まんぷく 23話 感想あらすじ視聴率(10/26)安藤百福も忘れなかった飢餓感の苛烈さ

戦時中のドタバタなら盗電もアリだと?

そういえば昨日、編集さんとこんなヤリトリをしまして。

武「さすがに、今朝の盗電と子供感電未遂の危険性は擁護できないのでは?」
編「それが、戦時中のドタバタなら盗んでも仕方ないからセーフという人もいて」
「いや、戦時中だからこそ、自分勝手な行動はむしろ許されないものでしょう、村八分ものでしょう。それと、その人ら、現代もので震災に乗じて盗む主人公が出てきたら、全力でぶったたきませんかね?」
「たしかにw あっ、親戚の家なら盗電もありというご意見も見受けられました」
「私は、親戚や家族のものでも盗みませんし、盗まれたら怒りますので、ちょっとよくわからない擁護ですね……」
「えぇ。それと、ご先祖も川に電気して魚取ってエンジョイしていたし、というフザけたものも」
「うちのご先祖もなかなかのワルでしたけれど、だからといって先祖と同じ悪事をした人を庇ったりはしないっす!」
「盗電が発覚しても神回、これぞ傑作だという恐ろしいご意見も……」
「まぁ、神の定義は人それぞれですもんね! ヘルメスは盗人の神様ですし」
「そうそう、本作アンチは前作ファンだけで、その陰謀だという話もありましてズッコケました」
「まったくわからん!(真田昌幸顔)い、いや、わかるかな。前作アンチが本作を擁護しているから、それを裏返ししている陰謀論っすね(チベットスナギツネ)」

自分の気にくわないことが起こると、陰謀論だと言いたくなる気持ちが湧いてくるかもしれません。
しかし、それは進んだらいけない道ですからね。気をつけましょう。

私だって、本気で本作チームが謎の悪の組織に脅迫されているとは思わないってば!
とかいいつつ、妄想劇場へ……

妄想劇場「朝ドラ殺しのライセンス」

「ナゼ『純と愛』は失敗したのだと思う?」

「ああ、残念な結果です。あれは現代モノでしたから。次はもっとうまくやりましょう」
「ほほう? というと?」
「時代モノの成功者をモデルにするんですよ。それならば視聴者の目がナゼか甘くなる……その鉄壁の守りのもと、これをやるんです」

 

・説明セリフ満載
・時代考証も手抜き放題
・ありえないほどアホな人物でも、萌えとセクシーで誤魔化す

 

「しかし本当にこれでうまくいくというのかね? いくら視聴者もそこまでは……露骨な手抜きをしまくっているのに、ある程度成功したとみなされる、そんなドラマを作る方法が?」
「お任せ下さい。これ以外にも作戦はありますからね」

こういうヤリトリと作戦のもと、本作が作られていても不思議ではない気が……そんな、単なる妄想です。
本作は、戦前スタートで防御力だけが高い『純と愛』、いやそれより悪質でしょう。

こんな記事があります。

BBCニュース – 「火垂るの墓」ジブリで最も暗い作品が今も持つ重要性

見るべき戦中を描いた映像作品は『火垂るの墓』です。

本作は?
んなもん、考えるまでもなく黒歴史として消えるだけですね。

レビューを続けるかどうか

なんだかもう、
「無理して見るなよ」
というご意見もあれば。

「愚劣なドラマを指摘し続けて欲しい」
というご意見も頂戴しまして、皆さん色々とありがとうございます。

とりあえず、別作品レビューのお話は進んでいます。
ただ、完全に辞めることにはちょっと不安があるのです。

『西郷どん』を見て、幕末研究者が容赦ないツッコミを入れております。
あれは、あまりに愚劣な作品をNHKが流すことへの危機感のあらわれではないかと思うのです。

私も、ジェントル拷問、セクシー拷問での賑わいのあたりを見ていて、これを史実整合性から突っ込まないで萌え作品として放置するのはあまりに有害じゃないかという危機感が芽生えておりまして。
そこは、やっぱり突っ込んでおきたいのです。

