バラガキとガムシン
再会した二人は、若い頃の姿に戻って語り合います。
声も若返り、声優の力量が堪能できる場面です。
永倉のセリフがよいですね。
永倉は新選組において、しばしば近藤勇と対立しました。
同じ流派のよしみで芹沢鴨と親しくしていた時期もありますし、近藤の態度が気にくわないと反発したことだって、何度もあります。
ここで土方が
「永倉は女遊びが過ぎたからな」
とからかい、永倉も
「あんたが教えた」
と言いつのるわけですが、まあ、史実もそうです。
土方はモテモテぶりを狂句に残したほどでした。
永倉も、京都の女性との間に女児を儲けており、明治時代になってから再会を果たしております。
バラガキ
ガムシン
と呼び合う二人。悪態をつきながらも、親しみとかつての友情を滲ませます。
ここで永倉は、
「袂を分かつことになったのは、生き残らせるためではないか」
と詰め寄ります。
確かに永倉の新選組との別れの際、近藤は死を悟っていたようなところがあります。
永倉は生涯、そのことを悔やんでいたのか。回想録を残し、仲間の慰霊と追憶に生涯を捧げたのです。
そういう二人が、本作中で再会し戦うということは、一種の救いのようにも思えるのでした。
それにしても、若き日の二人がともかく男前だ!
頼りにしているのは白石なのだが
土方と永倉らは芦別にたどり着いています。
一方で、小樽の鶴見は余裕があります。
杉元一行をあそこまで大げさに襲撃して、倒せなかったことは失態です。それでも偽物が出回れば混沌するもんね、というところ。やっぱりこの人、恐ろしい。
土方組は、家永もため息をつくほどの役立たずの白石を頼りに、網走の“のっぺら坊”と出会うしかないという結論に達します。
用を足すために廊下に出て行く白石。
そこへ杉元が到着です。
話があると呼び出した杉元は、白石が土方と内通していたと確信し、メッタ刺しに殺害するのでした。杉元の声が怖いぃぃぃ〜〜!!
これは結局【白石の悪夢】なんですが、リアル過ぎました。
ヤバイ、殺されると確信した白石。こっそりと逃げることにします。
と、飛び降りた先には、第七師団がいたのでした。
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文:武者震之助
絵:小久ヒロ
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