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わろてんか34話あらすじ感想(11/9)神視点はもうヤメて

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時は明治。
日本一の「ゲラ(笑い上戸)」娘ことヒロインのてんは家を捨て、船場の米屋・北村屋の長男藤吉のもとへと嫁ごうとするものの、藤吉の実家で姑の啄子からは認められません。

そうこうしているうちに、藤吉が詐欺に引っかかり北村屋は倒産。店も家を失います。

てん、藤吉、啄子が引っ越した先の長屋は、売れない芸人が集まる通称「芸人長屋」でした。
金が底を尽きそうだというのに、てんと藤吉は「寄席を探したい」と言い出します。

偶然目にした閉鎖された寄席小屋を手に入れようと、持ち主の亀井にかけあうてんと藤吉です。

 

風太の出番は意味があったのでしょうか……

昨日意味ありげな登場をした風太が、藤吉の野菜を買うところから始まります。
視聴者は儀兵衛が倒れたことを知っているので、当然そのことを言いに来たとわかっているわけです。

しかし、結果から言うと、風太の出番は意味があったのでしょうか?

「てんを京都に戻して欲しい」と言葉を紡ぎ出しますが、藤吉は「商人として一人前になったら」と能天気な口調です。
「俺には見る目がある」と大口を叩き、てんにも太鼓判を押される彼は、風太のただならぬ様子に気づくだけの洞察力がないってのも……orz

仕方ないと判断したのか。
風太は自らてんを探しに行きます。

ここでキースとアサリに出会うわけですが、キースがなぜか「あの時の!」とオラついて風太に絡み始めます。

 

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風太に悪態をつくキースが憎たらしくて……

キースは、第3週で自分のやらかした失敗のせいで、藤吉と藤岡屋を巻き込んだ騒動を起こしています。

そのとき彼を庇い、危険を冒してまで藤岡屋の蔵に匿ったのが風太はじめとする藤岡屋の使用人たちです。
恩義こそ感じて当然の相手なのに、何故こんな態度なのでしょう。

制作サイドとしては
「キースって憎たらしいやろ? でもええとこもあるやろ?」
と考えているかもしれません。
が、私のように心底嫌いになってしまう視聴者さんも増えているんじゃないですかね。

「その節はどうも」
と、頭を下げるくらいでちょうどいいと思います……。

まぁ、北村屋の倒産も自分のせいだということをすっかり忘れていたくらいですので、当然といえばそうかもしれません。
こんなキース、とても愛せませんて><;

 

風太の心配もどこ吹く風で笑顔のてんがやっぱり怖い

てんは風太の様子がおかしいことにも気づかず、ヘラヘラと笑うばかり。
自分が駆け落ちしたせいで家を背負うことになった妹・りんのことも心配せず、結納すると聞いてヘラヘラ笑うばかりです。
実家のしずや風太はてんのことを気遣っているのに、てんは実家のことを思い出すことすらないように見えます。

てんも藤吉も、恋愛結婚至上主義なんですね。
んで、自分たちの愛ある結婚が最高だと信じて疑っていません。

昨日の放送で、藤吉はその主張をリリコにぶつけて、彼女の幸せな結婚の可能性をぶち壊しています。
そういう考えの一方で、恋愛結婚への道が閉ざされた妹・りんのことは全く考えない。
彼らの身勝手さがどうにも気になってしまい……(´・ω・`)

てんから寄席をやると聞いた風太は「できるんか?」と心配そうに尋ねます。
「さ~あ~? アハハハハ!」
笑いながら応えようとしません。
わざわざ京都からやって来てるんですよ! さすがに真摯に応じる場面ではないでしょうか……。

結局風太は
「やっぱり、言えんわ」
とうなだれます。

京都から大阪まで運賃払って何しに来とんねん! ガキの使いやあらへんで!
って、ここは風太を叱っても仕方ないですね。もう胸が苦しくなるばかりです……。

 

アサリこそ、しょうもないけど憎めない奴になっていて

亀井の元に不動産屋がやって来て、店を潰して買い取りたいと持ちかけます。
亀井もまんざらではない様子。藤吉が止めようとしても、けんもほほろです。

「素人に席主任せても、泥塗るだけや」
確かに素人ですからね。ごもっとも。

啄子はアサリと仲良くなっているようです。
アサリは初対面の「おばはん」から「姐さん」呼ばわりになり、饅頭を差し入れるようになりました。
この二人の関係は面白くなってきたと思います。

「しょうもないけど、憎めない奴」
という造形は、アサリでは成功しかけているかも。こういう可愛げがキースにも必要かなぁ、と。

 

「鶴と亀」の由来は?