今日の突っ込みたいところは、【戦中派の飢餓感】です。

ここで、ふと思い出した話。
水木しげるさんもそうで、うちの先祖の一人もそうなんですけれども、戦後、【家族のいないところで、一人で菓子をたくさん食べて嬉しそうにしていた】とか。
戦中の苦難を過ごした方って、そういうことがありました。

ナゼそうなったかと言いますと、飢餓の記憶がこびりついていて、こんなに腹一杯好物が食えるとは、なんと幸せなことなんだ、と噛みしめてしまうからだそうです。

戦中派の作家である山田風太郎は、こう言い残しております。

「英霊たちは靖国神社になんかいない。デパートの地下食品売り場にいる」

彼独特のユーモアと、戦争への思いが籠もった言葉ですね。
あれほど飢餓に苦しんだ兵士は、靖国神社よりも、夢のような食べ物があふれているデパ地下に行くだろうと。

彼自身も、デパ地下が大好きだったそうです。
ああいう、何でも食べられる場所に行くと、ここは天国かとうっとりしてしまったそうなんですな。

本作スタッフは、わかっておりますか?

野菜ホイホイ、魚取り放題がいかに馬鹿げているか。
かつて日本人が凄まじい飢餓感に直面していたか。

それは、お腹いっぱい食べられるようになっても、生涯抜けきらなかった、魂に刻まれた飢餓感なのです。

安藤百福も、そのことを生涯忘れませんでした。

だからこそ、阪神大震災で素早く自社のインスタントラーメンを被災者の配布するよう手配したのです。
あのとき、彼の脳裏には、焼け跡で飢えに苦しんでいた人々のことがあったわけです。

何が悲しいって、NHKはかつて、山田風太郎の戦中日記を題材にして、素晴らしい番組を作ったんですよ。

その放送局が、ナゼここまでくだらない戦時中描写をするようになったんですか?

水木しげるさんが描かれた『ゲゲゲの女房』、原作の『総員玉砕せよ!』だって、素晴らしいドラマにしたじゃないですか。

どうしちゃったんだよ!

出征兵士の飢餓感を描いた傑作といえば『野火』

※レビューの過去記事は『まんぷく感想』からお選びください

※『あさが来た』も『べっぴんさん』もU-NEXTならスグ見れる!
『半分、青い。』全話ほか多数の朝ドラ・大河作品も視聴できますよ。
スマホでもOKです。

文:武者震之助
絵:小久ヒロ

まんぷくモデル安藤百福の生涯96年をスッキリ解説! 日清食品の誕生物語

ラーメンの歴史は明治維新後にスタート~日本の歴史と歩み、世界の食となるまで

 

18 Comments

名無し

まんぷくを4週見て、作り込みが果てしなく浅いと思った。
大阪はごちそうさんやべっぴんさんで考証がしっかりしてたのに、あさが来たの高視聴率ですっかり天狗になったのかなあ?
そう言えば、てるてる家族も安藤百福の扱いが悪かった様な・・・
NHKは日清食品にでも恨みあるんかい(´・ω・`)

匿名

武者さま、「完全に辞めるのは不安がある」とおっしゃって頂き、希望の光です!どうかこの場を、毎日でなくて結構ですから続けられますよう、切に願っております。

本日ですが、咲さんの幽霊再び登場で何か鈴さんの潜在意識を炙り出すような発言だったと思います。私には当初から鈴さんはアダルトチルドレン型毒母、福ちゃんはその母と少し共依存ぽい関係のように見えました。そこへ一見穏やかな常識人らしい萬平さんが入って来て、ほっこり、ほのぼのムードでしたが、ここへ来て変化しました。電気は盗むわ、川に電流を通して魚を捕るわ,何か言われると居直るわで、我が家では「さすがの鈴愛もここまではやらなかったよね〜」とびっくりしております。そこへ潜在意識を語る幽霊の登場です。鈴さんは殊勝に神社に願掛けをしていましたが、ACなのであれも本当の目的は娘夫婦でなく自分を守るためじゃないかと思ってしまいます。
一体このカウンセリングのモデルみたいなドラマはどこへ行くのでしょうか?「前作のトラウマが癒されます〜」とばかり言っていられなくなるかも知れません。これからつっこみどころが山ほどありそうです。どうぞ辞めないで下さい。

