まんぷく 66話 感想あらすじ視聴率(12/15)タカをブス扱いするやつ氏んで欲しい

段々と『まんぷく』に対して冷たい目線が注がれるようになっている模様です。
はい、こんな記事も。

NHK朝ドラ「まんぷく」がイラッとする理由 ウォッチャーが明かす 〈週刊朝日〉

コメント欄の方、情報提供ありがとうございました。

当初は、福子と萬平の結婚を頑なに認めなかったりと、鈴自身がイライラポジションだった。しかし萬平がマッド化していく過程で、ツッコミ&ボヤキキャラにジョブチェンジ。
萬平が塩作りを始めれば、「うちは塩屋になるの?」「いつお金が入ってくるの?」「茶色い!(塩が)」などと、ことごとく視聴者の気持ちを代弁する。

そうなんですよね。当初ウザキャラだった鈴さんに、視聴者が共感している。
そのあたりが、本作の駄目なところでしょう。

ただし、該当の記事で一点引っかかるところがあります。
『マッサン』のパン焼きについての話です。

あれは失業中のマッサンの行動です。史実の竹鶴政孝は、あんな無職ライフを満喫していなかったので、そこは悪いっちゃ悪い。

竹鶴政孝(マッサン)とリタ 史実の生涯を追う!ウィスキー作りに命を賭した夫婦の愛に感涙

ただし、『マッサン』において主人公の作り出すウイスキーが2月になるまでヒットしなかったのは、仕方ない部分があるのです。
どうしたってウイスキーは熟成までに長い歳月が必要なもの。
熟成期間や戦争を考えたらば、そこは宿命的なことでした。

それに、それまでの苦闘や盛り上げ方も、今になってみると悪くはなかったんですよね。
余市の歴史なんか、うまく入れ込んでおりました。

余市のリンゴ「緋の衣」と会津藩士たち 北海道移住の敗者は赤い実に未来を賭けた

見ている間は不満もありましたが、振り返ってみるとよく出来ているんですね。
これは『あさが来た』もそうですし、『べっぴんさん』ですらそう。

『まんぷく』と比べたら、あの駄作『わろてんか』ですらマシに思えてくるのですから、もう本作の底抜けっぷりが恐ろしくなってきます。
今日も深い闇へと突入して参りましょう!

【66話の視聴率は20.0%でした】

従業員は雑魚寝で自分たちは二人目出産

はい、まずはご懐妊から。
二人目ができても『ふーん、あっそ』という感慨しか湧いてこないのは、昨日も触れた通りです。

なんなんでしょうね。
未だに従業員たちを雑魚寝させているブラック経営者ぶり。従業員をコキ使って、経営者だけが子作りウキウキしているように見える。これは辛い。

もうひとつ。
源の成長ぶりはじめ、子役の成長速度がおかしい。

忠彦の子供なんか、かなり育っているはずでしょ?
なんか戦前から全然変わってない気がします。

これも本作の駄目なところですね。
カワイイお人形扱いか、底の浅いことをぬかす以外の役割がないんです。人間扱いされておりません。

そりゃ子役交替はなかなかできないっていう部分はあるでしょう。
でも、そこをカバーするのが脚本なり演出でしょう?

前作の花野ちゃんは、言動から成長や性格、人柄すらわかったんだってば!

『カーネーション』の三姉妹だって、おちびのころからあの濃いキャラクターの片鱗が光っておりました!

まあ、そんなもん望むなっていう声は聞こえてくる。
「このドラマを見る者は一切の希望を捨てよ」
ですね、ハイ。

そんなわけで、子供なんてどうせまた新たなお人形が増えるだけだね、ハイハイという感覚でいっぱいです。

大阪帝大に合格確実……どんだけ天才だよ

二人目の子供がデキて、受かり度MAXなのが萬平(まんぷくモデル安藤百福)。
成功顔が気持ち悪すぎてもう無理です。

ハセヒロさんの無精髭っぽい鼻の下、なんとかしましょうよ。もう見ているだけで辛くなって来ました。
彼のことは好きだったんです。
『八重の桜』はよかったなあ……。

そうそう、克子と忠彦一家、それにタカですが。もう恋愛問題で引っ張らなくてエエから。
タカが大学進学を勧められる、しかも難関大学というあたりが意味不明です。

タカから知性なんて感じられませんし、勉強そっちのけで週末は働き詰めでしょ?
『あさが来た』のあさ、『ごちそうさん』のヒロイン娘であるふ久のような、弾ける知的好奇心も、知性もありません。

それが大阪帝大に合格確実って、むちゃむちゃ超絶優秀ですやん!
現在の阪大。
関東で言えば、文系なら一橋ぐらいですかね。かなり頭良くたって、そんな難関大学で「合格確実」とか言えませんよ。

まぁ、テキトーに話作ってるだけなんで、整合性なんて関係ないんですよね。
要するに恋愛を妨害したいだけ。
限りある学費を、そんなしょうもないことで使おうとするなよ、このゲス親が。

はい、このあと、美女店員がいる中華料理店で、東京組が萬平と飲み会をしております。

もう、クソ・オブ・クソ!
クソ要素がミルフィーユのように重なっていて、見るに堪えない惨状です。

吐き気をもよおす『邪悪』とはッ本作のこと。
ちゃちゃっとまとめたるで!!