てんは寄席小屋の前まで行き、亀井から小屋に描かれた「鶴と亀」の由来を聞きます。
亀井自身と、亡妻・鶴子のこと。
働き者の妻に苦労掛けっぱなしで、高い着物も買ってやれんかった、そのうち亡くなってしまった、としんみりと亡妻の思い出を語る亀井です。

その横で何故かニコニコ顔のてん……、これは面白い話でしょうか?
流石に後半は真剣な顔になりましたけれども。

ところでこの小屋と長屋の距離感ってどうなのでしょう。
寂れているという言葉通り、誰も通らない割にはリリコが通りかかるし。
昼夜働きどおしのはずのてんが、ホイホイ来られるし。

そういえばてんは北村屋の女中時代も現時点でも「昼夜必死で働いた」設定の割には、余裕があるように思えます。
働く場面があまり映らないせいでしょうか。
「やつれている」と啄子に嫌味を言われた時も、全然そんな風には見えなかったし(第4週)。

 

「とざいとーざい! この掛け声を響かせたいんです~」

その夜、てんは藤吉に「翌朝もう一押ししよう!」と提案します。
藤吉とてんは、小屋の前で同じ事を繰り返します。

藤吉「俺には芸を見る目があります!」
てん「人を笑わせたいんです! もっと言うなら藤吉さんを笑わせたいんです!」
藤吉「俺も一生てんを笑わせるって決めたんや!」
てん「とざいとーざい! この掛け声を響かせたいんです~」

うぅうううううう……もう勝手にしてくれ、このバカップル!
単なるノロケではないですか。
具体的にはノープランで、「やる気はあります! ダーリンとラブラブだし」アピールだけであっさり寄席小屋譲ってもらえるんですか。
『ちりとてちん』では結局手に入らなかった寄席小屋を!?

この二人が最初に断られた時から、何かしましたっけ。
毎日しつこくやって来て、物をあげて、勝手に妻との思い出を語り出した亀井の話を横でニヤニヤしながら聞いて。
それで亀井が勝手に感動して中に二人を入れて……。

これは商談ですよ。
野良猫に餌付けして飼育成功、じゃあないんですよ。

そんな調子であの天下の「吉本興業」が始まっていいんかーい!
そもそも金の話が出ていない商談なんて、タイヤのついていない車みたいなもんやないの!

 

小屋が手に入ってただただ浮かれる2人

私があっけにとられているのを無視し、亀井のことも礼も言わずに無視し、バカップルは小屋の中に入って行きます。
そして檜張りの舞台、つい先ほどまで清掃業者が入っていたみたいな綺麗な小屋に浮かれております。
二人の脳内に「備品をどうすべきか」という意識はありません。

「これが夢の寄席や!」
「キャ~!」

ファンタジックな音楽が流れる中、抱き合ってくるくる回る二人。

彼らには“啄子の説得”という最後の砦が残っていました。
と、ナレーションでは「難攻不落」をほのめかしますが、そもそも彼女はありえないくらい藤吉に甘いということはこれまでで証明済みです。

本作の数少ない常識人(それでも息子に大甘という欠点はありますが)啄子を、障害物のように面白がるのはいかがなものでしょう。

 

今回のマトメ

寄席小屋を開くところがスタートなので、特に引っ張る必要性は感じません。
いっそナレーションで入手くらいでもよいとは思います。

ただし、金策の場面は必要ですが。

今週は寄席入手編ですが、バランスが変でした。
亀井の説得が大変だと見せかけておいて、やる気アピールであっさり陥落です。

具体的な芸を見る目を見せることもなく、プランを提示するワケでもなく、あるいは人脈や新企画など、エンタメの運営に必要な要素は一切提示されることなく(というか2人にはアイデアがない?)、亀井の思い出話に共感したらミッションクリアって……。

歴史を描くドラマでの禁じ手が、作り手が「この主人公は最終的に成功する」と“神視点”で考えてしまうことです。

本作のてんがまさにこれ。

彼女には、どんなときも緊迫感がない。
北村屋で啄子に追い出されるかもと思っていないし、家も仕事もない状況でもヘラヘラニコニコしかしていません。

「どうせうちはお笑い産業で成功して、大金持ちになるんやから」
そうわかっているように見えてしまうのです。

こんなぬるま湯の予定調和でよいのでしょうか。
この脚本家が徳川家康を書いたら、武田信玄に殺される寸前まで追い込まれた「三方ヶ原の戦い」でも、ニコニコ笑顔でいられそうです。

それにしてもてんの笑顔のデフレっぷりよ。
面白くない時、相手が真面目な話をしているときでもニコニコ。
こうなると、くしゃみやしゃっくりのような反射によるものにしか思えません。

もしも今週の展開が、月曜から沈んだ顔で、笑う時でも泣き笑いで、そして今日寄席を手に入れた瞬間、ようやく心の底から輝くような笑顔を見せる――。
そんな展開だったら一緒になって感動できたかも。
そうならなかったのが残念でなりません。

著:武者震之助
絵:小久ヒロ

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【参考】
NHK公式サイト

 

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