匿名

私の母は、すごい田舎の出身です。戦争中も、ごくたまに偵察機が飛んでくる程度で、戦争は遠いことの出来事に感じていたそうです。また、うまく世代がずれて、兄弟は幼く、父親は日露戦争で背が低すぎて徴兵検査不合格。出征したものもいませんでした。
けれども、米はほとんど供出させられていて、限りなく薄いおかゆに、山で取れるものを入れて食べたり、お芋が主流。兄弟が多くいつもお腹が空いていたそうです。
豊かな田舎があったかどうか…。まあ、農地改革前なので、地主さんたちと小作人で違いはあると思います。

戦争は嫌だ

連投で失礼いたします。

旧軍は、こういう今となっては兵器とも言いかねるものを持たせて、兵士はおろか住民まで米軍戦車に立ち向かわせようとしていたわけです。すんでのところで本土決戦は回避されはしましたが、それが日に日に迫っていたのが本当の「昭和20年」。このドラマの中の空気がそれに全くそぐわない代物なのは論を待ちません。

ところで、このところ番組支持者と思われる投稿者から、このレビューに対する反論めいた投稿が繰り返されているのを目にします。悪いけど「半可通」「知ったかぶり」の類いばかり。己の力量も知らずに知ったようなことを振りかざして立ち向かい、叩き潰されるのはまさに無謀、身の程知らずの最たるもの。どなたがなさっているのかは知りませんが、見苦しい限りです。

Susuka

秩序が崩壊して窃盗行為が横行するのは、戦時下よりも戦争直後という印象があります。戦時下は、憲兵の監視下ではありますが、とりあえず社会秩序は保たれていたのではないかと。歴代の朝ドラでも、
・戦時下…総動員体制下での隣組などによる厳しい相互監視下、秩序は保たれているが、物資不足で閉塞感が強い
・敗戦後…社会体制が崩壊し、闇市などで社会には活気があふれるが、犯罪が多発、弱肉強食状態にある
というコントラストが描かれています(特に「カーネーション」で顕著です)。
例えば、戦後の混乱期において、ハセヒロさんがやむにやまれず、生活必需品をこっそりかすめ取る(それこそ、盗電とか)…こういうシチュエーションなら、敗戦後の無秩序状態における行為として、それほど悪い扱いは受けなかったのではないか?と思います。

戦争は嫌だ

蛇足ながら、若干の訂正を。

「爆弾ではなく火焔瓶ではないか」との武者様のご意見ですが、この時期にはむしろ「爆弾抱えて戦車に」というのが中心になっていたようです。
火焔瓶は、武者様も仰るようにノモンハン事件の頃は主体でしたが。機関部しか攻撃できませんし、戦車がディーゼル化したり機関部に火焔瓶よけ対策を施されると無力化されてしまいますので。
昭和19年のフィリピンの戦いなどの頃から、爆薬を用いた肉薄攻撃の話がよく聞かれるようになります。大河ドラマ『山河燃ゆ』でも、フィリピンの戦場で西田敏行さん演じる人物が、米軍戦車に梱包爆薬を投げるシーンがありました。
末期には「布団爆雷」「棒地雷」「刺突爆雷」等々の名が出てきます。一応、ノイマン効果を狙ったものもありはしますが、生命と引き換えの非情な兵器には違いありません。どんな使われ方をしたのかを思うと暗澹とさせられます。

ビヒダース

毎日同意の頷きを深くしながら読ませていただいておりますが最近は最早ヘッドバンキング状態です。本日の赤紙が来た時の福子の言動にはびっくりしました。戦争に実際に行くのは旦那なのにその人の前で良くあの内容を言えるなぁと。叫び方も言葉づかいも相変わらず子供のようでげんなりでした。これが帰ってきた朝ドラヒロインの姿なら今まで陰で涙を流しつつ見送った過去のヒロインたちは何だったんだろうと思いました。ところでコメディの色をやたら前面に出してくますがいらないギャグをいれる位ならスタッフ全員円座になってもっと本編練り上げるなり時代考証を確認しなおすなりして欲しいです。そしてもっと向上心もチャレンジ精神も持って頂きたい。視聴者と馴れ合いになるとそのうちコンテンツ自体が衰退してしまう気がします

