさえ気づかないんだとしたら、社長なんてとても務まらないですよ。ったく、冷たくて想像力のない嫌な奴ですな。どっかでアッサリ「オマエのことは信じてたで!」とか改心しそうですけど。

クエストを受けた牧と野呂が追いかける中、いつまでも戦時中とは思えないピラピラドレスを着たお友達に、福子が話しかけております。

 

「立花さんを返してくださーい! 絶対に無実やー」

場面は、収容中の立花へ。
戦時中の収監者対象にしては割と豪華な食事が出されます。

立花は食事を拒否。
「食えるか、そんなまずい飯」
って、いやいや、割とうまそうやん。たくあんっぽいのも、のっててさ。リアルで恐ろしい囚人食を作れないから仕方ないね。

これ、拷問で口の中がズタズタになっていて食べられないとか、ネズミの死骸が入っているとか、そういう演出ってもんができると思いますけどね。

ここで憲兵によるハンガーストライキだと説明セリフが入ります。
イケてる長谷川博己さんが、意味ありげでカッコいいセリフを言えば、ウケるやろという手抜き感だけは伝わってきます。ハンガーストライキをなめくさっていることも、よくわかりました。

キンキン声のお姉ちゃん三人組が、憲兵事務所にやって来ました。

「立花さんを返してくださーい! 絶対に無実やー」

あのさ……。それはあなたの主張だよね、福子ちゃん。
21歳大人の女性として、何かもっと賢いやり方あるでしょ。差し入れ持ち込むとか、もうちょっと低姿勢で頼むとか。
いきなり真ん前に来て、ヒステリックに喚き散らすっておかしいでしょ!

友人も後ろでボケーっとしているだけ。

まぁ、NPCだから仕方ないね。

埒が明かないので、クエストを保科から受けている牧と野呂がなんとか福子を救出しました。

7 Comments

匿名

こんな内容だったら、本当安藤サクラの無駄遣いだと思う。
カンヌで評価されたから倉科カナ・夏菜・葵わかなみたいに落ちぶれる事は無いだろうけど。
伸び悩んでる女優(大政絢や二階堂ふみなど)使う方がまだマシだった。

Susuka

「べっぴんさん」は、序盤(とくに敗戦までの2週間)は、母の死や夫の出征などの合間を縫って戦前の上流階級の生活が描かれ、「滅びゆくものの美しさ」が丁寧に描かれていました。話のテンポが速く、語りのセリフも抑えられていたため、「芸術的な美しさ」を感じたのを思い出します。
戦争に対する態度をどれほど含めるかは難しいところですが、恐ろしいほど能天気な本作は、実際に当時の人がどうとらえていたかは別にして、ものすごく薄っぺらく感じられる。また、時代はさかのぼりますが「おしん」では、後付けのように語りでこれでもかと敗戦の心情描写が毎回繰り返されており、これも少々げんなりしたものです。
戦時下の描写として美しかったのは「べっぴんさん」と、当初好戦的だった主人公が戦争を突き放すような姿勢に徐々に(言外に)変化していった「ごちそうさん」。後者では戦争末期は語りが全廃されており、「語り」は、少ない方が印象的な作品につながるのかもしれません。

HALR

いつも、うなずきながら読ませていただいています。

最近思うのは、これはファンタジーで、リアルをもともと重視していないんだろう、ということです。
昔懐かしい予定調和に溢れた、もしかしたらそれこそがこの作品の狙いなのかもしれないと思っています。
前作が、あまりにもリアルでそれに耐えられずに批判せずにはいられない人達を炙り出してしまった。その対極にあるのが、彼らにとって心地よい予定調和です。

人が亡くなる場面は、家族に見守られる中で、病人が最期の言葉を振り絞って、お医者さんの「ご臨終です」の言葉と家族が泣き崩れるものである。この既視感溢れる表現の為に、結核という病気に求めるものは、死に至る病ということのみです。
そんな風に、作家ではない素人がシチュエーションとして想像しうるような場面を、巧みに映像化しているのではないでしょうか。

昔懐かしいご都合主義や誇張に溢れたドラマや少女マンガのパロディーだと思うと、また見方が変わるような気がします。

匿名

べっぴんさんは靴磨きの少年(いたかどうか不安)や花売りの少女など、画面の隅のほうの人々のささやかなドラマがええねん。

フォージャー

『べっぴんさん』の戦後編は、「生きていく上での人と人との葛藤」や、「人の縁の大切さ」にだんだんとシフトしていった。私はその話に馴染めたし、進むにつれて面白くなった。

イラッとくるシーンや、表現の手法への不満などがなかったわけではないけど、少なくともこの作品や『わろてんか』とは雲泥の差。

匿名

べっぴんさんは、最初の一ヶ月は好きで見ていました。戦争のことも着物をモンペに縫い直したり、お弁当がおかずがなかったりと、上流階級らしい影響で良かった。ご主人が戦争から帰ったくらいからつまらなくなった。このドラマ途中からでも面白くなるかな?

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