もう我慢できねえ、脱ごう!!
そのキロランケは、ラッコ鍋を食べてセクシーエキサイト中。
互いのセクシーさを確認する声優さんたちの演技、音響、作画に気合いが入りすぎですよ!!
少女と女性は無意味にセクシー扱いしない本作。アシリパもインカラマッも、無意味な露出はしておりません。
インカラマッなんて露出度ほぼゼロなのに、艶めかしい作画のおかげで魅力的な肢体がわかって素晴らしい。
一方で男は脱ぐ。
むしろ脱がなければメインメンバーに入れないという、そんなセクシーシステムが今後明らかになってゆきます。
バッタは立ち去りまして、盛り上がりが立ち去った男たちはそそくさと立ち去ります。
ただし、セクシーさが止まらないマタギは眠っております。
ここでインカラマッが、ラッコ肉には催淫作用があると解説します。
こうして二人は関係を持ってしまうわけですが、ここも歴史的にもちょっと考えたいところです。
アイヌ女性と和人男性という組み合わせは、この二人のような関係ならばよいものです。
しかし、残念ながら性的な搾取もありました。
松前藩による支配の頃から、年頃のアイヌ女性を連れ去り、妾とすることがあったのです。
性感染症も拡大。
アシリパが花街に入り込んでしまい、刺青を入れる前に働かせようかと男に言われることがありました。
こうした残酷な搾取も、忘れてはならない歴史です。
疑惑の海岸
海岸でたたずむアシリパ。
そこへ、ラッコ鍋でエキサイトした杉元たち、谷垣とインカラマッ、キロランケ、尾形がやって来ます。
キロランケが怪しいというところ。
それは『最後の晩餐』でも示されていた伏線です。
インカラマッは、ウィルク殺しの証拠は、アシリパ父の殺害現場に残っていた指紋だと言い出します。
この時代、世界各地で近代的な警察制度が導入されました。
科学的な捜査法が、導入され始めた黎明期。
スコットランドヤード(イギリスの警察)での指紋捜査採用は、1901年です。
となると、引っかかるわけですね。
このころ、現在のような指紋データベースはまだありません。
誰に照合を依頼したのか?
尾形がここで見破ります。鶴見からである、と。
実に引っかかるところです。
ナゼ、尾形は鶴見がウィルク父殺害現場指紋データを持っていると知っていたのか?
第七師団の谷垣は知らなかったのです。
殺害現場の回収を担当した人物が鶴見であると尾形は知っています。しかし、この情報を、谷垣は知らないのです。
先週の花形幸次郎殺害についても、尾形しか知らないようなところがあります。
つまり、尾形は谷垣のようなただの兵士、そして鯉登よりも、鶴見近辺の情報を知り抜いているということになります。
それほど鶴見と通じ合う尾形が裏切ったということは、鶴見にとってもリスクでしょうね。
そして尾形は、鶴見と通じたという疑惑だけで、インカラマッに銃すら向けています。鶴見経由で彼女が知られては困ることを掴んでいるのだと、警戒したのかもしれません。
そしてキロランケが銃口を除けると、あっさりと反論することもなく従う尾形。
重要な伏線がビンビンにある!
この場面、なんだか予感がします。
青い眼だったのか?
本当に“のっぺら坊”はアシリパの父なのか?
青い眼だったのか?
そう杉元は白石に確認します。
白石はわからないのだとか。瞳の色は光線で見え方が変わりますので、無理もないことです。
しかし、視聴者にはわかる点があります。
それは土方歳三が、アシリパの目の色を確認していたこと。
つまり、“のっぺら坊”も青い眼ということです。杉元は土方の仕組んだことなのかと疑うようになります。
谷垣はインカラマッの目的を聞き出します。
彼女は、ゲリラ組織を裏切ったためウィルクはキロランケに殺されたのだと語ります。
アイヌの女として金塊を守りたい、そう告げるインカラマッ。
谷垣は、指紋が鶴見のガセネタかもしれないと言います。ガセネタかどうかはさておき、この頃ですと指紋鑑定法も今よりずっと原始的で、判定ミスも出やすかったものです。
インカラマッは、もしも自分が殺されたら犯人はキロランケだと告げます。
自分の身を守るために寝たのかと尋ねる谷垣に、ラッコ鍋のせいだとサラリと告げるインカラマッなのでした。
ラッコ鍋スゲエな!
このあと疑心暗鬼のまま網走に向かう一行において、杉元は大胆な提案をします。
キロランケとインカラマッ、どちらかが死んだらもう一方が犯人だからぶっ殺す宣言!
爽やかに何を言っているんだ、コイツは!!
こういうところが、ちょっとやっぱり新選組っぽいんだよな、杉元って。
豚の餌にしてやるってマジかよ
小樽では、鶴見が杉元の動向を確認し、そろそろ網走に向かおうかと言い出しております。
舞台は網走監獄へ。
そういえば白石を逃した鯉登は、ジタバタしながら網走で犬童の監視をやらされると言っておりましたっけ。つまり第七師団は、網走をも監視下に置いているということですね。
新入りの看守が、門倉看守長と会話中。
先輩である門倉は、“のっぺら坊”に関わるなと新人に伝えます。
この新入りの正体は第七師団の密偵でした。
“のっぺら坊”を毎日移動させているのだとか。
動きを察知した門倉は、養豚場に新人を連れて行きます。
養豚場か〜、やめてくれよぉ!
豚は人の死体を食べるんだってばぁ!
『ハンニバル』でもありましたっけ。
もう嫌な予感しかしない!
本作はホラー素養が高いから、こういうえげつない海外ホラーネタがてんこもりなんだよなあ〜。
門倉は、囚人を使って第七師団の密偵を殺そうとします。
はい、被害者は豚の餌になります。
豚の餌にするまで織り込み済みの犬童ってば怖いよぉ……。
しかしこの新入りは、凶悪犯を見事撃退するんですね。門倉は逃亡、犬童にはしれっと殺したと報告します。犬童もこれには納得。
サラリと豚の人肉食を前提に会話していて怖いよ!
ちなみに網走監獄は、ガチの凶悪犯揃いでした。
この後ある意味もっと怖いのが、新入り看守。
ウキウキと、
「鶴見中尉殿に叱られてしまう♥」
と言っているところかなー。
鯉登といい、みんな洗脳されていて怖いッス!
鶴見はレクターかっ!
※うわぁあああああああ、金カム、見逃してしもたっ><;
って、方はPC・スマホでゴールデンカムイ見放題のFODがありますよ
↓
文:武者震之助
絵:小久ヒロ
【参考】
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単行本で読んでいた筈なんですが、もうこの時すでにこいつらーーーと、愕然としました。