わたしも匿名

匿名様
匿名希望様

戦争を体験したおばあさまが、このドラマをニコニコ見ているのなら、それはそれで良いんじゃないですか。
逆に、このヌルイ戦争描写に怒りを覚えている方もいると思いますが。
感じ方は人それぞれです。武者様の感じた事を書くのがこちらのサイトなので、不快感を覚えたのならこのサイトを見なければ良いんじゃないですか。
ここは武者様のサイトなので、客観的に見て書けとか、よいところも書けとか(よい所を書きたくても見つからないから書けないのでは、と思いますが)注文するのはおかしいと感じました。

門外漢

上郡の人達と仲良くなって行く過程を省くのはさすがにまずいと思う。
現実は姉夫婦のために着物を売って絵を飼って助けた美談があるのに、それすら放棄してしまってる制作陣…

ねこ

5ちゃんねるに武将さんの専スレありましたー。
人気者ですね、うらやましー(笑)

ぬぬ

百福さんはカップラーメンを やなせ先生はあんぱんまんを創った。
理由は「食こそ人の幸せの原点だから」です。

このドラマはフィクションなんだから〜というコメントを見るけれど
フィクションだからこそ 食を商売にする主人公の動機づけとして
戦時期の飢餓体験描写はもっと必要だったのではないですかね?
朝からそんなの見たくないだろ…って
工夫次第で表現の仕方はいろいろあるのでは?
(この世界の片隅にのすずさんみたいに 楠公飯がマズすぎて驚くとか…)

不謹慎ですが 震災に置き換えて想像します
「うちも揺れたけど〜そんなに被害ありませんでしたぁ〜
 でも一応避難してぇ そこで色々ちょこっと拝借して生活したら 楽勝でした☆
 ああでもぉ 都会の人が大変そうだからぁ ラーメン作ったよ!褒めてね!」
って言ってる人がいたら どうなんですかね。大成すると思えないんですけど。

もうまんぷく

 厚顔無恥な輩のコメント欄侵入が目立ってきましたね。なぜ自分のテリトリーで気持ち良く過ごせないのでしょう。「ニコニコして癒されるー」、「電気で魚を捕るなんてスゴーイ」などとワイワイ楽しくやっていればよいのに。皆さんご指摘のように、自分の感性・理解こそ正しく、それに反する意見は容認できない、という姿勢にしか思えません。自分の浅はかさが自覚出来ていない分不幸ですね。ここで頑張ったって太刀打ち出来る訳ないのに。
 ところでこの三流コメディは今日も楽しかったですね。皆さんご指摘の部分はもちろんですが、急性腹症を疑わせる症状なのに、村人を連れてきて、過去の自分の症状との比較をコミカルに言わせてました。駆け付けた医師(どーやって来たの?自分の診療所を留守にして遠方まで往診しないだろ)は、腹膜炎が疑われると。腹膜刺激症状あるからそーだよね、正しい。虫垂炎が原因かもしれないし、潰瘍穿孔かもしれないし、いずれにしても緊急開腹でしょう、普通は。それが内服薬(点滴する様子無し)で半分治るだと。でもきっと治るんだよね、リアリティーゼロですから。それで出征せずに良かった良かった。さあ、戦争も終わって発明を再開しよう。ヒロインの応援もあってインスタントラーメン作りました。めでたしめでたし。しかし、こんな浅はかな演技をさせられる優秀な俳優さんたちが気の毒でならず。

田舎の人

本作は時々、時計がわりに観ていますが…
いつも奇妙な印象を受けています。
田舎の人は都会から来た者にホイホイ食料を与える、みょ~に良い人
っていう描写に、
違和感を感じまくった田舎人です。