中華要素をまたぶっこ抜く

昨日さんざん書きましたが、昭和時代の中華料理店は中国風インテリアがあって当然なんだってば!

それなのにわざとらしく招き猫。
回転テーブルもないし、食器類や衣装ひとつとっても中国要素をなるべく殺していることが感じ取れてアイタタタタ。
わかりやすい中国食器は、「万暦赤絵」なんかをモチーフとしたものですね。
こういう中国の食器コレクションは「出光美術館」がお薦めです。

この時期、まだそんな高級品はないでしょうけれども、それにしたって、パチモンなんかあってもいいものなんです。それなのにレンゲひとつないでしょ?

万暦赤絵盤(東京国立博物館)/photo by ReijiYamashina777 wikipediaより引用

だいたいこの店はどの程度の規模なの?
町のラーメン屋?
それとも宴会できる中華料理屋?

そのへんすらわからんわ!
中華料理を和食扱いして、本作は何がしたいんでしょうか。

百歩譲ってラーメンだけを和食扱いなら、まだ我慢できましたけどね。
中華料理ごと日本のものにするってバカです。

無知なだけだとしても公共放送でその無責任さはありえない。
この調子だと、次は何でしょう。
漢字あたりも改ざんしてくるかな。

じっくりコトコト煮詰めたセクハラ

そして中華屋での、この場面。
クソセクハラを娯楽扱いして、じっくりコトコト煮込みました。

その場にいた例の美女店員の容姿を、ありゃエエと品定め。
店員経験のある女性の皆さん、怒りのデスロード突っ走ってエエよ?

な・ん・で!
たまたま初めてやってきただけのクソ客に、ありゃイケるだのなんだの、品定めされなきゃいけないんだーッ!(火炎放射器ゴーッ!!)

続きは次ページへ

5 Comments

moon

↓のコメントは、ヴィシャス・デスラーさんへのものです。紛らわしくてごめんなさい。

moon

前作のヒロインは「鈴芽」ではなく「鈴愛」ですね
他にも間違いがありますが、長くなるので…。

匿名

セリフとナレーションで全てを片付けるこのドラマにロマンスなんてありましたっけ?

辻褄が合わないこともセリフとナレーションで説明責任を果たしたとばかりの展開で、人物造形がきちんとされていないのにセリフだけで好い人素晴らしい人と言われても、なんの説得力も無いと思うのに、それで納得しているような人が多々いると思われることは、甚だ嘆かわしい限りです。

雨音は諸般のしらべえ

ブス発言をはじめ、『まんぷく』に出てくる男性を「昭和の男性の女性観はこのようなものだったのだから、これでいいんだ」というような擁護意見が他で見られますが、容認できないですね。
ドラマでは、不快な場面を描くこともある。でもそれは、その後の展開に向けて意味のあるものでなければ。
何の考えもなく不快なシーンをぶちこんで来られても、何のメッセージ性もないし、むしろ「それが制作側の意思か」ととられてしまう。
少なくとも『まんぷく』の場合、「男は女をそのように低く扱うべし」というのが制作側の意思なのかとしか受け取れません。
それが「史実準拠だ」と強弁する向きもあるけど、浅はかの限り。悪いけど、ドラマの体を成してないとしか言えません。

ヴィシャス・デスラー

本当に今週のタカちゃんは、いったいどうしてしまったというのでしょう。

神部さんがいなくなったことがきっかけで感情のタガが外れてしまっているだけなのか、「『高校を卒業したら結婚してもいい』などと言わなければよかった」という忠彦さんの本音を無意識に受け取ってしまっているのか。「女子の先輩で大学に進学した人がいないため、大学に行くことに希望が持てない」という環境的な問題もあるのかもしれません。前作「半分、青い。」の鈴芽のような、「私はお姉ちゃんだから働いて弟の学費を稼がなければならない」という線は…今のところ無さそうですが。
なんにせよ気の毒な話です。

ここ数週間はタカちゃんと神部さんのロマンスが何よりの楽しみです。一方で、「邪魔が入らない(暴言)本編終了後のスピンオフの枠を頂戴し、一~二時間かけてこの二人を描き切ってほしい」と思う自分もいたり。

何はともあれ、神部さんが謎の美女の方に行ってしまわないことを祈るばかりです。鈴さんのようなお百度参りはできませんが。

最後にこれだけ。
福ちゃん、萬平さん、二人目のご懐妊おめでとうございます。

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