田舎訪問バラエティでも田舎の人は親切極まりないですが、それとおんなじ感覚でドラマを作ってるのかな。

実際は、お節介な人も無関心な人も、色々ですし、まずは自分のことで必死ですよね。戦中ならなおさら。

サンバランドに結局賛成しなかったり、東京に出た娘がお金の相談にきても相手にしなかった前作は、実にリアルだったなーと今になって思います(笑)

しまこ

安藤百福さんが台湾の方だったことは恥ずかしながらこちらのサイトで記事を読み初めて知りました。つまりつい先日まで知りませんでした。このドラマで台湾に言及しないことについてネット上ではよく「フィクションなのだから構わない」という意見を目にしますが、私はそもそも朝ドラがフィクションだということを知らない人たちがたくさんいるのでは、と思っています。どこにもそんな注意書きがないからです。そして先日までの私のように百福さんが台湾出身ということも知らない人たちもたくさんいると思います。いくらフィクションとはいえ、武者さんが繰り返しご指摘されているように、ルーツを変えるのは乱暴すぎます。知らない人たちは知らないままです。そして日本人はすごいものを発明したと自画自賛するのでしょう。愛国者を育てるための政府の策略かと思うほどです。
以前、東日本大震災で最も多額の援助をしてくれたのは台湾だと聞いて驚きました。あんな小さな国なのに!個人で10億円寄付してくださった方もいたそうです。東日本大震災以外の災害でも台湾は度々援助をしてくれるそうです。日本が台湾を占領していたときインフラを整備してくれたことを今も感謝しているからだそうです。このことをもっと沢山報道してくれないだろうかと常々思っていましたが、残念ながら台湾が親日国家だということすらあまり知れ渡っていません。台湾の人々の善意を、このドラマは踏みにじったと感じます。他の国などどうでもいいみたいでとても恥ずかしいです。回りが戦死するのは気にしないが自分の夫が戦争にいくのは嫌と泣く福子と同じです。

ポッペリアン

安藤(立花)萬平さんが今井家の養子に入ったなら、ブログの指摘も妥当かもしれません(もっとも実質的な家長の地位がこの時点で萬平さんに引き継がれていた可能性もある)。
未だに家長は「松坂慶子」さんだと決めつけるのは 、歴史制度学上の勉強不足ではありませんか?

匿名希望

こんにちは。初めてコメントさせていただきます。
私は大学生ですし、両親も当時を経験しているわけではないので当時の状況についてはそこまで詳しく知らないということを念頭に読んでいただけると幸いです。

まず、鈴さんのセクハラ発言ですが結婚前に福ちゃんが「産めや育てや」(こんな感じだったかと思います)と国が言っているというセリフがありましたし、そうでたったという事も他の番組や資料で見た事があると大学生の私でも記憶しており、だからこそ鈴さんがそういう事もある程度納得ができます。もちろん、「今」であれば如何なものかですが、「当時」であればあまりという感じです。

前回の記事にもあった、「三日前に疎開できた」という事を何故そこまで攻撃的にとらえるのでしょうか? 私としては、「運良く逃れられたんだな、良かった」と思いました。戦争に関わるというのは、徴兵される事、その関係者であり無事を願う事、空襲などの攻撃を受ける事でないといけないのでしょうか。疎開先の方のように空襲を受けない人もいらっしゃいましたよね。それはそこが「そういう場所」であったから、で成り立つなら福ちゃん達も「そういう巡り合わせ」や「そういう運の良さ」があったからではいけないのでしょうか。確かに朝ドラは史実に基づいた作品が多いですがあくまでモデルであって「本人」を描いてるわけではありません。番組制作発表したNHKの記事にも
【今や世界中で年間1000億食近くも人々の口に入るインスタントラーメンをこの世に生み出した実業家・安藤百福(ももふく)氏とその妻・仁子(まさこ)氏の半生をモデルに、戦前から高度経済成長時代にかけての大阪を懸命に生き抜く夫婦の成功物語です。

※実在の人物をモデルとしますが、激動の時代を共に戦い抜いた夫婦の愛の物語として大胆に再構成し、登場人物や団体名は改称した上、フィクションとしてお届けします。】
と書かれています。製作者サイドは自分達なりに努力しています。モデルにする時点で、本人の関係者に対して失礼のないようにするのは考えられているはずです。それを考慮し、時代背景、残っている資料を駆使して構成し、撮影しています。あなたはそういう前提をお忘れでしょうか。ドラマというのは一種のフィクションであるのです。「自分が知っている限りそういうのはありえない」というのではなく「自分が知らないだけでこういう所もあったかな」とはならないのでしょうか。
誰だって苦しんでいるだけの話なんて見たくありません。戦争や戦いを描いてる他の作品だってずっと暗いだけでなく所々クスッとなる場面はいくつもありますよね。そういうシーンが無用という事でしょうか。そうではないでしょうね。そこに文句を言い始めた時点で、もう見るのはやめてはいかがでしょうか。自分にとって苦痛なものを続けても自分に良い事はありません。もちろん辞めたいと言ったけど辞めさせてもらえなかった、などという事は私の知る範疇ではないのでアドバイスの形となりますが。

補足ではありませんが、私は前作『半分、青い』についてアンチとまでは行かずとも途中からなんとなく違和感を覚えながら見ていました。ただ個人の意思として、もうあと少しだから最後まで見届けてみよう、と最後まで視聴しました。どの話を面白い面白くないと思うのは人の自由です。あなたが私と反対の意見だとしても「そうなんだ」で済ませられます。ただ私がこの記事で一番不快感を覚えたのは「批判しかない」と思えてしまう事です。『半分、青い』に対して私は嫌なところがありますが、もちろん好きだと言えるところもあります。もし、話のレビューをするのであれば、いいところ悪いところをしっかり纏めてください。「いいところはここでした。しかし自分はここが引っかかり如何なものかと思った」。そうするだけでも変わると思います。

長々とコメント失礼ましした。

Zai-Chen

私の母も農村育ちの戦中派です。だから贅沢はできないなりに食べ物には不自由しなかったという話は聞いています。でも、それを、都会から来た、はとこぐらいの遠縁の一家に、気前よくただで分け与えたという話は聞いていません。着物等と引き換えに、食料を分けていたという話はよく聞かされました。
でも、そんな話を聞いても、私は別に田舎の人を強欲とも意地悪とも思いません。当然でしょう。生きていかねばならないのですから。
以前も書きましたけど、農家の人たちは趣味で米や野菜を作っているのではありません。生活の糧として育ているのですよ。
もし、立花家が無償で食べ物をゲットできるのであれば、それ相応のドラマとしての必然性がないといけないんじゃないでしょうか?
でも、残念ながらそうした場面はありませんよね。おまけに、川に放電という密漁行為を行っときながら、注意されると逆ギレ。鈴さんも「郷に入れば郷に従え」じゃないですよ。あんなこと、日本全国どこに行っても迷惑以上のものですし、また、盗電の件も含め、あの頃ん農村共同体の中でやらかして無事に済むことではないのです。
そうした、ネガティブな面も含め、全くリアリティーを感じませんし、農村の人々を馬鹿にしている。(どうでも)いい人に描こうとしているとしか思えません。

匿名

水木しげるさんは出征されてますよね?
出征された兵隊さんたちが飢えに苦しんでいたのは存じてます。
しかし、国内の自給自足できる田舎は違ったのではないでしょうか?
私が住む地域も昔は農村でした。
当時子どもだった祖母も亡くなった曾祖母も
「戦時中だから贅沢な物はなかったけど、この辺は畑が沢山あるし、山菜も採れるし、まぁ飢えるほどではなかった」
と言っていますので、農村の描写としては間違ってないのではないでしょうか?
「都会は畑がないからね。可哀想よね」と火垂るの墓を見ながら言っていたのも覚えてます。
何より当時を経験してる祖母は懐かしいと言いながらニコニコ見てます。
もう少し客観的な視点から見れませんか?

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